本項では、ニコニコメドレーシリーズで用いられている、「繋ぎ」などの基本的な技法をまとめている。
凡例
いくつかの項目には例を挙げている。
例に挙げられるメドレータイトルには略称を用いる。略称は記事「ニコニコメドレーシリーズに使用された曲の一覧」の略称に準じ、その他のメドレーはこれに倣って以下のようにする。略称を2つ掲げたものについては、文中では前者を用いる。
繋ぎ
曲を例示するときには→で表す。
なお、繋ぎに関してはさとる氏のブログ
にも詳しく載っている。
当該記事→「ニコニコメドレーの作り方(目次)
」「コンボがつながった
」「コンボがつながった2
」
基本
- 前の曲が終わった後に次の曲が始まるもの。
- 曲と曲の間開いているもの。いわゆる普通の繋ぎ。
- 曲と曲の間を何音か補っているもの。
- 間奏が入るもの。
- 前の曲が終わる前に次の曲が始まるもの。
応用
- 縁のある曲を繋げ、一曲同然に扱う。
- 2曲以上が交互に出現する(←→)。重ねるよりもむしろカオス度が増すこともある。
- ワンフレーズだけ割り込んで、元の曲に戻る。
- ランダムに出現する。
- GOT・ごっち:エアーマンが倒せない←→God knows...
- 何か。:God knows...←→雪、無音、窓辺にて。
- 曲の途中で別の曲が割り込み、次の曲に移る。
- ピアノソロなどのアレンジでは、実際に演奏が可能なように編曲されている場合がある。縛り3.-I.も参照。
重ね(混ぜ)
曲を例示するときには/で表す。基本的に表/裏の順で、両曲が対等なもの(2-I)は曲リストの番号に準ずる。
なお、マッシュアップという言葉がしばしば用いられるが、「一つの曲のボーカルトラックともう一曲の伴奏トラックを抽出し重ねる」「元の曲をそのまま使う」というマッシュアップの本義からすれば不適当なようだ。(参照:マッシュアップ - Wikipedia
)
基本
- 曲を単独で重ねに用いないもの。
- 曲を単独で重ねに用いるもの。
応用
- 重ねる曲に合わせ、微妙にメロディを変えることがある。
- また、伴奏と一体化してしまうことがある。(『ハンマー状態』の音MADで「正統派」とか「初代臭」とか言われるアレに近い)
- 長い曲に短いフレーズを複数重ねることがある。
カオスゾーン(ごちゃ混ぜ地帯/ラッシュ)
明確な定義はないが、1曲当たりが短い、曲が立ち所に変わる、重ねが多い、ある一曲をバックにすることが多い、全16小節などキリのいい長さであることが多いなどが特徴。曲が矢継早に変わるだけで重ねの無い(少ない)ものは「ラッシュ」と呼ばれることが多い。
本編中で使用された曲を、メドレー終盤で再度使用するもの(物語・流星群など)と、使われていない曲を圧縮して使用するもの(超決戦・七色など)がある。現在の人気メドレーには使用されていることが多く、1つのメドレーに複数回のカオスゾーンが存在することもある。
カオスゾーンはバックに一つの曲が流れている場合、バックの曲はない場合、カオスゾーンを同じ曲で挟み込む場合などがある。
カオスゾーンのパターン
- バックに一つの曲が流れている場合:物語・流星群・超決戦(レッツゴー!陰陽師)、旅絵巻(思い出は億千万)、(く)(紅蓮の弓矢)、
- バックの曲がないもの:千載一遇、七色、Xクロス、RELATION
- カオスゾーンを同じ曲で挟み込むもの:花吹雪(さくらんぼ)、見聞録・摩天楼(レッツゴー!陰陽師)
カオスゾーンの曲数
以下の例では「(最大)n曲重ね」という場合、バックの曲は含まないとする。
- 物語:2曲重ね(ステレオ・音色区別なし)・4小節ごとに曲が変わる・全8曲/16小節。カオスゾーン初採用
- 流星群:レッツゴー!陰陽師をバックに、1~2曲重ね(ステレオ・音色区別あり)・2小節ごとに曲が始まる・1曲あたり2~4小節・全8曲/16小節
