ニコニコ大百科

ところで、ドイツは戦後、ナチス思想は否定したけど外国人の受け入れについては、イギリスやフランスなどと比べると厳しい政策を取っていて、それが緩くなったのはせいぜい90年代以降だと思うんだが、
なので、この映画の中で年配のドイツ人が移民や外国人に厳しい意見を語ったとしても、
それがイコール戦前のナチスにつながるものとは限らない、西ドイツ時代へのノスタルジーかもしれないと思うのだが、そのへんがこの映画では一緒にされているような気がしたのだが、どうなのだろうか？

>>178
そこと一緒にするのか
まあ、そう言われちゃそうかもしれんが
ちゃんと無双するにしても説得力あるし、インテルネッツやスターバックス氏みたいなユーモアも持ち合わせてるしなあ

まだ早い気もするが日本でやるなら帰ってきた麻原彰晃とかどうだろうか
現尊師などの後継団体に喧嘩売る感じで麻原彰晃が捲したてる

やるにしても後半世紀は必要だろうなあ
そもそもヒトラーと比べると圧倒的に役者不足だし

ないわ。選ばれて突っ走った結果ああなったチョビヒゲとただのカルト犯罪集団の親玉が同じわけねえだろ

オウムの親玉の人生の再現ドラマなら面白そうと思うが
あいつらの場合自分たちの内輪で勝手に盛り上がって選挙でたら見事にダメダメだった上不正選挙だと後出しで喚いたというエピソードがあるからね…

「帰ってきた○○」を近代の題材でストーリー作るの難しいしな、歴史的知識ももちろん現代の問題の知識とそれに対し登場人物をどう振舞わせるかを考えなきゃならんし

>>182
ていうか、互いに真面目に話してるはずなのに互いの勝手な解釈と文化の違いで誤解しあってそれで話が大きくなる～

ってなろうというか、異世界転生ものの王道な気がする
いや、楽しかったけどねこの映画
つまるところ、転生先が未来かファンタジーか、転生する人がおっさんか云々で色々違いはあるけど、世界中の人は異世界転生ものがきっと大好きなんだろうとかそんなことも考えてしまったわ・・・

そういえばティモシースナイダー氏のブラックアースが発売されたね。
あれを読むといい歳こいて中二病こじらせ過ぎて〜……からのユダヤ迫害に繋がった、みたいに感じるなあ、ちょっと浅知恵だけど。

>>181
ヒトラー役がインタビューで該当インタビューで保守に寄り過ぎじゃね？みたいなこと語ってたから一緒くたにしてそう

総統が極右政党の本部に行って
てんぱってる党首を怒鳴りつけてたシーンは面白かった

>>181
アーリア人至上主義・反ユダヤ主義はナチズムの基本思想と言っていいけど、
移民排斥に関しては映画のヒトラーだとほぼ道具として考えてる節があるから、正直そこまでアレな人には見えんという感想だったなあ

ぶっちゃけ国粋主義・民族主義はある程度どこにでもあるし、だからこそ煽動されると危険だってのも分かるが、ジェノサイド行為(しかも個人的な偏見も多分に影響した)と即同一視するのは違うんじゃないかなと

ドイツで移民の少年によるテロ発生。
「東ドイツ育ちのあの女は、つまりは36年もの間、ボリシェヴィキの亡霊と共にあったというのに」の一文が笑えない。
EUが混乱して外に関わってる場合じゃなくなったら、ロシアは得をするだろう。
EUをドイツ帝国にするまで、掌握するまで、大人しくしてて。今、本来の目的を達成しようとしてるなら、まさにボリシェビキの亡霊だな。
と妄想してしまった。

なんというか、今のヨーロッパの風潮を強烈に皮肉りつつも全く説教臭くない適度なバランスがとれていた。ギャグとシリアスの配合も素晴らしくて、ゲラゲラ笑えるのに映画が終わった後は真剣に考えさせてくれる素晴らしい映画だった。
民族主義的な風潮を全て右傾化だのナチスの再来だの言うつもりは無いけど、限度を超えて「ヒトラー」になりそうな人たちってのは今も世界中にいるんだって思うね。

最後の方の屋上のシーンて何かの作品のパロディ？単にあるあるネタ？

ヒトラーは別にユダヤ人を根絶やしにしろと命令したことは一度も無い
だからどうってわけでもないんだけど、アイヒマンという人間を生み出したように
「もっともらしい論理を積み重ねてそれがあたかも正論であるかのように仕立てあげること」
がナチスのヤバさでありヒトラーの巧みで恐ろしいところというか

