アストンマーティンとは (アストンマーティンとは) [単語記事]

アストン・マーティンとは、イギリスの自動車メーカーである。

概要

アストン・マーティン・ラゴンダ・リミテッド（Aston Martin Lago nda Limi ted）はイギリスのウォリックシャー州に本社を置き、1913年の創業以来、高品質かつ手堅いハイパフォーマンスなスーパーカーを手がけている。社名は同社の創業者の一人、ライオネル・マーティンと創業地、バッキンガムシャー州アストン・クリントンから。日本の正規代理店は株式会社アトランティックカーズ。

アストンマーチンやアストン・マーチンのアストンマーティン、アストン・マーティン等の表記がある、公式には後者が使われている。

1900年初等、当時のレースはヒルクライムが全盛だった。「アストン・クリントン・ヒルクライムレース」で何度も勝利していた創業者ロバート・バンフォードとライオネル・マーティンはそんなレースへの参戦をする為1913年にアストン・マーティンを創業したと言われている。英国階級社会において自動車レースを楽しむ行為は、一部の特権階級にだけに許された時代の話である。

英国貴族・紳士御用達のブランドであり、主な著名なオーナーに石田純一や若本規夫、5代目ジェームズ・ボンド役のピアース・ブロスナン、6代目ジェームズ・ボンド役のダニエル・クレイグ等が居る。

アストンマーティン・レーシングはプロドライブ（Pro drive Ltd.）と共同で運営し、レーシングモデルを開発する同社のレース部門である。GTやル・マン 24時間などの耐久レースを中心に活動している。近年F1参戦の噂もあったが、市販車のイメージを売る宣伝戦略にマッチしないとして見送られた。だが、2020年にレーシング・ポイント F1 チームのオーナーであるローレンス・ストロールによってアストン・マーティンそのものが買収され、彼が会長の座についた事によって、レーシング・ポイントをアストンマーティンF1チームと改めて2021年から参戦することとなった。

映画「007」でボンド・カーとして採用されていることでも有名。特にカジノ・ロワイヤル以降のいわゆるクレイグボンドシリーズでは全てアストン車が採用されている。

モデル一覧

現行モデル

DB11
- DB9の後継車種。搭載するAE31エンジン(5.2L V12 ツインターボ)はアストン量産車初のターボチャージャー搭載機種で、608馬力を発生させる。後にDBXにも用いられるメルセデスAMG製M177(4.0L V8 ツインターボ)を搭載し、510 馬力に抑えたDB11 V8、オープンカー使用のヴォランテ、630 馬力までパワーアップさせたDB11 AMRが登場。
DBSスーパーレッジェーラ(DBS Superleggera)
- 2代目 DBS…ではなく2代目ヴァンキッシュの後継機で、ベースはDB11^[1]、スーパーレッジェーラと銘打っているが、実際はスーパーレッジェーラ製法^[2]は使っていないというなんともややこしいマシン。AE31を更に強化して725馬力を叩き出し、アストン量産車としては史上最速を誇る。
DBX
- ポルシェやランボルギーニがSUVを製造販売し始めたことに触発されてか生まれた同社初のSUV。M177搭載で550馬力と他社SUVに負けず劣らずパワフル。現在 F1のメディカルカーとしても活躍中。
  また、2022年にM177を英国面に堕として707馬力まで大幅強化したDBX707が登場。最高速は310km/hだとか。SUVで出して大丈夫な速度か?
ヴァンテージ(Vantage)
- V8を標準搭載とするシリーズがフルモデルチェンジ。DB11 V8同様M177で510 馬力を発生させる。F1 セーフティーカーを務めるだけでなく、GT3、GT4だけでなくDTM等レースに殴り込む側でもあるモデル。なお、V12 エンジンをぶち込んだV12 ヴァンテージも333台限定で販売予定とのこと。
ヴァルキリー(Valkyrie)
- レッドブル・レーシングとの共同開発で作られたハイパーカー。コスワース製RA(6.5L V12)エンジンを搭載し、自然吸気ながら驚異の1014馬力を発生、さらにF1の回生システムを応用し162 馬力のモーターアシストもつく。これでいて重量約1000kgというTVR・サーブラウスピード12もびっくりの変態仕様。150台限定でお値段なんと3億7500万円。内11台が日本にデリバリー予定。また、25台限定でサーキットに特化したAMR Proも販売予定だが、いずれもすでに予約完売とのこと。