フランチェシク・ロムスキー単語

フランチェシクロムスキー
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フランチェシク・ロムスキーFrancesk Romsky)とは、「銀河英雄伝説」の登場人物である。CV.仲村秀生

概要

自由惑星同盟の文民、医師宇宙799年当時40歳。

自由惑星同盟銀河帝国に屈するという事態に際してエル・ファシルの独立運動導、エル・ファシル独立革命政府導者となる。799年末から翌8006月初頭までの約半年間、ヤン・ウェンリーの最後の上となった。

肩書は「席」のはずだが、「政府の代表」「政府首班」「議長」など呼ばれ方が一定しない。地の文などではむしろ「ロムスキー医師」と呼ばれていることも多い。

経歴

エル・ファシル独立

少なくとも宇宙788年にはエル・ファシル本医師として在住していた。この頃、体の弱かったグリーンヒル夫人を何度か診察したり、フレデリカ・グリーンヒルからホットコーヒーサンドイッチを振る舞われたことがある。コーヒーは嫌いだから紅にしてくれればよかった」とは言わなかったらしい。
エル・ファシルの戦いの後の「エル・ファシルの奇跡」にあたっては、エル・ファシル脱出の軍側責任者となったヤン・ウェンリー中尉民間から協力し、その活動を助けている。

ロムスキーが世に出るのは、その11年後のことになった。宇宙799年5月である自由惑星同盟銀河帝国に屈し、バーラトの和約により建の理想を失って属に身を落とすと、彼は民主共和政治の理想を守るため革命に転身。志を同じくする人々の先頭に立ち、同年8月13日恒星エル・ファシルの分離独立を宣言、自治政府席の座についた。

そのエル・ファシルに、ハイネセンを脱出し流亡の軍勢を率いていたヤン・ウェンリーが姿を現したのは12月9日のことであった。民主国家英雄であり、同時にエル・ファシルの軍事力を飛躍的に強化することとなるヤンの合流をロムスキーは歓迎し、エル・ファシル独立革命政府席に加えて自ら軍事委員長を兼任してエル・ファシル革命予備軍を率いるヤンと連携する姿勢を取った。

革命予備軍部がヤンの謀略によって奪取したイゼルローン要塞に移動した後も、ロムスキーはエル・ファシルで独立政府首班としての職務に精励。しかし皇帝ラインハルトの直率する帝国軍がヤン・ウェンリー対決するためバーラト系からイゼルローン方面への全面侵攻を開始すると、ロムスキー以下の独立革命政府部はエル・ファシルの防備を宣言した上でイゼルローン要塞へと避難することとなる。

<レダⅡ>艦上での横死

その後に発生した回廊の戦いには関与しなかったものの、戦後皇帝ラインハルトがヤンとの会見をのぞみ、ヤンがそれを受け入れると、ロムスキーもそれに同行することとなった。この時ヤンは民主主義制度下の軍人として政府の代表であるロムスキーに諮ることをせずに会見をうけてしまっており、その負いもあってなにかとロムスキーを立てる必要があったのであるが、この事がロムスキーに悲劇を呼ぶこととなる。

6月1日未明、巡航艦<レダ>で会見に向かう途上の一行は、アンドリュー・フォーク予備役准将の襲撃を受けた。これに対し、駆けつけた帝国駆逐艦フォークの乗り組む武装商を破壊、「ヤン提督あいさつがしたい」と称して接舷を希望した。前述の引けから判断を一任されたロムスキーは、ごく紳士的にそれを受け入れる。しかし接続したハッチに現れたのは、ヤンを暗殺せんとす地球教徒であった。

ロムスキーの側近たちので軍人が外交・渉外から外されたため、この時ハッチに出迎えに出たのはロムスキー以下の文官たちのみであった。ブラスターをつきつけられたロムスキーは相手を諭そうとしたが、いきなりの発を受ける。咽喉の最上部を貫通した線により、頸神経線維の束を破壊されての致命傷であった。ロムスキーを殺した男もまた、直後に発生した<レダ>での射撃戦でスーン・スールの手によって死亡している。

その後、ユリアン・ミンツらが救援に駆けつけヤン以下要軍人の遺体を回収したが、ロムスキーほかの文官たちの遺体は回収されず、放棄された<レダ>とともに宇宙を彷徨う事となったのだった。

人格・能力

民主主義の擁護に燃える理想肌の革命政治家であったが、理想が先に立ちがちで、判断力や実務力についてはけして十分とはいえなかった。現実処理力にもいまいち欠けており、「自由惑星同盟正統政府」を名乗ることを真剣に提案する、銀河帝国との妥協・共存案に難色をしめすなど、連携するヤンと意見の食い違う事もあった。しかし理想によって人々を牽引する、あるいはそういった雰囲気を作り出す力は確かに持っていたようで、導者を失った後の独立政府はそのまままとまりを失い、革命運動責任を死したロムスキーに押し付ける形で解散している。