- 未詳:重ねなし・曲の長さは不規則・全9曲/16小節
- ごっち:前曲(レッツゴー!陰陽師 ニコニコ動画流星群ver.)のコード進行をほぼ引き継ぎ、2曲重ね・曲の出現タイミングは4小節ごとで一部不規則・1曲当たり2~6小節・全11曲/24小節
- LEG:レッツゴー!陰陽師をバックに、1~2曲重ね・曲の出現タイミングは不規則・1曲当たり2~6小節・全11曲/24小節
- 俄:東方原曲及びアレンジ曲のみ使用・2~3曲重ね・2小節ごとに曲が変わる・全7曲/6小節
- 高速:レッツゴー!陰陽師をバックに、1~4曲重ね(ステレオ・音色区別あり)・曲の出現タイミングは不規則・1曲あたり1小節未満~8小節・全53曲/32小節
- 超決戦(序):1~4曲重ね(ステレオ・音色区別あり)・1±α小節ごとに曲が変わる・全35曲/16小節
- 超決戦(最終/後半):レッツゴー!陰陽師をバックに、3曲重ね(左中右振り分け・音色区別あり)・2小節ごとに曲が変わる・全144曲/96小節
- 七色:2~4曲重ね(ステレオ・音色区別あり)・2小節単位で曲の出現タイミングは不規則・1曲当たり2~5小節・全28曲/34小節
- 50秒:2曲重ね(左右振り分け・音色区別なし)・2小節単位で曲の出現タイミングは不規則・全36曲/36小節
- 90秒:最大5曲重ね(ステレオ・音色区別あり)・50秒に倣う・全92曲/67小節+塩
- 240:4曲重ね(左中右振り分け)・一曲あたり1~16小節(多くは8小節)と長め・全120曲/240小節
- 360:上記の曲追加版で、第230小節目までを継承・全173曲/360小節
アレンジ
作者が元の曲のメロディラインを改変したり、オリジナルメロディを追加したりすることがある。
前奏・間奏
作者がニコニコメドレーの制作のためだけに作曲したオリジナルのやや長めのメロディをメドレーの前奏や乾燥に使うことがある。この前奏や間奏はしばしばメドレーinメドレーとして他のニコニコメドレーに使われる。
- 物語:前奏(イントロに使用〈プレリュードに似ている〉)
- 組曲:間奏(魔理沙は大変なものを盗んでいきましたと思い出は億千万の間で使用)
- 七色:間奏(おてんば恋娘とTOWNの間で使用、RED ZONEとHEROESの間で使用)
導入
静から動への曲調の変わり目で使われている。
再構成
曲の構成を組み替えたり、尺を調節することがある。主に重ねのある場面で用いることが多い。
- 曲の中間をカットして曲を短縮する。
- 1.とは逆に、サビをループさせるなど、曲を長くする。
- その他、曲のフレーズを並び替えるなどして用いる。方法は様々である。
- ごっち:レッツゴー!陰陽師/(粉雪)
- 俄:雪、無音、窓辺にて。
- RGB:「超時空飯店 娘々」CMソング
- クロス:とまどい→レシピ
選曲
- 既存のメドレー(特にしものメドレー)で選ばれた曲は採用されやすい。
- 七色では逆転現象が起こった気がする。(流星群以降メドレーの投稿が多かったから当たり前って言えば当たり前か)
- M.A:魂のルフラン
- 音楽2の俺が裏組曲のメロディーを作ってみた
(元祖裏組曲):TOWN - 裏の裏の裏:おてんば恋娘
- 未詳:俺ら東京さ行ぐだ
- ピコピコ:ワールドイズマイン
- ランチ:最強パレパレード、初音ミクの消失、亡き王女の為のセプテット、ザ・レギュラー、Starry sky
- 一人でバラライカとかセッションしてみた
:星間飛行 - 64:ブラック★ロックシューター
- みっくす:Under My Skin
- カコイイ:おジャ魔女カーニバル!!
- シンフォ:崖の上のポニョ
- NND:ダンシング☆サムライ
- 収穫祭:ナイト・オブ・ナイツ、Reach Out To The Truth
- 聖夜祭:ニホンノミカタ
- LEG:ってゐ!
