ナズーリン(Nazrin)とは、「上海アリス幻楽団」制作の弾幕STG「東方Project」内に登場するキャラクター。
概要
東方Project第12弾『東方星蓮船 ~ Undefined Fantastic Object.』stage.1の中ボス及びボス。stage.5の中ボスとしても立ち絵が変わって再登場。東方Projectシリーズで、同一ゲーム内で違う立ち絵を与えられることは極めて稀である。
第12.5弾『ダブルスポイラー ~ 東方文花帖』LV7の被写体としても登場。
5面ボス寅丸星の部下であり(ナズーリンは星を「ご主人様」と呼んでいる)、生粋のダウザーでもある。ダウザーとはダウジング(地下水や貴金属の鉱脈などを棒や振り子を使い探す技術)を行う人のこと。彼女の場合は無数の野鼠を操り、探し物を見つけるとか。両手に持っているダウジングロッドや振り子(ペンデュラム)も使うようである。使役される鼠たちは食欲旺盛で、人肉を好む他、探し物が食べ物だと手元に来る前に食べてしまう。
テーマ曲からもわかるように体格は小柄だが、年齢は設定からも千歳を超えていると思われる。
名目上こそ寅丸星の部下であるが、その正体は毘沙門天直属の部下。毘沙門天の代理として信仰を集める星の監視役を任されている。そのため命蓮寺の他の面子と違い、聖を特別慕っているわけでも恩義があるわけでもない。ただし、命蓮寺を建てる前に「地下にとんでもない物(後に神子の霊廟と判明)が埋まっている」とわざわざ聖に報告したりしていることから、聖らに全く無関心というわけでもないらしい。また、聖はナズーリンを「うちの宝探しの得意な鼠」(求聞口授より)としており、身内との認識でいるようだ。
命蓮寺建設後は、無縁塚の近くに掘っ立て小屋を建てて潜んでいる。無縁塚に埋まる外の世界の宝物に興味があるようだ。星に呼ばれた時以外では命蓮寺に居ることはほとんどなく、他の面子のように修行をすることもない。
二人称は「君」で、どことなく気取った中性的な口調が特徴。1面ボスという役割の割にはなかなか知的な喋り方をする。狡猾な性格で、相手に勝てないと悟るとさっさと逃げ出す。実際、1面撃破後も逃げ出して探索を続けていたようだ。 さらに5面中ボス時も逃走して探し物を主人に届けており、星蓮船で唯一主人公勢に撃墜されていないキャラとも言える。
一輪に命令されて『飛倉の破片』と呼ばれる飛宝を探している。 …と体験版時では思われたが、同時にその裏では一輪やムラサ船長には内緒で、星がうっかり失くしてしまった毘沙門天の宝塔を探してくるよう彼女から命じられていた(体験版でナズーリンが口走った「あの御方」とは一輪ではなくおそらく星の事)。その宝塔は無事に古道具屋(香霖堂?)で発見。本人曰く随分とずいぶん吹っ掛けられたらしい。
彼女は自分のダウジングが主人公勢に反応していると勘違いしていたようだが、実際は霊夢たちが道中で手に入れた飛宝(=ベントラーアイテム)に反応していたのだった。なお、ナズーリンと一輪の台詞から飛宝の捜索自体は芳しくなかったことが窺える(実は星の宝塔を優先してわざと手を抜いていた?)。
宝塔を失くした星は恥ずかしくて仲間たちには言えず、ナズーリンにしか打ち明けられなかった事から星の彼女への信頼は厚いようだ。その恥ずかしい秘密をナズーリンは主人公勢にはあっさりバラしてしまっているが…。
ネズミというだけで主人公達に馬鹿にされているが、これについては本人も我慢ならないらしく、「ネズミを甘く見てると、死ぬよ」と発言。事実、14世紀のヨーロッパではネズミを媒介とした黒死病(ペスト)が流行、ヨーロッパ全人口の3割を死に追いやった。間接的にとはいえ、ここまで人間を殺した動物というのもあまりいないだろう。
阿求編集の東方求聞口授では、相当に酷い書かれ方をされた。一部抜粋すると『性格は小さい身体に見合わず尊大である。それは毘沙門天という後ろ盾があるからなのだが、本当の性格は小心者である。怖い目に遭うとすぐに逃げ出したりする』とのこと。毘沙門天直属の部下である己の立場を振りかざし、寅丸星に対して尊大に当たる事もあるようだ。
