シヨミフとは (シヨミフとは) [単語記事]

シヨミフとは、革をこよなく愛する革細工・靴修理職人にしてVOICEROID 動画投稿者である。
異名：革食の人

概要

冒頭の通りシヨミフ氏は靴修理・革細工を生業としている。
投稿動画の内容も革加工に関する解説を基本とし、そこにボイチェビキャラによる劇場を加えたものが主。また愛知県民らしくスガキヤを始めとしたソウルフードの紹介も行っている。

そんなシヨミフ氏のニコニコ動画への初投稿はもちろん靴修理解説……ではなく、VOICEROIDキッチン動画で、2017年夏の第三回ひじき祭に参加した「革をたべましょう！」。

文字通り皮（食材、スキン）ではなく革（素材、レザー）である。どうして食べてしまったのか……やはり食べてしまいたいくらい好きということだろうか。
ネタバレとなるためここではあえて多くを語らないが、今なお「革食の人」タグやらサークル名「革は食べられない」として爪痕を残す伝説の一本である。もし未見の方は是非ご覧あれ。
※革なめしに使われる薬品は多かれ少なかれ人体に有害なため、決して真似しないように。

その後、上動画の続編でもある「ゆかりさんと靴修理！」シリーズにて靴修理をテーマにVOICEROID解説/劇場動画のスタイルを確立し、スピンオフとして革細工をテーマとした「タカハシときりたん」シリーズと併せ投稿を継続中。

また同人活動も行っており、声月などのイベントや同人通販サイト BOOTHでボイチェビ革グッズや動画内で作成した小物、同人誌などを頒布している。関連リンクの項を参照。

2022年始現在、革製品修理屋を独立開業すべく準備中。DIYで作業場建設が完了したぞ。詳しくはFA NBOXで。

2022/1/29　無店舗（郵送）型の靴・鞄・小物修理店いわし革店(外部リンク)をオープン！

2022年春、ニコニコ動画プレミアムアワード 2022春にてグッドクリエイティブ賞を受賞。

主な動画シリーズ

ゆかりさんと靴修理！
靴修理屋ゆかり

ゆかりさんによる靴修理の実演解説動画シリーズ。
「ゆかりさんと靴修理！」が一期、「靴修理屋ゆかり」が二期であるが動画の方向性が若干変わっていて、ゆかりさんと～は他キャラも登場するなどVoiceroid劇場に近いスタイルだったのに対し、靴修理屋～ではゆかりさんは所謂”うp主代理”の立ち位置となっており純粋な実演解説寄りとなっている。

プロであるシヨミフ氏の知識・テクニック・愚痴が遺憾なく発揮され、技術面はもちろん靴修理店についての解説もあり見れば靴修理に行ってみたくなること間違いなし。

一期番外編から髪が伸びた珍しい長髪ゆかりさんがかわいい！！でも手料理だけは勘弁な。

タカハシときりたん

タカハシときりたんが主役の、革製品修理/リメイクなど靴以外の革細工の実演解説とあとゲームをプレイしたりするシリーズ。
タカハシがゆかりさんから断られた修理だったり受けた下職だったりなんやかやで財布などを直したりゲームしたりするのだが、クソガひねくれかわいいゲーム大好ききりたんとペラペラで光ったりするけど優しいタカハシの微笑ましいやり取りが非常に尊い。
最近ではおじゃま虫も現れてきて、二人の関係の行き着く先は……。

