府中牝馬ステークスとは、JRA(日本中央競馬会)が開催する東京競馬場・芝1800m・牝馬限定の重賞競走である。格付けはGⅢ。
2024年までの「アイルランドトロフィー府中牝馬ステークス」は2025年から「アイルランドトロフィー」に改称され、府中に移動するマーメイドステークスが新たに府中牝馬ステークスを名乗ることとなった。
概要
1953年に東京牝馬特別として行われたのが始まり、第1回・第2回は芝2000mだったが、第3回から芝1600mで行われるようになった。途中で東京タイムズが寄与賞にあたることになり、第13回・第14回は東京タイムズ杯牝馬特別になり、1967年の第15回から牝馬東京タイムズ杯とレース名が変わったが、1992年に東京タイムズが休刊になった事により、同年の第40回から府中牝馬ステークスと変更された。
1996年にエリザベス女王杯が古馬牝馬に開放されたことから前哨戦の位置づけのため、芝1800mに変わった。グレード制度が導入された1984年はGⅢだったが、2011年からGⅡに格上げされた。
2016年以前は本競走とは別にアイルランドトロフィーという東京競馬場の古馬特別競走が存在したが、2017年からは日本・愛国の外交関係樹立60周年記念として、正式名称がアイルランドトロフィー府中牝馬ステークスとなった。ただし「アイルランドトロフィー」は省略されて表記されることが多かった。
なおアイルランドのレパーズタウン競馬場のJRAタイロスステークス(Japan Racing Association Tyros Stakes)(G3)とアイルランドトロフィー府中牝馬ステークスは交換競走であった。
創設当初はハンデ戦だったが、その後獲得賞金の別定戦になり、最終的にはグレード勝利経験の別定戦になっていたほか、レースの勝ち馬にはエリザベス女王杯(GⅠ)の優先出走権が付与されていた。
2025年からは、前年までの「アイルランドトロフィー府中牝馬ステークス」の条件で行われる競走は「アイルランドトロフィー」に移行する代わりに、前年まで代替開催を除いて阪神競馬場で行われていたマーメイドステークスの条件で行われる競走が東京競馬場に移行し、新たに「府中牝馬ステークス」を名乗ることとなった。
これに伴い、芝1800mのハンデ戦となり格付けもGⅢとなった。
歴代の優勝馬の中には、トウメイ、トクザクラ、ブロケード、スイートネイティブ、ノースフライト、サクラキャンドル、メジロドーベル、エリモエクセル、トゥザヴィクトリー、レディパステル、ブルーメンブラット、ホエールキャプチャ、クイーンズリング、ディアドラといったGⅠ(GⅠ級)勝ち馬たちがいる。
複勝圏内には、スターロツチ、クリヒデ、ケンホウ、シャダイターキン、タマミ、キョウエイグリーン、サクライワイ、ビクトリアクラウン、タカラスチール、ティコティコタック、スマイルトゥモロー、スティルインラブ、カワカミプリンセス、レジネッタ、ヴィブロス、アドマイヤリード、リスグラシュー、ラッキーライラック、ソダシなどがいる。
歴代優勝馬
年齢表記は2000年以前も現在の年齢で表記
第1回、第2回は芝2000m、第3回~第43回は芝1600m(第14、15、18、22、24~27回は中山競馬場、芝1600m)
第44回~は芝1800m(第50回は中山競馬場、芝1800m)
関連項目
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- 2500pt