我こそは『アタック・ザ・マミー』だ。アルバトロスのホラー映画である。このイタリアの地で2000年に
偉大な映画であった我は、声優が努力する限り、鑑賞者を更に拡大
9万人以上の人間を虜にし、Z級映画の地位を確固たるものとした。
パシャッ! Σ[【◎】] やめて!
パシャッ! Σ[【◎】] よして!
パシャッ! Σ[【◎】] ちょっと…
パシャッ! Σ[【◎】] 人の話を聞けぇ!
概要
『アタック・ザ・マミー』 (原題: Mummy The Theme Park) とは、2000年に公開された映画である。提供は安心と信頼のアルバトロス・フィルム、監督は『深海からの物体X』で有名なアル・パッセリである。
映像・音声・CGなどは2000年の映画とは思えないほど低質であり、セットは合わせ鏡を使う、何度も同じ場所を往復するなど広く見せる工夫が涙ぐましくも思える。ストーリー展開も退屈など無駄に拘ったグロ描写を除き典型的なZ級映画である。しかしながら、吹き替え版のセリフが悉くギャグに突っ走っているため、分類上は一応ホラー映画であるが、どちらかといえばコメディー映画として見られてしまっており、コメディー映画ならばそこそこ観れると評価されている。
後述する通り、主人公2人の吹き替え版の声優が『クレヨンしんちゃん』の野原夫妻と同じ声優な事と、全体的にエジプトに対する激しい誤解と小馬鹿にしたような描写が多く (現代の日本が舞台なのにサムライとゲイシャばかり登場するようなもの) 、「荒らしを呼ぶ!アッパレ国辱ボーイズ!」などとクレしん劇場版のようなタイトルでも呼ばれている。
あらすじ
エジプトのとある場所で謎の女性が呪文を唱えると、砂漠に突如巨大な割れ目が発生した。1週間後、ムスターファ・エルファイド族長はメイソン教授と部下を引き連れ割れ目を調査し、そこに何年も探し続けた封印された王の墓があるのを発見する。6ヶ月後、アメリカのウェストリー・スタジオに1本の電話がかかる。電話の主は族長であり、写真撮影のために社員を派遣してほしいと依頼した。電話を受けたリチャードは、自分の代わりとしてダニーとジュリーを派遣した。2人が到着したのは、1ヶ月後に開園を予定している遊園地「マミー・ザ・テーマパーク」であった。写真撮影の依頼は遊園地の広告写真を撮影するものであった。
マミー・ザ・テーマパークでは、遊園地の目玉としてミイラの生態を研究し、脳にマイクロチップを埋め込んでミイラを動かす事を行っていた。族長は安全装置があるので大丈夫であると豪語するが、しかしながらそれは間違いであった…。
登場人物
本作の主人公。ウェストリー・スタジオで一番売れているカメラマン。
本作の中では比較的常識的な言動をしているが、それでもたまに暴言や迷言を吐く。「おっぱい星人なんだ!」とホラー映画にあるまじき迷言を発するなどするが、一方で自身の肉体関係に関してはきちんとした考えを持っている模様。
吹き替え版の声優が『クレヨンしんちゃん』の野原ひろしと同じなため、通称「実写版ひろし」と呼ばれている。
本作のヒロイン。ダニーの助手として同行した。
比較的常識人のダニーと違って、ジュリーは注意されても暴言を吐くため、ヒロインの割に人気は低い。しかしながら古代エジプト文明自体への興味は強い模様。
途中襲撃してきたラミネス4世の気を逸らす為に囮のオカズとなる。
監視システムや列車の運行システムをハッキングで動かすなど、実はハッカーとしての腕がある事が終盤判明する。
吹き替え版の声優が『クレヨンしんちゃん』の野原みさえと同じなため、通称「実写版みさえ」と呼ばれている。劇中のダニーとジュリーは最初は恋仲ですらなかったが、このような状況なためコメントでは「ひろしとみさえの新婚旅行」など言われている。
