竈門家(鬼滅の刃)とは、「鬼滅の刃」に登場する家族ないしは一族である。
概要
本作の主人公である炭治郎と禰豆子の家。東京府奥多摩群雲取山(現在の西多摩に位置している)の山中に居を構えている炭焼き一家で、先祖代々この家業だという。麓の町の住民とも交流があり、慕われている模様。また、この一家に特筆すべき点としては、年の初めにヒノカミ神楽と呼ばれる舞を捧げる習わしがある。このヒノカミ神楽と共に花札のような耳飾りが代々継承されている。
貧しく慎ましい生活ながらも、家族全員で手を取り合って幸せに暮らしていた。しかし、その生活も突如として終わりを迎えてしまう。鬼の襲撃によって一家が惨殺。生き残ったのは、たまたま不在だった炭治郎と鬼と化してしまった禰豆子のみ。
こうして殺された家族を弔うと、二人は数奇な運命の中に身を投じることとなる。過酷極まりない鬼たちとの戦いの最中で、亡き家族との記憶、そして死してもなお今を生きている炭治郎や禰豆子を想う家族の心が、時として二人の戦いの助力となることも。
それとは別に、鬼の首領である鬼舞辻無惨と因縁ある耳飾りの剣士と関りがあるようだが・・・・・・。
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後に明らかになったことだが、一家を襲撃したのがよりにもよってその無惨本人。禰豆子の視点によるものだが、ほとんど通り魔同然の所業だった模様。もっとも、この時点で場合によっては物語が始まる前に終わってしまっていた可能性があったことを考えると、かなり際どい状況だったと言える。
家族構成
かつて祖母がいたが、作品開始時点で故人。炭治郎は彼女の作るおはぎが好きだったようで、また鬼の話も聞かされていた。
竈門炭十郎
「炭治郎この神楽と耳飾りだけは必ず」
「途切れさせず継承していってくれ
約束なんだ」
作品開始時点で故人。炭治郎らの父親。
柔らかな笑顔と落ち着いた声が印象に残る穏やかな男性。炭治郎曰く「植物のような人」とのことで、病没する直前でもそれは変わらなかったという。病弱だったらしく、作中でも床に臥せっている様子が多く描かれている。それでも、寒中の山中にて日没から夜明けまでヒノカミ神楽を舞うことができる。
そればかりか透き通る世界も体得しており、斧一本で熊の頸を斬り落とせるほど。病弱とは一体。
那田蜘蛛山をはじめとして、多くの局面で炭治郎らを導いている。
なお、彼の額には薄い痣があるが、炭治郎のものとは違い生まれつきのものだという。もっとも、それ以上の詳細は不明である(ちなみに、炭治郎の痣は火鉢を倒してしまった弟を庇って出来たものとのこと。それから最終選別のケガによる影響で今の形となった)。
竈門葵枝
炭治郎らの母親。
夫亡き後も六人の子供らを育ててきた心優しき女性。だが、そんな彼女も鬼の襲撃により下の娘を守るべくその身を盾としながら亡くなってしまった。
ちなみに、炭治郎の石頭は母親譲り。実際、彼女もその自慢の石頭で猪を撃退したことがあるそうな。
よいこはマネしないように。
生前にて子供らに「小山の子うさぎ」という子守り歌を聞かせていたことから、おそらくは佐賀県出身。当然ながら、中の人が中の人だけにその歌唱力に期待されていたが、アニメ収録時においてあまりにも上手すぎたせいで逆にNGが出てしまい、お母さんが歌っているっぽく若干ヘタにしている(炭治郎の中の人談)んだとか。ヘタとは一体。
竈門炭治郎
「言うはずが無いだろうそんなことを」「俺の家族が!!」
「俺の家族を」
「侮辱するなァアアァアアア!!!」
竈門家長男。父亡き後は一家の稼ぎ頭として家族を支えていた。
