鳥谷敬単語

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鳥谷敬（とりたに　たかし、1981年6月26日-）とは、東京都出身の元プロ野球選手（内野手）である。

概要

聖望学園高等学校では遊撃手と投手でもあったため、甲子園の初戦ではリリーフとして登板し、143km/hを記録している。

その後早稲田大学に進学し、2年で三冠王を獲得し、ベストナインに5回選ばれるなど名を馳せた。2003年ドラフト自由枠で阪神タイガースに入団した。背番号は1。

阪神時代

2004年は開幕戦から出場していたが、結果が出ず、藤本敦士がアテネ五輪で遠征していた間は三塁手を守っていた。その後不振に陥った藤本の代わりにシーズン最後まで遊撃手を守った。

以降は遊撃手のレギュラーに定着し、2005年から2018年5月29日まで全試合出場を継続。また遊撃手連続フルイニング出場の記録（181試合）の保持者である（しかし2009年は5月20日に代打を送られたことで連続フルイニングはストップしている）。

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2010年は自身初の打率3割、遊撃手史上初のシーズン100打点、通算1000本安打を達成した。

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2011年にようやくゴールデングラブ賞を獲得。2位の荒木雅博と約130票も差つけて（175票）の受賞となった。また、初のタイトルとなる最高出塁率（.395）も獲得している。

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2012年も144試合をフルイニングで出場したが、打率は.262に落ちた。

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2013年はWBC日本代表に選出され、台湾戦ではアウトになれば試合終了の場面で盗塁を成功させ、次試合では先頭打者本塁打も記録した。レギュラーシーズンではチームキャプテンとして2年連続のフルイニング出場を記録し、ベストナイン、ゴールデングラブ賞を受賞した。3年連続でリーグ最多四球を選び、球団記録を塗り替え104個の四球を選んだシーズンでもあった。自身初となるシーズン出塁率4割越え（.402）を果たす。

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2014年5月29日の埼玉西武ライオンズ戦で通算1500本安打を達成。オフに海外FAを使用しMLBを目指したが、条件面で折り合わず阪神に残留した。

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2015年9月12日の広島東洋カープ戦で球団3位の通算1739安打を記録。

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2016年は野手キャプテンになり、4月24日の広島戦で史上4人目の600試合連続フルイニング出場を達成。ところが打撃不振に陥り、7月24日の広島戦でスタメンを外れ、連続フルイニング出場は667で終わった。

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2017年は開幕戦を三塁手で迎える。4月19日の中日ドラゴンズ戦で歴代2位の1766連続試合出場に到達した。ところが5月24日の読売ジャイアンツ戦での頭部死球で流血。病院で鼻骨骨折と診断され、連続試合出場は止まるかと思われたが、25日には黒いフェースガードを付けて練習に参加。その日の試合では代打で出場した。9月8日の横浜DeNAベイスターズ戦で通算2000本安打を達成。球団では藤田平以来2人目、阪神甲子園球場での達成は球団史上初となった。

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2018年は5月4日の中日戦で通算2000試合出場を達成。5月29日の福岡ソフトバンクホークス戦では出場がなかったため、14年にも及んだ連続出場記録は歴代2位の1939試合で止まった。

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2019年は左の代打として一軍に帯同したが、打撃不振で結果を出せず、8月下旬には翌年の戦力構想から外れていることが伝えられ、8月31日に阪神を退団することを発表した。この年から一軍監督を務める矢野燿大から必要な戦力とされ最後まで一軍に帯同した。74試合の出場で打率.207、4打点に留まり、初めてホームランを1本も打てなかった。

ロッテ時代

2019年オフに自由契約となり、2020年の春季キャンプまで去就不明だったが、3月に千葉ロッテマリーンズに入団した。背番号は00。

2020年は代打、代走、守備固めとして一軍に帯同。10月6日に新型コロナウイルスに感染したことで初めて一軍登録を抹消された。42試合の出場で打率.139、6打点だった。

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2021年は開幕を一軍で迎え、4月3日の福岡ソフトバンクホークス戦で通算1000得点を達成した。この年を以て現役を引退した。

引退後

2022年からは野球解説者を務める。

人物

• 走攻守全てにおいてそこそこ活躍していることや、非常に生真面目なブログから、なんJでは普通キャラとして男村田、大松尚逸と共によくネタキャラにされている。
• 筋肉トレーニングを好んでいて、元チームメイトの赤星憲広、濱中治、藤本敦士の3人がテレビで筋トレ好きについて語ったことがある。
• 食事に気を遣っており、豚肉を中心に摂取している。
• 岡田彰布元監督によれば、前年高打率を記録かつオープン戦好成績を残した藤本敦士の起用を減らし、ルーキーである鳥谷を一軍で育成する事にした理由として、藤本の守備はもう伸びないと判断したからと著書で明かしている。

プレースタイル

守備能力は高く、土のグラウンドで遊撃手の守備率を.990台に乗せた初めての選手である。なぜかこの年ゴールデングラブ賞を逃す。その守備範囲はショフト（ショート+レフト、稀にサードも含めてショフトサドップ）と揶揄される。