間に挟まるやたらクオリティの高いCMやその他パロディも見所。

登場キャラクター

結月ゆかり
靴修理屋を経営している長髪のかわいいお姉さん。
革の話になると途端に早口になるタイプでかわいい。
味覚がおかしいのか革を食べた以外にも料理の腕は壊滅的なところもかわいい。
本業には誠実だが怪しいレザークラフト教室なんかも開いていてかわいい。
弦巻マキ・琴葉茜・葵
 ゆかりさんの友人。作業を見学しては手料理をお見舞いされる日常を送っている。
タカハシ
 ゆかりさんの近所に住むペラッペラで発光したり増えたりする化け物男子大学生。顔と面倒見が良い。ゆかりさんに財布修理を断られたのを切欠にか革細工を嗜んでおり、趣味とは思えない充実した道具を揃えて財布からイス、ゆかりさんグッズにオリジナルのペットボトルホルダーまで色んなものを作っている。
きりたんとは一緒にレザークラフトやゲームをしたりフードコートにスガキヤを食べに行ったりする仲。
東北きりたん
 ゆかりさんの近所に住むゲーム好き小学五年生。（つまり本シリーズでは愛知県民と見られる）
タカハシ家で革細工のお手伝いをしたり遊んだりしてはゲームやご飯をせびる日々を送っている。
イタコ姉様は東京に出ていてずん姉様もバイトで忙しく、ちょっと寂しい暮らしだった様子。
ゆかりさんときりたんの出会い秘話は同人誌「靴修理屋ゆかり」にて。
セヤナー
 謎の事情通スライム。革細工は手伝えない。
伊織弓鶴
 タカハシの遠い親戚。遠くで暮らしていたが進学にあたり愛知に移ってきてタカハシの世話に。
華奢に見えて初見のマウンテンで平然と登頂に成功する猛者。
IA,ONE
きりたんの知り合いのお姉さん（？）。
さとうささら
 タカハシの同級生にしてきりたんの安息の地を脅かす天敵。

用語

工程

親ハン・親の仇ハンマー
接着するときに強固に圧着させるときや革の繊維を詰めるときなど、限界を超えるまでハンマーで満遍なく叩くこと。重要な工程だが腱鞘炎になりそう。
接着
靴材料の接合には縫うだけでなく接着剤も使用する。加熱で活性化するものを使うことが多いが、このタイプは夏のアスファルトなどで熱を受けすぎると溶けて剥がれてしまうことも。
なお靴底が剥がれたりした時の再接着は必ずプロに任せよう。ソールが剥がれたりしたときに素人がその辺のボンドや瞬間接着剤を使って接着してしまうと、接着が弱くすぐ剥がれてしまうだけでなく接着剤が革に浸潤して固くなってしまったりそれでなくても再接着には古い接着剤を落とす必要があったりプロでも修理が困難になり最悪修理不可能になってしまう。応急処置が必要な場合は両面テープを使用すれば大分マシとのこと。
栄養補給
革にクリーム類を塗りこんで油分を補給すること。いわゆる靴磨きは光らせるのが目的のように見られがちだが長持ちさせるためにはこちらの方が重要であり、シヨミフ氏はその考えから靴磨きという呼称は用いていない。光らせなくても良いからといってサボりすぎると屈曲部にひび割れが発生したり劣化が進むので一年に一回程度、乾燥してるな、というときなどに薄く塗りこもう。
オールソール・ハーフラバー・リフト交換・etc.
靴底の修理メニュー。オールソールは靴底全面の交換、ハーフラバーはつま先側へのラバー張り込み、リフト交換は削れた踵の設置部の交換。ハーフラバーは新品の革底の靴に滑り止めなどのために施す場合も。
このように同じ様な作業でも種類・規模・価格が分かれ、靴の破損状況と修理店の方針によってどの手法が採られるか変わるため、信頼できるお店を見極めるのも重要らしい。

道具・材料

動画中に登場したアイテムの一部を紹介。この他にも非常に多数の道具を駆使して作業されているので本編で確認されたし。

マイナスドライバー
みなさんマイナスドライバーって知ってますかあ？知らない方は「ゆかりさんと靴修理！」を114514回観てくださいね。
革包丁
革の端部を薄く削るときや断つ時などに使用するノミ状の刃物。普通のカッターに比べて手首をしっかり固めてあつ開くことができ、しっかりとした刃はとても良く切れる。革の端部をきれいに細工するには欠かせない道具。
フィニッシャー
靴修理に必須の機械。回転砥石やリングカッター、リングペーパーなど様々なツールが複合したなんかすごい装置。接着前に面を荒らしたりはみ出した部分を削ったり様々な工程に使う。ないととても大変。
クリーム
革製品を手入れするときに塗るクリーム。
クリームには対応する色だけでなく洗浄成分・艶出し成分・栄養補給成分の配合など様々な種類があるため手入れをする時は目的にあったものを選び、ブラシや指など量・工程にあった道具で塗り込もう。
vibram
靴動画常連の靴材料（ラバーソール）の老舗メーカー。多分ゆかりさんの次くらいに登場回数が多い。
アクロン
ご存知おしゃれ着洗い用洗剤。家庭用とバカにするなかれ、革の洗浄には繊維にダメージを与えるアルカリ性の石鹸よりも中性の洗剤の方が適しており、中でもおしゃれ着用は柔らかく仕上がるとのこと。