アイドルヒーローズとは、「アイドルマスター ミリオンライブ!」のゲーム内イベント、及びその中で展開される劇中劇である。
概要
2014年2月にGREE版「アイドルマスター ミリオンライブ!」で開始されたイベント「出撃!アイドルヒーローズ」を皮切りに、ミリオンライブ全体で広く展開されている劇中劇。
媒体によって設定や配役など異なる部分があるが、いずれの作品も暴力によって破壊の限りを尽くす悪の組織『デストルドー』と、それを阻止しようとする正義の組織『アイドルヒーローズ』との戦いが描かれている。
時系列順目次
当記事の解説は基本的に展開された媒体ごとにまとめられている。
各作品ごとの開始・公開・発売の順番は以下のようになっている。(各項目のクリックにより、その解説にジャンプ)
GREE版
イベント第1回「出撃!アイドルヒーローズ」
アイドルは世を欺く仮の姿、その正体は…
義力をもって暴力を制する、問答無用の慈善集団!
暴力の化身、デストルドーを滅するその日まで!
戦え、アイドルヒーローズ!!
2014年2月27日〜3月10日に開催されたゲーム内イベント。
ミリオンライブの1周年記念イベントである。
特定の条件で登場するアイドル(NPC)と自身のデッキを用いて戦いポイントを稼ぐ、「フェス系」に分類される形式。
「アイドルスペースウォーズ」から1ヶ月ほどしか経っておらず、しかも1周年の節目のイベントがまたしても劇中劇系の内容。多くのプロデューサーがミリオンライブの方向性を察したことだろう。
イベント限定カードと配役
- SR レジェンドヒーロー 七尾百合子 →【覚醒】→ SR クランクアップ! 七尾百合子
本作の主役、ヒーロー「マイティセーラー」。
キネティックパワーを駆使して悪を討つ。 - SR 荒ぶる衝動 高山紗代子 →【覚醒】→ SR 記念スナップ 高山紗代子
元々はただの民間人で百合子の友人。
デストル刀によって破壊衝動を駆り立てられ、「ダークセーラー」として破壊の限りを尽くす。 - HR デストル幹部 我那覇響
デストルドー幹部「リベリオン」。
登場した次の回で最期を迎える不憫な存在。 - HR ジャイアントガール 木下ひなた
ルーキーヒーロー「ジャイアントガール」。
巨大化して暗黒怪獣デストラオンと戦う。 - R シャドウレディー 四条貴音
闇に潜むスパイヒーロー「シャドウレディー」。
任務完了後の祝杯はラーメン。 - R バトルナース 豊川風花
癒しのヒーロー「バトルナース」。
プロデューサー曰く清純派で、風花も納得している。が、そうは見えない。多分周囲からもそう見られていない。 - HN アイドルヒーローズ 天空橋朋花
ヒーロー「バインドウィップ」。
武器はもちろん鞭。 - HN アイドルヒーローズ 大神環
ヒーロー「ジェットウルフ」。
ボクシンググローブによるパンチで戦う。デュクシデュクシ! - HN アイドルヒーローズ 秋月律子
ヒーロー「ストラテジー」。
担当は作戦の立案で、戦闘は苦手。
イベント第2回「アイドルヒーローズ リベンジ」
ガシャ「アイドルヒーローズ ビクトリー」
あらゆるものを無に還し破壊し尽くす、
究極の暴力軍団「デストルドー」
彼女たちは、軍事力、政治力、司法力、財力…、
数多の力を求め、争いを繰り返していた。永きにわたり、ヒーロー達を
苦しめたデストルドーだったが、
幹部・響と、その企てにより
衝動に飲まれた紗代子を打ち倒され、
その野望は潰えたかにみえた。
ついに姿をあらわしてデストルドー総帥、琴葉の
圧倒的な力により、敵の手に落ちてしまった
マイティセーラー・百合子。
同時に米艦隊を略奪したデストルドー北米支部の大軍団が
日本を、ヒーローズ本部を壊滅させんと迫り、
まさに絶体絶命!?「世界平和を守るため…、今こそ総員出動よ!」
引退していた元最強ヒーロー「ザ・ファースト」あずさと
現役最強のヒーローチーム「マイティセーラーズ」の
海美、翼を筆頭に、ヒーロー達がここに集結!
