ネオリアリズム(Neorealism) とは、2011年3月22日生まれの日本の競走馬である。栗毛の牡馬。
主な勝ち鞍
2016年:札幌記念(GⅡ)
2017年:クイーンエリザベス2世カップ(GI)、中山記念(GⅡ)
父ネオユニヴァース、母*トキオリアリティー、母父Meadowlake(メドウレイク)という血統。
父ネオユニヴァースは現役時代はクラシック二冠を達成し、種牡馬としても複数のクラシック勝ち馬を輩出した。直系子孫は日本では衰退気味であるが、ヴィクトワールピサがトルコへ輸出されたり、産駒のトーセンファントムがオーストラリアで活躍して同地で種牡馬入りしたブレイブスマッシュを輩出するなど海外の一部に勢力を残している。ノーザンダンサーを血統に含まないことでも知られている。
母*トキオリアリティーは米国産馬で、現役時代は中央で3勝したのみだが、母としては重賞馬アイルラヴァゲインや、ネオリアリズムの半兄にあたるディープインパクト産駒のGI馬リアルインパクトを輩出し、母母としてもGI馬インディチャンプや重賞馬アウィルアウェイを輩出した名牝。ノーザンダンサーを血統に含まないことでも知られている…つまりネオリアリズムもノーザンダンサーの血を含んでいない馬である。
母父Meadowlake(メドウレイク)はセントサイモン系に属する馬で、現役時代は2歳GIを勝利し、種牡馬としても複数のGI馬を輩出している。因みにヘニーヒューズの母父でもある。
生産はノーザンファームで、キャロットファームの所有となり10万円400口のクラブ馬として募集された。
美浦の堀宣行厩舎に入厩し、2月にフランシス・ベリーを鞍上に芝1600mの新馬戦でデビュー予定であったが、感冒のため出走取消。同月の芝1800mの新馬戦されたものので戸崎圭太を鞍上に改めてデビューしたが、2番人気に支持されたものの4コーナーで落馬事故が発生した影響もあって13着に終わった。
4月は津村明秀鞍上で芝2000mの未勝利戦に出走し、3番人気に支持されると4番手から進出してクビ差の2着。
更に同月には戸崎圭太鞍上で芝2000mの未勝利戦に出走し単勝2.0倍の1番人気に支持されると、引っ掛かりながらも先行して上がり最速を出し、2着に半馬身差付けて初勝利。
5月は芝2000mで500万下の夏木立賞に出走すると、今度は折り合いがついた競馬で好位につけ、伸びのあるストライドで加速して抜け出し2着の逃げ馬に2馬身差を付け連勝。
放牧の後、秋のセントライト記念に登録するなどはしたもののここは状態が微妙ということで回避しそのまま3歳を終えた。
4歳初戦は2月の芝2000mで1000万下の調布特別。2番人気に支持されて4番手での競馬となったが、休み明けが響いたか結果は勝ち馬フェスティヴイェルとクビ差のロードエフォール、そこからアタマ差のトーセンデューク、そこにハナ差と僅差ではあったものの4着。
3月には芝2000mで1000万下の館山特別に出走し単勝1.9倍の1番人気に支持されたものの、番手に付けたが6番人気ロードエフォールが勝利する中、ハミが抜けず再び4着。
8月は降級により芝1800mの500万下に出走。クリストフ・ルメール鞍上で単勝2.8倍の2番人気に支持され、上がり最速を出して2着に3馬身差付けてここは勝利。
続いて9月に芝2000mで1000万下の日高特別へ出走すると単勝1.6倍の1番人気に支持され、直線で待った末に前が開くと末脚を繰り出し1馬身差以上付けて連勝。
10月には芝1800mで1600万下の甲斐路ステークスに出走。クリスチャン・デムーロ鞍上で単勝2.4倍の1番人気に支持されたものの、後方からの競馬で6着。
11月は芝1800mで1600万下のウェルカムステークスに出走。ライアン・ムーアを鞍上に4番人気で迎えたレースでは、前を追いかけるのが好きな馬だと意識し、最後方から上がり最速を出して内から抜け出す形で1馬身差の勝利。
5歳初戦は重賞初出走となる1月の中山金杯(GⅢ)。戸崎を鞍上に4番人気に支持されたが結果は7着。
2月には岩田康誠鞍上で小倉大賞典(GⅢ)に出走して5番人気となり、後方からの競馬で3着。
7月は函館記念(GⅢ)に出走。初来日で同週からの騎乗となるカリス・ティータンを鞍上に4番人気で6着となった。
8月にはルメール鞍上で札幌記念(GⅡ)に出走。同厩舎で既にGI4勝のモーリスが単勝1.6倍の1番人気に支持される中、単勝17.2倍の5番人気で迎えたレースでは、なんと先手を取ってそのまま逃げ切りモーリスに2馬身差付けて重賞初制覇。
次走は天皇賞(秋)も検討されたが、前走で逃げたことやレース間隔を考慮して11月のマイルチャンピオンシップ(GI)に出走。ムーアを鞍上に7番人気となったレースでは、番手で進め、逃げたミッキーアイルの斜行の影響を受けながらも3着。
