「あなたはもうこのドイッチュラントの下僕よ?光栄に思いなさい。それから、「うん」はダメ、返事は「はい」よ?わかった?」
ドイッチュラントとは、STGアプリ『アズールレーン』の登場キャラクター、艦船少女である。
ドイツ海軍の重巡洋艦(装甲艦、ポケット戦艦とも)、ドイッチュラントをモチーフにしている。
イラストは不可燃物。CVは上坂すみれ。
鉄血に所属する、ドイッチュラント級重巡洋艦の長女。レアリティはSR。2017年12月26日から開催されたイベント「鏡写されし異色」にてイベント海域ドロップ限定で先行実装された。2018年4月現在は入手不可能。早期の通常海域ドロップか通常建造への実装が待たれるところ。2018年6月28日から「鏡写されし異色」が復刻開催された。復刻開催も終了済みだが、2018年8月6日からなんと大型建造に通常実装となった。未所持の指揮官は手持ちのキューブと資金との相談の上で、無理をせずに建造を狙おう。
銀髪と赤のメッシュ入り黒髪ロングヘアー。顎が小さめの童顔だが、獣のような鋭い目つきと口角の上がったそのほほ笑みからは、ただならぬ凶悪さを秘めているように感じられる。白いワイシャツと黒いスカートの上から、これも漆黒のロングコートを羽織る。足元は厚底のロングブーツをつけたナマ足を組んでいる。頭にはゴーグル付きの大きな軍帽をかぶり、赤い小手をはめた手にはガンブレードを思わせる異形の拳銃を持つ。そして、何よりもその身にまとう艤装は、もともと異形感の強い鉄血艦の艤装の中でもとりわけ禍々しさを感じさせる。主砲と副砲のついた部分は、鮫のような牙を向いた艦首のようになっており、後ろの方は魚の尻尾のような形状になっている。指揮官諸君は、初対面ではものすごい威圧感を覚えずにいられないだろう。
性格面は、外見通りのドSとしかいいようがない。指揮官を「下等生物」と呼び、気分次第でムチ打ち刑罰を加えようとしてくる。本人としては愛情表現のつもりかもしれないが、傍から見ると異常としか思えない。要するにやべーやつである。
とにかく日頃の言動は剣呑そのもの。ログインするといきなり、
「随分時間が経ったね…一体どこで油を売っていたの?」
などとのたまい、詳細確認しようとすると
「こんな時は…どうあってもあなたを処罰しなくては…」
やっと出撃から戻って、指揮官が一息つこうとすると、
「油断しない!この馬鹿!母港に帰ったって終わったわけじゃないのよ!」
もっとも、勝利すれば「相手は大したことないのに…まったく大げさね~」と的確な指揮をした指揮官を呆れ半分と褒め半分で労ってはくれるが。
親密度が上がっても、全然態度は変わらない、しかし「愛」になると…。とたんに全ての凶悪さが可愛らしさに指揮官の中でコペルニクス的に転じる(かも知れない)だろう。
なぜか、「リュッツォウ」という名を聞くと極端に嫌がる。その訳は、下の史実の節を見ていただこう。
また、2018年8月6日のアップデートでキャラストーリーが実装された。ネタバレなので詳しくは書かないが、彼女の本質が浮き彫りになるストーリーとなっているので必見である。指揮官にとっては、彼女への印象が大きく変わることになるだろう。
全体の傾向としては非常に高い火力を持つ。
同級のアドミラル・グラーフ・シュペーとの差異は耐久が300ほど低い代わりに火力値などが気持ち高めに設定されている。
後に述べるとおり砲による攻撃面に関しては素晴らしいものがあるが、問題は防御面。耐久値はそこそこのものを持つが、いかんせん速力と回避が低すぎる。そのままでは、高難度海域では苦しいだろう。対空も苦手で、爆撃機に爆弾の雨あられを降らされるとあっという間に沈んでしまうことも。魚雷も補正値が低く、あくまで補助的なダメージソースでしかない。スキルは魚雷にも乗るが、本来の相手である重装甲には乗らない。ちょっと情けないが、足の早い煙幕スキル持ちの駆逐艦や軽巡に挟んでもらって、その砲火で仲間を援護するのが彼女の適切な運用法だろう。
ドイッチュラント級の専用装備であり、戦艦のそれのように、遠くの敵に山なりの弾道を描いて飛んで行く。つまり、相手がシールドを展開していても、それを飛び越えて直接本体に当てられるのである。
もちろん基本的な威力は重巡砲としてはとびきり高く、大きなダメージを与えることが出来る。発射の間隔が長いのが欠点だが、開幕時にも発射するし、戦艦砲の半分以下の時間で撃てるのでそれほど長くて困るわけでもない。
時には画面外の敵まで狙って撃つので、状況によっては無駄撃ちを減らすことにもなる。主砲自体の威力補正も非常に強く、最大140%に達する。これは、重巡に限るとロイヤルのケント級の145%(サフォーク改は160%)に次ぎ、ヨーク級と並ぶものである。
