SOLAR LINEとは、ゆえぴこ氏による動画シリーズ。2025年8月から2026年2月にかけてニコニコ動画及びYoutubeに投稿された。全5話。
概要
自作の3Dモデルを駆使してのソフトウェアトーク劇場、プレイしたゲームの内容を動画で再現するソフトウェアトーク遊劇場の動画シリーズで知られるゆえぴこ氏によるスペースオペラを題材にしたSFドラマ。
主人公には「きりたんが主役のSFを作りたくて作りました」との言葉により東北きりたんが抜擢され、宇宙でフリーの運び屋を営む主人公が受けた仕事を切っ掛けにして巻き込まれた事件と冒険を描く。
元々はギャグ調の動画シリーズだったどうしようもないソフトウェアトーク劇場シリーズから派生した日常系の動画シリーズ「良いソフトウェアトーク劇場」の中の1本として発表され、後に単独のシリーズとして独立した。その経緯もあってか現在も動画タイトルにも「良いソフトウェアトーク劇場」のシリーズ名が付いたままになっている[1]。
当初は全4話を予定していたが、3話が投稿されたところで話数が伸びることが発表され、最終的に5話で完結した。キャラクターだけではなく宇宙空間やそこで活躍する宇宙船など制作にはかなりの時間がかかるようで、投稿は不定期。また10月からは「大統領りりせ」以来のソフトウェアトーク遊劇場シリーズとなる「全体的に厳しいNewCycle」の投稿が始まり、並行して制作されている。作者によると「信じられないほど編集に時間かかりますので,続きは次の3連休をお待ちください」とのことで、第4話を除く全話が3連休に合わせて投稿されていた。
あらすじ
登場人物
- 東北きりたん
- 演 - Voicepeak 東北きりたん
- 今作の主人公。火星を中心に仕事をしているフリーの運び屋。貨物船「ケストレル」の船長。火星から木星圏のガニメデへの特急の仕事が舞い込み、それを多額の報酬と引き替えに受けたことにより今回の事件に巻き込まれた。
- 職人気質の技術屋で、皮肉屋。細かいことを気にする繊細な性格かつクールな物腰をしているが、「船は夢が動かすんだよ」と述べるなどロマンを優先する感覚派の船乗りでもある。
- 火星港湾公社に所属しつつも単独で仕事を請け負っており、その事情もあって普通の運び屋が請けないような仕事が持ち込まれる。今回のガニメデへの仕事もそのひとつ。
- 父親はかつて火星からガニメデへの到着時間を短縮する為「嵐の回廊」と呼ばれる航路を切り拓き、本人もその危険な回廊で一度も事故を起こさず仕事をしていた凄腕の運び屋だった。今回の仕事を引き受けたのも嵐の回廊に行けることが理由の一つになっている。
- 命からがらガニメデにたどり着くことに成功したが、積み荷の内容のせいかガニメデに入港できず、途方に暮れていた所で何者かが置いていたビーコンから得た手掛かりを基に天王星の衛星であるタイタニアを目指すことにした。
- 土星圏での応急修理を経てどうにかタイタニアにたどりつくが、そこでなぜケストレルに生きた人間の輸送という仕事が舞い込んだのかが船のAIであるケイの秘密と共に明かされ、改めてセテバから地球の技術に頼らず航行できることの証明を依頼され、これまで誰も成し得なかったSOLAR LINEの終端である天王星から地球まで無誘導での航路を確立するべく地球を目指す。
- 実はケイがただのアンドロイドとではないことは船を受け継いだ時から気付いていたものの、常日頃から「相棒」として接していたこともあり「気付いていたことを認めると結局物扱いをしていたことになってしまう」となかなか言い出せずにいたが、タイタニアでお互いの心の内を告白して和解した結果、2人の絆は以前より一層深まる結果になった。
- 彼女たちが天王星から地球まで無誘導のまま辿った航路はセイラによって台帳に記載されることになり、父と同じく新たな航路を生み出した船乗りとなった。
- ケイ
- 演 - Voicepeak 女性4
- 主人公の乗る貨物船「ケストレル」のサポート用アンドロイド。船の管理、操縦の大部分を担っている。宇宙船のクルーに見えない薄手の部屋着のような服装をしている。
- 現実的な性格であり、なにかと思い切りのいい判断をする主人公に突っ込みを入れているが、最終的にはその無茶な判断に沿った航路計画を立案する優秀な航法AI。
- 火星の「アレイ研究所」の心理安定モデル研究の結果生まれた「非対称AI」で、人間の癖を観察して補正することを目的として生み出された対話型の人格を持つ。その為か主人公の言葉を全肯定することは少なく、皮肉や現実に引き戻すような言葉を返すことが多い。咄嗟に返す時のユーモアのセンスも高い。