通称族長。「マミー・ザ・テーマパーク」のオーナー。王の墓の封印シールを暴き、遊園地の目玉であるミイラを入手する。それから6ヶ月後、1ヶ月後に開園を控え、宣伝するための広告写真をダニーとジュリーに依頼する。世界をあっと言わせたいためか、電話口では内容を話さないなど秘密を徹底している。
スケベな上にかなり感情の起伏が激しい人物であり、何人ものオダリスクを従えハーレムを築く一方で、思い通りに行かない事があると激高し、部屋から追い出したりヘビーな処刑を行ったりする。ダニーとジュリーにも最初は丁寧に接するが、ミイラの暴走がカメラのフラッシュが原因とわかると仕事を終えるまで国には帰さないと監禁する。
ウェストリー・スタジオに前金で8万ドルを支払う、遊園地建設に2億5000万ドルをかけるなどかなりの金持ちであり、遊園地を繁盛させ更に財を増やそうと企む。ミイラの研究所やセキュリティなど遊園地の成功のために気を使っているが、防火扉が鉄格子など欠陥も多い。
最後は逃げ込んだ棺桶に閉じ込められた上に、自身が包帯に巻かれる。
古代エジプト文明の研究者であり、族長の研究所の責任者でもある。王の墓を発見するために何年も調査を行っていた。古代文字もすぐに翻訳できるなど知識も豊富。死んでいるミイラの生態にも詳しく、損傷した関節を直したり、自ら開発したマイクロチップを脳埋め込む事でミイラを動かす事に成功している。しかし古代エジプトのミイラは脳が抜かれている事は知らないらしい。
悪人には見えないが、王の墓を暴きミイラをいじったせいか、最後は復活したミイラに首を絞められ死亡する。
族長の傍にいる謎の女性。他のハーレムの女たちと異なり族長に対して色気を出す事を嫌い厳しく接する。
正体はクレオパトラの子孫であり、何千年も生きる永遠なる女神。その名はエジプト神話におけるファラオの守護神と同じ名前である。実際にファラオに会った事があると主張するが、ラストの描写を見る限りそれは本当である。
王の墓の入口へと繋がる地割れを引き起こすが、呪文を聞く限りはミイラとして永眠しているファラオと話がしたかったらしい。しかしながら族長らに封印を暴かれミイラを見世物にされそうになり、ファラオを冒涜するマミー・ザ・テーマパークの開園を阻止しようとする。地割れの他、裏切りを見抜かれた部下を怪物へ変化させるなどの魔術を使う。ただしおだてに弱い。また銃で何発撃たれても全く屈しないのにナイフで刺されるとそこそこ効くなど防御力も謎。
ウェストリー・スタジオの社員であり恐らくダニーの上司。ダニーの腕を買っており、自分の都合がつかない代わりに彼をエジプトに派遣する。序盤以外では中盤でエジプトの地震の報道がアメリカではされていない事を説明するくらいしか出番はない。その割にはミイラを差し置いて主要登場人物と共にクレジットされている。
登場するミイラの1人。なお劇中の他のミイラも同じ Mark Anazald が演じている。
自身を4000年前の古代エジプト第3王朝時代のファラオ (国王) であり、9万人の奴隷を従えエジプトの地位を確固たるものとし、170人の子供の父親でもあると説明する。ただしマラウス4世は実在しない。
広告写真を撮る為のカメラのフラッシュが原因で暴走する。が、それ以外に何もしていない (施設の崩壊がマラウス4世の仕業かは劇中ではわからない) にもかかわらず、ダニーに硫酸をぶっかけられ、棒でタコ殴りにされ、更に岩で潰されるなど散々な目にあって動かなくなる。
