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この項目は、ネタバレ成分を多く含んでいます。 ここから下は自己責任で突っ走ってください。 |
概要
パパ・ブッシュとは、大和田秀樹の漫画『ムダヅモ無き改革』の登場人物である。モデルとなったのは第41代アメリカ合衆国大統領ジョージ・H・W・ブッシュ。ちなみに「パパ・ブッシュ」というあだ名は大和田秀樹オリジナルのものでなく、実在の方もそう呼ばれる。由来はもちろん、息子であるジョージ・W・ブッシュが第43代大統領に就任したので、それと区別するためである。
”テキサスの荒鷲”の異名とともに、作中屈指の武人として描かれる。この上なく傲慢な性格とそれも已む無しと思わせる地球代表クラスの雀力および戦闘力を持つ。しかしながら勝負に対しては極めて真摯で、負けをひっくり返そうとしたりすることはない。その凄絶な最期と相まって、今もなお人気の高いキャラクターの一人である。
長年政治に携わってきた為か、ジュンイチローの祖父を知っていたり、先輩大統領のジョン・フィッツジェラルド・ケネディをミドルネームで呼んでいたり、超長期政権を維持し続けた英国首相マーガレット・サッチャーを愛称の「マギー」と呼ぶなど、顔も広い。
一方で家族愛にも満ちた人物であり、強く逞しく愛に満ちた、理想的アメリカの父親像ともいうべき人物である。
持ち技:
- 地獄の黙示録(アポカリプス・ナウ)
由来は同名の映画作品。
必ずロンでアガる事から、狙った相手のクビを取る(地獄の黙示録で主人公が受けた命令)ことを旨とする技と思われる。
米国至上主義を貫くパパ・ブッシュが、米国の敗戦と言って過言ではないベトナム戦争を舞台にした映画のタイトルを自身の技名としていることにはやや違和感を覚えるが、それこそが生粋の軍人であるルーデルやスコルツェニーをして政治家が本業であるパパ・ブッシュを「武人」と呼ばせる所以とも言える。
劇中の活躍
第1巻収録の第2話「テキサス電撃作戦」にて初登場。第1話にて劇的な敗北を見せた息子ジョージ・W・ブッシュの雪辱を果たすため(より厳密には「合衆国(ステイツ)そのものである大統領がジャップにコケにされた借りを返す」ため)にジュンイチローと対峙する。ジュンイチローの性格上ただ勝負のために呼びつけても来ないことを知っていたパパ・ブッシュは、あろうことかタイゾーを誘拐することで無理矢理ジュンイチローを卓につける。かつての国家首脳としての豪運に加えジュンイチローのイカサマも封じることで万全の態勢で意趣返しをする予定であったが、ジュンイチローの轟盲牌に敗れる。その際にも「なるほどケンカの勝ち方か…わしは教えるのを忘れておったわ」と爽やかな笑みを見せ、ただの増上慢ではない武人らしい性格を持つことを読者に印象づけた。
その後もジュンイチローの対北朝鮮戦及び対ロシア戦の立会人として幾度も再登場。その武人的な性格から、公正な立会人としての役割を期待されていた模様。
神々の黄昏(ラグナロク)編においては、地球最強の5人の代表の1人として一切の異議なく選ばれる。とはいえ世界最強国家代表としての傲慢さを秘めることもなく、ギアナ高地に向かう機上ではプーチンと一触即発の様相も呈していた。
中堅戦において、「ブッシュ親子VSスコルツェニー・ルーデル組」のカードに参戦。初手からルーデルとスコルツェニーに手玉に取られる息子ブッシュに対して檄を飛ばし続ける。それに対し「僕なんかが敵うわけないじゃないか」「なんで僕なんかをオヒキに選んだんだ」と逆ギレするブッシュを、今度は「お前に何かを期待したことなどない」「すべて私に任せておけばいい」と無情に切り捨てる。この発言と彼我の力量差に全てを悟ったブッシュは「人類はこの戦いに勝たなければならない、たとえ自分が犠牲になっても」と悲壮な決意を固める。その覚悟を聞き届けたパパ・ブッシュによりブッシュがトバされると誰もが思ったその瞬間、パパ・ブッシュが取った行動はなんと息子に代わり自分がトぶというものだった。あまりにも理不尽で不可解な行動の理由を問う息子に対しての答えはただ一言、「それでも愛さずにはおれぬのだ」。「父親らしいことは何一つしてやれなかった」と悔いる父に対し、息子ブッシュは、かつてのボールパークでの約束を思い出させることで答えた。今際の際に視た在りし日の家族の姿は、夢か、幻か。満足そうな笑みと共に仁王立ちのまま堕ちた巨星。最強国家アメリカ合衆国の、最強の武人の最期であった。
