機動戦士ガンダム クライマックスU.C.とは、2006年3月にバンダイから発売された3Dシューティングゲームである。漫画版も展開されている。
概要
宇宙世紀をメインに据えており、宇宙世紀系の作品・機体のみが登場するガンダムゲーム。
宇宙世紀の出来事をアムロ・レイやカミーユ・ビダンなどエースパイロットの視点で戦っていくクロニクルモード、オリジナルキャラクターで宇宙世紀の戦乱を戦い抜くプログレスモード、様々なシチュエーションや制限が課せられたミッションに挑戦するチャレンジモード、CPUおよび2Pと対戦出来る対戦モードの4種のゲームモードがある。また、機体やキャラクターのカードをバトル内で入手することで閲覧できるようになるギャラリーモードもある。
操作系は他のガンダムVSシリーズやガンダムバトルシリーズなどと異なっている点も多く、特徴的なのは「射撃武器を複数装備するのではなく、射撃ボタンのチャージによって強力な武器・攻撃を繰り出せる」という点。(ガンダムなら1チャージで強力なビームライフル、2チャージでマルチロックビームライフル、3チャージでバズーカ連射。)サブ射撃でバルカンなどのサブウェポンを使用できるがこちらは弾数無制限で、そのぶん性能も低い。格闘もチャージすることで強力なチャージ攻撃を繰り出せる。
機体の挙動はPS2版めぐりあい宇宙っぽいと言えば分かりやすいだろう。
またパイロットor機体の持つ特集能力を一つ、CPを消費することでバトル中任意に発動することが出来る。しかしCPはニュータイプなら戦闘中徐々に回復するがオールドタイプは一切回復しないため、使い所を見極める必要もある。
モード紹介
クロニクルモード
ガンダムシリーズの原作を再現したバトルを登場人物として戦っていくモード。登場するシリーズはファースト、08、0080、0083、Z、ZZ、逆襲のシャア、F91の8つ。それぞれのシリーズごとに主人公、ライバル、他パイロットの視点でバトルを楽しめる。全てのシリーズをクリアするとEXステージが登場する。
各パイロットの最終ミッションをクリアすると、バトル内容に即したムービーが挿入される。何気に新規作画だったりCGのクオリティも高かったりでファンなら必見。
08だけラストバトルがしまらない。
プログレスモード
オリジナルキャラクターを操作して、パイロットを成長させながら宇宙世紀の戦乱を戦い抜いていくモード。ファースト~逆シャアはオリキャラの「カムナ・タチバナ」を操作するがF91時代はその子供(名前は自由に設定可能)に代替わりする。能力値は受け継がれるので安心。
バトルによって得られたポイントで能力値を上昇させたり、スキルを購入することでキャラクターを強化していく。また搭乗する機体によっても成長能力値にボーナスが付き、弱い機体ほどボーナスを多く入手できる。上手いことプレイするとアムロとかシャア以上の化け物が生まれることも。
主人公はどの陣営に所属するかを選択することが出来るが、ルートによっては所属できない陣営もある。(例・一年戦争で連邦に所属するとエゥーゴかティターンズに所属できるがアクシズは不可。)パイロットの戦歴や年表を見られるモードもある。
- カムナ・タチバナ (CV:石川英郎)
- 小隊の隊長でプレイヤーキャラ。名門軍人家系の生まれ。鈍感キャラ。
- エレン・ロシュフィル (CV:堀江由衣)
- 専属オペレーター。明るく真面目な性格。後にガンダムバトルシリーズのオペレーターとして登場した際に歓喜した兵士諸君も多いのでは。かくいう自分もその一人である。
- シャーリー・ラムゼイ (CV:能登麻美子)
- カムナの士官学校の同窓生。密かにカムナに思いを寄せている。
- パミル・マクダミル (CV:勝杏里)
- チームのムードメーカー。陽気黒人枠。
- ナギサ・フローリン
- 故郷にいるカムナの許嫁。
- 二代目主人公:男A(CV:浪川大輔)
- 二代目主人公:男B(CV:小田久史)
- 二代目主人公:女A(CV:水樹奈々)
- 二代目主人公:女B(CV:渡辺明乃)
- エイギス・ヴェラクルス(CV:竹若拓磨)
- 二代目主人公の戦友。二代目主人公の所属によって、彼も立場が変わる。
チャレンジモード
特殊なシチュエーションや敵編成のバトルが楽しめるモード。おっさんばかり出てくる「いぶし銀の逆襲」、格闘以外禁止の「なぐり合い地上」などニヤリとできるミッションも。
漫画版
『機動戦士ガンダム クライマックスU.C. 紡がれし血統』というタイトルで、プログレスモードを題材にした漫画が展開されている。漫画は森田崇、シナリオはスタジオオルフェの中村浩二郎。
パイロットとして成長していくカムナと宇宙世紀の戦乱を歴史物的に描いている。何気に鬱展開が多いので注意。パミルを題材にした外伝漫画もある。
ニコニコでは
同時期にPS2版ガンダムvsZガンダムや連合vs。Z.A.F.T.があったことなども影響してか知名度はあまり高くない。
オープニングはBGMと映像によって圧倒的な迫力を生み出しており、名OPと評価されている。ゲーム中のムービーも高クオリティのため、差し替えMADなどもちらほら作られている。
またこの作品のボスBGMとして使われた「雷撃走る」は後にガンダムバトルシリーズでも採用されており、名曲と名高い。
関連項目
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