「ワスプが一度しか刺せないって言うんじゃないぜ!」
ワスプとは、STGアプリゲーム『アズールレーン』に登場する、第二次世界大戦時のアメリカ海軍所属空母〈USS Wasp,CV-7〉をモチーフにしたキャラクター(KAN-SEN)である。
デザイン:蛆帕斯POI、CV:高柳知葉
KAN-SEN名 | |
---|---|
ワスプ USS Wasp,CV-7 |
|
基本情報 | |
所属 | ユニオン |
艦種 | 航空母艦 |
レアリティ | R |
CV | 高柳知葉 |
イラスト | 蛆帕斯POI |
艦歴 | |
国籍 | アメリカ |
出身地 | マサチューセッツ州クインシー |
造船所 | フロント・リバー造船所 |
艦級 | ワスプ級航空母艦1番艦(同型艦なし) |
進水日 | 1939年4月4日 |
就役 | 1940年-1942年(アメリカ軍) |
最期 | 1942年9月15日 |
備考 | |
ユニオン所属の空母。朗らかで陽気な性格、 困った人がいれば手助けは何回でも惜しまない面倒見のいい女性。
趣味は天体観測とアーチェリーで、重桜の「弓道」に興味を持っており、 艤装兼得物のコンパクトボウの手入れは日課。
2018年10月末から行われたイベント「闇に落ちた蒼き翼」のイベント補給(要はボックスガチャ)の第一段階の目玉として実装された(他にもイベント海域の各所でドロップしたので、そちらで入手出来た指揮官もいるだろう)正規空母。所属はユニオン。レアリティはR。ちなみに実はレアリティRの正規空母は初だったりする。現在は入手不可。イベント復刻を待とう。
2020年4月9日のアップデートで、同イベントが「作戦履歴」での常設実装となった。これに伴ってイベント海域でのドロップ対象として復刻。さらに、コアショップでの引き換えとしても常設されることになった。
活発でややボーイッシュな性格の金髪緑目のお姉さん。まるでハチの触覚のような2本のアホ毛が特徴。首にチョーカーのように付けているのはおそらく受章した2つの従軍星章(バトルスター)。
手にしている大きな弓はいわゆるコンパウンドボウ(複合弓とも。滑車やケーブルを利用し、力学的に小さな力で引け、高い精度で狙える。ちなみに完成したのは1966年という最新式の弓である。当然戦後で、史実的には戦争中に沈んだワスプが知るはずもないが、本人も「生まれた時にコンパウンドボウなんてなかったぁ?まったく指揮官、考え方が古い!こういうの流れに乗らなきゃってことだぜ」と笑い飛ばしている)。なお、公式Twitterの紹介では「コンパクトボウ」になっているが、セリフなどでコンパウンドボウであることは強調しているのでおそらく誤植。
そんなことより、彼女の服装が問題である。ヘソ下までジッパーを下げたジャンパーに、見事な胸部装甲を申し訳程度に包むブラ、そして足はニーソックスで包んでいるわけだが、そんな彼女について絵師がこう発言している。
「WASP其實是沒有內褲的」(ワスプは下着を着けていません)
つまり、あのジッパーの下はそういうことで(MPだがちょっと来て貰おうか)
細かいパーツの差異はあれ、大まかに言うと「金髪ロングに緑の瞳、来ている服は黒系で、朗らか陽気でちょっとボーイッシュ、あと無駄に色気がある」と、似た名前のホーネットと共通点が多かったりする。
性能はオーソドックスなユニオン空母で、レアリティRの強みである燃費の軽さは周回に有効。
ただし、スキルが独特なので注意。
主力艦隊にロイヤル艦船がいる場合、自身の航空攻撃時30.0%(スキルLvMaxで50.0%)で発動、シーファイアによる航空攻撃を追加で行う『二度刺しのワスプ』
自勢力のユニオンではなくロイヤル艦がいることが発動条件となっている。言ってみればプリンス・オブ・ウェールズの「王家同盟」の逆パターン。必然的にロイヤル艦隊と行動を共にすることになる。下記の史実のようにアーク・ロイヤルの代用としてもいいし、低燃費を重視したいときなど、巡洋戦艦のレパルスや軽空母のハーミーズ、砲艦のエレバスまたはテラー、アバークロンビーと組むのも一つの考え方だろう。
(スキル名はおそらくイギリス首相チャーチルの言葉から。詳細は後述)
第二次世界大戦前の、いわゆるネイバルホリデー(海軍休日)と呼ばれる時期。二回にわたる軍縮条約(ワシントン軍縮条約、ロンドン軍縮条約)によって、主要国家の軍艦の建造には上限が掛けられていた。
この時期は未だ実力が未知数であった新種類の艦「航空母艦」においては、戦艦や巡洋艦、駆逐艦のような制限を掛けられる「武装」が無いため(まだ航空機が必殺の武器になるとは考えられていなかった)、とりあえず排水量だけ制限することになっていた。
アメリカ海軍においては、これまでの分に加えてヨークタウン級2隻(〈ヨークタウン,CV-5〉と〈エンタープライズ,CV-6〉)を建造したところで、中途半端に建造枠が余ってしまった(14,500t分が余った。ヨークタウン級は25,000tなのでもう1隻は作れなかった)。このため、〈ラングレー,CV-1〉先生の代艦を建造することにし(〈ラングレー〉の方はこれに合わせて水上機母艦に改装することになる)、ヨークタウン級の初期設計案から排水量15,200tになる予定だったものを引っ張り出してみたが、前述の通り使える排水量は14,500tで、設計時点で軽くオーバーしてるのはまずかろうということで没になった(それをなんとか誤魔化そうとか日本やドイツみたいに切羽詰まっていないのが米帝である)。結局〈レンジャー,CV-4〉先生の運用結果やヨークタウン級の建造で得られた新技術を投入することで、新型の小型空母として誕生することになった。