「パパ・ブッシュ」
パパ・ブッシュは敗れた-それはつまり第四帝国対地球連合軍の中堅戦の敗北を意味する。
-はずであった。
偉大なる父の壮絶な最期と深い愛を見た"類人猿大統領"ジョージ・W・ブッシュは、しかし再び卓についた。
ヘリと共に着陸するパウエル国務長官はブッシュに包みを渡しながら告げる。
「パパ・ブッシュ様は何かあった時にこれを渡すようにと」。
その包みの中身はイェール大学総番の証の特攻服「イェール魂」であった。
そしてこのイェール魂こそ、ブッシュ家の家長の証でもあったのだ。
そう、”パパ・ブッシュ”とはジョージ・H・W・ブッシュ個人を指す名称ではなく-
「ブッシュ家を統べる者」-その称号であったのだ。
そしてパパ・ブッシュが参戦前にイェール魂を託していたということは…
闘士として登録されていた”パパ・ブッシュ”とは-第43代アメリカ合衆国大統領ジョージ・W・ブッシュのことだった。
死んだジョージ・H・W・ブッシュこそオヒキ- その事実は、歴戦の勇士であるルーデルをして「まんまとしてやられた」、
「ヨーロッパ一危険な男」スコルツェニーをして「やるねェ」と驚嘆せしめた。
そして父の死を受け入れ、魂を受け継いだ漢は今再び闘牌に向かう-”真パパ・ブッシュ”と名を改めて-
真パパ・ブッシュ
第43代アメリカ合衆国大統領ジョージ・W・ブッシュが、その家長の証と称号を受け継いだ姿。
「類人猿大統領」と揶揄されていた頃の姿はどこへやら、父であるパパ・ブッシュを上回る8000Adh超の麻雀力が計測されている。
速く、重く、パパ・ブッシュを彷彿とさせながらもそれ以上の異質な存在感を放つ-
これこそパパ・ブッシュが、己が身を犠牲にしてでも卓につけるべきと判断したジョージ・W・ブッシュの真の実力であった。
スコルツェニーに「まともにやってちゃ勝ち目はねぇ」と判断させるほどの実力差を見せるが、
覚悟を決めたスコルツェニーの決死の策、即ち「自身を囮にしてオヒキに討ち取らせる」という
まさにパパ・ブッシュが実行した策をそのまま意趣返しされ、敗北。
スコルツェニーが最後の30秒を意地で生き延びたが故の勝機であり、あるいは真パパ・ブッシュの覚醒がもう少し早ければ勝利を飾ってもおかしくはない一戦であった。
余談であるが、卓上の全ての闘士が決死の覚悟を固めその決意に殉じて活躍を見せたこの中堅戦は、今もなお作中で屈指の人気を誇る一戦である。
- 三色三暗刻ドラ3(スリーストライクアウト)
野球好きが高じて命名されたと思われる技。
後述するD-DAYも同様だが、とにかく刻子系の面子が揃い易くなっている。
配牌時の描写が無いため確認は出来ないが、中々お目にかかれない三色同刻が入っているあたり、
配牌の時点で三暗刻が確定していたものと思われる。 - 清一・三暗刻ドラ4(D-DAY)
米国の戦略的に重要な日付を表す軍事用語から命名されたと思われる技。
狭義にはノルマンディー上陸作戦を意味する事から、第四帝国にとってはトラウマ的ダメージとなる。
スリーストライクアウト同様、刻子系の役であるため、ドラが乗ると点数が一気に跳ね上がる。
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関連項目
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