名古屋市営地下鉄名城線(Meijo Line)は、金山駅~大曽根駅~八事駅~新瑞橋駅~金山駅を結ぶ名古屋市交通局の地下鉄路線である。
日本の地下鉄では唯一の環状運転を実施していることで有名(?)である。
概要
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名古屋市高速度鉄道第2号線の大曽根駅~栄駅~金山駅と、同4号線大曽根駅~名古屋大学駅~金山駅をあわせて環状運転が行われている。日本の鉄道で環状運転をしている路線の中では大阪環状線よりも路線は長く、山手線より短い。
1965年に、名古屋市で2番目の地下鉄路線として開業以来、少しずつ路線が延びていく形で現在のようになった。
2004年の環状化以前は、名古屋港駅~金山駅間も名城線の一部であったが、環状化に際して同区間を「名港線」とし、環状区間のみを「名城線」と呼称するようにした(名古屋市交通局公式サイトの過去ページ)。
車内信号式(ATC)を新幹線以外で初めて実用化させた路線である。
現在の使用車両である2000形は、1989年から2004年にかけて実に16年ものあいだ量産され続け、同じく長期間量産された(されている)車両ではJR東海の313系(2012年で13年目)やJR西日本の223系(15年間)よりも長い。
かつては「黄電(きいでん)」の愛称で親しまれた黄色の電車が走っていたが2000年までに全廃され、その一部の車両は福井鉄道、高松琴平電気鉄道、さらには地球の裏側、アルゼンチンのブエノスアイレスに渡り、第二の人生を送っている。
接近メロディは、右回り:サークルポイント、左回り:ランディングである。右回りの接近メロディはだんだん上がっていく感じ、左回りの方は下がっていく感じで、対照的な曲調となっている。
2016年7月4日から平日の始発から9時までに限り女性専用車両の運行が行われる。
また、平成28年度から平成32年度にかけて可動式ホーム柵(ホームドア)を設置する計画がある。
運行系統
環状運転の列車のほか、金山駅から名港線に直通し名古屋港駅~金山駅~栄駅~大曽根駅(ナゴヤドームで野球試合やイベントがあるときはナゴヤドーム前矢田駅)で区間運転を行う列車がある。日中はこの2系統が1時間に6本ずつ運転され、金山駅~栄駅~大曽根駅は1時間に12本が運転される。
名城線を環状運転する列車の運行表記は、山手線のような「外(内)回り」ではなく、「右回り(clockwise)」「左回り(counterclockwise)」である。これは、右側通行の国から来た外国人が見たときに「外(内)回り」の表記だと誤解を招く可能性があるために採用された。
路線データ
- 平均駅間距離:0.941km
- 所要時分:48~52分
- 集電方式:第三軌条(サードレール)方式 直流600V
- 信号方式:車内信号式(ATC) [0(非常),0,25,40,65km/h刻み]
- 車両編成:6両
- 在籍車両数216両(36編成) 《名港線含む》
- 使用車両:2000系
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関連項目
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