続編はまさかのイベント&ガシャ同テーマ同時開催。
イベント期間は2016年6月30日〜7月7日、ガシャ期間は2016年7月1日〜7月10日。
イベント形式は「ライブ系」。大型アップデート前の「フェス系」とほぼ同様である。
先んじてイベントが開始されたが、それに登場する限定カードがデストルドー側一色だった。
しかしその数時間後にガシャが開始。こちらはヒーロー陣営で固められており、デストルドーVSヒーローの熱い戦いが見事に表現されている。
イベント上位報酬の覚醒後カード「SR 死の猛攻 田中琴葉」と、ガシャの目玉のひとつの覚醒後カード「SR マイティセーラーズ 高坂海美」は横に並べることで1枚のイラストになる。
イベント終了後、イベント・ガシャのカードイラストを用いたPC用壁紙が配布された。(配布元リンク)
イベント限定カード
- SR 死欲の支配者 田中琴葉 →【覚醒】→ SR 死の猛攻 田中琴葉
デストルドー総帥。
レイピアによる剣技で百合子を討ち取り、さらに海美との最終決戦に臨む。 - SR 堕ちた英雄 七尾百合子
琴葉との戦いに敗れ、洗脳により闇に堕ちたヒーローの姿。
ダークキネティックパワーを振るい、かつての仲間達の前に立ちはだかる。 - HR リベンジフォース エミリー
ハロー、北米支部から来ましタ。軍団を率いて米第三艦隊を掌握しマース。
エミリーと言えば極端に外来語・カタカナ語を避けル傾向がありまスが、本作のエミリーの口調はこんな感じデース。 - HN デストル怪人 箱崎星梨花
デストル怪人「プリティドッグハンドラー」。影から獣のような怪物を呼び出すことができる。 - HN デストル怪人 永吉昴
デストル怪人「デストルウェポンリメイカー」。バズーカを具現化し、それをぶっ放す。 - HN デストル怪人 二階堂千鶴
デストル怪人「クレイジーシザーズレディ」。巨大な鋏で敵を切り刻む。
ガシャ限定カード
- SR ヒーロー出動! 三浦あずさ →【覚醒】→ SR 託された意志 三浦あずさ
引退した元・最強ヒーロー「ザ・ファースト」。
デストルドーの動きが活発化したことに危機感を覚え、マイティセーラーズを率いて再び前線に立つ。 - SR オーバーブースト! 高坂海美 →【覚醒】→ SR マイティセーラーズ 高坂海美
マイティセーラーズの一員。
百合子からその力と無念が込められたアミュレットを受け継ぎ、琴葉との最終決戦に臨む。 - SR キュートな守護者 伊吹翼 →【覚醒】→ SR 一撃必殺! 伊吹翼
マイティセーラーズの一員。
エミリーと激突し、空中戦を制する。 - HR ジャイアントレディ 馬場このみ
ジャイアントガールの先輩。
大きくてセクシーなお姉さん。 - HR 緊急事態なのです♪ 徳川まつり
シャドウレディーと同じくスパイヒーロー。
後述のゲッサン版でシャドウレディーを演じていたことによる今回の配役とも見られる。
イベント第3回「アイドルヒーローズ サイドストーリー」
復刻ガシャ「アイドルヒーローズ ビクトリー」
大人気映画となり、続編まで放映された
「アイドルヒーローズ」シリーズ。派手なアクションや
感動的なストーリーの影には、
アイドル達のたゆまぬ努力があった。アイドルヒーローズの裏側を、
ちょっとだけ覗いてみましょう。
イベント開催期間は2017年4月11日〜4月18日。
イベント形式は特定の数人のアイドルをフィーチャーして、その悩みを解決していく「プライベートレッスン系」。今回フィーチャーされたのは、伊吹翼、三浦あずさ、エミリー スチュアート。
「リベンジ」「ビクトリー」の演技レッスンや撮影時の出来事を描いた、いわゆるメイキングが今回のイベントのテーマである。そのため、ストーリーの時系列で言えば第2回より前ということになる。
同時期にガシャ「ビクトリー」が復刻。期間は2017年4月12日〜4月17日。
百瀬莉緒のカードが追加された。
イベント限定カード
- SR もっと目立ちたい〜! 伊吹翼 →【覚醒】→ SR いざ、戦いのとき…! 伊吹翼
マイティーセーラーズの一員の役に抜擢された翼だが、より目立てる主役の海美が羨ましい様子。
覚醒後のイラストは集合イラストと言えるほど多くのヒーロー(アイドル)が描かれている。 - SR カッコよさの研究 三浦あずさ →【覚醒】→ SR 絶対に負けない…! 三浦あずさ
組織のリーダーという慣れない役に対して研究に余念がないあずさ。
