我以外皆 異性也とは、漫画『バキ道』第100話のタイトル及び第99話で登場した台詞である。
概要
○○○大学総合病院にて、鎬紅葉から提供された範馬勇次郎の血液サンプルの調査結果を見た内科医学博士の秦君芳が、その異常なホルモン指数の高さから導き出した勇次郎からみるこの世界の景色への結論。
秦の台詞では「我以外 皆異性也」、100話タイトルでは「我以外皆 異性也」と半角スペースの位置が違う。秦の見解を聞いた紅葉は「ワレイガイミナ イセイナリ」とカタカナで反復している。
この結論が意味することは勇次郎からしたらお爺ちゃんもお婆ちゃんもお相撲さんもラガーメンも全部が異性、全部がオンナ盛りということらしい。紅葉「ある意味幸せかもナ」。
この後、場面は外国のロッジに移る。そこでは著名な冒険家、ジョー・ウィリアムズ(48歳)がインタビューを受けていた。
チョモランマ無酸素登頂や熱気球での太平洋横断、ナイアガラの瀑布登攀などの冒険家としては輝かしい、しかし一般的に見て命を脅かす愚行とも言える行為をなぜ続けるのかと問われた氏は「シンプルに自分の中の雄に出逢いたいから」と答える。
しかし、直後のキッカケは何ですか?というシンプルな問いには「死んでも言えないことがある」とノーコメントを貫いた。
言えるわけがない。冒険家になったキッカケが範馬勇次郎に手ごめ(強姦)にされ、自分にも「女」があると教えられたからなんて。
回想の中でジョーは犯されていた。後ろから地上最強の生物に羽交い絞めにされ、太い手で頭をロックされながらの深いキスで一応の体裁を整えられると、最後の防具であるズボンをベルトごと破り捨てられる。直後、ジョーの脳内に電流が奔る。どのくらいの時間が経ったかは不明だが直後のコマでは体育座りで打ちひしがれる毛むくじゃらのジョーと背中越しながら妙に軽快そうに現場から離れる勇次郎が描かれている。
ジョーの命知らずな挑戦はここから始まった。彼の内なる「雄」に出逢う旅というのは、自分の中の雌を否定したいという気持ちとともに、破滅願望が原動力になっているのかもしれない。
この100話が掲載されるや否や「(ジョーをレイプした後、乱れた衣服を整えつつ場を後にする勇次郎の背中の)画像だけで年末まで闘える」や「天内やストライダム、本部は怪しい」などネット上の刃牙スレは軽い祭り状態となった。
また、これまで魅力0の新キャラである二代目宿禰へと向かっていたヘイトが、これからノンケだって構わず食っちまう独占欲の強いバイの強姦魔と会わなければいけない可哀想な人という憐憫へと変化した。
新たに判明したこの設定の凄いところは、作品の顔とも言える人物の捉え方を一変させるようなものでありながらこれといって矛盾点が無い、むしろ説明がつく・深みが増すことが少なくないことだろう。
例として
- 世界中にばら撒いたという種で発芽したのが刃牙とジャックだけ→男相手に種付けしても発芽しない。また、勇次郎の行動範囲を考えれば出会いは女性より男性に圧倒的な割合で傾いていることは自明であり、たまたま女性と出くわした時、かつ周期の問題などがうまく合致してたまたま受精した時、なおかつ強姦による妊娠にもかかわらず堕児や虐待などもされず恙なく成長したという稀有な例が刃牙とジャックなのだろう。
- GMがクローンを作ろうとするまで勇次郎を崇拝してた理由→GMは勇次郎と同じく男性ホルモン値が異常で女性ホルモンを摂取することで生命を繋いでいる。何の治療も無しに平然と病を克服している勇次郎に憧れるのは当然。
などが挙げられる。
タイトルの元ネタは吉川栄治が好んで口にしていた言葉だとされる「我以外皆我師也」。意味は「自分以外の人々みんなが自分にとって足らないものを埋めようとしてくれる師である」という謙虚なもの。もしかしたら秦は知らず知らずのうちにこの血の持ち主の性質を見抜き、真逆の意味合いの言葉を改変してみせたのかもしれない。
「女」がある!!!は映画『ケープ・フィアー』でロバート・デ・ニーロが刑務所内で集団レイプされたときの思い出を、自身への弁護を放棄した弁護人である主人公に苦々しげに語るシーンの「俺にも女の部分があるんだって知ったよ」が元ネタだと思われる。
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