映画『仮面ライダーフォーゼ THE MOVIE みんなで宇宙キターッ!』に登場するキョーダインについては「宇宙鉄人」の記事を参照。
1976年4月2日から1977年3月11日にかけてTBS系列で全48話が放映された。
『秘密戦隊ゴレンジャー』のヒットから東映が制作した「集団ヒーローもの」の一つ。 原作は石森章太郎(石ノ森章太郎)。ロボット同士の対決や葉山一家の兄弟・家族愛、凝ったSF設定などが見所である。
低年齢層を対象としており、アクションシーンでもコミカルな演出が目立つ。
ちなみに後番組は同じ「鉄人」のロボットヒーロー作品『大鉄人17』である。
2011年に放送開始した『仮面ライダーフォーゼ』の主役ライダー・フォーゼがスカイゼルに似ていると一部で話題になっていたが、そのフォーゼとのまさかの共演が発表された。(詳しくは後述)
それに合わせてか、2012年6月4日から同年11月18日まで東映特撮YouTube Official
で本作が配信された。
世界的なロボット工学者である葉山博士の三男・健治の誕生パーティにダダ星のロボット兵団が乱入した。彼らは全宇宙征服のために葉山博士と長男の譲治、次男の竜治を拉致してしまう。
葉山家襲撃事件を皮切りにダダ星人の地球侵攻が始まった。それに対抗すべく地球防衛軍が発足されたが、戦況は芳しくなかった。
そして葉山博士と二人の息子が誘拐されてからちょうど1年後、健治の誕生日に二人のロボット、スカイゼルとグランゼルがやってきた。彼らこそ葉山博士が作り上げた息子二人の分身、宇宙鉄人キョーダインだったのだ。
葉山博士が息子の健治と地球を守るために作り上げたサイバロイド。サイバロイドとは「身代わりロボット」を意味し、電子頭脳の複創コンピューターに特定の人間の記憶や知識、感情や性格を吸収し、その人間そのものとして活動する。「オープンフェイス」により顔面がモニターになり、モデルとなった人間の顔を映して会話することが可能。
あくまで身代わりであり、クローンや生まれ変わりといった存在ではない。本物の譲治と竜治はダダ星に捕らわれており、死んだわけではない。
15話からはサイバグラフィー(仮想人格アンドロイド)とサイバロイドボディに分離するようになる。
普段は譲治、竜治の姿で、戦闘時にはスカイゼル、グランゼルの姿になるという「変身ヒーローもの」としての要素が加わった。
サイバロイド時の声も本人役(スカイゼルは夏夕介、グランゼルは佐々木剛)が担当している。
エネルギー源は超エネルギー粒子「ダダニウム」で、これをガソリンに加えることで通常のガソリンの2億倍のエネルギーを得る。エネルギー補給の際はダダニウムをガソリンに加えて料理状にしたものをチューブから摂取する。
兄弟2人の力を合わせると1京(きょう)ダインの力を出すことができ、数々の合体技を繰り出す。中でも代表的なのが、巨大化変形した状態でのコンビネーションである。一方が変形したミサイルを他方が運搬する形であり、番組初期は巨大化した敵のダダロイドとキョーダインとの戦いが最大の見せ場であった。
葉山家長男・譲治のサイバロイド。メインカラーは赤。飛行機がモチーフで、頭部の補助翼や胸部のエアインテークなどにその意匠が見られる。スピードを重視した空戦型で、対空戦用のスカイジェット、対地戦用のスカイミサイルに巨大化変形する。専用バイクは赤色のスカイマシーン。
葉山家次男・竜治のサイバロイド。メインカラーは青。自動車がモチーフで、各部のタイヤや胸部のマフラーなどにその意匠が見られる。パワー重視の陸戦型で、対空戦用のグランミサイル、対地戦用のグランカーに巨大化変形する。専用バイクは青色のグランマシーン。
蠍座一等星アンタレスを恒星とする惑星・ダダ星のロボット軍団の総称を指し、宇宙征服を目的としている。
当初は士官のダダロイドと兵士であるロボ兵のみが地球に送り込まれていたが、中盤からは最高権力者である闇将軍ガブリンやその腹心ガブリクィーン、配下のデス五人衆などが地球に飛来した。
オープニングテーマ「宇宙鉄人キョーダイン」
作詞:石ノ森章太郎/作曲・編曲:菊池俊輔/歌:ささきいさお、こおろぎ'73
エンディングテーマ「キョーダインとは俺たちだ」
作詞:八手三郎/作曲・編曲:渡辺宙明/歌:ささきいさお、こおろぎ'73
2012年8月4日公開予定の映画『仮面ライダーフォーゼ THE MOVIE みんなで宇宙キターッ!』に本作のキョーダインを元にした「宇宙鉄人キョーダイン」が登場する。
オリジナルとは異なり「兄弟」ではなく、兄・グランダインと妹・スカイダインの「兄妹」である。
詳しくは「宇宙鉄人」の記事を参照。
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最終更新:2025/12/12(金) 15:00
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