エターナル(財)とは、『Yes!プリキュア5GoGo!』に登場する敵組織の名称である。
実際に財団法人であるかどうかは定かではないが、前作のナイトメア(株)に合わせ、便宜上名前をつけているだけだということを留意されたし。
概要
館長が組織している盗賊集団。世の珍しものを片っ端から強奪し、美術館にコレクションしている。
組織体系はナイトメア(株)と同等にブラックであり、構成員をなんとも思わない非道な方針である。
予想外の続編であったためかナイトメア(株)よりも組織としての人気は低めか。ただし声優陣は毎度のごとく豪華である。
下級構成員
といっても本編ではこの二人だけである。
スコルプ
イケメンながら薄幸そうな顔をしたお兄ちゃんの人間態を持つサソリの怪人。声は子安武人。テラ子安。
毎度シリーズの宿命ともいえる、プリキュアと初戦闘をしたものは一気に立場を失うという法則に則り、たいした情報もないうちに戦わされているうえ、鬼のような上司に報告書を書かされまくり寝不足という哀れな立ち位置。
あげく後輩(年齢は自分より上っぽいが)なブンビーさんがいちいち名前を間違えてくるため、怒鳴り散らさないといけないという、まさに四面楚歌。「スコップさん」「酢昆布さん」「山本さん」etc・・・。
「私はスコルプだ!」
しかし後半はどういうわけかブンビーさんとの間で友情が生まれ、プリキュアでは世にも珍しい同時出撃も披露した。が、それでも敗北し、ついには超獣化してサソリの怪物へと変身、プリキュア5に決戦を挑む。
が、玩具を売るために・・・もといミルキィローズを活躍させるための踏み台として、ローズ単体に圧倒され、最後は必殺技で消滅させられた。
最期に発した「さらばだ、ブンビー・・・」は後の腐女子達の妄想を膨らませることとなる。
前作のギリンマ同様、プリキュアショーではその後もしばらく活躍。言うことを聞かないホシイナーに手を焼くなど、本編に比べてコミカルなキャラになっている。
また、プリキュアオールスターズの原型となった短編映画では、人間態のスコルプさんらしき姿を確認することができる。
ブンビー
「あの、私の話聞いてます?」
相変わらず幸と影の薄い元ナイトメア(株)の中間管理職。声は高木渉。
作業着に着替え、新規一転新たな職場で頑張ろうとするが、上司に恵まれず悲惨な日々を送る。
詳細はブンビーさんにて。
上級構成員
どちらかというと評価の高い人々。しかしそれもプリキュアの登場により打ち破られていく。
ネバタコス
「とびっきり!はっじっけーるあーこがれェェェ、ゲッチュウ!って、聞こえねぇよ!」
人間時はタコハゲのオッサン、怪人時はイカみたいな色をしたタコ怪人になる。声は島田敏。
コレクションの没収率は高いが勤務態度はかなり悪く、コレクション候補を傷つけた状態で持ってきたり報告書が適当だったりと、典型的な性悪社員である。
ただの残虐非道な中年デブかと思いきや、うららの「とびっきり!!勇気の扉」をイカス音楽として気に入ってしまい、その場で口ずさんじゃったお茶目さん。
スコルプさんの代わりにローズパクト没収任務専属になり、必然的にブンビーさんの上司となった。まぁその時点で死亡フラグであるが。
初戦闘ではこちらも登場したばかりまだ強いはずのミルキィローズを相手に軟体で攻撃を受け流しスタミナ切れにまで追い詰める強さを見せている。
が、プリキュアに散々敗れたあげく、事務も満足にこなせない体たらくに怒ったアナコンディにも散々罵倒される毎日が続く。あげくの果てに帰還しようとしたところプリキュアに食いつかれ、結局一緒に本部へ帰還してしまうという大失態を犯してクビになってしまう。
追いつめられて超獣化し、さらに気持ちの悪い化け物ダコ形態になるが、プリキュア5GoGo初の合体技を受けて消滅した。
あまりにも理不尽な死に方をしたためかオールスターズDX2にも参戦し、ノーザ、キントレスキー、ムカーディアと共に初代&SSチームと戦った。が、ほとんどまともな台詞がないうえにせっかくの超獣形態がほとんど映らず、プリキュアと会話すらしないという可哀想な扱いで終わった。
シビレッタ
「しつっっっこいねぇ!」
プリキュア敵幹部初のガチババァ。敵総裁としてはデスパライアがいるが、あっちは若返ったのでやっぱりこの人だけである。声はねるねるねるねで有名な鈴木れい子。
キノコの怪人。変身してもキノコ怪人であり、変わるのは化物みたいな目付きくらいであるという珍しい人。