麓の町に炭を売りに出ていたことで唯一難を逃れたことで、家族を失った悲しみが癒えぬまま唯一生き残った禰豆子と共に悪鬼滅殺の戦いへと身を投じることとなる。
竈門禰豆子
「謝らないでお兄ちゃん」
「どうしていつも謝るの?」
竈門家長女。優しい心と芯の強さを持っている。
彼女も他の家族と同様、鬼の魔手によってその命を落とすはずだったが、その家族の命を奪った忌むべき鬼と化してしまう。こうして、彼女もまた兄と同様に数奇な運命の中へと誘われることとなる。
ちなみに、そろばん高速はじきが得意技で、過去に七つほど破壊したという。それによって培われた指の力から放たれるデコピンは母・兄の頭突きに匹敵する威力なんだとか。
竈門竹雄
「兄ちゃんと姉ちゃんはよく似てるよな」
「優しいけど怒ると怖い」
竈門家次男。快活な性格で、家業に勤しむ炭治郎の手助けをしている。
一緒に作業できず不貞腐れることもあるものの、本人はキチンと兄として慕っており、またその兄から信頼されている。ただ、年頃ゆえにそれを表せないだけの話。
そんな頼れる弟であったが、彼もまた鬼の手によってその命を奪われてしまう。その最後の瞬間まで家族の身を案じていた。
竈門花子
お兄ちゃん息をして!!
お願い!!
竈門家次女。甘えたい盛りながらも姉に負けず劣らずのしっかり者。
鬼の襲撃の際は母に庇われながら命を落としてしまう。
竈門茂
「兄ちゃん!!」
竈門家三男。まだまだやんちゃな甘えん坊。
鬼に襲われた際は兄に庇われたのか、その近くで亡くなっていた。
竈門六太
「お兄ちゃん置いていかないで!!」
竈門家四男。素直な幼子。
作品開始時点で父が亡くなってからあまり時間が経過していないせいか、寂しがりになってしまった。そのためか、炭治郎が出掛けようとすると大騒ぎをしてしまい、その前に寝かしつけられるのが日課。
鬼に襲われ、禰豆子の腕の中であまりにも短い生涯を終えてしまった。まだ年端もいかない子供までもが犠牲になったことは、この竈門家を襲った悲劇の惨たらしさを物語っている。
ちなみに、寝ているだけだったために声が宛てられたのは何気に劇場版「無限列車編」から。それだけならばまだしも、舞台では人形で代用されるという悲しみを背負うことになってしまったが、是非もなし。
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栗花落カナヲ
吾妻善逸
善逸
「頼む
俺が死んだら妻の禰豆子に愛してると伝えてくれ」←隠の人「妻じゃないだろ・・・」
「そして俺は勇敢だったと・・・
最後の最後まで禰豆子を・・・」←隠の人「ずっと喋ってるじゃんコイツ・・・」
先祖
元々は継国縁壱と彼の亡き妻うたが暮らしていた家に住み着くようになった炭焼きの夫婦。以降、この家が竈門家の住処となる。縁壱との関わりは彼が鬼殺隊を追放され、かつて住んでいた家に帰ってきたことがきっかけとなる。
炭吉
「縁壱さん後に繋ぎます」
「貴方に救われた命で・・・俺たちが」
「貴方は価値のない人なんかじゃない!!」
炭治郎たちの先祖。戦国時代の人間で炭治郎そっくりの外見。
鬼に襲われていたところを縁壱に救われる。以降、彼と親交を持つことに。縁壱の温厚かつ素朴な人柄を感じ取ったり、その彼の凄絶な過去を聞いて涙を流したりするなど、その善良さが伺える。それは同時に、何もかもを失って打ちのめされていた縁壱にとっては数少ない心の拠り所ともなっていた。
縁壱が二度と姿を見せないことを察すると、彼が見せてくれた日の呼吸と別れ際に渡してくれた耳飾りを後の世にまで伝えることを約束した。