覚醒後は悪の道に堕ちた百合子との戦いのシーンが描かれている。 - HR 役作りの難しさ エミリー →【覚醒】→ HR 麗しきヴィランズ エミリー
こちらもヴィランという慣れない役に悪戦苦闘してマース。
覚醒後のかわいい部下たちを率いて身も凍り付くような笑みを浮かべた姿は、実にエレガントデース。
ガシャ限定カード
シアターデイズ
エイプリルフールイベント「出撃!アイドルヒーローズ」
2019年4月1日のエイプリルフールイベントとして登場。
ベースとなっているのはGREE版の「出撃!」「リベンジ」「ビクトリー(復刻含む)」。
ヒーローズたちのレベルを上げ、デストルドーたちを倒していくミニゲーム。
シナリオ部分は大半がGREE版からの流用。導入&エンディングのコミュや撮影後のやり取りの様子などが追加されている。
ミニゲームの「ヒーローズ」「リベンジ」の全ステージをクリアすると、報酬として楽曲「インヴィンシブル・ジャスティス」と、百合子・紗代子のSRカードを入手できる。
その翌日には続編となる「ジェネシス」が開始。
つまり本イベントは単なるエイプリルフールのジョークイベントに留まらず、次のイベントに向けたおさらい、及び旧作を知らない人たち向けの導入イベントとしての役割を担っている。
ミニゲーム
ストーリーをなぞって攻略していく「ヒーローズ」「リベンジ」合わせて11ステージ、より強力になったボスたちと再戦する「EXモード」9ステージで構成される。
各ステージは「レベルアップパート」と「バトルパート」に分かれている。
「レベルアップパート」は任意に終了するまで延々とデストルドーの戦闘員たちと戦い続け、レベルを上げることができる。
「バトルパート」はそのステージのボスとの戦闘を行う。
「ヒーローズ」「リベンジ」のステージでの出撃メンバーは各ステージごとに固定だが、「EXモード」では最大5人まで自由に編成できる。ただし、「ダークセーラー ユリコ エリア」のステージでは百合子をメンバーに入れることができない。
イベント限定カード
- SR クランクアップ! 七尾百合子
覚醒前はGREE版の「レジェンドヒーロー 七尾百合子」と、覚醒後は同名のカードと同じイラスト。 - SR 記念スナップ 高山紗代子
覚醒前はGREE版の「荒ぶる衝動 高山紗代子」と、覚醒後は同名のカードと同じイラスト。
ゲームコーナーへの追加
2019年10月2日、シアターデイズに新しく「ゲームコーナー」という機能が実装され、エイプリルフール限定だったこのゲームがいつでも遊べるようになった。
また、その際に「アイドルヒーローズ ジェネシス」編が追加された。
イベント「プラチナスターシアタースペシャル〜アイドルヒーローズジェネシス Justice OR Voice〜」
ガシャ「アイドルヒーローズガシャ」
イベント開催期間は2019年4月2日〜4月10日。ガシャ開催期間は2019年4月2日〜4月11日。
「リベンジ」「ビクトリー」から続く新規エピソード。ヒーローズの新チーム「ジェネシス」とデストルドーの特務機関「ネメシス」との戦いを描く。
イベント楽曲は「Justice OR Voice」(歌:ジェネシス×ネメシス[白石紬、桜守歌織、ジュリア、菊地真、野ノ原茜])。
前作までのキャラクターではヒーローズから百合子、海美、翼、環、律子、貴音、あずさ、莉緒、デストルドーから昴が登場している。
イベント限定カード
- SR ヒーローズ・ジェネシス 白石紬 (イベントptランキング報酬)
マイティセーラーズ期待の新チーム「ジェネシス」の一員。キネティックパワーの潜在能力はピカイチのニューヒーロー。 - SR ヒーローズ・ジェネシス ジュリア (累積イベントpt報酬)
「ジェネシス」のエース。ヒーローとしての自覚が強い。必殺技は「ダイナマイト・ブロー」。
ガシャ限定カード
- SSR 破滅の奏者 桜守歌織 (期間限定)
デストルドーに属する特務機関「ネメシス」の総帥。デストレイピアが姿を変えたデストサーベルを持つ。殉職したと思われていたヒーローズの英雄にして紬の姉・歌織の体を器にしている。 - SSR ブラック・ストレングス 菊地真
「黒髪」の異名を持つ「ネメシス」の一員。かつてヒーローズの研究所を襲って壊滅させ、ジュリアの両親を死に至らしめた仇敵。歌織の中にいるものを慕っている。 - SR 死の猛攻 田中琴葉 (期間限定)
覚醒前はGREE版の「死欲の支配者 田中琴葉」と、覚醒後は同名のカードと同じイラスト。 - SR 一撃必殺! 伊吹翼
