シルヴァーホーク(競走馬)とは (シルヴァーホークとは) [単語記事]

概要

父 Roberto、母 Gris Vi tesse、母父 Amerigoという血統。
父ロベルトはダービーステークスとベンソン&ヘッジスゴールドカップ(現:インターナショナルS)の勝ち馬で、本馬が生まれた時点ではあまり実績がなかったがその後種牡馬として大成功を収めた。
母グリヴィテスは6戦2勝だがそのうち1勝が1969年ジャック・ル・マロワ賞という馬で、その母・祖母はいずれも重賞勝ちがあるが、その他の近親には活躍馬があまりいない。
母父アメリゴは46戦14勝で、種牡馬としては米国顕彰馬Fort Marcyなどを出したが牝馬・騸馬に活躍馬が多く父系は伸び悩んだ。

本馬はケンタッキー州のクローヴァリーファームで生産され、1歳7月のファシグティプトン社のセリにおいて7万7000ドルで購買された。イギリスで開業していた零細調教師であるマイケル・アルビナ師に預けられた。

2歳時はデビュー初戦を勝って次走を2着とした後、ソラリオS(L)では後にホーリスヒルS(GIII)の勝ち馬となるMon tekinやデューハーストS(GI)を7馬身差で圧勝することになるWind and Wutheringといったメンバー相手に5馬身差で圧勝した。続くロイヤルロッジS(GII)では3馬身差の2着となり、2歳シーズンは4戦2勝となった。

3歳時は4月のクレイヴンS(GIII・1マイル)を勝ったが続く2000ギニーステークスでは1番人気を裏切りZinoの5着に敗退。ダービーステークスでは直線入り口で進路が塞がり追い込んだもののGolden Flee ceの3着、同馬が不在のアイリッシュダービーではフランスに遠征しジョッケクルブ賞を勝って戻ってきたAssertに軽くひねられ8馬身差2着と英愛クラシックでは3戦続けて煮え切らない結果になり、その後調教中に球節を故障し引退。ケンタッキー州のエアドリースタッドで種牡馬入りすることになった。通算8戦3勝、重賞勝ちはGIII1勝であった。

ケンタッキー州で種牡馬入りした本馬は当初は環境もあまり良くなかったが、それでも早期に重賞馬を出すと3世代目にはLady in Silverと*ホークスターがGIを勝ち、徐々に待遇を高めていった。そして1994年生まれの世代からダービーステークスを勝ったBenny the Dipを出すと、続く1995年産の世代からは*グラスワンダーが登場。これらの活躍馬により、種牡馬としての本馬の評価は現役時代の成績からすると大きく高まることになったのであった。

後継だが、*グラスワンダーと前後して*シルヴァーエンディング、*ホークスター、*ムタファーウエク、*ホークアタックといったGI 馬が相次いで日本に輸入されたものの*シルヴァーエンディングがマイネルプラチナム(札幌3歳S)を出した以外は重賞馬が出ず(一応*ムタファーウエクはマイルチャンピオンシップ2着のマイネルファルケがいるが)、Benny the Dipは骨折で早世と*グラスワンダー以外の系統はろくに伸びていない。しかし*グラスワンダーはスクリーンヒーロー→モーリスのラインを筆頭に着実に父系を伸ばしている。

2003年に種牡馬を引退し、2008年 6月に老衰のため29歳で死亡。遺体は繋養されていたエアドリースタッドに埋葬された。

クロス：Nearco 3×5×5(18.75%)、Blue Lar ksp ur 5×5(6.25%)