その時、縁壱は作中でも稀な心からの笑顔を見せたのだった。
すやこ
「そんなに泣いてどうしたの?きっと大丈夫よぉ」
炭治郎たちの先祖。
炭吉と共に鬼に襲われた際は臨月だった。そうして縁壱に救われ、なおかつ縁壱が超速で産婆さんを呼びに行って帰ってきたおかげで、無事に出産することができた。
とにかく底抜けに明るく朗らかな笑顔が印象的で、寝るのが好き。というかめちゃくちゃ寝る。曰く「まぁた道ばたで寝ちゃったあ(本人談)」とのこと。当時が戦国時代だということを考えたらすごい豪の者。旦那じゃなくても心配になる。ともかく、この特性が子々孫々に受け継がれることになる。
縁壱にせがんでは日の呼吸を見せてもらっていた。そうして子供共々喜んではしゃぐと、縁壱は照れくさそうにうつむいていたという。そういう意味も含めて、彼女もまた縁壱にとって救いとなっていた。
すみれ
「うんあたち」
「あげた!!」
炭治郎たちの先祖。炭吉とすやこの間に生まれた子。
縁壱が夫妻を救ったことでこの世に生を授かった。つまりは、炭治郎たちにとっても恩人である。それと同時に、これによって縁壱もかつて自分が成せなかったことを成せたために救われた。
物心がついていないながらも縁壱のことは慕っており、母同様に彼が見せてくれる日の呼吸がお気に入り。一方の縁壱も、彼女をあやしたり寝かせつけたりなど世話をしていたことも。
ちなみに、彼女が縁壱に白と鴇色=ピンクのニチニチソウの花をあげたことがある。その花言葉は白が「生涯の友情」でピンクが「優しい追憶」。
やっぱり閲覧できる
そういうふうにできている
そうですよね?縁壱さん
閲覧します
次のネタバレ全てを
子孫
竈門家
炭治郎とカナヲ(つまりは竈門カナヲと名乗るようになったろう)の子孫。マンション暮らしで、少なくとも祖母と母親がいる(祖母については同居していない模様)。
部屋には日本刀や耳飾りが古びた写真と共に飾られている。
竈門カナタ
「嘘すぎてびっくりしてるよ寝汚いな」
長男。涼し気な見た目で初恋ドロボウというあだ名がついている。ただし彼女はいないそうな。早い話が、カナヲを男子にするとこうなった、といったところ。
なかなかに刺々しい物言いをするが、これは幼稚園の頃の出来事のため。弟の炭彦と共に祖母から炭治郎らの鬼退治の話を聞かされた時に素直になれなかったせいで後悔したことがあるため、思ったことはすぐ伝えるようになったという。
竈門炭彦
僕は寝るのが好き
最近おばあちゃんの夢を見るから
ずっと寝ていたいんだ
次男。炭治郎そっくりな見た目で、のんびりとした心優しい少年。将来の夢は動物園で働くことで、好きな動物はスローロリス。先祖である炭治郎らを知っている人物のことを羨ましがっている。
寝るのも好きで、そのせいでよく遅刻ギリギリなことに。そうなったらパルクールの動き(後述する動作の数々から正確にはフリーランニングか)で登校しているのだが、それによって数々の問題を引き起こしている模様。
具体的には・・・・・・
- 出発地点:自分の部屋の窓。しかも、住んでる場所がマンションのかなり高い階。
- 建物(屋上)から建物(屋上)への移動はザラ。しかも高所(最低でも5階以上の高さ)から地上へ着地。
- 人ん家の庭を横切るばかりか、信号無視に車両の跳び越えなど、軽犯罪に片足突っ込んでます。
- 当然、周辺住民により警察へ通報。それも七件も。
不死川さんの子孫の実弘さん(警察官)「一瞬撥ねたかと思ったじゃねぇか馬鹿野郎が・・・」 - パトカーにサイレン鳴らされながら追われているのに、体一つで振り切る。
