ヴァンとは、ロボットアニメ「ガン×ソード」の主人公。
ダン・オブ・サーズデイのパイロット「童帝」である。
惑星エンドレス・イリュージョンを旅する長身の男。
その過去には謎が多く、ガドヴェド・ガオードに拾われるまでは人間らしい生活をしてこなかったようである。
やがてガドヴェドと共に働いていたエレナとの間に愛が芽生え、結婚することになった……
が、まさに結婚式当日にエレナを殺されてしまい、その犯人である「カギ爪の男」を追っている。
テンガロンハットと改造された黒のタキシードがトレードマークだが、これは結婚式の衣装を継ぎ接ぎしたもの。
結婚以前の回想シーンでは上半身裸だが、帽子はそのままで、帽子を脱いだ姿は作中では一度も見られなかった。
武器として腰に銃のようなものを携帯しているが、これは実は蛮刀である。
この刀は刀身がムチのようにしなるが生体電流を流すことで硬化するという特殊な材質で作られており、
普段は刀身をベルトのように腰に巻いた状態にしてある。
なお、ヴァンは生体電流を強力にする肉体改造を受けており、普通の人間には扱うことができない。
ただし、惑星EIにおいては生体電流が生まれつき強力な人間が少数確認されている。
エヴァーグリーンにて兄を探す少女「ウェンディ・ギャレット」と出会い、そこから彼の旅、そしてガン×ソードの物語が始まる。
無職で無愛想。自分に利益がなかったりカギ爪が関わっていないと何もしないボンクラだが、
自分の道理や借りはきっちり返すナイスガイ。
おかげで旅の途中で様々な立場の人間がヴァンの元に集まって仲間となっていった。
その出自もあり奇行が絶えないが、変なところで敬語を使ったり、時折妙に常識的な意見を出したりする。
どうやらガドヴェドに礼儀や常識を叩き込まれたようで、半端な形でその成果が現れているのだろう。
また、料理には調味料をありったけかけて極端な味にしないと気がすまないが、
これも過去にまともな食生活をしてこなかったことから、「味が強い=おいしい」と認識しているからだという。
ちなみに小説版の冒頭ではティッシュをそのまま食っていた。そりゃ味覚も崩壊するというものである。
とにかく女にモテる。彼に言い寄ってきた女はプリシラ、カルメン99、ファサリナさん(「篭絡」に近いが)と数多くいたが
ヴァンは最初から妻であるエレナのことしか見ていなかったので結果全員フってしまった。
尤も、そのエレナについても結婚式当日に死んでしまった上に、小説版曰く婚前交渉も無かったので童貞である。
そしてエレナ以外に純潔を捧げる気は無いようなので、恐らく生涯童貞、いや「童帝」であろう。
なお、エレナ以外の女性に興味が無いおかげで、女性の名前をなかなか覚えない。
「女性」の対象は子供であり旅の仲間でもあるウェンディも例外ではなく、ウェンディの名前を覚えたのが4話、
カルメンに至っては本編開始以前から付き合いがあったにも関わらず最終話であった。
ただしプリシラは強いヨロイ乗りと認識したのか、覚えるどころか自分から名前を尋ねている。
また、名前を覚えてからも正装したウェンディは認識できなかったり、
カルメンの行方を人に尋ねる際に漠然としたシルエットでしか説明できなかったりと、
とにかく女性というものに無頓着である。
作中では強いヨロイ乗りとして敵を蹴散らしているが、それはヨロイの性能が高かったからであり、
戦い方そのものは同タイプのヨロイ乗りには「無様」「未熟」等と言われており、
電磁シールド等の真の性能を引き出せてはいなかった。
なのでウィリアム・ウィル・ウーに敗北した時は心の底から恐怖してウェンディにも見捨てられるほどだったが、
エレナに対する愛を再認識して立ち上がり、雪辱を果たしている。
というかヴァンが覚醒する時はカギ爪関連かエレナの回想ばかりである。
ヴァンの脳みそはカギ爪への怒りとエレナへの愛でできていると言っても過言ではない。
最終的には仲間の協力もあり、ヴァンはカギ爪を殺し彼の野望を阻止する。
しかしカギ爪は悪人ではあったがヴァンに正義感は無く、あくまで復讐のために殺しただけだった。