街を練り歩くシーンで警棒を伸ばしてカメラを睨んでたあんちゃんはアンティファっぽかった
現実のドキュメンタリーか映画のフィクションか時々わからなくなる作りだった

「持たざる者（非リア）」が、世界に対してどれだけ効果的に怨念を晴らせるか

解説のこの言葉にはギクリとさせられる人も多いのでは

そういう人々の受け皿になるのは、いかにもアレな人じゃなくて、話してることが正しさを帯びてる魅力的な人物である

笑えるけど見終わると寒気のしてくる映画だった

ドイツもなかなか病んでるな
先進国みんな病んでる

病んだ面がない国なんて、古今東西この世に存在したことがあるのだろうか

まあそれはともかく、劇中でヒトラーが、一度は大失敗、惨事を引き起こしながらも、最終的には再び人気を得るという構図は、ミュンヘン一揆に失敗して、獄中で「我が闘争」を執筆して再起したという事実や、現実に「帰ってきたヒトラー」がベストセラーになって今に至ってるという事実を反映したメタ構造になっていて、うまいなーとは思った

映画版を公開最終日に見た。終始爆笑できる人もいるだろうけど、俺はヒトラーがメディアに出始めたあたりからは素直に笑えなかったな。

>>195
「ヒトラーは別にユダヤ人を根絶やしにしろと命令したことは一度も無い」
正確には、命令が文書で残っていない、が正しい。俺が読んだ研究によれば、命令は口頭だったとのこと。
　　推測の域は出ないけど（それでも当時の記録にはヒトラーがユダヤ人の根絶を命令した旨が書かれている）、命令なしでホロコーストほどの大事業を実行に移すのは無理がある、ということらしい。

ＤＶＤかブルーレイ化されたらサヴァツスキとの
ドキュメントの部分を映像特典として見たいね

ヒトラーと現代人のズレた会話は劇中の一般人と同じようにジョークとして受け取り軽く笑いながら受け流していくが
全て終わり思い返すとヒトラーは最初から最後までジョークなんて言っていないことに気づく

ヒトラーは夢破れて自殺して生き返ってもなおヒトラーのままで、政治的主張とか人種的偏見とかは全く変わっていないのに、それが今のドイツで受けてしまうってのがヤバいと思った
この映画を見てヒトラーに共感したり、親しみを感じてしまった人は気をつけたほうが良いと思う
原作を読めばより明らかなんだけど、ヒトラーの持っていた極端さや危うさは”生前”そのままで、むしろ生き返ったことによって自分は神に選ばれたと確信したせいか、躊躇がなくなっている分より純化された気がする

そもそもヒトラーを完全なる大悪人として教育してきたドイツの戦後教育が間違ってたのかもな。徹頭徹尾ヒトラーは悪い奴だと教え続けられたらしまいにヒトラーの悪行に対してのリアクションも薄くなってくるし、逆にヒトラーの功績と言えるものを見つけた時にそれを過剰に評価する人も出てくるだろう。
不良が更生して普通になっただけで褒められるのと同じように、大悪人だと教えられてきたヒトラーが実はドイツに良い影響を少しでも与えていたと知れば、相対的にヒトラーが隠れた偉人に見えてくるのも無理はないし。
ヒトラーの実際を知る人がどんどん少なくなっていく現在では、その傾向はどんどん強くなっていくと思う。この映画でも「最後の12日間」でも感じたけど、大事なのはヒトラーを一人の人間として見つめ、冷静かつ客観的に評価することだと思う。悪の権化という色眼鏡を通して見られるから、ヒトラーは不当に嫌悪されるし、不当に崇拝されるんじゃないかな。

>>204
　　「ドイツの戦後教育が間違ってたのかも」とまで断ずるかはさておき、文庫版下巻の巻末にも似たようなことが書いてあった。
　　ヒトラーを（悪魔ではなく）人間として読み解こうなんてことはイアン・カーショーあたりが少なくとも20年前には言ってることなんだが、今でもヒトラーはどこか超人的なイメージで語られるなあ。やってる事がやってる事だから仕方ない部分はあるにしても。

>>205
少なくともあそこまでの大事やっちゃってる時点で常人として扱うことはできないからな

原作小説を読んだが、その後の展開が嫌な予感しかしない。
10年後ぐらいには本当に政権を執ってるんじゃないかと思えてしまう。

原作読んだことない俺が今日映画観た感想

ドイツって病んでるなあ…
他国と陸続きがゆえの闇が見えたｗ

ドイツも日本も、戦後の自虐や左寄りがイキすぎて今の時代に揺り戻しが来てるっていうのもある
しかし最後の屋上でのやりとりと、エンディングの移民問題に揺れるドイツ&それを見てチャンスと考える総統も印象深い

最初はコミカルで面白かったけど後半から狂気が滲んできてラストは怖かった。