秋田県立野球場とは、秋田県秋田市にある野球場である。愛称は「こまちスタジアム」。
概要
| 秋田県立野球場 (こまちスタジアム) Akita Prefectual Basaeball Studium (Komachi Stadium) |
|
| 基本情報 | |
|---|---|
| 所在地 | 秋田県秋田市 |
| 開場 | 2003年6月21日 |
| 所有者 | 秋田県 |
| 収容能力 | 25,000人 |
| グラウンドデータ | |
| 両翼 | 100m |
| 中堅 | 122m |
| 面積 | 14,397㎡ |
| 経歴 | |
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| 競技場テンプレート | |
1974年に開場した「秋田県立球場」の老朽化に伴い、2003年3月にその跡地の約500m西、向浜スポーツゾーン内に完成。
「こまちスタジアム」という愛称は公募により決定したもので、湯沢市に伝わる小野小町生誕に関する伝説や、県特産の米「あきたこまち」に因んでいる。
現在は県内の社会人,大学,高校などの公式戦などで使用され、名実ともに秋田県を代表する県下最大の球場である。
Wikipediaのプロ野球選手の記事に掲載されている選手画像は、何故かこの球場で撮影されたものが多い。
設備
- ネット裏を覆う膜屋根:あきたこまちの米粒をイメージしたデザイン。
- ナイター照明:縦長にサーチライトが組まれており、竿燈をイメージしている。
- 内野個別シート席:一塁側がオレンジ色、三塁側が黄色の配色。これは「いつかこの球場で『伝統の一戦』である巨人対阪神戦が行われてほしい」という願いが込められているとされる。
- 外野席(10,000人)は芝生。
- 正面ロビー:秋田県出身のプロ野球選手(石井浩郎,山田久志,石川雅規など)と、高校野球の歴代優勝校に関する展示あり。
プロ野球公式戦
完成した2003年のシーズンより、秋田でのプロ野球公式戦開催もこまちスタジアムに移行した。
初の公式戦は6月21日・22日の広島東洋カープ対中日ドラゴンズ戦で、広島の前田智徳が中日の平井正史から球場第1号ホームランを放った。この試合は開局50周年(当時)を迎えたABS秋田放送で「こまちスタジアム こけら落とし」と何度も宣伝されていたため、「こけら落とし」という用語をこのCMで覚えた秋田県民も多いであろう。
東京ヤクルトスワローズ
秋田テレビは2003年の当球場竣工以降、東京ヤクルトスワローズ戦を開催するようになった。これはヤクルト球団が同局のキー局であるフジテレビと資本関係を有している事などが影響している。また、同球団には秋田県出身の石川雅規が在籍しており、以前は同じく秋田県出身の鎌田祐哉も在籍していたという縁もある。
同カードは通常土曜・日曜の2連戦で編成され、前者がナイター、後者がデーゲームで行われる。
同年から現在まで、2009年を除いて毎年開催されている。対戦相手は横浜ベイスターズか中日ドラゴンズが中心であるが、2006年7月8日・7月9日には対阪神タイガース2連戦が行われ、タイガースが53年ぶりに秋田で公式戦を行った(2008年の公式戦も対戦相手は阪神)。また2012年5月12日・5月13日には対読売ジャイアンツ2連戦が行われ、土曜日のナイターはフジテレビ系列で全国中継された。
2013年は8月10日・8月11日に対横浜DeNAベイスターズ2連戦が両日とも17時開始のナイターで開催され、11日は壇蜜が始球式を行った。また、同年より秋田県出身の石山泰稚と藤田太陽がヤクルトに在籍しており、10日に石山、11日には藤田が凱旋登板した。
東北楽天ゴールデンイーグルス
2004年、東北地方に本拠地を置く新球団を設立するにあたって、「二軍の本拠地としたい」とするライブドア社長の堀江貴文(当時)と、「東北6県をホームグラウンドとし、新球団の試合を秋田で数試合行いたい」とする楽天社長の三木谷浩史が球場の視察に訪れた。
参入を果たした楽天は早速2005年に公式戦の開催を行おうとしたが、秋田県側からの同意を得られず断念。
翌2006年は球団の自主興行によって対千葉ロッテマリーンズ戦を8月8日・8月9日に開催したものの、客足は伸びず試合もロッテに連勝を許した。
2009年7月29日には3年ぶりの公式戦となる埼玉西武ライオンズ戦が組まれ、同年以降は球団と秋田朝日放送が共同で主催する運営形式が取られるようになった。しかし、当日は強い雨に見舞われながらも天候の回復を待って強行開催する策を取ろうとしたが、結局18時12分に中止となった。これにより楽天監督の野村克也の怒りを買い、西武監督の渡辺久信からは地元ファンへの同情を受ける。
2010年8月24日に開催された対北海道日本ハムファイターズ戦は、秋田では4年ぶりの開催となった。試合は楽天が勝利し、球団創設6期目にして初の秋田での勝利となった。
翌2011年以降も年に1試合(岩手県営野球場と併せて2連戦のうちの1試合として)、楽天主催の公式戦を開催している。
読売ジャイアンツ
2006年9月12日に、対中日ドラゴンズ戦が行われた。巨人の秋田県での公式戦は55年ぶり。
2012年8月28日にも対中日戦が開催された。
現在のところ、こまちスタジアムでの公式戦は上記2試合のみであり、2013年の開催予定もない。
プロ野球オールスターゲーム
新人選手の「フレッシュオールスターゲーム」が2013年7月18日に開催され、秋田県出身の木村優太がイースタン・リーグ代表選手として出場した。
一軍のオールスターゲームは、2014年の開催誘致を石井浩郎参議院議員・佐竹敬久県知事・穂積志市長の連名で加藤良三コミッショナーに要望書を提出して表明している。
アクセス
- JR秋田駅からはバス停「秋田駅前」から秋田中央交通バス・県立プール線で約25分、バス停「こまちスタジアム前」下車すぐ。
- 秋田空港からはリムジンバス秋田空港線から約40分、バス停「秋田駅西口」下車後上記バスに乗り換え。
周辺には飲食施設が無いので、バスに乗る前にあらかじめ秋田駅周辺の店舗で購入しておくこと。
関連動画
関連項目
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