「俺の兄貴を侮辱すんな!!」
不死川玄弥とは、「鬼滅の刃」の登場人物である。
概要
竈門炭治郎の同期であるモヒカン頭と顔に傷が刻まれた鬼殺隊剣士。16歳。最終選別を突破した際に、早く日輪刀を渡すよう催促するものの、痺れを切らした挙句に案内役を務めていた白髪の童子に乱暴を働く(原作コミックとアニメで差異あり)。
その際、止めに入った炭治郎に左腕を折られてしまう。
次に登場したのは蝶屋敷にて。廊下にて炭治郎と擦れ違うときに、避けようとした炭治郎にぶつかってきたばかりか、再会した炭治郎の呼びかけも無視した。ただ、どういうわけか炭治郎らと同程度だった背丈も頭一つ分も伸びており、また炭治郎もその匂いに違和感を覚えるが……。また、無限列車編においては煉獄杏寿郎の訃報を聞いた悲鳴嶼行冥の傍にいた。
……ハッキリ言って、ここまでの出番はチョイ役もいいところである。しかも、第一回キャラクター人気投票における彼の名の表記も玄弥(モヒカン隊員)とどういうわけか下の名前に的確すぎる特徴の表記のみだった。そんな彼の本名と背景が明らかになるのは刀鍛冶の里に舞台を移してから。
その名が示すとおり、彼は風柱である不死川実弥の実弟である。ただし、同僚である甘露寺蜜璃によれば実弥本人は弟などいないということを公言しているらしい。これは、かつて下の弟妹たち四人を鬼と化した母によって殺される場面に居合わせたばかりか、その母を実弥が手を掛けた光景を目にしてしまった出来事がきっかけ。親殺しの十字架を背負ってまで命懸けで守ってくれた兄に対して罵倒してしまったことを今でも深い後悔を抱いており、そのことを謝りたいと強く願っている。ところが、当の兄本人からは拒絶されてしまっている。これは実弥が弟には鬼とは無縁な世界で幸せに暮らしてほしいと願っているために、玄弥を拒絶している(する以外の方法を知らない)ことによる。皮肉にも、互いが互いを思いやっているために溝が深まってしまっている。
これにより自身の願いを果たすため、そして兄に認められるべく柱となるために鬼殺隊の一員となり、悲鳴嶼の下に弟子として身を寄せる(継子ではない)。だが目標に近づくことさえままならない状況が続き、次第に荒んでいってしまう。でも可愛い女の子に話しかけられると途端に硬直。
本来の彼は純粋に兄を慕う、素直で素朴な思いやりのある思春期真っ只中の若者である。そんな彼の素顔を見ることができるようになるのは、炭治郎たちと共に刀鍛冶の里での死線を潜り抜けてからとなる。また、前述の童子に乱暴したことをキチンと謝るのもこの後のこと。でもやっぱりドギマギ。当初は一方的に敵視していた炭治郎にも心を許すようになり(当の炭治郎は早い段階から友達感覚)、その彼から兄のことも含めて今後の進むべき道を応援される。
ところで、刀鍛冶の里に滞在中には、全く食事を取らなかったり抜けたはずの歯が生えていたりと、妙な点が散見されるが・・・?
戦闘能力
武装
日輪刀及び南蛮銃
日輪刀を基本装備とするほか、その日輪刀と同様の力を秘めた銃を武器とする。雑魚相手ならばともかく、鬼を仕留めるにはやはり頸を斬る必要があるので、銃撃を浴びせて日輪刀でとどめを刺すというのが基本戦法。なお、玄弥自身は銃の扱いの方が得意であるという。
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ネタバレ閲覧の権を他人に握らせるな!!
この項目は、ネタバレ成分を多く含んでいます。
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そもそも玄弥は鬼殺隊士でありながら呼吸の才能を有していない(継子ではないのはこのため)。だからと言って、彼は全く無力と言うわけではなく、むしろ自身の特異体質によって鬼たちと渡り合っている。
鬼化
玄弥の持つ特異体質。鬼化と言っても一時的なもので、鬼の体質となることでその再生能力や身体能力を獲得する。その発動条件とは鬼を喰うこと。これは鬼の身体の一部などでも十分であり、当然ながら強力な鬼であればあるほど、その身に宿る力もより強くなる。しかし、これは玄弥の優れた咬合力と特殊な消化器官があって初めて成立するもの。とは言え、鬼であるためか、理性などが低下してしまっているので同士討ちの危険性もないではない。加えて、玄弥が自身の特異性に気付いたのは追い詰められた末の全くの偶然の産物によるもの。前述における数々の身体的異変もこの影響によるものらしく(ただし人間の食事はできなくなったわけではない)、悲鳴嶼のすすめで蝶屋敷の胡蝶しのぶの診断を受けている(蝶屋敷での炭治郎との再会はこの時のこと)。なお、その際のしのぶは玄弥曰く「めちゃくちゃ嫌な顔」らしく「会う度説教」とのこと。対する炭治郎は「玄弥の体を心配してのこと」と考えている(彼女の背景を思えば両方正解だろうが)。現在の鬼殺隊では、この体質を持っているのは玄弥ただ一人。だが過去にもそうした体質の持ち主はいたらしい。……それにしても玄弥といい実弥の稀血といい、不死川家は一体どうなっているんだ?
血鬼術
玄弥の使う血鬼術。異形と化した南蛮銃により放たれる銃弾を敵に撃ち込み、その体内から樹木を発生させる。と同時にその樹木で敵の動きを封じる。この際の銃弾の軌道は対峙した敵曰く「弾いたにも拘わらず」「生き物のように曲がって体にめり込んできた」と。ただ、これは上弦の鬼の体の一部を喰らってようやっと発動できるようになった。
反復動作
全集中の呼吸とは別系統の技であり、呼吸による剣技を使えない玄弥でも使用可能。すべての感覚を一気に開き、集中力を極限まで高めることができる。そのためには予め決めておいた動作を行う必要があり、玄弥の場合は悲鳴嶼と同様に念仏を唱える。使用時には心拍数及び体温が上昇しており、少なくともこの時二人は怒りや痛みの記憶を思い出すという。
余談
- 彼がこういう髪形をしているのは、放っておくと剃っている部分がきついタンポポの綿毛みたいなことになってしまうため。なので、髪の手入れは欠かせない。
- 奇しくも、玄弥も実弥も「暴力的な第一印象を持った、実はいい人」という共通点があったりする。
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↑守りたかったこの笑顔・・・
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幸せに・・・なって・・・欲しい・・・」
「死なないで・・・欲しい・・・」
「俺の・・・兄ちゃん・・・は・・・この世で・・・」
「一番・・・優しい・・・」
「人・・・だから・・・」
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