有限会社社台レースホースとは、JRA(日本中央競馬会)に馬主登録しているクラブ法人。代表取締役は社台ファーム代表吉田照哉の長男・吉田哲哉。
概要
1980年、一口馬主クラブ「社台ダイナースサラブレッドクラブ」が設立。同時にその馬主名義として設立された。1994年に社台グループが吉田家の三兄弟に分割された際には母体の社台ファームとともに長男・吉田照哉が継ぎ、2000年には母体のクラブの名称が「社台サラブレッドクラブ」となって現在に至る。
その名の通り、社台ファームの生産馬を主に扱う一口馬主クラブ。白老ファームや追分ファームなど他の社台系牧場の馬を扱うこともある。
初期は「ダイナ」の冠名を用いていたが、1985年産馬(サッカーボーイの世代)からは使わなくなった。
1983年に初めてリーディングオーナーとなると、2004年まで20年以上に渡ってリーディングオーナーに君臨。日本最強の一口馬主クラブとして数多の活躍馬を抱えてきた。
しかし00年代に入ってからノーザンファームの急成長に伴い、徐々にサンデーレーシングを筆頭とするノーザン系クラブに押されるようになっていく。変わらずリーディングオーナー上位を争ってはいたものの、特に2017年からはほぼ丸5年中央GⅠ馬が出ないなど、GⅠ戦線においてやや影が薄くなっていた。
2022年にスターズオンアースが牝馬二冠を達成して以降は再び存在感を取り戻してきている。
募集は1頭あたり40口。サンデーレーシングと同様、1口あたりの募集価格は数十万円からの高額クラブである。また、牝馬は6歳3月末で例外なく引退となる。
ちなみに下記の通り多数のGⅠ馬を所有しながら、なぜか「芝GⅠは2勝までしかできない」という謎のジンクスがあった。ダイナガリバー、サッカーボーイ、バブルガムフェロー、ネオユニヴァース、ハーツクライ、スターズオンアースといった名馬たちが3勝目の壁に阻まれてきたが、2025年、創設46年目にしてジャンタルマンタルがクラブ初の芝GⅠ3勝目を挙げた。
主な所有馬
重賞馬だと多すぎるのでGⅠ(級)勝ち馬のみ。太字は記事のある馬。特記のない馬は社台ファーム産
- ダイナカール(1980年産、1983年優駿牝馬)
- ギャロップダイナ(1980年産、1985年天皇賞(秋)・1986年安田記念)
- スクラムダイナ(1982年産、1984年朝日杯3歳S)
- ダイナコスモス(1983年産、1986年皐月賞)
- ダイナガリバー(1983年産、1986年東京優駿・有馬記念)
- サッカーボーイ(1985年産、1987年朝日杯3歳S・1988年天皇賞(秋))
- ジェニュイン(競走馬)(1992年産、1995年皐月賞・1996年マイルCS)
- ダンスインザダーク(1993年産、1996年菊花賞)
- バブルガムフェロー(1993年産、1995年朝日杯3歳S、1996年天皇賞(秋))
- ステイゴールド(1994年産、2001年香港ヴァーズ)※白老ファーム産
- タイムパラドックス(1998年産、2004年ジャパンカップダートなどGⅠ級5勝)※白老ファーム産
- テレグノシス(1999年産、2002年NHKマイルカップ)
- ゴールドアリュール(1999年産、2002年東京大賞典などGⅠ級4勝)※追分ファーム産
- ネオユニヴァース(2000年産、2003年皐月賞・東京優駿)
- ザッツザプレンティ(2000年産、2003年菊花賞)
- ダンスインザムード(2001年産、2004年桜花賞・2006年ヴィクトリアマイル)
- ハーツクライ(2001年産、2005年有馬記念・2006年ドバイシーマクラシック)
- ソングオブウインド(2003年産、2006年菊花賞)※追分ファーム産
- ファイングレイン(2003年産、2008年高松宮記念)
- レジネッタ(2005年産、2008年桜花賞)※追分ファーム産
- リトルアマポーラ(2005年産、2008年エリザベス女王杯)※白老ファーム産
- キャプテントゥーレ(2005年産、2008年皐月賞)
- マルセリーナ(2008年産、2011年桜花賞)
- グレープブランデー(2008年産、2011年ジャパンダートダービー・2013年フェブラリーS)
- メーデイア(2008年産、2013年JBCレディスクラシック)※追分ファーム産
- ベルシャザール(2008年産、2013年ジャパンカップダート)
- イスラボニータ(2011年産、2014年皐月賞)※白老ファーム産
- オールブラッシュ(2012年産、2017年川崎記念)※白老ファーム産
- ソウルスターリング(2014年産、2016年阪神JF・2017年優駿牝馬)
- スターズオンアース(2019年産、2022年桜花賞・優駿牝馬)
- ソールオリエンス(2020年産、2023年皐月賞)
- ジャンタルマンタル(2021年産、2023年朝日杯FS・2024年NHKマイルC・2025年安田記念・マイルCS)
- マスカレードボール(2022年産、2025年天皇賞(秋))
その他ニコニコ大百科に記事のある馬
- ダイナフェアリー(1983年産、1987年オールカマーなど重賞5勝)
- ダイナアクトレス(1983年、1987年毎日王冠・1988年スプリンターズSなど重賞5勝)
- ローエングリン(1999年産、2003年・2007年中山記念など重賞4勝)
- デアリングハート(2002年産、2006年クイーンS・2006年・2007年府中牝馬S)
- ギュスターヴクライ(2008年産、2012年阪神大賞典)
- クランモンタナ(2009年産、2016年小倉記念)
- スティッフェリオ(2014年産、2019年オールカマーなど重賞3勝)
- ステイフーリッシュ(2015年産、2022年ドバイゴールドカップなど重賞3勝)
- シルヴァーソニック(2016年産、2022年ステイヤーズS・2023年レッドシーターフH)
- ソーヴァリアント(2018年産、2021年・2022年チャレンジC)
- プログノーシス(2018年産、2023年・2024年金鯱賞・2023年札幌記念)
- ボルドグフーシュ(2019年産)
- マスクトディーヴァ(2020年産、2023年ローズS・2024年阪神牝馬S)
- ライトクオンタム(2020年産、2023年シンザン記念)
関連リンク
関連項目
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