覚醒前はGREE版の「キュートな守護者 伊吹翼」と、覚醒後は同名のカードと同じイラスト。 - SR マイティセーラーズ 高坂海美
覚醒前はGREE版の「オーバーブースト! 高坂海美」と、覚醒後は同名のカードと同じイラスト。
その他の新キャラクター
- 野々原茜
「ジェネシス」の一員にして、シャドウレディーとコンビを組む新人エージェント「見習いキャット」。紬のカードの背景に描かれている。 - 島原エレナ
「ネメシス」の一員。歌織のカードの背景に描かれている。後述のゲッサン版での配役からの起用と思われる。 - 北沢志保
デストルドー本部から「ネメシス」に派遣されたダークセーラー。歌織のカードの背景に描かれている。後述の「ライジング」での配役からの起用と思われる。
Last Episode.追憶
ゲッサン版
ゲッサン版コミカライズでもこのテーマが取り上げられた。
第10話と第11話の間の番外編として2015年7月号の誌上に掲載され、アイドルマスター10周年記念のアンソロジーコミックに収録されている。
本作の設定の都合上765PRO ALLSTARSの役の一部が別のアイドルに置き換わっており、いくつかの裏方の仕事もアイドル達が担当している。また、GREE版イベント第1回と第2回の間に制作・掲載されたものであるため、第2回以降の設定とは合わない部分もある。
以下にGREE版と異なるor追加された配役・役割を記述する。
4周年記念PV「アイドルヒーローズ ライジング」
2017年の4周年記念アニメPVでも劇中劇「アイドルヒーローズ ライジング」として本イベントが取り上げられた。このPV自体10分近くあるが、3分程をこの劇中劇に割いている。
4thライブ「TH@NK YOU for SMILE!!」3日目のアンコールにてガミPの登壇後に流されたものだが、アニメが始まったと思ったら冒頭から轟音と共に土煙が上がって面食らったP多数。アニマスからの伝統芸能というか、これがミリオンライブだと言う他無い。
ベースになっているのは「リベンジ」と「ビクトリー」だが、いくつか追加された役柄・描写がある。
- 北沢志保 … デストルドー総帥(琴葉)の側近。百合子に手を下すのは彼女になっている。
- 百瀬莉緒 … 第二世代のヒーローズ「ザ・ネクスト」。「ビクトリー」のあずさの役割を担う。
- 高山紗代子 … 続編では音沙汰無しだったが、今回は予告編の最後に意味深に登場している。
劇中では本作の主題歌として新曲「インヴィンシブル・ジャスティス」(歌:マイティセーラーズ[伊吹翼×高坂海美])が初披露された。
作詞はミリオンライブではおなじみの松井洋平、作・編曲は中山真斗が担当している。中山氏のアイマス楽曲参加は、Elements Garden時代の「arcadia」(編曲のみ)「tear」(作・編曲)以来となる。
MILLION LIVE! MAGAZINE
「THE IDOLM@STER MILLION LIVE! MAGAZINE」vol.2にて、アイドルヒーローズ特集が組まれた。
「出撃!」「リベンジ」「ビクトリー(復刻含む)」「サイドストーリー」について詳細に解説されている。「ライジング」については4周年記念アニメPVの特集の中で触れられている。
その物量は圧巻の22ページ。カードイラストのみならず、イベント中のエリア背景や設定画、全セリフ集etc...、と多岐に渡る。
入隊!アイドルヒーローズアナザー 摘み取れ陰謀の種!
正義を貫く問答無用の慈善集団
「アイドルヒーローズ」の採用試験を突破したあなた。前線で戦う少女たちのバックアップ要員として、
今日からアイドルヒーローズの一員に加わることになる。ところが、あなたの初任務の舞台となる「秋葉原」の影で、
アイドルヒーローズの宿敵「デストルドー」の新たなる陰謀が今まさに芽吹こうとしていた。
2021年2月20日~3月9日、ミリシタ3.9周年企画の一環として、秋葉原を舞台にアイドルヒーローズをテーマとした体験型イベントが開催された。
Youtube・アイドルマスターチャンネル
- 「アイドルヒーローズ ジェネシス」プロデューサーが選ぶ!この演劇が凄いミリシタコミュ
- ミリシタの「Justice OR Voice」の、イベントコミュダイジェストと特別編集版のMVを合わせた動画。2022年7月6日に公開された。
関連動画
関連商品
関連項目
- 11
- 0pt