こうして生まれたのが、〈USSワスプ,CV-7〉である。よく言われる「ヨークタウン級を小型化した」というのは的外れではないにしろ正確ではないのでご注意。艦名の「ワスプ」はスズメバチのこと(ちなみに「ホーネット」もスズメバチだが、"大型で高いところに巣を作る"のがホーネット、"小型で地面に巣を作る"のがワスプ、らしい[1])。由緒ある艦名で、CV-7は8代目にあたる。
起工は1936年4月1日、進水は1939年4月4日、就役は1940年4月25日と、そろそろ大戦の足音が聞こえる中の登場となった〈ワスプ〉は、当初は大西洋艦隊に配属された。前述の通り小型であることから雷撃機は搭載されないことになっており(大きな魚雷を抱える雷撃機は重い分長い滑走路が必要なので小型空母向きではない)、防空任務を務めるはずであった。
しかし第二次世界大戦は欧州から始まったわけで、〈ワスプ〉ものんびりするどころか太平洋艦隊よりも忙しく働くことになる。一時はイギリスのロイヤルネイビーに協力し、地中海のマルタ島基地へのスピットファイア戦闘機の移動任務への協力を2回したりしている(途中の空港代わりを務めた。当初〈アーク・ロイヤル〉がその任務を務めていたが撃沈されてしまったため)。このとき、英首相チャーチルからはこのようなお礼の言葉を貰っている。
"Many thanks to you all for the timely help. Who said a wasp couldn't sting twice?"
「適切な協力に、最大限の感謝を申し上げる。ハチは二回刺せないって言ったのは誰かね?」
(ちなみに二度刺せないのはミツバチで、スズメバチは何度でも刺せる)
しかし、太平洋戦争の開戦と共に、日本に押しまくられたアメリカ海軍も余裕が無くなってしまう。というのも、珊瑚海開戦、ミッドウェー海戦を経て日本の主力とも言える一航戦、二航戦の空母を撃滅はしたものの、アメリカ側も〈レキシントン〉〈ヨークタウン〉を失い〈サラトガ〉は修理となり、動ける空母が〈エンタープライズ〉〈ホーネット〉の2隻のみという緊急事態になっていたのだ。たった2年後の隔月刊正規空母に週刊護衛空母がガンガン完成する状況を考えると嘘みたいだが、本当にこの頃はヤバかったのである。
〈ワスプ〉は呼び戻され、早速激戦地である南太平洋に出ることになった。
1942年9月15日。〈ワスプ〉は〈ホーネット〉〈ノースカロライナ〉等と共に、ガダルカナルに向かう陸軍輸送部隊の護衛任務に就いていた。護衛部隊は2部隊に別れており、〈ワスプ〉は〈ホーネット〉らとは別部隊で行動していた。
13時45分。〈ワスプ〉は突然魚雷を艦腹に受ける。3発の魚雷が直撃するも、どれもいわゆるバイタルパートにはそれほどの損傷を与えることは無かった。しかし運悪く、2本目の魚雷の衝撃で格納庫にて火災が発生。その格納庫では哨戒任務から帰投した航空機に燃料を補給中だった。たちまちのうちに格納庫が猛火に包まれる。さらに3本目がこれまた運悪く、ガソリンタンクから格納庫に通じるパイプラインを破壊し、炎がそのパイプラインを通して全艦に飛び火するという最悪の事態になった。
鎮火の見込み無しとの報告を受けた〈ワスプ〉のシャーマン艦長は、14時20分に総員退艦を命じ、そして猛火を上げる〈ワスプ〉は、駆逐艦〈ランズタウン〉による雷撃処分を受け、20時0分、その身を海中に没した。
魚雷を放ったのは、日本の潜水艦〈伊19〉だった。このとき一斉射した魚雷は6本で、そのうち3本が〈ワスプ〉を沈めたのだが、残る3本が、別れていたもう一方の護衛部隊に届き、戦艦〈ノースカロライナ〉と駆逐艦〈オブライエン〉に傷を負わせた(それぞれ中破、大破)のはまた別のお話。
というわけで、〈ワスプ〉は太平洋戦争ではほとんど活躍する事も無く沈んでいった。
その後、「ワスプ」の名はエセックス級6番艦〈USSワスプ,CV-18〉に受け継がれた。その引退後は新型強襲揚陸艦のネームシップ〈USSワスプ,LDH-1〉に受け継がれた。あるいはこちらの方が有名かも。
さらに時が流れた2019年3月、第二次世界大戦時の軍艦の捜索に定評のある故ポール・アレン氏が率いていたチームが、太平洋に沈む〈ワスプ〉を発見した。このチームは既に〈レキシントン〉(2018年3月)〈ホーネット〉(2019年2月)の発見も公表しており、以前に発見されていた〈ヨークタウン〉(1998年5月)とあわせると、これで太平洋戦争で撃沈されたアメリカ正規空母4隻全てが発見されたことになる。
ワスプ(アズールレーン)に関するニコニコ動画の動画を紹介してください。
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最終更新:2024/05/09(木) 01:00
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