「真・女神転生if...」とは、1994年10月28日にアトラスより発売された、スーパーファミコンのソフトである。
2002年12月26日にリメイク版がプレイステーションソフトとして発売、現在はPSゲームアーカイブス、任天堂バーチャルコンソールでも配信されている。携帯アプリ版もあり、こちらは本作に採用される予定だったシナリオが独立して採用されている。
「メガテンif」、もっと略す場合は「if」とだけ表される。
概要
舞台は軽子坂高校(かるこざかこうこう)で平穏で退屈な生活を送っていた主人公達は、ある日の放課後、突如学校ごと魔界へ飛ばされる。
この仕業は魔神皇(マジンノウ)を名乗る生徒「狭間イデオ」によるものであった。
みんなを救うため、とにかく脱出するため、狭間を止めるため・・・
それぞれの思いを持つパートナーと協力し、主人公たちは魔界へ足を進める・・・
解説
真・女神転生シリーズの中でも外伝・番外編的な要素が強い作品。これまでの真・女神転生シリーズは神と悪魔の戦いを中心とした世界観・物語だったが、今作では現代日本という世界観、それも学校と学校での人間関係に焦点を合わせた物語に移行し、大きな衝撃を与えた。
今作では前作までの話の中枢を担っていた大天使ミカエル、魔王ルシファー等が合体で作れてしまったり、ガーディアンシステムにより主人公が死んでもゲームオーバーにならない(ダンジョンの入り口には戻されるが)と、全体的な難易度はⅠ、Ⅱに比べると下がっている。
主人公の性別が選択可能であったり、個性的なパートナー、プレイヤーに強烈なインパクトを残したオオツキ先生、なにより魔神皇ハザマの強大な力を持ちながらのスケールの小ささ(魔界に送ったのは学校のみ、生徒に謎の労働を強いて放置、そして結局学校に帰す)等、印象に残る要素・シーンは多い。
ゲームとしては、2Dマップ廃止&3Dダンジョンオンリーで進む、パーティアライメントの採用、銃弾は残弾制に変更、とこれまでの要素を見直してゲームの戦略性を上げている。一方、主人公が死亡すると即GAMEOVER(ガーディアンシステムのために主人公を死にやすくした?)になるなど、難易度も見直されている。なお、ガーディアンの中に旧作キャラが出てきたり、正規ルートを1度クリアすると裏ルートにも進めるようになるなど、その後の女神転生シリーズの演出面にも大きな影響を与えた一作である。
プレイヤーキャラクター
主人公(デフォルト名無し)
最初の「電脳占い」での選択肢で男、女を選択する。
性別による差はところどころに見られるが、どちらを選んでもストーリー進行には支障は無い。
性別による差
性別は装備品に関わるので、パートナーと逆の性別にするほうが入手アイテムの無駄が無い…気がする。ガーディアンはパートナーと違い、性別ごとに3種類の派生パターンがある。
なお、女性主人公のモデルはタレント・女優の「内田有紀」であり、ペルソナシリーズに出演した時は「内田たまき」と言う名前が当てられている。さらにペルソナのゲーム中にも「悪魔は会話で力になってくれる」など、設定を踏まえたアドバイスをくれる。
白川由美(ユミ)
異界化した学校で最初にパートナーとして選べる候補の1人。
派手な金髪のねーちゃんで、異変が起こった直後から「学校が異世界に飛ばされ、このままじゃ出られない」と発言する鋭い子。見た目はきついが、心優しい性格。
彼女をパートナーにすると、「学校のみんなを救うために冒険する」という王道の展開に進む。
ガーディアンの魔法は回復魔法を中心に、攻撃、補助とバランスがいい。
難易度は全キャラ中、一番低いと思われる。
黒井真二(チャーリー)
ユミを仲間にせずに、2-E組に行くとパートナーにできる。
見た目通りの不良。あだ名は昔、自転車を盗んで補導されたことから「チャリンコチャーリー」と呼ばれている。不良らしく他者には目もくれないが、なぜか主人公に脱出話を持ちかける。
チャーリーのルートは「とにかく学校(魔界)から脱出するために冒険する」という展開を見せる。
ガーディアンの魔法は性格に反し、補助魔法が非常に充実する。
全パートナー中、ストーリーは一番短い。(というか短く出来る)
しかしLvも十分な状態ではないままラスボス戦に突入するため、難易度は非常に高い。
赤根沢玲子(レイコ)
微妙に特殊なルートを経て、パートナーにできる。唯一主人公よりも学年が下。メガネ。
レイコルートは「暴走したハザマを止めるために冒険する」というストーリーになる。
なぜそんなことをしようとしているかはプレイすることをオススメ。
ガーディアンの魔法はバランスがいい分、器用貧乏とも言える。
彼女のシナリオはこのゲームの深いところに踏み込むので、やる方は1度レイコルートをプレイすることをオススメする。
宮本明(アキラ)
一匹狼の不良少年。
上記3人のルートを1人でもクリアすると、パートナーに出来るようになる。
特定の手順を踏むと、主人公に脱出の話を持ちかけてくる。
アキラのみ「魔界に飛ばされた学校」では無く、「魔界にある幽閉の塔」を進む。
目的は「ただ、ハザマを倒すため」である。
開幕から大変なことになる、ある意味可哀想過ぎる子。
ガーディアンは概ね攻撃系、しかし上位ガーディアンのバランスが悪い。
シナリオは中盤以降難易度が跳ね上がる厳しいルート。
(とも言われるがもっとも辛いのは序盤のブーシャヤンスタ討伐辺りまでだろう。知っていればエジプト神を仲魔にしたりで序盤の難易度は緩和される。ドクロの稽古着などの防具の有用性があったり、カジノ解放等で中盤以降はむしろ楽である。攻略情報無しならば序・中盤こそ辛い)
が、終盤までLv上げ自体は容易なため、悪魔合体を含めてメガテンワールドを堪能できるとも言える。
関連動画
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関連項目
外部リンク
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