- 中盤以降は自身が何者かの企みの為に主人公を天王星に誘導しているのではないかと疑い始めた。またセイラ曰く地球が持つ全民間宇宙船のシステムを停止できる「航法鍵」の影響を受けないなど、普通の航法支援AIの常識から外れているという謎を持つ。
- 実は地球のインフラに依存しない恒星間航法システムを確立するために生み出された人間で、天王星人。人間であるため軌道港湾機構の航法鍵が効かず、地球圏のシステムが使えない状況でも独自の観測結果を基に航行を継続できる。本人は人間であると分かった後も船と接続されていた感覚や思考を維持している為、人間としてよりもアンドロイドとしての自意識の方が強い。
- その力を知るセテバ達から天王星まで呼び寄せられて今までの経緯を説明され、主人公の提案で独自の航路で地球を目指し航行することになった。
- ケストレルは地球周回軌道上に入るために行った減速で甚大なダメージを追って行動不能になり、主人公との別れを予感していたが、事件後船を修理して2人で航海を続けていることが描写されている。
- アリエル・コルデリア
- 演 - Voicepeak 弦巻マキ
- 第2話から登場。主人公の船に「積み荷」として搭載されていた天王星人。
- 物語のキーパーソンにして、多くの秘密を握っている。
- 追っ手を振り切るための策の1つとして積み荷のコンテナを捨てる際にスリープから目覚めさせられた。目覚めた当初は共通語を話せないかのように振舞うなど、地球圏の人間を警戒するそぶりを見せた。
- 目覚めて以降検疫の関係で船の医務室で過ごしていた。主人公とケイがぎくしゃくしていた時にはもっと話し合うべきだと主人公の背中を押した。
- リア・オルフェウス
- 演 - Voicepeak スーパーフリモたん
- 火星港湾公社所属の主人公の同業者で、腐れ縁の知人。貨物船「クレアント」の船長。主人公出港後に火星圏が騒がしくなったことから主人公の運ぶ積み荷が生きた人間であると気付き、通信で教えたうえ、追って来るであろう地球の船から何とか逃げるように助言した。
- 現在は主人公を助けるべく火星から自分の船で追いかけているが、主人公の船が相次いで難しい航路を進んだせいで大きく距離を離され、木星圏のあたりで見失ってしまっている。
- 後に主人公たちが攪乱目的で投下したコンテナを発見した所をセイラに補足され拘束された。後に火星圏に気を使った結果解放され、主人公たちが地球を目指して木星圏まで戻ってきた時にはエンケラドゥスからの情報により主人公たちが内縁に戻ってきたことを知り、彼女たちに地球の保安艇の警戒網を突破させるため免許の剥奪を覚悟して木星圏のビーコン網を使ってケストレルの偽装航跡を引き、保安艇を攪乱した。
- ミューズ
- 演 - Voicepeak 女性1
- 第3話から登場。リアの貨物船「クレアント」のサポート用アンドロイド。ケイと同じく薄手の部屋着のような服装をしている。
- ケイが他のアンドロイドと違うことに感づいている節があり、「面白いアーキテクチャをしてる」と述べたらしいことがED後のリアからの通信で語られている。
- セイラ・アンダース
- 演 - Voicepeak 東北ずん子
- 第3話から登場。国際連合・軌道港湾機構に所属する弁務官。保安艇エシュロン所属。
- 主人公とその積み荷を地球から追いかけている。木星で主人公が廃棄したコンテナを回収していたリアを補足し、その航法記録から木星以降の行方が分からないケストレルの位置を探そうとしている。
- 後に主人公が地球を目指し内縁に戻ってきた際には補足にこそ成功するものの、航法鍵が使えない船に対処することが初めてだったこともあり有効な手を打つことは出来なかった。EDではあくまで輸送条約の規定に従って主人公たちの航路を「航行は自己責任とする」と注釈をつけて航路台帳に登録している。
- ソラ・レア
- 演 - Voicepeak 京町セイカ
- 第2話に登場。国際連合・火星自治連邦保護領になっている土星圏のリレー基地「エンケラドゥス・リレー」を一人で維持するオペレータ。エンケラドゥスの基地はかつては十数人の職員がいたが、基地の設備の自動化と補助金が切られたことで彼女1人を残して引き上げることになってしまった。
- 地球圏から来たロックダウン命令により航路が使えなくなっている状況を憂い、独自に校正信号を発していた。内縁に戻ってきた主人公達に気付いて通信で自分の決意を語り、主人公をたちが内縁に向かっていることを太陽系全体に通信で知らせた。その為にリアは主人公達に力を貸すことができ、また地球の技術に頼らない船がいることが多くの人々に知られる契機となった。
- 事件後土星圏ではソラの無許可通信を契機として中央を経由しない独立通信網が構築されたことが語られている。
- セテバ・オベロン
- 演 - Voicepeak 女性3