故にヴァンは新たな場所とその後の生き方を求めて、行き先を誰にも告げず旅を始めることとなる。
そして数年後、レストランを経営していたウェンディと突然の再会を果たす。
女性に無頓着なヴァンが成長していた彼女をウェンディと気付くことができたのは、
ヴァンもまた人生経験を積んで成長していたからか、
はたまたウェンディが当時の格好に合わせていたからかは定かではない。
彼が乗っているヨロイ(本作における巨大ロボット)。専ら「ダン」と呼ばれる。
他のヨロイとは違う「オリジナル7」と呼ばれるヨロイであり、ヴァンが蛮刀をV字に振るうことで宇宙から射出される。
その外見は人型だが、背中に巨大な剣を背負っており、剣型に変形する事が可能。
大気圏突入時と帰還時にこの剣型になるが、終盤では戦闘中に変形して体当たりするといった芸当も披露している。
普段は「サテライトベース」と呼ばれる人工衛星に収納されており、ヴァンの位置を常に追跡する他、
非使用時にはスペースデブリを用いて修理も行うことができる。
ただしヴァンはバカなのでこれらの機能をほとんど理解しておらず、
「呼べば飛んでくる」「(ベースの中から)出られなくて困ってたんだ」等といった台詞がある。
特にベースの操作は音声認識だというのに、それに気付かず出られなかったのだからバカの極みである。
操縦は蛮刀を介した脳波の生体電流によるもので、これも改造された人間にしか扱えない特殊なものである。
(ただし、回想シーンでは改造される前にも僅かながら動かせていた描写がある)
機体の全身には「G-ER流体」と呼ばれる電流に反応する液体金属が巡っており、
これにより自在に伸縮や硬化を行うことができ(変形機構もこの金属のおかげ)、その動作は極めて人間に近い。
ヴァンはこれを手足のごとく扱っていたが、覚醒後は認識がヨロイと一体化し、文字通りの意味で手足のように操るようになる。
なお、改造手術は生体電流の増幅だけではなく、ヴァン自身の肉体の強化も行われており、
銃に撃たれても弾が肉体から出て再生する等、「不死身」ともいえる能力を持っている。
しかしその代償として一定期間ごとにダンと接続しないと肉体の機能が維持できなくなっている。
武器は大小の太刀のみで、飛び道具や盾の類は一切無い。
しかし基礎性能の高さ(というよりオリジナル7以外のヨロイの性能の低さ)から作中では非常に強い。
また覚醒後は電磁シールドを張れるようになり、これである程度の防御性能を得る。
そして最終話においては肉体改造とは違う、「素の生体電流」でも操れる段階に覚醒し、
巨大なG-ER流体の剣を作り出す「オーバーフロウ」を起こした。
流浪の旅の上に奇行が絶えない男なので、そこかしこで様々な通り名を付けられている。
追記修正募集
掲示板
65 ななしのよっしん
2023/03/18(土) 16:56:52 ID: +mvDDdFEE4
16話の逃げようとしてたヴァンの
「エレナと一緒なら...」→パズル解ける→「エレナ愛してる」からの立ち直り
ってどういう解釈すれば良いの?
ガドヴェドに訓練って言われて渡されたパズルを考えずに動かしてたら解けたことでヨロイも考えずに動かせば良いって気づけたことは分かるんだけど、その前後のエレナ関連のセリフがよく分からん
66 ななしのよっしん
2023/04/30(日) 17:46:11 ID: xuITQ2ISis
67 ななしのよっしん
2023/05/20(土) 14:27:20 ID: dAXZRPWwHt
命が大事、逃げたい→でも今の自分がいるのはエレナのおかげ→エレナはもう自分の心にしかいない→ちょっと待て、つまり自分とエレナは常に一緒って事では?→(ここでパズル解ける)→エレナの事考えてたら解けた→エレナのおかげで解けた→エレナ、大好きだ!愛してる!
エレナとの一心同体を通してヨロイ乗りの神髄=人とヨロイの一心同体を感覚で理解する、という流れ
急上昇ワード改
最終更新:2024/04/19(金) 11:00
最終更新:2024/04/19(金) 11:00
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