なお、283mmSKC34三連装砲という砲も存在するが、これはシャルンホルスト級戦艦(ゲーム中では巡洋戦艦)の装備であり、ドイッチュラント級は装備できない。しかし、装備アイコンのイラストが全く同じもののため、混同してしまう恐れがある。特に必要な方を誤廃棄してしまう事故がありうるので、「28」「34」という記号をよく確認しよう。
そして、全弾発射が強力。自身の前面に徹甲弾と通常弾の混じった弾幕を高速で撃ちだす。上記の装備では頻発できないが、あまり狙って出さなくても多くの敵を巻き込むことが可能。
これは、駆逐艦及び軽巡洋艦に対するダメージを35%(初期15%)アップするもので、上記専用砲(徹甲弾)を使用しても軽装甲相手の威力減衰分を補填して余りある。もちろん榴弾砲を装備すればダメージアップはまるまる上乗せされるため、道中の偵察艦隊のみならず軽装甲のボスキャラも狩りまくれる。
お着替えが用意されている。これは、イベント「鏡写されし異色」にてイベント補給引き換えとして実装されたもの。
タイトルは、「漆黒の魔姫」。なんと艤装部分が大きな座面の赤い椅子となり、彼女自身は漆黒のドレスをまとうというもの。本来の服装の時は分かり難かったが、その体もなかなかの戦闘力であることがわかる。さらに、廻りには一つ目のコウモリみたいな得体のしれない生物が飛び回っている。
そして、2018年8月6日のアップデートで実装されたのが水着着せ替え「サービスタイム!?」である。
いつもの刺々しさはどこに行ったのか、黒いビキニを身に着けて、しどけなく肢体をくねらせて甘ったるい笑顔で指揮官に日焼け止めオイルを塗ることを要求してくる。上記「漆黒の魔姫」で少し明らかになっていたグラマラスっぷりが完全に満天下に知らしめられることになっており、Live2D付きもあってその破壊力はすごい。なお、動きのパターンによっては上記の一つ目コウモリが登場してこっちへ迫ってくる。
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ドイッチュラント級についての史実記事は→ドイッチュラント級装甲艦を参照。
ドイッチュラント級重巡洋艦は、ヴェルサイユ条約で大幅な建艦制限を課せられたドイツが、その条約の隙間を突いて作ったものである。第一次世界大戦に敗れたドイツは、当然戦艦などの大型艦艇は建造禁止。現状で持っている旧式戦艦などの代替として、「排水量1万トン以下、主砲は283mm以下」という条件でのみ建造が許された。
そこで、「巡洋艦よりも強い砲を積んで、戦艦よりも足の早い艦を作れば、戦艦を出し抜きつつ巡洋艦を叩いて海域を制圧し、大きな戦果を上げられるんじゃね?」という発想のもとに条約いっぱいの新艦種を作ることにした。
これが、装甲艦である。諸外国では「ポケット戦艦」とか「豆戦艦」と呼ばれ、いつしかこの呼び方が定着した。
本級は、283mm三連装砲を前後に2基置き、合計6門の主砲を持つことになる。他に15cmの副砲、88mmの対空砲、553mm魚雷発射管も装備していた。特筆すべきは推進機関で、当時は極めて先進的だったディーゼル機関を搭載。燃費に優れ、長距離の無給油航海を可能にした。
この艦の完成は、他の列強諸国に大いなる危機感を抱かせ、フランス、イタリア、イギリスにおける建艦競争が起こることになる。フランス海軍の「ダンケルク級戦艦」、イタリアの「ヴットリオ・ヴェネト級戦艦」、イギリスの「フッド」「レナウン級巡洋戦艦」などはまさにドイッチュラント級に対抗するために建造されたり、廃艦が取り沙汰されたのが一転して近代化されたりした。
結果的に、ドイッチュラント級は3艦しか作られず、肝心の主砲に発射速度の難を抱え、ディーゼル機関も様々な問題を解決せねばならなかった。だが、列強諸国が本級に注目している間に、さらなる強力な艦艇を開発する時間を稼ぎだしただけでも大きな存在意義があった。
そして、第二次世界大戦の開戦後、その航続力を活かしてひとかたならぬ働きを見せるのである。
なお、1939年頃にドイツは本級の艦種を重巡洋艦に改めている。
ドイッチュラントは、ドイッチュラント級装甲艦の1番艦として、1931年5月19日に進水。1934年11月12日に就役。
姉妹艦と比べて、箱型の艦橋とその後ろから立ち上がるチューリップの花のようなマストが特徴だった。2番艦のアドミラル・シェーア以降は、マストと一体化した上が狭くなる台形の艦橋となっている。
