ぼくのなつやすみ3とは、2007年7月5日発売のぼくのなつやすみシリーズの3作目である。
正式名称は『ぼくのなつやすみ3-北国篇-小さなボクの大草原』
発売元はソニー・コンピュータエンタテインメントで開発元はミレニアムキッチン。ディレクターとデザイナー、シナリオを兼任した綾部和は今作の舞台である北海道出身。
キャッチコピーは「カミサマ、あの夏に、返してくれないか。」
売り上げは約15万本。
概要
1975年の北海道。架空の町・花詩を舞台にしたアドベンチャーゲーム。
新しい要素は草滑りや俳句など。また一定の条件をクリアするごとにガラスの工芸品がもらえる。
他の作品と比べると練りこみ不足を指摘されることが多い(セリフの種類が少ない・マップ自体は広いがいけない場所が多い・後半はほとんどイベントが起きなくなる・方言の使い方が変・登場人物の移動範囲が狭くバックボーンが語られることが少ない・テレビニュースの時代考証の間違いなど)。一説によると、PS3の独占ソフトが少なかったため、当初の予定より開発期間を前倒しして発売せざるをえなくなったようだ。
売り上げもPS2とPS3の普及度の違いも加わり前作を大きく下回ってしまった。
しかしグラフィックはシリーズ随一でありエンディングの種類も4と増えた(ぼくのなつやすみ4ではもっと増えているが)。
虫相撲に出せる虫の種類も増えより奥深くなり2週目に虫を三匹持ち越すことが可能に。
また移動時に×ボタンを長押しする必要がなくなり操作性が向上した。
他のシリーズ作品のまさに『日本の夏』を全面に押し出したような作風とは違う今作の雰囲気が好きというプレイヤーも多くいる(日数がたってもおとなしめのボクくん・北海道ゆえそこまで高温多湿を感じない気候など)。
1と2は追加要素を加えて携帯機に移植されているが本作はされていない。3は元々がボリューム不足なため大きな追加要素があり、また追加要素があっても違和感を感じることが少ないのではという期待の声もある(2のリメイクでは新たな登場人物と以前からの登場人物とのつながりが流石に希薄なのではという声が少なくない)。
登場人物
主人公
- ボク(CV:千葉翔也)
- 本作の主人公。10歳の小学4年生。内地出身。
母親の臨月のために、1ヶ月の間北海道のおじの家に預けられることになった。
朝から寝るまで元気いっぱい遊びまわる。
歴代ボクくんのなかでもパスってるほう。
特定の条件下では女もののワンピースを着れる。
吉本家
- おじちゃん(CV:堀内賢雄)
- 本名は吉本武。ボクくんの父親の兄弟にあたる。
吉本牧場の主だが元は内地出身の婿養子である。
朝から夕方まで牧場の仕事に明け暮れる。 - 中の人がシリーズの熱烈なファンで行く先々で出たいと話していたら念願かなって出演できた。
- おばちゃん(CV:堀越真己)
- 本名は吉本楓。じいちゃんの娘。
牧場仕事をしながら子守をしたり、夜には家計簿をつけたりとこちらも忙しい様子。
シリーズ恒例の晩ご飯クイズも健在(しかしパフパフは無し)。 - 中の人とプロデューサーは2020年現在も年賀状で近況報告をしあう仲。
- 緑(CV:万代千紗)
- 吉本家の長女。ボクくんと同じ小学4年生。
牧場の仕事や家事を幼い頃から手伝ってきたからか、真面目でどこか大人びている。
夏休み明けの合唱祭に備え、日夜練習に励んでいる。
中の人は録音時、小学5年生。
子どもたち
- 永井未知(CV:鈴木絢子)
- ボクくんと同じ小学4年生。緑の友達。
もともと北海道に住んでいたが、3年生の頃内地へ引っ越した。夏休みの間だけ北海道に遊びに来ている。
おとなしい性格でみんなの前だとあまりしゃべらない(というより勇人が代弁することが多い)。カナヅチ。
その他の登場人物
- 花咲めぐみ(CV:弓場沙織)
- 吉本牧場の近所に住むおばちゃんお姉さん。独身。
工房にて日々ガラス工芸に励む。海外でガラス工芸を学んだ経験もあるようだ。
ボクくんが夏休みを目一杯謳歌していると、それに応じてガラス細工をくれる。
開発スタッフ
主題歌
OPの『ひまわり娘』はMarhyによるカバー曲である。原曲は伊藤咲子が歌唱。
関連動画
関連静画
関連項目
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