てんしっちのたまごっちとは、1997年8月に発売された携帯型「たまごっち」シリーズ第三弾である。
たまごっち星の上に浮かぶ雲の上にはてんしっちの都があります。てんしっちたちはここで、てんしっちパ ワーを高めるために、たまごっち星にじょうろで雨を降らせたり、くまさんかきごおり機で雪を降らせる仕事をしながら、幸せにくらしています。
そんなてんしっちたちがなぜ地球にやって来たのでしょうか?
実は、てんしっちはたまごっち達の生まれ変わりなのデス。生前地球にいたたまごっちたちが、おせわになった人間達に「ありがと」が言いたくて、再び地球に 向かって旅立ったのだそうです。
ところが、てんしっちたちは、地球への長旅でパワーダウンしてしまいました。おせわになった人々にお礼が言いたくても、かんじんのてんしパワーが無くてはどうしようもありません。そこで、再び人間におせわしてもらうようになったってわけです。相変わらず手が かかりますネ。
言葉でお礼が言えないてんしっちは、人間をしあわせな気持ちにさせるおいのりの修業をします。そして、よくおせわしてもらい、てんしパワーを高めることができたてんしっちは、育ててくれた人のためにお祈りをしてくれるのです。
てんしっちは不死身なので、死ぬことはありませんが、あまり長く人間界にいることはできません。かわいがってくれた人間に、充分においのりができたと思うと、てんしっちは再び、てんしっちの都へとパワーを高めるために帰っていくのです。
そんなてんしっちをジャマして、デビル界へつれこもうとしているのが「デビルっち」。デビルっちのこぶんのコウモリはデビル界へのスカウトマン!アナタのかわいいてんしっちがデビルにのろわれてデビルっちにならないように注意しましょうネ。
てんしっちの都から感謝の気持ちを伝えるためにやって来たてんしっちを育成し、立派に修行をつとめあげさせて都へ返すのが目的。
実質キャラ替え&マイナーチェンジだったシリーズ第二弾「新種発見!!たまごっち」からさらに一歩進み、本体を叩くことでコミュニケーションをとる機能や、新しいゲームシステムが搭載されている。
本体はパールカラーを基調にしており、羽の装飾があしらわれている。本体カラーはパールブルー、パールホワイト、パールピンクの三色。パールホワイトのみ羽が金色で、その他は羽がシルバー。
| パールブルー | パールホワイト | パールピンク |
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GB版などが発売された他機種と比べ本作は当時あまり移植に恵まれなかったが、唯一SS版の「セガサターンで発見!!たまごっちパーク」で、てんしっちを飼育することができる。またスマートフォン向けアプリとして「てんしっちのたまごっちSP」が2014年4月30日から配信されていたが、現在は配信停止になっている。
1997年12月には北野武監督作品「HANA-BI」のヴェネツィア国際映画祭金獅子賞受賞を記念したコラボモデル「たけしのてんしっちのたまごっち」が発売された。
基本的に初代たまごっちと同じ8つだが、内容は少し異なる。初期版は育成コマンドのアイコンが初代たまごっちと同じ(配置は異なるのでパーツの流用ではない)だが、後期版(97年9月下旬ごろからの出荷分)はてんしっちの雰囲気に合わせたものに差し替えられている。
てんしっちの状態をチェックする。初代たまごっちと異なり一番左上に配置されたのでより育てやすくなった。初代たまごっちにあった「年齢」は「人間界たいざい日数」、「体重」は「TP(てんしパワー)」、「しつけ」は「しあわせ度」、「ごきげん」は「ガンバル度」に差し替えられている。
TPはてんしっちがお祈り
をするために必要なエネルギーで、体重と違い多くて困ることはない。アダルてん以上になると必要分貯まれば自動的にお祈りを行う。
パイかチョコを選んで与える。パイ
はお腹が1ポイント、チョコ
はTPが2ポイント回復する。チョコを与える際は油断しているとデビル界からコウモリ
がやってきてチョコを奪ってしまう。ここで本体を叩けば撃退することができるが、チョコを奪われるとしあわせ度が下がってしまう。
てんしっちは不死身なので、食事コマンドでいくら食事やおやつを与えても死ぬことはない。