また、ロムスキーが良心的な人物であることは疑いようがなく、ヤンにも「基本的に善良で、策謀や嫉視と縁の人間と評価されている。これに加えてヤンが「ロムスキーの欠点は、だいたいにおいて笑って許容しうる範囲におさまるものとみなしていた」という言もあり、両者の意見の食い違いが対立に発展するようなことはなかった。この長所は回廊の戦い直前に政府運営委員のひとりから「ヤンの身柄と引き換えに自治を認めさせる」という低次元の策略を提案された時にも発揮されている。彼は「そんな恥ずべきことは私はいやだ」というごく個人的な羞恥心によって提案を却下し、かつてジョアン・レベロ議長を殺したロックウェルと同じ扱いを受けることを回避したのである。

そしてなにより、ロムスキーは紳士であった。
だが、それゆえの判断が、結局のところ彼の死に繋がったのである。皮というべきであろうか、彼の最期の言葉はヤン・ウェンリーはどこにいる?」という脅迫にたいしてあきれたように返した

あなたたちがなにをのぞんでいるのか知らないが、をつきつけるとは非礼でしょう。まずをしまいなさい

という、彼の長所と短所双方が現れたひとことであった。

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フランチェシク・ロムスキー

41 ななしのよっしん
2024/05/09(木) 12:21:56 ID: u9QOjs7/vt
行動には問題はなくとも、それが支持されるかはまた別ですから。
たとえ民主主義国家でも政治には格式というものを無視できません。
例えば外交使節などでは大統領経験者とか首相経験者などの経歴がある程度役に立ちます。
ロムスキー達の中には中央政界で知名度のある政治家がいた様子はありませんし、中央政府での要職を経験した人もいた様子はありません。
だからエル・ファシルでは支持を集めても、エル・ファシルの外の人からの注を集めることはできなかったのではということです。
だからラインハルトに限らず帝国・同盟を問わずヤンばかりが注されて、エル・ファシル政府が薄かったのでないでしょうか?
これが例えば委員長経験者であるホアン・ルイなどのある程度の知名度のある政治家トップにできていれば、ラインハルトなどもある程度は尊重したでしょうけど。
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42 ななしのよっしん
2024/05/10(金) 00:03:20 ID: L43rVTEh02
恐らく同盟の著名な政治家が参加していたとしても行動が大差なければ軽視される事は避ける事は出来ないでしょう
帝国から見ればいつでも潰せる程度の勢力ですし
同盟からしてみても帝国の攻勢さえぐことが出来ればどうとでもなる程度でしょう。
言ってしまえば軽視されがちなのは力不足と事前準備の不足に起因するわけだと言えます。
シリウス政権と言う前例も有りますし、同盟の建も一介の奴隷であったハイネセンがリーダーとなって建したわけです
両者とも前政権で重要なポストに居たわけではいですし、事前の準備が十分に整っていれば民衆からの支持も得られ対外的な支持も得られるわけです
民主主義とはでも政治家になれるというのが肝なのですよ
帝国は権威義ですので、皇帝と言う権威が重要になりますが(レムシャイド伯では皇帝しでは理でしょうし、フェザーンの助力がければ亡命も出来たかどうか不明でしょう)
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43 ななしのよっしん
2024/05/10(金) 00:22:56 ID: u9QOjs7/vt
でも政治家になれるのが民主主義ではあっても、やはりそれは理想論でしかない部分もあるのですよ。
ぽっと出の名のかが突然現れてもそれだけでは支持は集まらないのが現実です。
やはりこういった政権に説得力を持たせて同盟市民などの支持を集めるにはそれ相応の名実績がないと困難ですから。
シリウス政権の中心人物も革命導権を握る前の地な活動で名実績を積んだからこそ成功したのでしょうし。

この時点で同盟市民でさえエル・ファシル以外でどの程度が存在すら知っていたかも怪しいロムスキーらでは力以前の問題だったという話。
やはりこの辺りは名実績・人脈などがないと成功しないのが現実という話ですよ。
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44 ななしのよっしん
2024/05/10(金) 01:12:43 ID: L43rVTEh02
ロムスキーが本当に名だったかどうかについては疑問符が付きますね
エル・ファシルでは一定の支持を得られていますし、それ以外の系でも一定の知名度は有った可性は有るでしょう
大阪の府知事が全的に全くの名ではないのと同じようにエル・ファシルの首相が同盟内で有名だった可性も有るでしょう
結局の所、力不足、事前準備不足が原因で有って中央政府の職員だから知名度が上がったり帝国や同盟から軽視されなくなるって事はいと思いますよ。
エル・ファシル以外の人脈などは有る可性も有りますし、力が十分に有れば事前に他政府と協議し同時に独立、新政権の立が不可能ではかったと思いますね
十分な勢力を得られれば帝国も同盟も軽視はしなかったでしょう。
ロムスキー政権の問題点は事前協議なしで独立すれば他系も自動的に追従してくれるという楽観視に有る訳で、
例え、ロムスキー医師ではなくホワン・ルイ首相であったとしてもエル・ファシルがトップになる関係上、も追従せず本編と大差ない結果になったでしょう。
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45 ななしのよっしん
2024/05/10(金) 12:21:25 ID: u9QOjs7/vt
ロムスキー医師の知名度については不明ですが、原作の記述を見る限り首相ではなかった可性が高く、全レベルでの知名度は少なくとも独立革命政府席に就任して他の系の人々から支持されるほどではなかったでしょうね。

