荒潮(あらしお)とは、ブラウザゲーム「艦隊これくしょん~艦これ~」に登場する、大日本帝国海軍の朝潮型駆逐艦4番艦「荒潮」をモデルとしたキャラクターである。
担当声優は宮川若菜。
あら、概要まだでしたか~
朝潮型駆逐艦姉妹の四女。実は第八駆逐隊(『朝潮』、『大潮』、『満潮』、『荒潮』)の中では一番年下である。
朝潮型お馴染みの私立小女子児童的な外見。妹の『霞』と同じ女子用ランドセルにしか見えない赤い背負い紐の機関部、中破すればこれまた他の朝潮型同様に(むしろより派手に)見え隠れするジュニアブラと完全にロリコンを殺しに来ている駆逐艦。スパッツも完備しており朝潮型の中では人気も高め。
こんなロリロリした四女だが、「真面目なしっかり者」の長姉『朝潮』、「頼れるお姉ちゃん」の『大潮』、「影のある素直になれない系」『満潮』に続けて、なんと「妖艶なお姉さま」という駆逐艦としてはある種画期的なキャラ付けをされている。こらそこ、如月とキャラが被ってるとか言うな。「真面目可愛い」と言われる朝潮との対比からか「ドS可愛い」などと褒めてるのか貶してるのかよくわからない評価をされることも。
全体的な方向性としては、細部に違いこそあれ軽巡『龍田』のそれに近いと言えばだいたいどんな感じかお分かりか。これを反映されたのか上部装甲も当初登場していた姉妹の中では一番あるようである。(その後、姉妹規格外の8番艦「峯雲」、荒潮と同程度か少し大きめの7番艦「夏雲」が実装さたため姉妹3番目の胸部装甲と思われる。)
しかし駆逐艦であるが故に妖しい艶やかさよりも可愛らしさの方が前面に出てしまうのはご愛嬌と言ったところ。もしかすると暁とは別ベクトルの背伸びなのかもしれない。
セリフも妖艶さが目立つものとなっており、秘書艦にすれば「うふふふ、補給まだ~?」、MVPを取った時には「勝利の女神はここよ~。早く捕まえて~」、改装すれば「うふふふ、強化はだ~いすき。」と言ったかと思えば突如「・・・好きよ。」と言い放つなどかなりいい性格をしている。
ただ、文面上では割と妖艶さが目立っても実際に喋らせてみるとやはり可愛らしさが目立ってしまう。『荒潮』の魅力はロリコン殺しの外見ではなく、やはりこの辺にこそあるのではないだろうか。
荒潮、華麗に改二よ~
2017年1月25日のアップデートで、荒潮に待望の改二が実装された。改造レベルはLv67と割と低めだが改装設計図が必要となる(おそらく、改二になると大発を持参するため)。
バリ島沖夜戦でならした八駆メンバーとして、トップでこそないが堅実に高火力・高雷撃を持っている。
また大発を搭載できるようになったので遠征や輸送作戦でも活躍が期待できる(こちらは史実でガ島への鼠輸送を担当していたところからか)。
概ね、性能的には大潮改二とほぼ同等のため、運用も同等で問題無いだろう。
ただし対潜値はかなり低い(改二駆逐艦では朝潮改二と並ぶ最低値。朝潮改二は改二丁にコンバートすれば対潜艦に早変わりするのだが、荒潮改二にはそういう救済策がない)ので、これには注意されたし。
服装は朝潮型改二でお馴染みサロペットスカートだが、荒潮はスカートの裾にフリルを付けてお洒落をしている。なお、スパッツではなくタイツに替わっている点を残念がる提督も。また、こちらも朝潮型改二ではお馴染み防犯ブザー探照灯も装備……しているが、輪に指を掛けて今にも鳴らそう照らそうとしているポーズに見えるのは気のせいだろうか? あ、憲兵さんお疲れさまです。
容姿はというと、改造前と較べても大人びており、表情にも前にはなかった仄かな色気まで感じられ、一気にJCかJKまで成長したようにも見える。
2019年1月1日のオンメンテにて、初の季節限定衣装である晴れ着姿が実装。これによって初期からの朝潮型姉妹全員に限定衣装が追加された。荒潮のトレードマークであるウェーブが軽くかかった髪をかんざしで結っている姿は非常に印象的で、ともすれば子供っぽい印象が強い朝潮型姉妹においてお色気要素が抜群である
そんなことより、あれ私の史実じゃないの?
