トランスフォーマー キスぷれとは、トランスフォーマーシリーズの一作品である。
概要
このシリーズでは、トランスフォーマーはキス・プレイヤーと呼ばれるパートナーの女性キャラとキスする事によって融合し、新たな能力を得る事が出来るという設定。玩具はバイナルテックと同じであるがダイキャストは用いられていない。しかしオルタネイターズと比べて大幅に彩色部分が増加している。各商品にはドラマCDがついてくる。
玩具の販売に先んじてラジオ番組「りりあん 萌えっちゃお」内でTF史上初のラジオドラマがスタートした。さらに同番組の終了後は、番組をのっとりトランスフォーマーをメインに据えた初のラジオ番組「トランスフォーマー キスぷれ TF情報局」に移り、ラジオドラマは同番組内で引き続き放送された。
また、電撃大王にて大嶋優木によるコミック版が全3話、電撃ホビーマガジンにおいて関連企画「トランスフォーマー情報管理局テレトラン15GO!GO!(いちごごー!ごー!)」が連載された。
「トランスフォーマーバイナルテックアスタリスク」と同じくトランスフォーマーと女性フィギュアのセット商品。フィギュアのデザインと原型は大嶋優木が担当。タカラトミー監修のもと、大嶋優木は本シリーズの設定やストーリーの原案、パッケージイラストやコミック執筆など、ほぼ全ての製作に携わる。 「トランスフォーマー」と「萌え」の融合という企画案は、タカラトミー発の物であり、依頼を受けた大嶋優木自身も当初困惑したと語っている。
本作はヴィジュアルイメージとは裏腹にハードな内容の作品となっている。これらは、他のトランスフォーマーシリーズとは異なり、主な対象として幼年層を想定していない(対象年齢15才以上)事が大きいようである。
ストーリー
本作は2部構成になっており、第二部はラジオドラマのみの展開となっている。
大嶋優木自身がディープなトランスフォーマーファンであることから、過去の作品からの設定引用はコンボイの武器はサーフボード(初代「破滅の日 Part-3」)、メリッサがジンライ(マスターフォース)を新たなキスプレイヤーと勘違いする等海外和製問わず非常にマニアックなものが多い点も大きな特徴である。
第一部
「ザ・ムービー」のユニクロン戦争時にある事件が発生。東京は大打撃を受け、2006年に人類はTFと袂を分かった。
TFが地球に降りられぬようアンチエレクトロンフィールドを張るも、謎のTFレギオンが襲来。地球防衛軍EDCは人造TFオートルーパーと、キスプレーヤーなる特殊能力者で対抗する。
オートルーパー隊員あたり、あたりの先輩でコンボイを恨むシャオシャオ、そしてコンボイと共に行動するメリッサの運命が交わっていく。
「萌え」を前面に押し出した展開のインパクトに隠れがちだがストーリーはかなり陰鬱で、人類とトランスフォーマーの関わりが描かれるシリーズでは例を見ない人類とサイバトロンの友好関係の瓦解という世界観を持つことも特徴的である。
本来「トランスフォーマー」では人間の直接的な死が描かれる事は稀だが、本作品では人間同士の争いで命を落とすE.D.C女性隊員の遺体や、人体実験でトランスフォーマーに喰いちぎられる少女などといった残酷描写が時折織り込まれている。ときに鬱展開とも評され、それは萌え的な要素と共に従来シリーズからの作風の違いに異を唱えるトランスフォーマーファンも少なくなかった。
第二部
ガルバトロンは宇宙の果てに消え去り、戦後の復興やTF達との親善として三人は慰問アイドルになっていた。
ブレイブマキシマス基地でコンサートの準備中自称「プライマス」の遣いであるスパークボットと共に歴代司令官に会いに行く旅にブレイブマキシマスごと連れて行かれる。
途中、ひょんなことから三人は「ユニクロン三部作」の世界へも飛び込んでしまい、最終的にブレイブマキシマスが何故地底にあったのか明かされる事となる。
二部によって、「カーロボット」はG1期の時系列に起きたという設定になった。
登場人物
- メリッサ・フェアボーン:りりあん
G.I.ジョーのフリントの娘で2010に登場したEDC隊員の五年前の姿。似ても似つかない
第一部開始時点ではレジスタンスで、当作ではEDCに入隊するまでの経緯が描かれている。
コンボイを大切なパートナーと思う余り、ジンライから転げ落ちたジンライ青年に勘違いの嫉妬を起こしたりする。
第二部では「スーパーリンク」世界に飛ばされる。 - リ・シャオシャオ:鹿野優以
コンボイと出会う前のメリッサと親しかった少女。
2000年のデストロンガー襲来以降TFの騒動に巻き込まれ、あまりTF、特にコンボイにいい感情を抱かない。
第一部ではコンボイが唯一の拠り所であるメリッサを奪ったと思いロディマスをけしかける等百合や病んでる描写があった。
第二部では「ギャラクシーフォース」世界に飛ばされる。 - 人隣あたり(ひととなり・-):明坂聡美
新米EDC隊員。両親をTFに殺されトラウマを持つ内気な少女で乗り物酔いし易い。
黒幕の思惑に翻弄され、同僚を二人失ってしまうが、彼女と心を通わせたオートルーパーは自分の意思を持つようになった。
第二部では「マイクロン伝説」世界に飛ばされる。 - 天桜一滴(あまおう・ひとしずく):柳沢三千代
EDC東京支部指令でTFと袂を分かつ事を進めた張本人。
一児の母らしい母性で隊員に優しく接するが… - コンボイ:玄田哲章
- ホットロディマス:置鮎龍太郎(スーパーリンク版のロディマスを演じた事がある)
- オートルーパー:平井啓二
玩具
- コンボイ(ダッジRAM SRT-10)×メリッサ:ドラマCDつき
- ホットロディマス(フォードGT40)×シャオシャオ:ドラマCDつき
- オートルーパー(マツダRX-8)×あたり:ドラマCDつき
- あたり x オートルーパー:ドラマCDつき
あたりと極小サイズのオートルーパーのセット。 - あたりスクリーム
テレトラン15に乗り移っていたスタースクリームがあたりにとり憑いた姿。Dr.アーカビルにボディ(マスターピーススタースクリーム)を作ってもらう - カセットボットセット(ロザンナ・グリット・サンドルのセット)
イジェクト/リワインド・ジャガー・コンドルのリペイント。声優はそれぞれりりあん、鹿野優以、明坂聡美 - スパークボットセット(アンジェラ・スターダスト・残月(ざんげつ)のセット)
エッグビーストのエッグレオ・エッグロボ・エッグバードのリペイント。カセットボットとスパークボットのカラーリングやキャラクター設定は三人それぞれが考えた。
関連項目
- トランスフォーマー
- サイバトロン
- コンボイ
- ホットロディマス
- ウルトラマグナス
- デストロン
- メガトロン
- スタースクリーム
- ユニクロン
- トランスフォーマーキスぷれ 大嶋優木フィギュアコレクション あたり
- トランスフォーマーの関連項目の一覧
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