- 第4話から登場。天王星圏にある「タイタニア終端複合施設」の研究者。
- 地球のインフラに頼らず太陽系の移動ができることを証明する為、自分たちの存在が地球に露見することを恐れず主人公達を天王星圏まで誘導した。
- かつて火星にあった「アレイ研究所」の関係者であり、自身も火星出身。その為天王星で離されているエスペラント語ではなく、火星と同じ共通語で話す。
- 主人公達にケイの正体、天王星の施設がかつて火星にあった「アレイ研究所」の後継であることなどを語り、改めて地球の技術に頼らず航行できることを証明してほしいと話した。
その他の登場人物
- 火星港湾港社の管制官
- 演 - Voicepeak 宮舞モカ
- 第1話に登場。主人公たちが火星を出発する時の管制官。
- ガニメデの管制官
- 演 - Voicepeak 男性6
- 第1話に登場。木星港湾公社のガニメデ港の管制官。主人公たちが火星から木星にダイレクトエントリーしてきたことを称賛したが、地球からの連絡によりガニメデへの入港が出来ないことを伝えた。
- 最終話にも登場。地球からのロックダウン命令の為にガニメデの備蓄が危機に陥る中、主人公たちが帰ってきたことを知ったリアと手を組み、港湾法を破って彼女のメッセージを主人公たちに届けた。
- 火星輸送組合のオペレータ
- 演 - Voicepeak 京町セイカ
- 第1話に登場。主人公達に特急料金でのガニメデまでのコンテナ輸送の仕事を持ち込んで来た。
用語
Kestrel
| Kestrel ケストレル |
|
|---|---|
| 登録名 | MPA-MC-SCV-02814 |
| 登録港 | 火星中央港(火星港湾公社) |
| 船種 | 小型貨物船 |
| 最大質量 | 約48,000トン |
| 全長 | 42.8m |
| 主機 | TSF-43R「オリオン・マイクロパルサー」 D–He³核融合パルス推進炉 |
| 巡行出力 | 約9.8メガニュートン |
| 最大出力 | 約10.7メガニュートン(110%) |
| 装甲 | 多層磁化チタン合金(Mag-Plate) 放射線磁気シールド |
| 航法支援 | CENI-05 “NAVIS”〈ケイ〉 |
主人公達の母艦であり、彼女たちの運び屋家業を支える小型貨物船。貨物船としては小型で内装も無骨だが、複数の生命維持装置の組み合わせにより長期航行にも耐えることができる[2]。
船体の骨格に高延性複合フレーム、磁気ダンパ支柱による応力逃がし構造という珍しい構造を採用しているが、推進時に骨格が歪み、磁気ノズルが最大3%ズレるという弱点を抱えている。主人公はこれをあくまで船の「癖」として扱い、惑星に近づく際に重力によって引き付けられる潮汐力を受けて船体が震えることを「船が泣いている」と表現するなど、船の個性として受け止めているが、操縦に関してはこういった挙動は航法支援システムのケイによって補正されなければ飛ばせない為、貨物船としてはまともな運用は出来なくなっている。
元々は火星港湾公社が高速配送の実験の為に建造した試験船で、その時は「Type-MF-03」と呼ばれていた。しかしテスト中に前述の構造の歪みが判明し、正式な採用は見送られた。その後主人公の父がそのテストパイロットだった縁で払い下げを受け、改修した上で貨物輸送に使われていた。その頃は木星圏で活動し、後に主人公に受け継がれ、主人公によって更なる改装が施されて今に至っている。
高速輸送の実験船ということで船足は早いが、出力を最大にしての急加速は船の寿命を縮める他、冷却のために48時間程度行動できなくなってしまう。
エンケラドゥス・リレーで応急修理しつつ天王星を目指している途中、辿り着く直前で遂にフレームとシールドが破損した。航行不能になる一歩手前の状態でタイタニアにたどり着き、完全とは言えないものの修理され、新たな航路を確立する為再び内縁の地球を目指す。
惑星圏
作中の太陽系ではそれぞれの惑星ごとに「港湾圏」と呼ばれる物流単位を持ち、港湾圏を取り仕切る「港湾公社」が強い権力を持つ。宇宙を航行する者にとっては港湾公社が実質的な国家として描かれている。
- 火星圏
- 主人公達の本拠地。連邦制国家である「火星自治連邦」が治めている。宇宙での問題を扱うのは「火星港湾公社」。
- 自立心が強い気風を持ち、地球に対抗心を持つ。
- 土星圏に強い影響力を及ぼしている。
- 事件後は地球側に拘束された主人公達を引き渡すよう交渉し、後に地球に依存しない航行主権を確立するべく動き出した。
- 木星圏
- ガス惑星である木星の代わりに代表的な衛星であるガニメデ、カリスト、エウロパ、イオを中心とした衛星連邦国家「木星軌道連合」が治める。主要な星はガニメデ。