- 校門を閉ざされようとしていながらも、平然と跳び越える。
- ついたあだ名
※よいこはマネしないでください。
↑そもそもできません。
・・・・・・と、鬼殺隊でも通用するんじゃね?と思える程の驚異的な身体能力の持ち主。そのためにスポーツ部からの勧誘を受けるが、本人は寝る時間が減るのが嫌なのでその気なし。とはいえ、考えようによってはその身体能力が血風吹き荒ぶ戦いの中で発揮されないのは、炭治郎たちが命懸けの戦いの果てに掴み取ったもの、と解釈できないでもないか。
それはともかく、流石に作中での一件のために警察や両親から4時間ほど叱られたという。
流石に堪えたのか、帰りに公園で泣いたとか。その時、同じく泣いていたキレイな人と出会い、バドミントンをして仲良くなったという。
その人物こそが、伊之助とアオイの子孫の嘴平青葉(研究員→無職 ♂)である。
なお、現代においてもヒノカミ神楽が継承されており、カナタと炭彦の二人とも舞えるという。ただし、どちらもこれがかつて悪鬼滅殺に用いられていた技法だとは知らない模様。また、他の呼吸も現代においても伝わっている。これらは全て、産屋敷家管轄の神社で舞として奉納されている。
我妻家
善逸と禰豆子(つまりは、我妻禰豆子と名乗ることになったろう。また、善逸は炭治郎の義兄弟となった)の子孫。そのため、炭彦らの家とは遠い親戚同士の間柄。家の物置には「善逸伝」が放置収められている。
禰豆子の子孫でもあるため、便宜上ここで扱うものとする。
我妻燈子
「あんな怖がりのひいおじいちゃんが一緒に戦ってるわけないでしょうが!!」
長女。見た目は禰豆子そっくりだが、普段の曾祖母とは似つかない勝ち気な性格。そして、年相応にミーハー。弟の善照曰く「うちの家系みんな大人しい」のに「突然変異」とのこと。もっとも、曾祖母が怒ると怖いと評されていることを考えると、割と納得できたりするかもしれない。
将来は検事を目指しているだけあって成績優秀。それどころか、適切な応急処置を行えたり、善照に勉強を教えて高校入学にまで漕ぎ着けるなど、こっちはこっちで別ベクトルのハイスペック。
弟への当たりはキツいものの、やればできる子であることをキチンと理解している。なので、ちゃんとしてほしいと思っている。
曽祖父が鬼退治をしていたことは信じていない。
我妻善照
「凄ぇ!!みんなで鬼のボス倒したじゃん!!」
「やったじゃん!!」
長男。黒髪の善逸そっくり、というかあらゆる面で善逸そのもの。ヘタレだったり、美人を見ると鼻の下を伸ばしたり、ズルしたり・・・・・・。姉の口ぶりから察するに、学校の成績もあまり振るわないらしい。ちなみに、別の世界線における曽祖父も成績は中の下ぐらいだったりする。
とはいえ、その善性も間違いなく受け継がれており、以前に妹がトラックに轢かれそうになったのを庇ったことがある。前述の燈子の応急処置はその時のもの。冷静に考えたら、こっちもこっちで何なの?
初恋は山本愈史郎作「瑠璃の花と珠世」。
余談
- 竈門家の家だがよく見ると、縁壱とうたが暮らしていた時、そして炭吉らが暮らすようになってからでは少なくとも内装が大きく異なっている。これは、炭吉夫妻がとある母子を助けた際にその礼として金子を受け取るのを断ったら、大勢の大工がやってきて家が立派になったとのこと。
- 縁壱の妻・うたが埋葬された場所に、何と無惨が求め続けて結局見つけることのできなかった青い彼岸花が咲いていたという。この点から青い彼岸花が何なのか、考察の余地があるというもの。
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