右から飛んでくる流れ星をボタンを押して避ける「ジャンピングスターゲーム」で、てんしっちのガンバル度を上げることができる。1セット5回で、3~4回成功で1ポイント、5回連続で成功すると2ポイント上がる。1~2回でも内部的には1/4だけ上がっており、端数が貯まると1ポイント上がる。
てんしっちはお祈り後に星くずうんち
をするので、このコマンドで流す。
てんしっちがお祈りを行ってくれたときに選択するとしあわせ度が上がる。何もないときに褒めると調子に乗ってガンバル度が下がってしまう。
またてんしっちはどこかへ出かけてしまうことがあり、その場合は画面にドア
が表示される。ほめるコマンドを選択すると扉が開き
、本体を叩くと呼び戻すことができる。
てんしっちは病気にならないが、デビル界からガイコっち
がやってきて取り憑いてしまうことがある。注射コマンドでてんしっちの都特産のてんし水を与えると助け出すことができるが、誘惑に負けるとデビルっち
になってしまう(たまごっちで言うところの病死)。
てんしっちが眠ったときに電気を消すために選択する。てんしっちが起きているときに電気を消すと、ガイコっちが誘惑しに来てしまう。
プレイヤーから何らかのアクションが必要なときに呼び出し音が鳴り、このアイコンが表示される。本作では呼び出した要件によって呼び出し音が変わるようになった。
てんしっちが修行を終えててんしっちの都に帰天するか、ガイコっちの誘惑に負けてデビルっちになってしまうと育成が終了する。帰天ENDでは別れのアクションのあと、空に帰っていくアニメーションと感謝の言葉が表示される。堕天ENDではデビルっちと香炉が表示され、何もできなくなってしまう。
どちらもAボタンとCボタンの同時押しで再びおばけっちの画面になり、再び育成を開始できる。
通常のたまごっちでは卵
からベビーっちが生まれて大きくなっていくが、てんしっちではおばけっちと墓
が表示されるところからスタートし、ベビーてん→チルドてん→アダルてんの順に成長していく。これはおばけっちの画面から始まったら驚くだろうという発想から生まれたものらしい。
| 学名&画像 (お絵カキコ募集中) |
生態など |
| おばけっち2号 |
ベビーてん。修行のためにてんしっちの都から地球に戻ってきたてんしっちの卵。修行がまだまだのため天使らしさは頭上の輪っかくらいしかなく、地上への未練がまだある。趣味はステキな人の肩に乗ることで、線香花火や桜の散り際のように儚いものが好き。その白い体は被り物という噂も・・・ |
| まるてん |
おばけっち2号から進化したベビーてん。やっとこさ世の中への未練を捨ててんしの道を歩み始めたてんしっち。羽が生えて天使っぽくなったが、まだ53cmしか飛べない。影絵で金魚の真似をするのが得意で、高い場所から地上を見下ろすことが夢。開発者曰く「丸」と「点」というダジャレのようなネーミングから生まれたという。 |
| こどてん |
修行の成果がでてきたチルドてん。明るい性格で元気いっぱいに飛び回るお調子者。お祈りごっこが好きで、ステキなステッキ「スパイラルジュテームエンジェルロッド」のおもちゃを振り回して遊んでいる。てんしのパイも好きだが実はおにぎりを食べて大きくなりたいと思っているらしい。密かに体を鍛えており、「エンジェル体操」のビデオで一山当てようとしている(ゲーム内でもおでかけシーンでダンベルを上げている姿が見られる)。開発当初は羽を左右に付けたほっそりしたキャラクターだったが、より飛んでいるように見えるふっくらした姿に変更された。 |
| たこてん |
タコのような姿のチルドてん。激情家で気分が高揚すると大激怒したり号泣したりする。クリームのように甘くて白いスミを吐く。よく白スミのケーキを焼いて皆にごちそうしている。ツボを見ると入りたくなるが、前世がたこっちかどうかは定かではない。マヨネーズトリートメントで足並みを整えるおしゃれさんで、最近はオクトパスダンス教室に通い始めたらしい。まるてんと同じようにタコ天(タコの天ぷら)をモジッたネーミングから生まれたという。 |
| くりてん |
