エースコンバット3D クロスランブルとは、バンダイナムコゲームスより2012年1月12日に発売されたニンテンドー3DS用のフライトシューティングフゲームソフトである。拡張スライドパッド対応。
2015年1月に、追加要素を加えた『エースコンバット3D クロスランブル+』が発売予定。
概要
携帯機向けとしてはシリーズ4作目、国内では初の任天堂ハード向けとなる作品(海外ではGBA向けに1作発売されている)。
キャッチコピーは、「近接乱舞(クロスランブル)∞」。
裸眼立体視によって描かれる3D空間の中での空中戦を楽しめる。
シリーズとしては久々に、ユージア大陸を舞台とするなど従来の人気作への回帰が見られる一方で、『エースコンバット アサルトホライゾン(以下、AH)』のクロスレンジアサルトに通じる『アクションマニューバシステム』の導入など、新要素も追加されている。
『1』『2』の物語や設定を土台に、新型機などを追加して再構成した内容となっている。
海外では『ACECOMBAT ASSAULT HORIZON LEGACY』というタイトル。『AH』と似た新要素を導入していることから、関連性をアピールしたものとなっている。IGNのレビューで8.0/10の高スコアを獲得するなど概ね好評を得ている。
ニンテンドーe-shopで体験版が配信されているが、起動制限が「3回」と異常に少ない。
ニコニコ動画のタグにおいては「エースコンバット3D」が現在のところ一番人気。
「エースコンバットクロスランブル」「ACE_COMBAT_CROSS_RUMBLE」などでの登録も見られる。
舞台・世界
『04』以来実に11年ぶりに、ユージア大陸を舞台としてメインストーリーが展開する(『5』にはアーケードモードの舞台として登場)。
ベルカ戦争後、オーシア・ユークトバニア両国の融和によって平和の時代が訪れた世界において、ユージア大陸諸国は、着実に勢力を広げる2大国に対して危機感を抱いていた。
ユージア諸国は同盟を組むことを提案し、その第一歩として、各国の軍事力を統合したユージア同盟軍を発足させた。しかし、大陸南部の国々はオーシアとの同盟を望んだ。大陸南部には資源が集中しており、大陸西部・北部の軍事国家は、これを握ったまま南部の諸国がオーシアとの同盟に加盟することを嫌った。
その衝突は次第に激しさを増し、ついには大陸各地における一斉軍事クーデターの発生に至る。沈静化を試みた同盟軍であったが、強力な軍事国家群の前に敗走する。
しかし同盟軍は諦めることなく、傭兵などのあらゆる戦力を結成して、最後の作戦「戦士の名誉作戦」を発動。
招聘された主人公は、スカーフェイス隊隊長、コード:フェニックスとなって、各地の戦いに身を投じて行く。
というストーリー。
時系列的には『ZERO』と『04』の間に当たる。
ユージア同盟軍統括エリアコード“NA-P2700”にて、軍事クーデターが発生した。
これに対して同盟軍は、オペレーション:ファイターズ・オナー(戦士の名誉作戦)を発令。
志願兵によって編成される特殊戦術戦闘飛行隊『スカーフェイス』の出動が決定された。
というもので、ほぼ完全に『2』のものである(統合軍が同盟軍に差し替えられている程度)。
これは、先述の通り、今作が『1』『2』を土台にして新たな設定・キャラクター・戦闘機を追加して再構成した内容であるためである。
ストーリーの大筋としては、クーデター鎮圧を目的として行動するという『2』のそれを土台にしている。
操作
誰もが簡単に攻守の駆け引きを楽しめるためのシステムとして、アクションマニューバシステムを搭載している。
『AH』の“クロスレンジアサルト”、あるいはWii用ソフト『スカイ・クロラ イノセン・テイセス』に搭載された“タクティカル・マニューバ・コマンド”と似たようなシステムで、一定の状況下で発動させることで、アクロバティックな機動でドッグファイトを行える。
- アタックマニューバ
一定時間のロックオンによってゲージを溜めることで発動可能。特殊な機動を行って相手の背後をとる。クロスレンジアサルトのように自動追尾するものではない。 - エスケープマニューバ
攻撃を受けているときにタイミングよく操作することで発動可能。アクロバティックな回避機動で鮮やかにミサイルをかわす。 - ハイGターン
加速ボタン(R)と減速ボタン(L)を同時に押しながら旋回することで、激しい減速を伴う急旋回を行う。やりすぎるとストールを起こす。『エースコンバット6』から登場している。
操作形態は基本的に『X』シリーズと同様だが、Yボタンは、これらのアクションマニューバの発動に当てられている。
拡張スライドパッドを使うと、LRボタンも1つずつ増えるため、ヨー操作・視点移動が容易になる。(無くてもなんとか出来る)
レーダー・装備・機体の損傷・キャラクターのメッセージウインドウなどは、全て下画面に纏められている。
エース部隊
『ZERO』のように、特徴的な戦法を持ったエース部隊と戦う要素がある。
部隊の数はかなり少ないが、個性的な機体の塗装やパイロットのキャラクター、編隊を組んで登場しエンブレムと部隊名が紹介される演出などまで、『ZERO』のエース部隊戦要素がしっかり受け継がれている。
中には、『ZERO』や『04』のキャラクターとの繋がりを匂わせるキャラクターもおり、シリーズファンはニヤリとさせられるかもしれない。
『エースコンバット3D クロスランブル+(プラス)』
Newニンテンドー3DSの登場を受け、amiiboに対応し、任天堂キャラクターとのコラボレーション要素が加わった、追加版。
マリオやリンク、サムス、フォックスなど、任天堂キャラクターをイメージしたペイントとオリジナルパラメータの戦闘機が追加されており(機体自体は登場済みの実在機)、各キャラクターを思わせるユニークな性能の機体で遊ぶことができる。
機体は、ステージ中に登場するハテナブロックを破壊することで入手できるほか、amiiboを使うことでも手に入る。
ミッション数、機体数、難易度など基本的な部分は無印版と同様、と紹介されていることから、これ以外の追加要素があるかどうかは微妙なところ。
対応amiibo(エースコンバット3D クロスランブル+)
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関連項目
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