『ラスボス(笑)』とは、ラスボスの名にふさわしい実力を持っているとは言い難いものに対して付けられる蔑称(?)である。
ラスボス本来の意味については『ラスボス』の記事を参照。
ラスボスを一方的に倒す動画のタグに付いていることもある。
概要
物語の黒幕にあたるポジションの最終ボスにも関わらず、手前の中ボスやその前のザコ敵より遥かに簡単に倒せたり、
普通にストーリーを進めたら詰む要素が皆無で、最終ボスにふさわしい実力を持っているとは言い難いものに対して付けられる。RPGに使われる事の多い用語で、アクションゲームなどの個人差が出やすいジャンルには使われにくく、使う対象によっては「おまえは何を言っているんだ」と言われかねないので注意。
『グラディウス』シリーズ、『FF7』、『FF10』等のように、実質的なイベントバトルとなるものは該当しない。
また、主謀者を倒した後で主謀者より弱い乱入者が登場する場合、主謀者側が「ラスボス」と見なされ乱入者側はラスボスと見なされない場合が多い(ラスボスの項目を参照)。
また、ゲーム自体の難易度が低めに設定されていてそれ相応の強さという場合は良調整であり、エディフィス(スターオーシャンブルースフィア)のようにラスボスが意図的に弱く設計されているような場合などは、その情けない死に様や、もう決着がついているのに向かってくる悲壮感などがストーリー上の意味付けとなるため、(笑)とは言われにくい。(マカマカ博士に関しては完全にギャグ描写のため、直接的な意味で(笑)ではあるが。)
また、多少感覚的な要素も含み、ストーリー上の設定や尊大な言動に対して弱かったりすると言われやすくなる。
主人公(笑)の元ネタはアレックス(ストリートファイター)。
しかし、ラスボス(笑)の元ネタは主人公(笑)から派生した言葉であると思われるのだが、詳しいことはわかっていない。元々は初版記事編集者が特定用語へリダイレクトしていたものだったが、一般的意味の記事にするため解除された。
よくラスボス(笑)と称されるラスボスたちの一覧(50音順)
- がったいヤプール(ウルトラマン倶楽部)
- パーティメンバー4人のHPが9000~6000なのに対し、ラスボスは命中率3割程度、ダメージ50~200の単体攻撃しか行わない。こちらが100ターン何もしなくても、味方一人殺せるかすら怪しい。
- シナリオが進むごとにパーティが強化されるため、ヤプールに会う時点で一定レベル以上が確定し、ヤプールに合わせた強さで挑むのは事実上不可能。
- ゲオルグ・ワイスマン(空の軌跡SC)
- ある意味世界的に有名なラスボス。googleでラスボスと検索すると…?ファルコムのラスボスは昔からでっけぇキモいデザインが多いから仕方ない。
行動そのものは正に吐き気を催す邪悪というべきものでラスボスとしての強さも「一応」あるのだが、問題は前座であるレーヴェにステータスがATS以外負けている上に、あちらは元々強いにもかかわらず当初からファンが弱すぎると声が上がりその結果強化パッチで更に強化されラスボスよりも強くなってしまった。実際プレイヤーからレーヴェで苦戦したがワイスマンで苦戦したという声はあまりでていない…というよりレーヴェの印象が強すぎて憶えていない方が正しいか。何しろレーヴェは開幕Sクラフト(超必殺技みたいなもの)で全滅する可能性もあり、その後も分け身で増殖、取り巻きもアーツキャンセルを仕掛けてくるなどときわめて厄介かつ強い為か負けても先に進める仕様。
話を戻すとラスボスらしくからめ手に秀でており、耐性がないと阿鼻叫喚になるのだが…逆に言えば対策をしっかりと取れば問題ない上、大技発動時はDEF・ADFが低下するためSクラフト等でぼっこぼこにされる。
