- プロ野球選手一覧 > 鈴木誠也
鈴木誠也(すずき せいや、1994年8月18日-)とは、東京都出身の日本人メジャーリーガー(外野手)である。現在はシカゴ・カブスに所属。
概要
シカゴ・カブス #27 | |
---|---|
鈴木誠也 | |
基本情報 | |
国籍 | 日本 |
出身地 | 東京都荒川区 |
生年月日 | 1994年8月18日 |
身長 体重 |
181cm 98kg |
選手情報 | |
投球・打撃 | 右投右打 |
守備位置 | 外野手 |
プロ入り | 2012年ドラフト2位 |
経歴 | |
国際大会 | |
代表チーム | 日本 |
WBC | 2017年 |
プレミア12 | 2019年 |
五輪 | 2021年 |
メジャーリーガーテンプレート |
小学校から野球を始め、中学時代はシニアに所属。ちなみに小学5年の時に、父との練習の様子を「出没!アド街ック天国」に「リアル巨人の星」と紹介されたことがある。[1]
二松學舎大学附属高校時代は最速147km/hの直球を投げる投手で、1年秋からエースとなる。2年夏は東東京大会に出場したが、1回戦でコールド負けを喫した。12月にはロサンゼルスに遠征し、4試合3本塁打と長打力を見せた。3年夏は東東京大会準決勝で敗退し、甲子園出場はなかった。
2012年ドラフト2位で広島東洋カープに入団。背番号51。投手ながら高校通算43本塁打、50メートル5.8秒と野手としての能力をスカウトに評価されたため、プロ入り後は外野手にコンバートした。
広島時代
2013年はシーズンの大半を二軍で過ごしたが、二軍のレギュラーに定着。終盤に一軍に昇格。9月14日の読売ジャイアンツ戦でデビューし、9月16日の巨人戦で今村信貴からプロ初安打、初タイムリーを放った。
2014年は9月25日の東京ヤクルトスワローズ戦でプロ初ホームラン(先頭打者ホームラン)を放った。オフに戸田隆矢と共にU21ワールドカップ日本代表に選出され、国際大会を経験。打率.423と活躍し、首位打者とベストナインを獲得した。
2015年は開幕を一軍で迎え、3月27日の横浜DeNAベイスターズ戦(開幕戦)では1番右翼手で出場した。
2016年は右足ハムストリングを負傷し、4月5日に一軍に昇格。6月18日にプロ野球史上10人目、球団史上32年ぶりの2試合連続サヨナラホームランを放った、翌日も8回裏に3試合連続ホームランを放った。
後半戦からは5番に定着。9月10日の巨人戦(東京ドーム)では2本塁打を放ち、広島の25年ぶりの優勝決定に大きく貢献。緒方孝市監督から「神ってる」と言わしめた。チームトップの打率.335、29本塁打、95打点を記録した。
後に上記の「神ってる」は2016年度の流行語大賞の年間大賞を受賞。緒方監督と共に受賞者となった。
2017年はWBC日本代表に選出された。しかし、結果はあまり芳しいものではなかった。
レギュラーシーズンでは開幕直後から打撃が好調で、4月後半からは4番打者として起用された。
交流戦の対オリックス戦では延長12回の末サヨナラホームランで勝負を決めるなど、昨年と同じくオリックスキラーまたはポンタ絶対脱がすマンとして有名を馳せた。しかし、8月22日のDeNA戦で戸柱泰孝がフェンス際に放った打球をジャンピングキャッチした際の着地で右足首を負傷。立ち上がることができず、そのまま担架で運ばれていった。病院での検査の結果、右脛骨内果の剥離骨折及び三角靭帯損傷で全治3ヶ月と診断され、翌日より登録抹消。成績は好調であったが、残りのシーズンを棒に振ることとなった。
チームは9月18日の阪神戦でリーグ二連覇を達成。鈴木は球団スタッフに両肩を支えられながらも、同じく胃がんで戦線離脱中の赤松真人と共に緒方監督の胴上げに参加した。またビールかけの席では「この場に立ち上げたことに感謝したい」と述べ、怪我については何も貢献できなかった事を侘びつつ「最強になって帰ってきます」と来シーズン復帰への抱負を語った。
2018年は下半身の張りもあって124試合に留まったが、30本塁打を突破。広島の3連覇に貢献。
日本シリーズでは敗れたが、球団タイ記録の3本塁打と気を吐き、敢闘選手賞を受賞した。オフに前年の手術の時に埋めていたボルトを抜く手術を行った。
2019年からは背番号を1に変更。自己最多の140試合に出場し、打率.335で首位打者、出塁率.453で最高出塁率のタイトルを獲得した。オフにはプレミア12の日本代表に選出され、全8試合の出場で打率.444、3本塁打、13打点の活躍でMVPを受賞。日本の初優勝に貢献した。
なお、シーズン中の8月8日に元新体操選手の畠山愛理とのデートが週刊誌にリークされるも、その日のうちに真剣交際であることを公表。シーズン終了後の12月8日、8月17日の結婚届提出と12月7日のハワイでの挙式を発表している。