阿求に『この手の性格の妖怪は、下手に出ると増長して交渉が上手くいかない。脅迫する位強気に出た方が上手くいくだろう』とまで書かれたナズーリンは、一体彼女に何をしたのだろう。どうしてここまで嫌われた。
能力
- 探し物を探し当てる程度の能力
- 上記の通り、探し物を見つけることが出来る能力。ネズミやロッド、振り子を駆使しダウジングを行う。ロッドと振り子は戦闘にも使えるらしく、盾や弾幕を放つ道具として使用していた。
- なお、ダウジングロッドの先をよく見るとN(北)E(東)W(西)S(南)となっている。
スペルカード
全てのスペルカードがダウジングに関連した名前となっている。ディテクターは"detect(見つける)"より、発見者や探り出すための装置の意。
東方星蓮船
Stage.1ボス
- 棒符「ビジーロッド」(H/L)
- 捜符「レアメタルディテクター」(E/N)
- 捜符「ゴールドディテクター」(H/L)
- 視符「ナズーリンペンデュラム」(E/N)
- 視符「高感度ナズーリンペンデュラム」(H)
- 守符「ペンデュラムガード」(L)
Stage.5中ボス
ダブルスポイラー
LEVEL.7
二次設定
- 二次創作では、原作設定では有能ながらも劇中のエピソードによりドジッ虎娘キャラが定着した上司・寅丸星との絡みで登場することが多い。「うちのご主人」と微妙に敬ってなさそうな呼び方をすることも(まあ、なんだかんだ言って信頼しあっていることが多いのだが)。
→ナズ星が俺のアブソリュートジャスティス - それでなくても命蓮寺の力関係は複雑なので、二次では作品によって扱いが色々異なる。
- 毘沙門天の直属の部下であることから、元ネタの解釈次第では寅丸星(毘沙門天の建前上の弟子)はおろかラスボスの聖白蓮(毘沙門天を信仰している僧侶)より格上の可能性もある。
実際、一面ボスにもかかわらずダブルスポイラーでは五面ボスの星と同じLEVEL.7に配置されている。 - 求聞口授で明らかになった設定準拠で、命蓮寺に所属せず単独で行動するナズーリンも増えている。
- 性格が小心者ということで、同じく尊大な態度を取りながらも小心者の小悪党だった「第二次スーパーロボット大戦Z」のキャラクター、シオニー・レジスとのコラボキャラ化(シオーニン)されることも。
- テーマ曲の「小さな小さな賢将」から、小柄・子供体型で描かれることが多い。基本的にしっかり者のお姉さんキャラが定着した星に過剰なまでに可愛がられていることも。
- 某夢の国のネズミを連想させるシルエット。たまに甲高い声で笑う。ハハッ
- ロシア的な何かを髣髴とさせる名前から、「同志ナズーリン」「урааааааааа」などのコメントがよく付く。魔法の森の木を数える仕事に興味はあるかね?
尚、ナズーリン(Nazrin)という人名は実在しているようであるが、検索して発見できる人物は西アジア(アゼルバイジャンなど)の女性、または南アジア(マレーシアなど)の男性が多いようであり、実はあまりロシアとは関係ないようだ。
関連動画
お絵カキコ
ここに無いお絵カキコは、ナズーリンのお絵カキコの記事を探してみるといいだろうね。ハハッ
関連静画
関連コミュニティ
関連項目
- 東方Projectの登場キャラクター
- 東方星蓮船
- ダブルスポイラー
- 小さな小さな賢将
- 春の湊に
- 魔界地方都市エソテリア
- 寅丸星
- 命蓮寺
- 毘沙門天
- ナズ星が俺のアブソリュートジャスティス
- ナズーリンのお絵カキコ
- ナズを愛でる会
- バスケットの同胞が乗物酔いする動画(主にMMD動画に付けられるタグ)
- 東方ナズリーランド
- 俺のビジーロッドが高感度ペンデュラム
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