サイ・サイシーとは、機動武闘伝Gガンダムネオチャイナ代表のガンダムファイターである。
声は山口勝平が担当。第3話から登場し、ドモンを幾度となく苦しめた拳法家として君臨した。
概要
幼い子供に見えるが、16歳。しかし第13回ガンダムファイトでは最年少出場者である。搭乗機はドラゴンガンダム。
設定身長は132cmで、これは日本人の16歳時の平均身長と比較してもかなり低い。
若くして少林寺拳法の達人であり、祖父は第4回ガンダムファイトで優勝したサイ・フェイロンである。
両親はおらず、母不在の原因は不明だが、父であるサイ・ロンパイは少林寺再興を目指す旅の途中で病に倒れ、幼かったサイ・サイシーを遺し死去している。
僧侶でかつクルーである恵雲と瑞山がサポートクルーであり、彼等は他界したロンパイの命を受けサイ・サイシーのお目付け役となっている。
歳の割に少林寺拳法の腕前はかなりのものであり、若い故の慢心や修行嫌いがなければ相当な達人である。そのためファンの間でも「そのうち間違い無く他のシャッフルメンバーを超える」と言われる有望株。
当初から悪知恵、もとい知略に長け、ドモンを利用してはぐれてしまったドラゴンガンダムを盗賊から奪還した。この時の出会いから、サイ・サイシーはドモンのことを「兄貴」と呼んでいる。
また、他のシャッフル同盟のメンバーがドモンに新技を披露してドモンのライバル心を煽ったのに対し、サイ・サイシーは夢の実現のためにあえて新技を見せることを躊躇い、ドモンの隙を突いた。
その知略・実力もあり、シャッフル同盟の中ではドモン戦で唯一自分から引き分けに持ち込んでいる。
料理がかなりうまく、彼の作るチャーハンが劇中で絶品と賞賛されている。
劇中では少林寺再興に関して、当初はそれほど強く思いを抱いていなかったが、父の手紙を読んでその思いを知ったことで心機一転し、修行や再興の夢に本気で取り組むようになった。
途中でDG細胞に冒されて力に溺れる雑兵となるが、旧シャッフル同盟の力で浄化され、新たにクラブ・エースの紋章を受け継いだ。
サイ・サイシーという名前は、劇中ではほぼ一貫してこのフルネームのまま呼ばれている。
ガンダム世界でフルネーム呼びはそれほど珍しいことではないが、サイ・サイシーのように親からもフルネームで呼ばれるというのはなかなか珍しい事例である。
一応補足しておくと名前は「サイシー」であり、ゲームでの省略表記はこっちが使用されることもある。だがそれだけだと「誰?」となる危惧からか、省略表記(愛称)でもフルネームを使われることがある。
フルネームで呼ばれなかったのは、セシル・ボルガーに素性を隠すため、チン・チクリンを名乗ってデートを重ねていた時くらいである。
その他
- 親しみやすい性格と、視聴者に近い年齢設定ということもあり、小学生から大人気だった。
その為キン肉マンにおけるスピンオフ作品『闘将!!拉麺男』を思わせる、『機動武闘伝Gガンダム外伝 翔龍伝説(コミックボンボン/村上としや著)』という彼単独の漫画作品も作られている。 - 声優界では2009年の「GUNDAM BIG EXPO」にて関智一が第37話『真・流星胡蝶剣!燃えよドラゴンガンダム』アフレコ当時の逸話を語っている。それによれば、山口勝平と関は当時「本気で殺しあう気でやろう」と事前に口裏合わせし、当日の収録は二人の熱演もありスタジオ内は緊張した空気に包まれていた。しかし【試合が佳境に入りドモンがネオチャイナ総師の「そこまでぇーっ!!」という叫びと共に制止される】という場面において、総師役の広瀬正志が台詞を叫んだ瞬間、関曰く「叫んだ勢いで眼鏡がスポーン!と前にふっ飛んだ」という。それを関は横で見ていたため笑いそうになり、そのシーン直後の【ドモンがサイサイシーに駆け寄って声をかける】シーンを、半笑いで「サイ↓サイ↑シー…!」とおかしな発音で読んでしまったが、それがそのままOKになりオンエアされてしまったという。
関連動画
関連項目
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