- 木星圏の「木星港湾公社」は各衛星の港湾公社の寄り合いであるため、各星で規則がバラバラなことが多い。
- 太陽系で最も資源を産出しているのにもかかわらず地球や火星から圧力を受けて国際社会では格下扱いされていることが多く、その為木星圏の住人たちの地球・火星への反感は強い。
- 地球圏
- 宇宙進出前から存在していた「国際連合」がそのまま統治を担う。
- かつて宇宙開発の過程で民間の事故や責任の所在について混乱が起きたため、それを解決するために国際連合内に「地球軌道港湾機構」を設立し、規格と安全基準を作り上げた。
- 他の星系に対しては最大の人口と経済規模を背景に強い影響力を及ぼしている。その為地球に関係しない技術が確立され星々が地球の手を離れることを警戒しており、航法鍵か効かないケストレルを止めるために太陽系全体のナビゲーションシステムをロックダウンしたり核地雷を仕掛けようとする等、過剰とも言える警戒心を露わにしていた。
- 土星圏
- 地球と火星による半植民地的な星系。「土星港湾公社」は名ばかりの存在で、その実地球軌道港湾機構が監査、火星港湾公社が現場を仕切っている。
- 港湾税が滞在期間で計算されるため、フリーの船乗りからは修理や補給くらいしか立ち寄れない場所として扱われている。
- 天王星圏
- 土星圏では名目上存在していた中央政府すら存在しない辺境地域。「天王星自由港機構」という名前の自由港が存在し、他の場所では違法な物も扱うアウトローな場所。共通語はエスペラント語。
- 地球や火星からは国家として扱われておらず、土星圏までは存在するナビゲーションの多くが無くなり、航路から1度でも外れてしまうと復帰する難易度が跳ね上がる。
- かつて火星にあった「アレイ研究所」の残党によって密かに「タイタニア終端複合施設」が建設され、火星の支援を受けて地球の技術によらない航海技術の研究が行われていた。アンドロイドと思われていたケイの出身地でもある。
その他の用語
- 嵐の回廊
- かつて主人公の父が切り拓いた火星圏から木星圏に至る航路の1つ。
- 木星の重力圏に落下した上で重力嵐を突っ切り、イオの重力を使ってガニメデまで強引に進むルートで、無事に抜ける猶予が数時間しか無く、タイミングを逃すとそのまま木星に落下してしまう。
- まともな周回航路に比べて14時間の時間短縮が出来るものの、あまりにも危険な為割に合わないとして現在では原則使用禁止になっている。
- 主人公の父はこのルートを編み出しただけでなく1度も失敗することなく航海を成功させていた。
作者であるゆえぴこ氏のnote
には、他にも劇中で明らかにされなかったものを含めた詳細な設定が公開されている。
動画クレジット
アニメーション/アニメーション制御
- 姿勢制御:Look Animator、Flmpossible Creations、Look Animator、RootMotion
- アニメーションライブラリ:Anime Girl idle Animations、Clean Curve Studio
映像効果
背景音楽
各話リスト
| 話数 | 動画 | 投稿日 | ||
|---|---|---|---|---|
| 01 | 2025年8月11日 (山の日) |
火星圏 | ||
| 02 | 2025年9月15日 (敬老の日) |
木星圏 | ||
| 03 | 2025年11月4日[3] (文化の日) |
土星圏 | ||
| 04 | 2026年1月18日 (日曜日[4]) |
天王星圏 | 唯一三連休ではない日の投稿 | |
| 05 | 2026年2月24日[5] (天皇誕生日) |
地球圏 | 本編最終回 |
関連シリーズ
関連リンク
関連項目
脚注
- *同様の例に帝国の監査官
がある。 - *作中ではボロボロになり何度かの応急修理を受けながらも火星から天王星を経由して地球まで移動している。
- *文化の日の翌日、日付が変わった直後の3日24時21分に投稿された。
- *三連休である成人の日の翌週。
- *天皇誕生日の翌日、日付が変わった直後の23日24時14分に投稿された。
親記事
子記事
- なし
兄弟記事
- なし
-
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プロダクトデザイナーリーダー候補 東証グロース上場/リモートワーク中心/業界トップクラスシェア/HRTech/「KING OF TIME」シリーズ全体のUX向上に貢献いただけるデザイナーを募集しています年収500万円~800万円
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