2020年もシーズンを通して主軸として奮闘。タイトルは逃したが、打率.300、25本塁打、75打点で球団史上初の5年連続3割を達成。また、5年連続の3割25本塁打は王貞治、落合博満、小笠原道大に次いでNPB史上4人目となった。契約更改では黒田博樹に次ぐ球団史上2位の年俸となる3億1千万円で更改した。
2021年は5月に新型コロナウイルスの陽性反応を受けて出場選手登録を抹消され、6月2日に二軍に復帰し、6月下旬に一軍に昇格した。東京五輪の日本代表に選出され、1本塁打を記録した。最終戦でホームランを打てなかったため本塁打王のタイトルを逃したが、打率.317で首位打者、出塁率.433で最高出塁率のタイトルを獲得した。オフにMLB移籍を目指すため、11月21日にポスティングシステムを申請した。
カブス時代
2022年3月18日にシカゴ・カブスと5年契約を結んだ。背番号は27。4月7日のミルウォーキー・ブルワーズ戦でデビューしメジャー初安打、4月10日のブルワーズ戦でメジャー初本塁打を記録した。4月は打率.279、4本塁打、14打点を記録し、4月のルーキー・オブ・ザ・マンスを受賞した。5月26日のシンシナティ・レッズ戦で左手親指を負傷して1ヶ月故障者リスト入りし、7月4日に復帰する。メジャー1年目は111試合に出場し、打率.262、14本塁打、46打点を記録した。
2023年1月6日に第5回WBC日本代表に選出されたことが発表されたが、左脇腹の負傷により出場を辞退した。
シーズンでは松井秀喜、大谷翔平以来となる日本人メジャーリーガー3人目、右打者最多の20本塁打を記録した。
成績
年度別打撃成績
年 度 Year |
球 団 Team |
試 合 G |
打 席 PA |
打 数 AB |
得 点 R |
安 打 H |
二 塁 打 2B |
三 塁 打 3B |
本 塁 打 HR |
打 点 RBI |
盗 塁 SB |
犠 打 SH |
犠 飛 SF |
四 球 BB |
死 球 HB |
三 振 SO |
併 殺 打 GDP |
打 率 AVG |
出 塁 率 OBP |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2013年 | 広島 | 11 | 14 | 12 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 1 | 1 | .083 | .214 |
2014年 | 36 | 68 | 64 | 6 | 22 | 7 | 0 | 1 | 7 | 0 | 0 | 0 | 4 | 0 | 13 | 2 | .344 | .382 | |
2015年 | 97 | 238 | 211 | 21 | 58 | 6 | 3 | 5 | 25 | 6 | 7 | 2 | 16 | 2 | 37 | 3 | .275 | .329 | |
2016年 | 129 | 528 | 466 | 76 | 156 | 26 | 8 | 29 | 95 | 16 | 3 | 3 | 53 | 3 | 79 | 10 | .335 | .404 | |
2017年 | 115 | 512 | 437 | 85 | 131 | 28 | 1 | 26 | 90 | 16 | 0 | 7 | 62 | 6 | 80 | 12 | .300 | .389 | |
2018年 | 124 | 520 | 422 | 86 | 135 | 32 | 2 | 30 | 94 | 4 | 0 | 5 | 88 | 5 | 116 | 4 | .320 | .438 | |
2019年 | 140 | 612 | 499 | 112 | 167 | 31 | 0 | 28 | 87 | 25 | 0 | 3 | 103 | 7 | 81 | 3 | .335 | .453 | |
2020年 | 118 | 514 | 430 | 85 | 129 | 26 | 2 | 25 | 75 | 6 | 0 | 3 | 72 | 9 | 73 | 15 | .300 | .409 | |
2021年 | 132 | 533 | 435 | 77 | 138 | 26 | 0 | 38 | 88 | 9 | 0 | 5 | 87 | 6 | 88 | 7 | .317 | .433 | |
2022年 | CHC | 111 | 446 | 397 | 54 | 104 | 22 | 2 | 14 | 46 | 9 | 0 | 3 | 42 | 4 | 110 | 8 | .262 | .336 |
2023年 | 138 | 583 | 515 | 75 | 147 | 31 | 6 | 20 | 74 | 6 | 0 | 7 | 59 | 2 | 130 | 8 | .285 | .357 | |