ホアン・ルイなどの中央政府での要職経験者がトップの場合は少なくともロムスキートップの時よりは革命政府を支持したからと言ってエル・ファシルし従うということではないと思わせやすくなるのも確かでしょう。
そういう意味でも、中央政府での要人をトップに擁立できなかったことが革命政府が薄くなった少なくとも原因の一つではあると思います。

そもそも独立革命政府立のような大きな出来事の成否の要因は一つではなく様々な原因が重なっているのが普通です
力と事前準備の不足が原因の一つであるというとこと、中央政界での要人をトップに擁立できず革命政府の正当性の乏しかったことを原因の一つであったとすることは必ずしも対立するわけではなく、両方とも要因の一つとした正しいということは十分あり得ます。
テスト選択肢問題と違って、
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46 ななしのよっしん
2024/05/28(火) 21:38:45 ID: L43rVTEh02
>>45
ハッキリ言いましょう
>ホアン・ルイなどの中央政府での要職経験者がトップの場合は少なくともロムスキートップの時よりは
革命政府を支持したからと言ってエル・ファシルし従うということではないと思わせやすくなるのも確かでしょう。
これ理です
系と最初に協議していたのならまだしも独立した後では独立政府を支持するとエル・ファシルの下につくは同義になってしまうのです
政府の本拠地はエル・ファシルに置かれている訳ですから必然的にそうなります
従って中央政府人間が参加したからと言って結果は大して変わらないでしょう

また、革命政府の正当性ですが第一次ラグナロック作戦アイランズ委員長防備都市宣言を許可する事でハイネセン以外の各系が独立して中立国家(と言う名前帝国の属)になるのを防いでる所から考えても独立の正当性自体は中央政府の要人が居なくても担保出来ているでしょう

中央政府の要人を担保できなかったというのは大した要因ではなく他の要因と較して
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47 ななしのよっしん
2024/12/14(土) 17:49:49 ID: LJFQZTWP4I
閃光のハサウェイ保健衛生大臣(「しかしねえ…」の人)と最期が似てるな
を突きつけられてるのにのんきに話しかけて射殺される

というかその保健衛生大臣にしろロムスキーにしろを突きつけられてるのに全くビビってないよな
普通ならを向けられたら「ひいい殺さないで!」ってなるだろうに
ある意味すごい
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48 ななしのよっしん
2025/05/22(木) 12:15:56 ID: 9IHTGSTVvq
「ヤン•ウェンリーはどこにいる!?
「しかしね、君…エル・ファシル独立革命政府の代表は私なのだから…」

藤崎版では実際こんな感じだった
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49 ななしのよっしん
2025/06/01(日) 13:49:50 ID: 6o2IOAWhe4
この人の不幸ってヤンとは違ってどのような形であれ後継者が現れなかったことだと思う
もしエル・ファシル独立政府の生き残りの委員の中に「私はロムスキー席の遺志と独立政府を継ぐ」と言ってイゼルローン共和政府に協力する政治家が一人でもいれば力は別としてもロムスキーも救われただろうが
実際には保身しかない政治屋どもが「全部ロムスキーの独断と暴走に巻き込まれた」と責任転嫁して切り捨てる始末
ある意味帝国正統政府と同じ末路になってしまった
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50 ななしのよっしん
2025/06/02(月) 20:30:59 ID: 8hvDTFaTZB
>あなたたちがなにをのぞんでいるのか知らないが、をつきつけるとは非礼でしょう。まずをしまいなさい
「皮にも長所と短所の両面がよくも悪くも強く表れてしまった最期」
・長所
例え実を突きつけいきなり要を投げ掛けるような相手でも
「たとえ要そのものはどんなに正当であったとしても、を突き付け強要するようなやり方は正当性を損なう」
と臆することなく丁寧に理を説き、具体的に相応しくない振る舞いを具体的に摘し紳士的に接した
・短所
そもそも出会ってっ先にを突き付けるような理が通じるようなマトモではないと気付くべきだった
(更にラインハルトの人柄を少しでも知ってれば
ラインハルト皇帝は会見の場を設けるふりをして騙し討ちを仕掛けるような卑劣な手は最も忌み嫌う」
「つまりこの帝国兵はラインハルトに列する正規の帝国軍の揮系統を外れているか、ヘタすりゃ帝国兵を騙る賊の類」
とも気付けたはず)
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