そもそも軌跡シリーズ歴代ラスボスはラスボス(笑)の方が多い。やり方によってはアラン・リシャールによって何もできずにやられるアニマ=ムンディとか、アーツ反射で自滅する可能性がある上に取り巻きの方が厄介なヨアヒム・ギュンターとか、遅延や気絶が効いたりずっと俺のターン!が可能なロア・エレボニウスとか…。例外は碧の軌跡のデミウルゴスと那由多の軌跡のダメージ床。蒼の騎神?あれイベントバトルだし…。
- 裁きの女神ミロワージュ(ヴァルハラナイツ2バトルスタンス)
- 戦闘曲が流れ始めて数秒で倒せるほどの圧倒的弱さを誇るラスボス。第2形態等もないので本当にラスボスなのかすら疑わしい。
- サタンさま(魔導物語・ぷよぷよ)
- 少なくともラスボスとして十二分な強さはある(ただし『ぷよぷよ』の第1作では落下速度が速いだけで二連鎖を繰り返し行う程度で自滅する)のだが、彼の場合実力の問題ではなくラスボスなのに毎度毎度ギャグキャラ扱いであることが問題となる。主人公(笑)の定義を満たすラスボスという意味でのラスボス(笑)である。
- ジエ・リヴォース(SFC版スターオーシャン)
- 生身で近接格闘を仕掛けてくる第1形態とモビルアーマーの様な巨大ロボに乗り込んで闘う第2形態があるが、この第2形態が異様に脆い(第1形態も十分脆いが)。画面の約左半分を占拠している為ほとんど動けず的同然で、最大HPも第1形態から1000しか増えていない(31000→32000)という見た目に似合わぬ紙装甲である。一応攻撃力は高く、初めて戦う時のレベルで攻撃をまともに喰らえば前衛キャラでも死にかけるし、こちらの攻撃を無効化しつつ回復するなど、ラスボスっぽい点もあるのだが、こちらの奥義スキルを数発喰らわせるだけで大破してしまうという事実がそれらを霞ませてしまっている(だいたい攻撃力800もあるフォースソードと七星双破斬をはじめとした特定のガード不能・防御力無視の飛び道具が悪い)。メンバーや必殺技・装備によっては数秒で撃墜できるために、プレイヤーからは5秒ボス(ひどい時は3秒ボス)とまで呼ばれてしまう可哀想な人。ちなみに、SO2でのスピキュールや真・ガブリエル、裏ダンジョンで戦うシリーズ通しての壊れボスが登場するのは、あまりに弱過ぎるとの意見が殺到したこの人のせいだったりする。
- スカーフェイス(スパイフィクション)
- 正攻法で戦えばそれなりに苦戦する相手であるが、改造した機械の半身があだとなり、ゲーム中盤以降に入手できる「ジャミングモバイル」を使用すると頭を抱えて動かなくなり、周囲の砲台も停止してしまう。故に、ノーダメージで勝つことも容易なボスである。また、このゲームのラスボスは正確には「ジェットエンジン」である。
- セイヴァー(Fate/EXTRA)
- 即ゲームオーバーになる必殺技があるものの14ターン後と出が遅く、それを意識してか吸収やスタン、カウンターなど性能は防御寄りでHPも比較的低め。必殺技も前述の即死技しかないので注意すべき点も特になし。火力は高いので事故死の危険はあるが、HP管理にさえ気をつければ苦戦はしない。
攻撃技は良く言えば優雅で美しい、悪く言えばシンプルで派手さがないため印象が薄め。ステータス自体は概ね高水準だが直前に戦ったボスがそれ以上に強いため、苛烈だった攻撃も含めて「前の相手のほうが強かった」という印象になりがち。どちらにせよ速攻で勝負がつくため、見た目から漂う強者感と相まって「えっ?これで終わり?」と思ってしまう。
ちなみに公式で本気を出していないこと(別名:慈悲プ)が確定している。何しろ真名が覚者なので仕方がない。本気を出すと物理最強、遠距離最悪、必殺技即死なので仕方ないとしか言いようがない。
- 堂島大吾(龍が如く4)
- 正確には桐生パートでのラスボス。そこそこは強いのだが操作キャラの桐生が高性能な上、龍が如く2では第1章ボスだった上にその後シリーズもパッとしない活躍だったためファンのヘタレ認定を受けることとなってしまい「えっ?お前がラスボスなの?」「格が違いすぎる。」「コイヨキリュー」などと散々なことを言われることとなった。
