ニコニコ大百科

原作を読んだが、読後の複雑さが凄い。
戦後70年（この本が出たときは67年だけども）と言う事で第二次世界大戦のヒトラーとしてみればギャグにしかならないが、現代のヒトラーとしてみるとうすら寒い恐怖みたいなのを感じるな。
芸人ヒトラーが、政治家ヒトラーになっていくのは、ヒトラーが現代に順応して、再び人の心に入り込む可能性がある……って事かね。
政治的手腕、指導者としての姿、その辺の優秀さは関心すると同時に途轍もない恐ろしさもある……。

まぁ、ヒトラーも恐ろしいが、一番は民衆の揺らぎってのもあるな。ヒトラー自身語っているが、ヒトラーを選んだのは民衆なんだ。求められたから、だから通ってしまった。これが、第二次世界大戦の時から全く変わってないと言う恐ろしさ。
ユダヤ人関連はネタにもならないって事で具体的な行動は無かったし、クレマイヤー嬢を慰めてもいたけど、間違っていたとは言わないし、ユダヤ人に対しての感情も変わってないみたいだし、それこそ「民衆が望めば」それもまた起こりうるって言うのが怖い。

ヒトラーの目線って言うのが、詳細に書かれててかなり面白いのは間違いなかった。中途半端に軟化もしなければ硬化もしない、ヒトラー目線そのものって言えると思う。

ラストに結末を書かない分、あなたはこれから何を望む？　って問いかけられてる感じがした。

移民問題で丁度ヒトラーが世に出た頃のドイツに状況似てるんだよね。
メディアもTV+ネットになったけど元々テレビやラジオでの演出に
長けたヒトラーにしてはお茶の子だろうし。

散々言われてるけど、ヒトラーに嫌悪を抱くよりもなぜ彼が指示されたか、再発しない為にはどうするべきかを客観的に考えるべきだと思う。　日本も異民族の侵略受けてるから他人事じゃない気がする。

映画はとても面白かった。　名作。

ようやく見れたぜ。いやぁ、面白かった。昔モンティ・パイソンでドイツのジョークはつまらないというネタが鉄板だったが、キレッキレで素晴らしかった。
ただこういう形の面白さが出てくるのは状況がそれだけ病んでるということの裏返しなんだろうな。作中のyoutubeで「悲しいことに彼の言ってることは正しい」というのがあったが、多分平均的なドイツ人の実感としてもそうなんだろう。ヒトラー及び彼のやり方が劇薬なのは分かっちゃいるが、だからといって弱ってる患者に衰弱死しろというわけにはいかんわけで。

国内版ソフト化決定、日本語吹き替えも収録。
自宅で見られるのはとても嬉しいことなんだけど、アウタースリーブが英語なのはどうしてなんだろう？
書籍は原語+邦訳だったし、意図がわからない。

日本語吹き替えはどんな声になるのかが気になる

レンタルが12月なのが悩ましい。
今このタイミングでもう一回見たい。

世間では、「実は恐ろしい話だ。過激な思想の恐ろしさを描いている」と評価されているが、なんだか物悲しいストーリーに思った。
受け入れられやすい事を言えば、「そのとおり！現代の政治家はナチ以下！」、過激な事を言えば「あぁ、ジョークなんだ」
と何やっても好意的に受け止められて、無敵の人のように振舞うヒトラーが、
あまりにもヒトラーすぎて、過去のない人間と化し、親しい友人に自分の素性を説明する事すらできない有様が、不景気に職もプライドも取り上げられて、思想に走るしかなくなった現実での若者の姿にだぶる。

映画観てから原作読んだけど、思った以上に内容に差異があるな。
原作ではザヴァツキが結構有能だったのがびっくりだ。

風刺だの解釈だのを偉そうに語るつもりはないけど、
現代のドイツ（…いや、それ以外のすべての国）に必要とされる
ものをタブーとコメディを交えて表現している。

共感できなくとも、テーマについて考える必要がある。


個人的には
『ヒトラー最期の12日間』のパロディが含まれていてよかった。

吹き替え版のキャストを問い合わせた人のTwitterによると
アドルフ・ヒトラー：飛田展男
ファビアン・ザヴァツキ：増元拓也
クリストフ・ゼンゼンブリンク：板取政明
カッチャ・ベリーニ：勝生真沙子

になるって。ヘルシングの少佐かな？

>>220
少佐の例の演説をヒトラーの実際の演説映像にかぶせるmadがあったがそれが実現すことになるとは

>>220
iTunesで吹き替え版の予告編を見てみたけど確かに飛田さんの声だった。
戦争が大好きな少佐を演じた飛田さんがまさかのヒトラー役とは面白い。

半年以上待たされてようやく宅配レンタル始まったから見たよ、欠点もあるけど面白い映画だった

アクメツって漫画の｢泥水抜いても泥水しか注がれないならこの国自体が悪…｣(意訳)というのを思い出した
ヒトラーの思想もドイツ国民が選んでいったものというのは痛いところつくなぁ