12月は香港マイル(G1)に遠征し、ムーア鞍上で番手に付けて直線で一旦は先頭に立ったものの結果は9着。因みに香港名は「新寫實派」。
6歳初戦はミルコ・デムーロ鞍上で、2月に行われるGI馬4頭という好メンバーの中山記念(GⅡ)に出走。単勝7.1倍の3番人気に支持されると、好位の内でレースを進めて直線で外に持ち出し、サクラアンプルールに4分の3馬身差で勝利。
何故かドバイワールドカップにも予備登録していたが、大阪杯、ドバイターフ、チャンピオンズマイルなどの選択肢の中から次走として最終的に4月に香港で行われるクイーンエリザベス2世カップ(G1)を選択。ジョアン・モレイラを鞍上にJRAのオッズで単勝3.3倍の2番人気に支持されると、出遅れて先行はできなかったものの中団から3コーナー手前で捲って先頭に立ち、2着Pakistan Starをクビ差で抑えて勝利。2着からクビ差の3着は前年覇者で翌年の宝塚記念に出走してミッキーロケットの2着となったWerther(ワーザー)であった。なお、半兄のリアルインパクトもオーストラリアでG1を勝利していることから、日本調教馬初の兄弟海外GI制覇の偉業となった。因みに、同じく中山記念から本競争に臨んで勝利した馬としてウインブライトがいるなど、中山競馬場で強い馬が香港の沙田競馬場でも強いという説が提唱されることもある。
引き続きモレイラ鞍上で札幌記念に出走予定であったが、歩様に硬さがみられたため回避。コックスプレートへの遠征案などもあったが、秋の初戦は10月の天皇賞(秋)(GI)に出走することとなった。アンドレアシュ・シュタルケを鞍上に8番人気で臨んだレースでは、不良馬場の中で最初3番手だったものの途中で後退していき13着。
マイルチャンピオンシップに登録していたが出走せず、12月の香港カップ(G1)に遠征。再びモレイラを鞍上に迎えJRAのオッズでは2番人気に支持されたレースでは、良いスタートを切って好位3番手からレースを進めたものの道中で口を割るなどスローペースの中で折り合いがつかず、結果はTime Warp、Wertherに次ぐ3着。
7歳初戦は遠征して3月のドバイターフ(G1)。イギリスの*ベンバトルが勝利し、その後ろに日本勢3頭が続く中、集中しきれなかったようでスタートも道中も微妙で最後も伸びず8着に終わった。
続いて8月の札幌記念(GⅡ)。5番人気に支持されたレースでは3番手に付けたものの沈んで14着に終わった。
この後はコックスプレート、マイルチャンピオンシップ、香港遠征などが検討されたが出走せず、最終的に引退。22戦8勝 [8-1-3-10]。
リアルインパクトがオーストラリアのG1を勝利していたこともあってか、オーストラリアのオークランズスタッドで種牡馬入り。初年度の種付け料は9900オーストラリアドルで63頭の牝馬を集めたが、2024年からは中国で繋養されている。
日本ではオーストラリアで種付けされた持込馬として、ハーヴェ
という馬が走っていた。
| ネオユニヴァース 2000 鹿毛 |
*サンデーサイレンス 1986 青鹿毛 |
Halo | Hail to Reason |
| Cosmah | |||
| Wishing Well | Understanding | ||
| Mountain Flower | |||
| *ポインテッドパス 1984 栗毛 |
Kris | Sharpen Up | |
| Doubly Sure | |||
| Silken Way | Shantung | ||
| Boulevard | |||
| *トキオリアリティー 1994 栗毛 FNo.3-l |
Meadowlake 1983 栗毛 |
Hold Your Peace | Speak John |
| Blue Moon | |||
| Suspicious Native | Raise a Native | ||
| Be Suspicious | |||
| What a Reality 1978 栗毛 |
In Reality | Intentionally | |
| My Dear Girl | |||
| What Will Be | Crozier | ||
| Solabar | |||
| 競走馬の4代血統表 | |||
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最終更新:2025/12/13(土) 00:00
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