驚異の安定感

もともと目立った故障がなく（2016年シーズン終了時で1752試合連続出場を継続中）、毎年打率2割8分前後の成績を残すことから「安定の鳥谷」との呼び声が高かったが、特にクローズアップされるようになったのは2011年のシーズン成績による。

2010年が過去最高の好成績であり、しかも統一球の導入というマイナス要素があったにも関わらず前年の水準を維持。しかもそれが、

• 500打数150安打・打率ジャスト.300
• 対右投手打率.300、対左投手打率.299
• 甲子園での打率.301、セ敵地5球場での打率.299、その他球場での打率.300
• 相手チームごとの得意不得意のバラつきが両リーグ通じて最小_{（外部リンク）}
  

という、あまりにも整いすぎた成績であった。

以前からネットでは淡々としたブログ（「業務連絡」と呼ばれることも）などから真面目キャラとして定評があったが、真面目を通り越して「野球をする機械」「鳥谷ロボ」とまで言われるようになってしまった。

ただし、月別の波は割と激しい方で、2011年でも5月の月間打率.228に対し9月の月間打率は.368である。2010年はこの上を行き、6月に.250、8月に.422であった。

応援歌

球団	レス	No	プレイヤー
阪神	応援歌のピコカキコ一覧#123	8711

成績

• ※青はリーグ最高、赤はリーグワースト。

年度別打撃成績

年 度	球 団	試 合	打 席	打 数	得 点	安 打	二 塁 打	三 塁 打	本 塁 打	打 点	盗 塁	犠 打	犠 飛	四 球	死 球	三 振	併 殺 打	打 率	出 塁 率
2004年	阪神	101	261	235	28	59	13	0	3	17	2	2	0	21	3	66	6	.251	.320
2005年		146	646	572	82	159	27	1	9	52	5	10	4	53	6	115	11	.278	.343
2006年		146	609	543	65	157	28	2	15	58	5	4	0	60	2	111	10	.289	.362
2007年		144	642	565	67	154	19	4	10	43	7	8	1	63	5	106	8	.273	.350
2008年		144	605	523	66	147	17	6	13	80	4	5	5	68	4	85	10	.281	.365
2009年		144	617	538	84	155	31	2	20	75	7	5	4	65	5	83	13	.288	.368
2010年		144	651	575	98	173	31	6	19	104	13	2	5	66	3	93	14	.301	.373
2011年		144	590	500	71	150	28	7	5	51	16	3	5	78	4	72	10	.300	.395
2012年		144	624	515	62	135	22	6	8	59	15	5	8	94	2	91	12	.262	.373
2013年		144	643	532	74	150	30	4	10	65	15	1	2	104	4	65	12	.282	.402
2014年		144	644	550	96	172	28	2	8	73	10	1	4	87	2	80	14	.313	.406
2015年		143	646	551	69	155	21	4	6	42	9	2	3	89	1	77	8	.281	.380
2016年		143	533	449	49	106	16	1	7	36	13	1	6	75	2	80	12	.236	.344
2017年		143	570	488	57	143	23	3	4	41	8	1	2	77	2	62	13	.293	.390
2018年		121	261	220	15	51	11	0	1	22	1	3	3	34	1	37	6	.232	.333
2019年		74	105	92	9	19	3	1	0	4	1	1	0	12	0	16	2	.207	.298
2020年	ﾛｯﾃ	42	39	36	5	5	2	0	0	6	0	0	0	1	2	8	0	.139	.205
2021年		32	61	53	7	9	3	0	0	2	0	0	0	8	0	11	0	.170	.279
NPB：18年		2243	8747	7537	1004	2099	353	49	138	830	131	54	52	1055	48	1258	161	.278	.368

国際大会での打撃成績

年度	代表	大会	試合	打席	打数	得点	安打	二塁打	三塁打	本塁打	打点	盗塁	犠打	犠飛	四球	死球	三振	併殺打	打率	出塁率
2013年	日本	WBC	7	22	15	4	4	1	1	1	2	1	2	1	4	0	2	0	.267	.400

通算守備成績

機構	位置	試合	刺殺	補殺	失策	併殺	守備率
NPB	一塁手	2	4	1	1	0	.833
	二塁手	29	33	39	2	8	.972
	三塁手	247	126	314	15	19	.967
	遊撃手	1777	2568	5318	127	1006	.984

タイトル・表彰・その他

タイトル
最高出塁率	1回	2011年
表彰
ベストナイン	6回	2008年、2010年、2011年、2013年-2015年
ゴールデングラブ賞	5回	2011年、2013年-2015年、2017年
月間MVP	1回	2010年8月
その他
オールスターゲーム出場	7回	2005年、2006年、2012年-2015年、2017年

関連動画

プロ入り前

阪神時代

ロッテ時代

募集中

関連コミュニティ

関連項目

• プロ野球選手一覧
• 早稲田大学
  • 青木宣親　/　田中浩康　/　比嘉寿光　/　由田慎太郎（大学の同期）
• NPB（日本プロ野球）
• 阪神タイガース
  • 金本知憲
  • 赤星憲広　/　藤本敦士（元同僚）
• 千葉ロッテマリーンズ

外部リンク

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