本記事では、メディアミックス企画『ウマ娘 プリティーダービー』初報において登場したが、第2報以降登場しなくなったウマ娘について解説する。
記事名は「没」だが、永久に没と決まったわけではない。
概要
Anime Japan 2016にて発表された1回目のプロモーションムービーには、18人のウマ娘がレースをする映像が流れたが、このときに出走したウマ娘のうち、4人はここにしか登場せず、第2報のCygames NEXT 2016では入れ替えられた。
第1報の時点では馬名が公開されていなかったため、この4人の名前は現在に至るまで公式には不明のままである。
その後続々と新たなウマ娘が発表され、初期ウマ娘が出そろった後も、アニメ1期・2期・シンデレラグレイに併せて新たなウマ娘が公開されているが、その中にこの4人はいない。
内訳
全部で4人。見出しは初報プロモーションムービーのゼッケン番号で作成する。
初報の時点で有志による予想がされており、推定はこれを基準とする。
同予想は実装済みのウマ娘についてはほぼ的中させており精度は高いが、唯一マルゼンスキーだけ予想できていない点にも注目したい。古すぎて資料が少なく、勝負服も赤いというだけでは特定できず、PV中にも特定できる言動がほとんどなかったことが理由と考えられる。
また、結果的に的中しているウマ娘についても、本発表までは予想が割れていた者がいる。
このため、推定はあくまで推定であると割り切って以下を読まれたい。
1枠2番
サンデーレーシングの赤両襷がリボン、頭絡がスカート脇の模様と推定。
最後の集合写真ではトウカイテイオーとメジロマックイーンの間におり、没ウマ娘の中ではかなり好待遇である。実馬がスペシャルウィークの娘であり、実装されていれば何らかの絡みがあったかもしれない。
ゲーム版のカレンチャンのシナリオでは、ジュニア級時に「オークスウマ娘」がセリフだけ登場する。史実ではカレンチャン2歳時、すなわち2009年オークス馬は彼女である。
2021年10月に実装されたナカヤマフェスタ初のSSRサポートカード[43、8、1]にて、幕裏で静かに闘志を燃やす彼女の背後で、ファンからの声援に応えるパドック上の1枠2番らしきウマ娘の後ろ姿があり話題となった(元ネタ2010年宝塚記念と推察される)。
なお当初発表されていたCVの水瀬いのりの演じるウマ娘は、2023年1月現在実装されていない。
3枠5番
推定:ディープインパクト(金子真人ホールディングス)
CV:青木瑠璃子
金子HDの勝負服である山形が裾、袖の青がマントで再現されている、プロモーションビデオにおける大外からのゴボウ抜きが実際のレースに似ていることから推定。
4枠7番
推定:キングカメハメハ(金子真人ホールディングス)
CV:前田玲奈
勝負服がハワイにあるカメハメハ1世像に似ていることや、靴が実馬のバンデージと同じであることから推定されている。ただし、勝負服が色しか合っておらず当初は諸説あった。
PVではヒシアマゾンにキスしようとしたり頬ずりしたりしているが、史実で特につながりはない。元馬のヒシアマゾンの全妹のヒシピナクルとの間に産駒がいることやキンカメ自身がリーディングサイアー経験者であることが元ネタと思われる。
7枠14番
推定:オルフェーヴル(サンデーレーシング)
CV:松井恵理子
「金細工職人」を意味する名前のごとく金色の装飾があしらわれた勝負服、マスクが外れた途端豹変する、最後の集合絵で一人だけFポーズっぽく手の甲を向けていることから気性難と見られることからの予想。
実装版の暴れ馬枠には、ご存じの通りゴールドシップが収まった。また、気性難な馬に縁がある騎手(池添謙一)繋がりでは、スイープトウショウがこの枠に該当する。
元ネタのオルフェーヴルが逸話に事欠かない競走馬だったことに加え、同じステイゴールド産駒のゴールドシップやナカヤマフェスタが実装されている他、ステイゴールドがアニメではキンイロリョテイ名義で登場しており、身内ネタも相まって没ウマ娘の中では、ファンアートの多さと人気が最も高い。
その他
レースに出走していないが、砂浜でジョギングしていたり、バックダンサーとして踊っていたり、観客席にいたりするウマ娘が見える。
単なるモブウマ娘かと思いきや、この中にハルウララ・ユキノビジン・サクラバクシンオー・セイウンスカイ(ただしリボンが左耳にある)・ゼンノロブロイ(ただし現在とメガネ以外のデザインがかなり異なる)がいる。つまり、残りも没ウマ娘だった可能性がある。
勝負服姿がないため髪型ぐらいしか推定材料がなく、今のところこれといった予想はされていない。
入れ替え
第2報であるCygames NEXT 2016から、上記4人が登場しなくなった。この際、グラスワンダー・ゴールドシップ・フジキセキ・エアグルーヴが新たに紹介され、声優4人の内3人がこちらを担当することになった(水瀬いのりと入れ替わりで新たに上田瞳を起用)。
当時の総合プロデューサーである石原章弘の発言は「そのときのキャラクターともろもろの調整を行いまして、第1レースに出走する18頭に関しては一旦また別の形でちょっと調整させていただきました」である。
馬主との関係について
『ウマ娘』は、馬主など関係者との協議の上実装が決められているが、没ウマ娘4人はいずれも金子真人ホールディングスとサンデーレーシングの競走馬と推定されている。このことから、両馬主から許可が得られなかったという説が一般的である。
しかし、確定している事実は「両馬主の競走馬がウマ娘化していない」「上記4人が第2報以降いない」ということまでである。「馬主に『怒られた』」「Cygamesが不義理をした」まで噂が拡大していることもあるが、信頼のおける情報があるわけではなく、あくまで噂の域である。
「馬主に無許可で勝手にキャラクター化した」という話に至っては完全に事実誤認である。上記の通り、名前は現在に至るまで発表されていない。現段階では、「元ネタがあるとおぼしき名無しのウマ娘」に過ぎず、エアグルーヴの母親や秋川やよい理事長など、そう推測されているキャラクターと同等の扱いである。
また、二度と登場しないと決まったわけでもなく、出来たものやその反響を見て、またはキャラクターの調整をした上で許可が得られる可能性もある(石原の発言はこのあたりも含めて明言を避けている可能性がある)。仮に実装が内定していたとしたら、本発表まで秘匿する契約になると思われるので、外部からはそのことがわからなくなる。
許可を出す、出さないの権限は馬主にあり、出さなかったにしても向こうの事情というものがある。
これらのことから、特定の馬主に対する必要以上の推測や、出ていないことに対する非難は避けるべきである。実装されたらラッキーぐらいに思っておこう。
なお、2023年2月23日に、サンデーレーシングと同じ系列である社台グループから、ジャングルポケット(齊藤四方司→吉田勝己)とネオユニヴァース(社台レースホース)のウマ娘化が発表された。このことで、社台グループの競走馬が一律ウマ娘化されない状態からは脱却した。サンデーレーシング所有馬のウマ娘化はいまだ成されていない。
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関連項目
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