あと前半とクライマックスで出てくる｢悪いことばかりではなかった｣ってのは危険な考えだよなぁ
悪いことが致命的だったのが問題なのに過去を顧みない

認知症のお婆さんがヒトラーを見て怒鳴り散らしてからが軽くホラーだった
ヒトラーの危険性に気付いたお婆さんも、ザヴァツキも世間的には「頭のおかしい人」というのも怖い
個人的には「昔も皆、最初は笑ってた」という台詞が一番響いた

>>223
>>「悪いことが致命的だったのが問題なのに過去を顧みない」

さらに言えば、良いところと悪いところを切り離せる（しかも都合よく前者だけ取れる）っていう発想がもう過去を見る気ゼロ。｢悪いことばかりではなかった｣っていう見方に疑問を抱かない人がいれば、ベッセル『ナチスの戦争』の序論を読んでから出直すべき。

>>az4121023293

今日amazonで字幕版を初めて視聴したけれども、最後の展開がかなり原作とは違ったんだね、ザヴァツキが可哀そうすぎる。原作ではそれなりに幸せになれたのに。やっぱヒトラーって糞だわ、原作よりもドイツの未来は暗くなりそうな締め方だった。

>>226
原作者はたとえ本当にヒトラーが帰ってきたとしても、最終的に民衆は彼を選ばないだろうみたいな事を言ってるそうだからな。
でも今のドイツの情勢だとどうなるんだろう

>>227
全ての民衆がヒトラーを選ばなくとも、しかし少なくない人々が彼を選ぶと思う。史実のように。

移民に対して不安と不満を言えば外国人排斥と言われるという東ドイツ出身のおばさんの話は印象に残った。
ああいう逆差別と本音を語れない空気に対しての不満が本音を代弁しているトランプ旋風を巻き起こし欧州で移民排斥を訴える極右勢力が台頭する直接の原因になってるのではなかろうか。

>>229
まぁ次の段階では反ヒトラーとか反トランプとか言えなくなるんですけどね、後者も銃殺されないけど既にネットでは言いにくい感じ

何回か見返したけどヒトラーの言いようってカルト教祖まんまだね
とにかく不安をあおって自分ならなんとかできる、具体的な手段には触れない
今度は上手くやるっていうけど具体的にどこ改善するのか、どこを失敗だと思ってるのかは言わない
知っちゃったサヴァツキは不幸にも再起不能

これで乗せられるのも乗せられる方なんだよな、ゲリラ撮影含むっていうしちょっと不安になる
作中ではご都合主義かもしれないが、犬を射殺して当然の報いとか言ったにもかかわらずあっさり復帰してるし
人間負の側面を見たがらないとはほんとに見ないんだな、奈落の底より良く見えるヒトラーの人間性すら見ようとしない

ザヴァツキは原作同様ゲッベルスポジションのままにした方が良かった

実は犬を射殺するシーンは原作にはないっていう

あのシーンだけ取ってつけたような安っぽさがあって残念なんだよなあ……
ああでもしなきゃ上映できなかったのか、とか邪推しちゃうぜ

あぁ、あそこだけ無駄にチープだなと思ったけど、後付だったのね。動画が放映されるとこも”この視点の動画は誰が撮ってるんだよｗ”ってのもあった気がするし。

もともとナチスって結構環境保護とか動物福祉の法整備を進めていたし（植物の権利まで検討してた）、ヒトラー自身ベジタリアンの上に最愛の人の名前を聞かれると愛犬と答えてた程の大の犬好き。
爆弾犬とかはむしろ対ドイツ兵器としての方が有名だし、ヒトラーが犬を無闇に殺す人物であることを示唆するエピソードとかあったっけな？と疑問だった。

話を展開するためとはいえ、ナチスに関する内容でやって欲しかったな。

ポピュリズムの薄っぺらさを表現したかったんだろうな
犬一匹（ネットの炎上）であっという間に評価が覆り
それも少し時間が経てば忘れる大衆の精神だよ

映画のラストのどんでん返しが不覚にもシベ超を思い出したわｗｗｗ
まぁ偶然だろうけど、あまりにも酷似しててワロタｗｗ

あとザヴァツキの最期は1919年の映画カリガリ博士のオチをも思わせたわ
(監督は間違いなく意識してるだろうな)

日本語版での吹き替えがヒトラー役の担当が飛田展男
何でよりにもよってヘルシングの少佐と同じ人にやらすのかｗ

DVD出たから見たけど反ヒトラーであり賛ヒトラーないい映画だったと思うよ。色々考えるね

原題の「彼が帰ってきたEr ist wieder da」の言い回しだと、AfDのヘッケ（Björn Höcke）がネタにされてるな。

http://meedia.de/2017/01/19/er-ist-wieder-da-und-schande-so-heftig-kritisieren-b-z-mopo-und-berliner-kurier-die-mahnmal-rede-von-afd-mann-bjoern-hoecke/

原作の本は見てないが久々に面白い映画だったわ
ラスト付近の映像からもう忘れられんくなった

国民と意志があればいつの時代にもむヒトラーは現れるってことかアレ

マナー講師に敬礼のことを語るシーンは笑った。

字幕版：https://www.youtube.com/watch?v=sihvNxurEQ4
吹替版：https://www.youtube.com/watch?v=_mTPw3ZmXAY