赤ちゃんと僕とは、かつて、「花とゆめ」で連載されていた羅川真里茂による漫画である。1996年にはアニメ化され、テレビ東京系列で放送された。
※韓国にも同名の漫画が存在するが、本稿では日本側の方を記述する
概要
公式略称は「赤僕」。当初は読みきりであったが、後に花とゆめ1991年11号より連載が開始された。主人公である榎木拓也がなくなった母親に代わって家事や育児に奮闘するホームコメディが基本となっている。時にコメディらしい展開をしながらも家庭問題やいじめ、家族との確執など少女漫画としては非常に重たいテーマを描いており、このことが評価につながり、1995年に第40回小学館漫画賞を受賞する運びとなった。この為、本作は羅川にとっては初の代表作と言える。
アニメはスタジオぴえろが製作を手がけ、テレビ東京系列で放送を開始。当初は2クールの予定だったが、好評につき3クールまで延長された。
主な登場人物
- 榎木拓也(CV:山口勝平)
主人公。初登場当時は小学5年生。母に代わり、父と共に家事や育児に、もちろん学業にも奮闘する。努力家タイプで、苦手な図画工作や長距離走も懸命になろうとする一面も。成績もよく、ルックスも弟系の愛らしい美形、スポーツも得意なことから女子に非常にモテる。が、本人はそこいらにいるギャルゲ主人公並みに自身への好意に鈍感という困った子(しかも自覚が無い)。それでいて純真なので、あるエピソードでは父親へとんでもない爆弾を投下することもある。寝顔を含め、紳士淑女にとっては眼福となりうるルックスゆえに、園長にも萌えられている。ちなみに、怒ると担任や父親すら恐れるほど怖い。 - 榎木実(CV:坂本千夏)
拓也の弟で保育園に通っている。泣き虫でワガママだが、お兄ちゃんが大好きである。作中でポンキッキ体操(アニメ版では大人の事情によりニャンコ・ニャンコ体操に変更)をよくやっているが、実のモーションだけどう見ても阿波踊りです。本当にありがとうございました。兄同様、彼もモテるのだが早くも女難の相が出ている模様。漫画版最終話は必見。 - 榎木春美(CV:宮本充)
榎家の大黒柱。亡くなった妻には頭が上がらなかった。童顔のため若く見られがちだが、これでもソフトウェアプロダクション社に勤めるSE課長である。アメリカ留学をしていたことがあり、英語ヒアリング率80%と何気に高スペックだったりする(ただし、運転はペーパードライバーレベル)。実際にハワイへ旅行に言った際には現地の人々と英語で会話をしていた。どうやら天然気味。 - 後藤正(CV:亀井芳子)
拓也の親友。お世辞にも美形とは言えないが、空気の読みっぷりはさすがで、拓也を想ってる女子に気遣っていると思われる場面もチラホラ(故にモテる自覚の無い拓也の態度にやきもきすることも)。学校行事でも拓也と行動することが多い。クラスメイトの玉舘とは祖母の代から仲が悪い。 - 後藤浩子(CV:黒田由美→津村まこと)
正の妹で途中から実と同じ保育園に通うようになる。正と同じ顔をしているので、ボーイッシュファッションをすると弟に間違えられることがある。無口だが行動派。一加とは実をめぐるライバル同士である。 - 藤井昭広(CV:結城比呂(現:優希比呂))
6人兄弟の4番目で次男。そして、拓也の友人である。クールな美形である為、彼もモテる。上の姉と兄に弟の世話を押し付けられ、下の妹と弟からワガママ言われまくっているので、まさに藤井家のポジションは中間管理職そのもの。水面下で努力しているそうだが、割と天才肌と思われる節がある。 - 藤井一加(CV:かないみか)
ワガママでおませな幼女。この子も実と同じ保育園に通っており、浩子とは常に恋のバトルを繰り広げている。そして、悪巧みをしては正樹を巻き込む。いわば、園児サイドのトラブルメーカーである。 - 藤井正樹(CV:奥島和美)
藤井家の末っ子。年の割には口が達者で、一加には従順である。 - 木村成一(CV:置鮎龍太郎)
お隣に住んでる夫婦の息子。元不良で今は洋食料理店で料理を振舞う立場にいる。不良ゆえに両親と折り合いがつかずに家を出たが、ある理由のために木村家に戻ることに。ギャンブル好きかつトラブル製造マシーンで、事あるごとに榎木家を巻き込む。余談だが、、拓也の初○○を奪ったのも彼である。 - 木村智子(CV:根谷美智子)
成一の奥さん。ぽっちゃり系(成一的にはそこがたまらないらしい)。しかも巨乳なので、男性諸君にとってはまさに(人妻属性さえ気にしなければ)ご馳走のようなプロポーションである。おおらかな性格で、成一の母とも仲良くやっている。 - 木村太一(CV:亀井芳子)
成一と智子の息子でまだ生まれたばかり。ほぼ無表情かつ鈍感である為、成一と智子は夜泣きなど、一般的に立ちはだかるであろう育児に関するで悩みがない。むしろ、子育て相談された時に、手がかからなさすぎる故にどう答えてよいか困り果てたほどである。ただし、泣き声は凄まじい。 - 森口仁志
児童会長を務める眼鏡男子。主に年下にモテる。どうやら漫画や絵を描くことが好き。ちなみに父はオネェ(ノンケ)。 - 深谷しな子(CV:根谷美智子)
拓也に片思いをする女子の一人。当初は父母の実態を明かせずにいたため、両親に関する嘘を付き捲っていた。その為、クラスメイトとはうまくいっていなかったのだが、後に自分から告白。実のところ、両親は高齢なだけで、プロフィールは元貿易会社勤めの父と元舞台女優の母という家庭だったりする。画伯でもある。 - 槍溝愛(CV:金丸日向子(現:芳野日向子))
天然なのかクーデレなのかよくわからない3組委員長。隙があれば男子の尻を触る(場合によっては女子にもセクハラを慣行する)変態淑女の一面も。拓也に片思いしているが・・・。 - 宮前裕多
ある理由で拓也に近づいた少年。ある意味、お前らが嫌がる性格。 - 向井洋二(CV:牛山茂)
実達が通う保育園の園長。サングラスがトレードマークの子供好き。・・・と本人は言っているがその言動はどう見てもロリコンであり、ショタコンであり、ペドフィリアである。その為、園児たちの着替え部屋に近づこうものなら部下に怒鳴られたりする。拓也にウサ耳チアボーイコスをさせようとするなど、紳士らしい言動が目立つ。
関連動画
関連項目
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