- 相沢聖人(龍が如く5 夢、叶えし者)
- 彼も桐生パートでのラスボス。4人のラスボスで一番体力が多いのだが操作キャラの桐生が更に高性能になりその上、腹部の傷が未完治の状態の彼に完敗してしまう。序盤では桐生編・第2章ボス(兄貴分の森永とタッグ)だった上にその後、地下闘技場で冴島大河と肉体言語交わしたりと後のラスボスとは思えない活躍だったためファンから「えっ?なんでお前がラスボスなの?」「格が違いすぎる。」「森永のほうがよかったんじゃ…」などと散々なことを言われることとなった。
- NEOミクトラン(テイルズオブデスティニー)
- でっかい手羽先。シルエットは千葉県に似ている。申し訳程度にワープなど使ってくるものの、でかいので大抵のプレイヤーにサンドバックにされる運命。リメイクではミクトランイグゼシブと言う名前になり姿も大分かっこよく変更され、テイルズでも上位に入る歯ごたえのある強ボスとしてよみがえった。
- ドリスコル(フロントミッション)
- 主人公の恋人を殺害するなどストーリー上の悪役っぷりは相当なもので、序盤の顔見せ時に手を出そうものならこちらが返り討ちにされる程度の強さはある。(序盤より後半のほうが簡単なこのゲームのバランス上)後半に戦う際には顔見せ時に感じた強さは感じられなくなるが、それでも雑魚並みor雑魚以下というわけではないし他のネームドも同じような強さ。そんな彼がなぜここに挙げられているかというと最終戦における醜態が原因である。そもそも最終戦の敵側の陣容は広いマップに動かないラスボス、そこまで強いわけでもないのにやたら頭数の少ない雑魚+中ボス×1、こちらは普通に全力出撃可能、と突っ込んできた敵を袋叩きにするだけで簡単に突破可能な有様である。加えてこのステージ、ひいてはこのゲームの締めとなる彼の特徴だが、ラスボスらしく機体パイロットともにステータスは高い、(施設とコードでつながっているデカブツなため)動けない、遠距離攻撃は不可能、倒すと雑魚に毛が生えた程度の機体に乗り換えてくる。要するに遠距離攻撃を繰り返せばノーリスクで撃破でき乗り換え後もこちらが万全の状態なので真っ向からぶちのめせるということだ。これはひどい。
- ビーストマスター(メダロット)
- 強さは充分なのだが、よりによって戦う前にパーツが購入できる(仲間にできる)というRPGのラスボスとしてあるまじき仕様のためネタにされる。
- ベルド(ファイアーエムブレム トラキア776)
- ラスボスだが、現実に例えるなら支店長。この作品は『ファイアーエムブレム 聖戦の系譜』の6章から8章までのサイドストーリーという位置づけであり、マンフロイ級の黒幕を置いてしまうとストーリーに矛盾が生じてしまうため、彼のような微妙な小物が最終ボスとなってしまったのは仕方無いともいえる。しかし、ベルドの実力はその設定に合った程度のものしか持ち得ず、専用魔法に関してもやりようはいくらでもある。むしろ、それを最初に装備していることが足を引っ張っている。それどころか武器を剥いで戦わずに捕まえることすら可能。ゲーム全体の難易度と比較すると明らかに強さが釣り合っていない。本作品は序盤から難易度が非常に高いので、計画的に鍛え抜いたプレイヤーの前では空気も同然である。
- マカマカ(摩訶摩訶)
- 最初はラスボスらしからぬ弱々しい外見だが、最終形態ではラスボスらしい迫力ある姿となる。にもかかわらず、最終形態はなぜかHPが「1」であり、打撃1発でも与えれば楽に倒せてしまう。ちなみにバグが多いことで定評のあるゲームだがこれは「仕様」であり、変身するのにエネルギーを使い果たしてしまったせいなのだという。ちなみにすぐ倒せるため気づかれないことが多いが、最終形態の攻撃力は高かったりする。
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