キューピーのような見た目のアダルてん。お祈りとお風呂が大好きで、いつも天使の輪をシャンプーハット代わりに使っている。アヒル型のグッズを集めるのが趣味で、お気に入りはアヒルのおまる。ステキなステッキ「スーパーエターナルッチョマロンタクト」でお祈りしてくれる。語尾に「~くりん」とつけるのが口癖。天使と言えばコレだろうということで最初に作られたキャラクターだそう。代表的なてんしっちとして「たまごっちプラス」「Tamagotchi iD」「Tamagotchi P's」などでも高級墓のアイテムを買っていると死亡時に登場する。 |
| ぎんじろてんし |
「俺はぎんじろっちだ!」と心の隅で皆に気づいてもらいたがっているアダルてん。子供好きで緑のおばさんの手伝いをしており、そのせいかミドリという名前の女の子に弱い。賭け事も好きでめっぽう強い。元々は開発のえらい人がぎんじろっちをお気に入りだったため他のキャラを押しのけて登場させたらしいが、本人にグラフィックを見せたら「ぎんじろっちは好きだけどぎんじろてんしはちょっと・・・」と言われ担当者はショックを受けたそう。 |
| ぷくてん |
頭がちょっと大きい太めのアダルてん。帽子を集めるのが趣味だがサイズの合う帽子がないのが悩み。最近タートルネックも着られなくなり飛ぶのも辛くなってきたので本気でダイエットを考えている。お祈りのときは浅草のおもちゃ屋で買ったピロピロ笛を使う。顔が目立つキャラも可愛いじゃないかということで顔が大きくデザインされたらしい。 |
| たらてん |
厚いたらこ唇が特徴的なアダルてん。読書好きで哲学書を愛読している。好物はたらこスパゲティで嫌いなものはイクラ。お風呂が嫌いで1ヶ月も入らないことがあるが、体臭がバニラのにおいなので迷惑はかからないらしい。「たまごっちらしいキャラクターがいたほうが良い」ということで、たまごっちのシンボルキャラであるくちぱっちやはしぞーっちの流れをくむようなデザインになった。 |
| おやじてんし |
見た目は天使の輪と羽をつけたおやじっちそのもののアダルてん。てんしの都でスウィートなものに囲まれて毒気を抜かれた結果、酒に弱くなり健康に気を使い始めた。あまりの気の弱さに陰では「天使じゃなくてハエじゃないか」なんて言われる始末であるが、実はフリだけという噂もある。「見た目がハエみたい」というのは開発者の間で実際に言われていたそうだが、「それもおやじっちらしいだろう」ということで「あのおやじっちがフルパワーダウンして帰ってきた」というキャッチコピーを背負っててんしっちに登場させることが決まった。 |
| ふたごてんし |
双子の隠れアダルてん。向って左側がAM(アム)で右側がPM(ポム)。二人で唱える息の合ったお祈りの呪文「ジュテ~ム(AM担当)・マドモアゼ~ル(PM担当)・ボンジュ~ル(PM担当)・クロワッサン!!(二人同時)」は恋愛の悩みにてきめんな効果があるらしい。 |
| おとのてん |
殿様のような姿の隠れアダルてん。頭に天使の輪がない珍しいてんしっち。「アッパレ」が口癖でいつも甲高い声で笑っている。機嫌がいいと扇子を取り出して能を踊り始めるが、機嫌を損ねると自慢の名刀ハルサメを振りかざして暴れまわる。プライドが高く威張っている割には気が弱く、一人になると急にオドオドしだしてトイレにも行けない小心者。トイレシーンではきちんとお供がついている様子が表示される。 |
| さぼてんし |
サボテンの鉢植えのような姿の隠れアダルてん。物静かで動じない性格と形をしている。ほとんど動きに変化がないので外見から感情を読み取るのが難しい。ハードボイルドな性格で目が合うと「俺にさわるとケガするぜ」とつぶやく。 |
| ラッキーウンチくん |
目と口があって、食事も食べるしちゃんと寝る伝説のうんち。滅多に姿を表さないため詳しい生態は謎に包まれている。いくつか登場パターンがあり、顔がなく育てられないラッキーうんちくん(通称ラッキーうんちくんもどき)が登場することもある(ボタンを押したときの挙動が堕天ENDと同じなので画面表示バグの可能性あり)。 |
| Smiling Angel |
海外版でさぼてんしの代わりに登場する隠れアダルてん。スマイルマークのような顔に細長い手足が生え、紫色の半ズボンを穿いているような姿をしている。 |
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最終更新:2025/12/09(火) 02:00
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