射撃とは、
ここでは2について記述する。
単純に発射・発射すると呼ばれる場合も多い。英語ではシューティング(shooting)。
銃火器やクロスボウ、大砲や弓矢で敵や的を撃つこと。小型の拳銃から数メートル以上の砲身を持つ火砲まで様々。警察・軍隊に限らず、現代では民間・スポーツにおいても用いられる。
直接命中させるものも多いが、軍用の榴弾(炸裂弾)のように直撃せずとも広範囲を攻撃できるものある。
実戦においては敵を殺傷破壊、戦意や戦闘力を喪失させ無力化することを目的としている。威嚇射撃のように威力を示すことで直接加害することなく敵意や行動を阻止するもの、音響や発煙弾・信号弾・曳光弾によって合図・指示・情報伝達などを行うものもある。
刀剣や槍とは異なり飛び道具の一種として、相手に接近することなく離れた相手への攻撃が容易といった特性があり、多くは命中を容易とする照準装置があるものの、安全で安定した運用には十分な知識・訓練やメンテナンスが必要。
ガンシューティング、TPS・FPSゲームのほぼ大半はこれがメイン。
古くは日本には火縄銃(流派によっては大砲も含む)の操法を学ぶ武術「砲術」があった。ヨーロッパにはクロスボウを用いた射撃であるクロスボウ射撃(ボウガン射撃)が存在し、現在でも行われている。的を撃つものに限定すれば「射的」とも言う。
射撃競技であるが、実弾や矢といった殺傷能力のある弾薬が使用可能かどうかは当該国の規制や競技内容によるため一概にはいえない。
現代のスポーツとしては
このうちクレー射撃やライフル射撃、ピストル射撃はオリンピック競技でもあるが、日本では銃規制が厳しく銃がなかなか所持できないためあまり盛んではない。そのため日本ライフル射撃協会(JRSF)では体験会において所有資格を用いなくても持てるビームライフル、ビームピストルを用意している。
かつて総理大臣を務めた麻生太郎氏はクレー射撃の選手でもあり、1976年のモントリオールオリンピック日本代表選手でもあった。(対人射撃はかつてオリンピック競技に採用されたこともあったが、現在では行われていない)
クロスボウ射撃も的をアーチェリーなどと共有できないため練習場も少なく、こちらの規制も厳しいためなかなか広まらないようだ。
(規制)
クロスボウに関しては令和4年(2022年)3月15日に規制が開始され、同年9月15日以降も許可なく所持し続けた場合は不法所持となった。
クロスボウの所持が禁止されます!|警察庁Webサイト (npa.go.jp)
いくら競技用の道具だとしても、火薬や弓で射出されたものは誤射や暴発によって重傷・致命傷を与える危険性があり、万一の際は責任問題にもなる。サバイバルゲームで用いられるエアソフトガンにおいても、激痛や失明といった威力はある。かといって負傷しない程度の弾速や弾頭重量では飛距離が出ないといったジレンマがある。
物理的なものを発射しなければ、至近距離で人体に命中しても痛くもかゆくない。
ビームライフルやビームピストルは物理的に発射しないため、特別な講習や資格がなくとも低年齢や高校生でも参加することが可能。(SFな未来武器ではなく、キセノンランプの発光を受光センサーが捉える方式)跳弾や負傷、散らばったBB弾などを気にする必要はなく一定の広さがあれば実施できるため、それを使った「射撃部」のある高校もある。
同様のもの(受光方式は異なるが)を身体や車両に取り付け実戦的な訓練に応用したものを世界中の軍隊や陸上自衛隊も使っている。(レーザー交戦装置)
※ちなみに本部では個人の位置や射線や被弾状況まで見える。
「射撃なんて的に向けて引き金を引くだけだろ?簡単じゃん」と思った方もいるかもしれない。
理論上は確かにその通りである。
「じゃあ簡単だな!」と思ったあなた、だがちょっと待ってほしい。
狙い通りに当たってくれるのはゲームの中だけである。
銃自体の問題や整備不良が原因ではなく、ド真ん中どころか変な方向に着弾するのはこのため。
火薬を使用した銃ともなれば爆発による衝撃や反動を受けてそれでも容易に照準からズレるので更に的当ての難易度は上がる。長距離射撃においては、発射時のわずかな銃身の振動すらも致命的なため肉厚な銃身が使われるほど。
「撃つこと自体は簡単だが当てるのは難しい」「言うは易し行うは難し」というのが実際である。オリンピックやパラリンピックなどの競技大会に出場する選手は、日々の鍛錬を積み重ねた立派なアスリートなのだ。
…だが、機会があればやってみると面白い。海外などで実弾が撃てる国もあるが、まずはJRSFの体験会に足を運んでみよう。
※一部の海外製の格安粗悪エアガンは普通に着弾誤差が大きいので注意。
(海外製=全部不良品という訳ではない)
「射撃なんて的に向けて引き金を引くだけだろ?簡単じゃん」 パート2。
前述の競技や射撃訓練なら、まだ落ち着いて狙えるかもしれない。
実際の戦場においては相手は遠慮なく撃ち返してくる。
銃弾が空気を切り裂き、周囲の物を弾き飛ばし、壁をバスバス打ち抜いてくる。[1]
銃撃、砲撃、爆撃、手榴弾、重車両に航空機、ドローン、なんでもありである。下手すると、どこから撃ってきているか分からないまま死ぬ場合も珍しくない。いくら敵を視認できても、逃げたり隠れたり移動したり、連携して攻撃してくる。落ち着いてじっくり狙っていれば、別の敵に撃たれるといったリスクもある。
重いヘルメットや装具を身に着け遮蔽物から遮蔽物へ走り回る。それだけでも体力の消耗も激しい。長距離の行軍や山道を歩いていれば疲労も溜まったままで、呼吸や心拍も乱れっぱなしである。
弾が切れたらただの重たい棒になり果てるため、後方支援(兵站)も考慮する必要がある。
実際の戦場の動画などで「何やってんだよヘタクソ」「全然当たってねぇじゃねえか間抜け」「何ビビってんだよ前出ろ」…というのはお門違いであるし、あの環境で冷静さを保てというほうが困難である。お前がやれ。
例外的に、室内や市街戦など相手が数m先にいる場合においては狙いの正確さや姿勢よりも、速度重視で素早く撃ちまくるといった戦術はある。(→CQB)
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最終更新:2025/01/04(土) 02:00
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