NPB:9年 | 902 | 3529 | 2976 | 548 | 937 | 182 | 16 | 182 | 562 | 82 | 10 | 28 | 486 | 39 | 569 | 57 | .315 | .414 | |
MLB:2年 | 249 | 1029 | 912 | 129 | 251 | 53 | 8 | 34 | 120 | 15 | 0 | 10 | 101 | 6 | 240 | 16 | .275 | .348 |
国際大会での打撃成績
年 度 |
代 表 |
大 会 |
試 合 |
打 席 |
打 数 |
得 点 |
安 打 |
二 塁 打 |
三 塁 打 |
本 塁 打 |
打 点 |
盗 塁 |
犠 打 |
犠 飛 |
四 球 |
死 球 |
三 振 |
併 殺 打 |
打 率 |
出 塁 率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2017年 | 日本 | WBC | 5 | 18 | 14 | 2 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 2 | 0 | 2 | 0 | 1 | 0 | .214 | .313 |
2019年 | プレミア12 | 8 | 34 | 27 | 9 | 12 | 3 | 2 | 3 | 13 | 2 | 0 | 1 | 5 | 1 | 3 | 1 | .444 | .529 |
年度別守備成績
年度 Year |
球団 Team |
守備位置 Pos |
試合 G |
刺殺 PO |
補殺 A |
失策 E |
併殺 DP |
守備率 Fld% |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2013年 | 広島 | 外野手 | 4 | 4 | 0 | 0 | 0 | 1.000 |
2014年 | 21 | 11 | 1 | 0 | 0 | 1.000 | ||
三塁手 | 3 | 0 | 2 | 1 | 0 | .667 | ||
2015年 | 外野手 | 77 | 91 | 2 | 1 | 0 | .989 | |
2016年 | 127 | 211 | 3 | 2 | 1 | .991 | ||
2017年 | 115 | 209 | 10 | 6 | 2 | .973 | ||
2018年 | 116 | 180 | 8 | 4 | 3 | .979 | ||
2019年 | 139 | 242 | 6 | 3 | 1 | .988 | ||
2020年 | 118 | 210 | 8 | 2 | 0 | .991 | ||
2021年 | 125 | 254 | 13 | 3 | 4 | .989 | ||
2022年 | CHC | 右翼手 | 106 | 201 | 3 | 4 | 2 | .981 |
2023年 | 右翼手 | 132 | 221 | 2 | 3 | 1 | .987 | |
NPB | 外野手 | 842 | 1412 | 51 | 21 | 11 | .986 | |
三塁手 | 3 | 0 | 2 | 1 | 0 | .667 | ||
MLB | 右翼手 | 238 | 422 | 5 | 7 | 3 | .984 |
タイトル・表彰・その他
タイトル | |||
---|---|---|---|
NPB | 首位打者 | 2回 | 2019年、2021年 |
最高出塁率 | 2回 | 2019年、2021年 | |
表彰 | |||
NPB | ベストナイン | 5回 | 2016年-2020年 |
ゴールデングラブ賞 | 4回 | 2016年、2017年、2019年、2020年 | |
オールスターゲーム敢闘選手賞 | 1回 | 2016年第2戦 | |
日本シリーズ敢闘選手賞 | 1回 | 2018年 | |
プレミア12 | MVP | 1回 | 2019年 |
ベストナイン | 1回 | 2019年 | |
MLB | ルーキー・オブ・ザ・マンス | 1回 | 2022年4月 |
その他 | |||
NPB | オールスターゲーム出場 | 4回 | 2016年-2019年 |
関連動画
プロ入り前
広島時代
関連コミュニティ
関連項目
外部リンク
脚注
- *「巨人の星」の舞台と同じ町屋出身なのが取材の理由と思われる。2006年3月18日「町屋」回の30位:巨人の星の舞台での紹介。またプロ入り後の2014年10月18日「京成 町屋」回の11位:巨人の星の舞台で、当時の放送のその後の話として改めて紹介されている。
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