就役後しばらくして、スペイン内戦が勃発、反政府側を支援するべくドイッチュラントはスペイン沖へ派遣される。その時に政府側の爆撃機によって空爆され、乗組員に死傷者を出してしまった。この後ジブラルタル付近にてイギリスへ式典出席のために訪れていた日本の重巡洋艦「足柄」と出会っている。
第2次世界大戦勃発前、ドイッチュラントと妹艦、アドミラル・グラーフ・シュペーは通商破壊任務のためにあらかじめ出港していた。南大西洋に向かったシュペーに対し、ドイッチュラントは北へ向かい、2隻の商船を破壊した。その後はキール軍港に無事帰投している。
さて、この頃本艦は「リュッツォウ」と名を改められた。リュッツォウとはプロイセン王国の軍人、ルートヴィヒ・アドルフ・フォン・リュッツォウ男爵から取られているが、問題はなぜ改名されたかである。ドイッチュラントとはドイツ語で言うドイツ国そのものである。例えば、もし「日本」「大日本」などといった艦が我が国に存在し、それが戦争で失われたら我々はどう思うだろうか?当然がっかりするはずである。つまり、本艦が失われた場合の国民への心理的マイナス効果を恐れたわけである。
と言っても、一番それを恐れていたのは他ならぬ総統閣下であった。海軍への期待が薄く、水上艦艇が好きじゃないのにそんなところはしっかりゲン担ぎしようとするあたり、いかにも総統閣下らしいと言うか。
ドイッチュラント改めリュッツォウは、自沈した妹艦シュペーの後を継いで南大西洋への通商破壊に出る予定だった。だが、総統閣下の命令で1940年のノルウェー侵攻に参加した。この時、エンジンの台座にクラックが入っていることがわかり、どのみち遠洋航海は無理だったのだが。ノルウェーはオスロフィヨルドへ新造の重巡洋艦ブリュッヒャーと共に向かったが、敵からの反撃でブリュッヒャーは沈没してしまった。なんとか目標を制圧して、リュッツォウは本国へ向かったが、イギリス軍の潜水艦に狙われて艦尾を損傷。修理に一年を浪費してしまう。やっと修理がなったと思った1941年6月今度は航空機の爆撃を受けて半年の修理を要した。
1942年、北海におけるイギリスのソ連への物資支援は続いており、ドイツ海軍はそのルートを破壊することを常に狙っていた。その年の暮れも押し迫った頃、イギリスからJW51B船団がソ連のコラ湾(ムルマンスク港などがあるフィヨルド)へ向かっていた。同船団を一網打尽にすべく、リュッツォウは重巡洋艦アドミラル・ヒッパーや駆逐艦6隻を引き連れて出撃した。レーゲンボーゲン(虹)作戦の発動である。
12月31日、Uボートによって船団を発見していたドイツ艦隊は護衛のイギリス駆逐艦群に迫った。当初はヒッパーの主砲が敵駆逐艦を大破させたが、当日は吹雪、総統閣下の命令で「慎重に戦う」ことになっていたドイツ側は同士討ちを恐れて深追いをためらった。吹雪が一旦晴れた時に再びヒッパーが駆逐艦1隻を撃沈。しかし、そこに軽巡洋艦シェフィールドとジャマイカが駆けつけた。シェフィールドの手によって、逆にドイツ側の駆逐艦1隻が沈められ、リュッツォウとヒッパーは敵軽巡2隻を挟み撃ちにするチャンスを得たが、またも「慎重に戦う」命令をドイツ側は遵守してしまい、徹底した攻撃を加えずに引き返してしまった。結局本来の目的、商船の撃沈破は1隻もならず、戦術的には痛み分けでも戦略的にはドイツ側の完敗であった。しかも、リュッツォウにしてみれば本来想定された「狩り」の相手である軽巡洋艦にしてやられたのである。これが、バレンツ海海戦である。軽巡洋艦ケルンの記事でも触れたが、これを聞いた総統閣下は激怒し、海軍総司令官レーダー元帥を更迭。大型艦艇の強制引退と解体を命じたほどである。
その後は悪化する戦局の中、大きな作戦は行えないまま時は過ぎた。本来の役目である敵巡洋艦を砲火で圧倒するなんて状況はついぞ巡って来なかった。
1945年、もはや絶望的な戦局の中、満足に動くことも出来ないリュッツォウにイギリス軍は次々と空襲を繰り返し、大型爆弾によって彼女は大破着底。放棄されたまま終戦を迎えた。
戦後になって引き揚げられてソ連に接収され、名前はそのままロシア語読みのリュッツォフとされたが、結局修理は断念された。1947年に標的艦として用いられ、バルト海にその姿を没した。
ドイッチュラント(アズールレーン)に関するニコニコ市場の商品を紹介してください。
ドイッチュラント(アズールレーン)に関するニコニコミュニティを紹介してください。
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最終更新:2024/04/29(月) 00:00
最終更新:2024/04/29(月) 00:00
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