しかし竣工直後、姉の〈朝潮〉にタービン翼の損傷が発見された。後に臨機調事件と呼ばれるこの一件だが、結局朝潮型特有の不具合であることが判明。他の艦が胸をなでおろす中で、くだんの朝潮型の一艦である〈荒潮〉も当然是正工事を受けることとなり、竣工からわずか三か月強で再び工廠に逆戻りするハメになる。
就航後は姉の〈朝潮〉〈大潮〉〈満潮〉と佐世保鎮守府で第二五駆逐隊を編成し、しばらく中国方面で活動。1939年に駆逐隊ごと横須賀鎮守府に移籍し、ここで第八駆逐隊を襲名(先代第八駆は呉に転属して第二〇駆になった)すると共に、華の二水戦所属となる。
太平洋戦争が勃発後は、マレー第一次上陸作戦、リンガエン湾上陸作戦を支援。アンボン、マカッサル攻略作戦、バリ島沖海戦、ジャワ島攻略作戦に参加した。
特に第八駆が獅子奮迅の働きをしたバリ島沖海戦では、同じ第2小隊の〈満潮〉と共に遅れて参戦、敵を見つけて突撃するが、運悪く敵部隊に挟み込まれる形になり、左右から砲撃された〈満潮〉が大破・航行不能になるが、〈荒潮〉は敵軽巡の探照灯を撃破して目を奪い(まだレーダーが実戦配備される前だった)、敵を追い払った。
4月には第二艦隊第四水雷戦隊に編入されてコレヒドール攻略作戦を支援。ミッドウェー海戦でも攻略部隊支援隊として第七戦隊の護衛に従事していた。この時米軍機の攻撃を受け中破したが無事に帰投。11月まで佐世保で本格的な修理を行った。
翌年10月には姉のいる第八駆逐隊に復帰。ソロモン海域に進出しブナ輸送作戦に従事。12月にはマダン攻略作戦に加わりウイックハム輸送に当たった。
1943年に入ってからはガダルカナル島輸送を担当。2月にはガダルカナル島撤収作戦に参加し、同月17日にはイサベル島沖海戦に参加した。
そして運命の3月3日。ラエへ向けて第51師団を輸送する第八十一号作戦に護衛として参加した〈荒潮〉たちはクレチン岬南東沖でアメリカ、オーストラリア軍機の空襲を受けた。後に「ダンピールの悲劇」と呼ばれるビスマルク海海戦の勃発である。
反跳爆撃[1]により輸送船や僚艦が次々被弾する中、〈荒潮〉も8時10分ころ艦橋と2番砲に被弾し舵が故障。そのまま給炭艦〈野島〉と衝突し、艦首を大破してしまう。
機関部士官増田中尉の回想によれば、艦橋がこの直撃弾により根こそぎ吹き飛び、航海士官の全員が戦死。甲板待機中だった陸軍将兵もほとんどがなぎ倒され、見るも凄惨な光景であったという。電源も断絶し消火ポンプが作動しなかったため生き残った乗員のバケツリレーにて消火活動を試みている。
この損傷により航行不能状態となったが、それでも〈荒潮〉は、近くで被弾して爆発炎上中の輸送船〈太明丸〉の乗組員と陸軍将兵約30人の救助に当たっている。
第一次攻撃が終わった後、艦載機隊の攻撃を無事回避していた姉の〈朝潮〉が、木村司令官の撤退命令を振りきって航行不能の〈荒潮〉、〈野島〉両艦の救助に駆けつけた。〈荒潮〉は多くの乗員を〈朝潮〉に移乗させた後に微速で漂流。その直後に米軍艦載機による第二次攻撃を受けた。
〈荒潮〉は艦橋の爆散により航海士官全員が戦死していたが、それでも機関士官が代わりに指揮を執って対空戦闘を行う。しかし奮戦虚しく再び損傷を受けて戦死者と重傷者が続出。左舷への傾斜は30度にも達した。
一方、この時唯一まともに航行できた〈朝潮〉は米軍艦載機の集中攻撃を浴びてしまう。二度にわたる約40機もの爆撃により、〈朝潮〉は〈荒潮〉の目の前で轟沈。移乗した〈荒潮〉の乗組員の多くも共に戦死してしまった。
空襲終了後、結果的に姉を巻き込んでしまったばかりか身代わりにする形となった〈荒潮〉は、航行不能のまましばらく漂流。その夜、救援に来たあの〈雪風〉へ残留員など170名の乗員が移乗した。〈荒潮〉の艦体は雷撃処理をされることも無くそのまま放棄。米側資料によると〈荒潮〉はその後も漂流を続け、翌日B-17の爆撃によって500ポンド爆弾が第一煙突に命中。そのまま沈没した。
この一連の顛末により久保木艦長以下72名が戦死。〈荒潮〉は4月1日に除籍された。
1月ほど前に米潜水艦〈アルバコア〉によって〈大潮〉を失っていた第八駆逐隊は、これにより前年11月から修理(前述のバリ島沖海戦で大破したため)で戦列を離れていた〈満潮〉ただ1隻を残して壊滅。艦これ的には〈満潮〉の心に深い深い傷を残す結果となる。
戦後、「荒潮」の名は姉たちの名前と同様に海自の潜水艦が二代に渡って受け継いでいる。現在のところ最終艦であるはるしお型潜水艦4番艦SS-586〈あらしお〉は2012年3月19日、無事に任務を終えて除籍されている。
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改二
関連商品はここよ~、早く捕まえて~
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関連項目で~す
- 艦隊これくしょん~艦これ~ / 艦これの関連項目一覧
- 朝潮型姉妹 / 朝潮型駆逐艦
- 朝潮型はガチ
- コニシ艦隊 ・ 宮川艦隊
- ですとろいやー☆荒潮戦記
- 神戸生まれのおしゃまな駆逐艦(本記事へのリダイレクト。「神戸川崎艦娘」も参照)
朝潮型姉妹 / 朝潮型駆逐艦 | ||
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脚注
- *爆弾を水平に近い角度で投下することで、石を水面に水平に投げて水切りをさせるごとく、海面でジャンプさせて目標の艦船に命中させる爆撃方法。急降下爆撃のようにパイロットに練度もいらず、爆弾にお手軽に魚雷のようなことをさせることが出来るため、大流行した。ただし、低空で接近して爆弾を投下後相手の真上を飛び越えるため、対空砲が発達していくと被害が馬鹿にならなくなり、自然に廃れていった。
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