- 俄:スカイハイ(山地)、smooooch・∀・、サンドキャニオン、溝ノ口太陽族、ライオン、promise、Do-Dai
- ニコぽい完:炉心融解、空、heavenly star
- Bros.:みwなwぎwっwてwきwたwww
- コイスル:ぽっぴっぽー、ハンマー状態、伯方の塩
- 何か。:ダブルラリアット、Bad Apple!!、RED ZONE
- 月見草:Hello Windows
- 90秒:Got The Groove
- 【全215曲】ニコニコピアノメドレー
:celluloid - メドレー作って演奏してみた
:RAINBOW GIRL - 闇盛:Don't say "lazy"
- 七色:ポップスター、青く燃える
- 七色では逆転現象が起こった気がする。(流星群以降メドレーの投稿が多かったから当たり前って言えば当たり前か)
- 3拍子など、4拍子以外の曲は選ばれにくいが、最近は採用例が増えている。
- CMのジングルのみならず、SEなどのごく短いものも1曲として扱うことがある。
- 無音の曲をメドレーとして使うことがある。(曲数稼ぎであったり、ネタであることが多い)
縛り
あるテーマに沿って選曲や曲順を縛ったメドレーも多数存在する。もちろん、選曲や曲順の自由がない分繋ぎや編曲のレベルは上がる。ここでは、メドレー全体にある程度の縛りがある例を紹介する。
- 選曲縛り
- 選曲にいくらかの自由度が残されているもの
- テーマに沿ったもの・・・しりとり、いろは など
- 他のメドレーに足したり・引いたり・・・64,落選組、十四色のニコニコ動画
組曲神社など - 初音ミク限定・・・初音ミク名曲メドレー op.39×31 葱祭など
- ジャンル限定・・・NNDMM,組曲『エロゲー動画』 難民祭 裏難民祭など
- 作者限定・・・ラマーズPメドレー
、 SUPER DEADBALL BEAT
など - 使わない曲が決まっているもの・・・七色(しも氏が今まで使わなかった曲のみ使用(HEROESを除く))、裏組曲(組曲『ニコニコ動画』に使われていない曲のみ使用)など
- 選曲に自由度が残されていないもの
- 他のメドレーの曲に足さず・引かず・・・逆組曲『ニコニコ動画』 など
- 選曲にいくらかの自由度が残されているもの
- 曲順縛り
リスペクト
1.使用曲名にメドレー名を明記しているもの(メドレーinメドレー)
- 超決戦、高速:序楽章に使用されている曲は今まで投稿されたニコニコメドレーの中で有名なものの1曲目(投コメに記述)
- Xクロス:七色のニコニコ動画、NICO VIVACE(動画内にロゴが現れ、各メドレーの使用曲が流れる)
- RELATION:次はどんなニコニコに出会えるのかな(宝箱-TREASURE BOXの採用理由を制作後記で明かしている。そのほかにもさまざまなメドレーをリスペクトしている)
曲順
○○つながり
メドレー内の一部の曲のつながりに意味を持たせることもある。
1.作者が同じ、歌手が同じ、制作会社が同じ、流行った時期が同じなど何かのつながりがある2曲(以上)に繋ぎや重ねを用いたもの
2.同じテーマで作られた2曲(以上)に繋ぎや重ねを用いたもの
- Xクロス:鳥の詩、戦場のメリークリスマス、Summer、夏影 -summer lights-(夏関連の楽曲→平成最後の夏を参照)
- 見聞録:新宝島、ほのぼの神社、プラスチックアドベンチャー、ファミポップⅢ、フリージア(例のアレ関連の楽曲)
パート
雰囲気の似た曲(似せてアレンジしたもの)をつないだ例と雰囲気を一変させた例
1.雰囲気の似た曲をつないだ例
超決戦、流星群、見聞録の例のように、感動する曲、泣けてくる曲を集めた部分は俗に感動パートや浄化パートといわれる。
2.雰囲気を一変させた例
Ⅰ.曲と曲の間で雰囲気を変えている例
Ⅲ.曲の途中で雰囲気が変わるもの
構成
全体
全体が一つの曲として構成されているもののほかに、次のようなものがある
メドレー中の曲の使い方
始めの一曲(序盤)
締めの一曲(終盤)
本編
- カオスゾーンのバックの曲が単独で使われる:超決戦、流星群、物語
- カオスゾーンと別にもう一曲(数曲)加える:七色、摩天楼、Xクロス、旅絵巻、大連鎖、葱祭、花吹雪
- 時報で締める:七色、夢世界、(く)
- 〆ルト
本編以降
カオスゾーン
曲の使用箇所
ニコニコメドレーにおいては、曲のサビや弾幕発生箇所など、きょくの一番盛り上がる箇所を採用することが多い。
関連項目
- ニコニコメドレーシリーズ
- ニコニコメドレーシリーズに使用された曲の一覧
- メドレー作品の一覧
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この項目は、もともと1ユーザの覚え書きだったためにいろいろとおかしいです。 ニコニコメドレーはまだまだ奥が深いです。加筆、訂正、項目・例の追加などをして下さるメドレー愛好家の方々を求めています。 |
子記事
兄弟記事
- なし
- 20
- 0pt