鎖を引きちぎる、壁をすり抜けるなどの能力を持ち、更に硫酸をかけられ肉体が崩壊しても、骨だけになっても、例え手だけになっても動き回り喋る事が出来る。4000年もご無沙汰だったからかおっぱいに飢えており、ダニーに「おっぱい星人」と称される。また暴走対策に埋め込まれたマイクロチップによる電撃には苦しみつつも快感を感じるマゾでもある。
族長がハーレムを築くために従えている女性たち。オダリスクとは女奴隷または寵姫の意味である。基本的に仲が悪く、劇中何度も大喧嘩をしており、一度は歯が折れた。
- 骨
「それホネ言葉?」
研究所にいる全身揃った骸骨。なぜか「ホネッホネッホネー」などとリズムを取りながら踊っている。ミイラを動かすのと同じ技術で動いているのかは不明。
劇中特に何か意味のある行動をするわけではないが、微妙に可愛く見えなくもなく、一部に人気がある。
名言・迷言
- 「いて!死んだ!」 (投石を受けながら)
- 「犬死に。無駄死に。野垂れ死に。」
- 「ヘビは、ヘビーでしょ!」
- 「地下の世界?ハハハ。この暑さだ。ここの人間はみんな頭をやられてるみたいだな。」
- 「アハッ、ここの人ってみんないかれてる。」
- 「ラクダって死んだらどこに逝くと思う?」「極楽ダ!」
- 「夜食のおにぎりか?」
- ぼいーん! (銅鑼を鳴らしながら)
- ミイラの生態
- 「ホネッホネッホネー!ホネを呼んだ?」
- 「変身しちゃったよー!」
- 「おい、食い逃げかい?」
- 「なにすんの!?ココナッツ割れたでしょパコって、これは痛いでしょ!」
- 「それホネ言葉?」
- 「ラクダってどこ住んでんだ?」「集落ダ。」
- 「なんでミイラが!なんでミイラが!なんでミイラが!なんでミイラが!なんでミイラが!なんでミイラが!なんでミイラが!」→「痛いなもう!」 (首を斬られながら)
- 「犬死に」「無駄死になのねー!」
- 「やーっべ!逃げよ!」
- 「我こそはマナウス4世だ。古代エジプトの国王である。このナイルの地で4000年前に…パシャっておい~…。第3王朝を統治しt…パシャって!偉大な戦士であった我は、光が届く限り、王権を更に拡d…まぶちいってばー!9万人以上の人間を奴隷にし、エジプトの地位を確固たるものとした。やめて!よして!ちょっと…人の話を聞けぇ!」
- (電撃を食らいながら) 「おおおあああ!やめてなにこれぇ!あああ痛いよ!あああ…でもちょっと気持ちいかもしれない。あああもっとやって!もっとやって!!もっとぉ!!!あれもう終わり?」
- 「合成じゃないよ!ほんとにあちぃんだから!」
- 「あれ、俺逃げる方法間違ってる?」
- 「わあーバックドラフトみたい!」
- 「まだ生きてるぞぉー!」 (ミイラのセリフ)
- 「見ぃつけたぁ。見えてるよぉ。包帯グルグル巻きだけどねぇ。」
- 「美味しそうだな。この女結構爆乳かもしれないなぁ。ムホホホホホホ、イエー!」
- 「おっぱいに見惚れてるぞ!おっぱい星人なんだ!」
- 「ぐぁー!やめろ我が何をしたぁ!硫酸をかけといて、その上叩かれるなんてぇ!」
- 「どうも、ハンド君でぇす!」
- 「ぼいーん!…ってあれ、ああ!なんでこうなるの…。」
- 「ああ脚とれた!嘘、脚とれた!」→「やだ、臭いこの脚!」
- 「あ!目玉が嘘!」→「こっちもかいなー」
- 「こりゃなんだ?包帯だ!嘘やめて、やめてちょーだーい!助けて助けてー!」→「ミイラ取りがミイラになったぁー!」
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関連項目
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- 0pt