おとぎ話の世界に相手を引きこんで戦うという独特の戦法をとる。おかげでシビレッタさん登場回は毎度プリキュア5面々のコスプレが見られるというありがたい回となった。一番の功績は間違いなくかれんさんの浦島太郎スタイルであろう。
館長に信頼される実力者で、実は引退していたが、プリキュアとの戦いではそうとは思えないハッスルっぷりを発揮した。見た目と違って身体能力もありミルキィローズの攻撃を軽く避けて返り討ちにするほどであった。が、六人という明らかに不利な状況でフルボッコにされるなど、老骨にムチを打ち過ぎな感が見られる。
あまりにも失敗がかさんだ為信用を失い、用なし扱いされたことで怒り最後の戦いを挑むが、逃げればいいのにプリキュア5の合体技をまともに受け止めようとして死亡した。
老い先短い命を早く枯らしてしまった哀れな人。が、かぐや姫の回では自身がかぐや姫になりたがるなど、年を弁えない部分も多く見られる。
ある意味、後のスマイルプリキュア!で活躍するマジョリーナの原型となったキャラと言えるかもしれない。
イソーギン&ヤドカーン
「ローズぱくっと」
人間時にガリガリの漁師みたいなのがイソーギン、声はチョー。デブチビ短足根暗というなんとも救いようのない設定なのがヤドカーン、声は乃村健次。
没収率100%という破られる気満々な設定があるが、もちろんすぐに破られた。喋るときはヤドカーンがまずしゃべり、それをイソーギンが反復して喋るのが特徴。
変身すると合体し、ヤドカーンのうえにイソーギンがくっついているという変な姿になる。いたって捨てキャラな設定と外見だが何気に強く、プリキュアの必殺技を大抵かすり傷で済ませてしまう防御キャラ。
チョーさんのアドリブがよく光っていた。流石ビーストメンバーというべきであろうか。
プリキュア・レインボーローズ・エクスプロージョンを痛いものだと認識しており、これが飛んでくるとすぐに怖がって逃げてしまうのがお決まり。
かと思いきや最後は映画プリキュアのフリーズンとフローズンのごとく仲間割れしたあげくドリームとローズの名前もわからぬ合体技で倒されてしまった。あの強さはどこへ・・・。
ムカーディア
超イケメン、プリキュアと親交(絆を破壊する目的で近付く)がある、モテモテというリア充爆発しろと言いたくなるような男。声は置鮎龍太郎。
本来プリキュアにおける敵を騙すために近付くパターンは、完全に改心フラグであるが、彼のみが死亡している。そればかりかニューNo.2になりたい病という救いようのない病を患っている野心家。
人間時の名前は百井京介(ももいきょうすけ)で、あのかれんさんすらポッとさせてしまうような憎い男だったが、イケメンの無駄遣いと言わんばかりの「ミスターマジック」というクイズ番組のインチキ司会者に変身するなど、実はセンスに欠けている。
あげくにりんちゃんさんをたぶらかそうとするが、たまたま人間世界でアルバイトをしていた文尾さん(ブンビーさん)によって悪事を全部バラされたため、ついに真の姿を現す。
真の姿はムカデ怪人であり、あのイケメン顔はどこへやら、仮面ライダーの怪人にも負けないキモさを発揮する。肋骨みたいな毒針を背中から展開した姿はあまりにも残酷。(精神的な意味で)
また、イケメンボイスを演じていた置鮎龍太郎もこの形態になると悪役として妙にハッスルしてしまう。普段こういうガチガチの悪役をあまりやらないだけにきっと張り切ってしまったのだろう。
なお、プリキュア5を騙していた罪として、正体がバレた後はまるで今までの交流がなかったような扱いになってしまった。
最後はアナコンディをNo.2から引きずり下ろそうと奔走し、あげくブンビーさんに頼るという惨めな方法で館長にゴマすりしようとするが、「イラネ」と一蹴されてこともあろうに館長の力によって消滅してしまった。
あまりにも惨めすぎたためかオールスターズDX2には執念で出陣。超能力で周囲のものを浮かして新人プリキュアをイジメたりパッションと激しい肉弾戦を繰り広げたり本編以上に張り切っていた。なお、映画では本編で披露することがなかった超獣化を披露している。
置鮎龍太郎もかなりノリノリだったようで、カレハーン役の千葉一伸と一緒にプリキュアオールスターズDX2のポスターの前でハートマークを作ってしまう始末である。
余談だが、後に置鮎龍太郎はクイズ回で熾烈な戦いを繰り広げたキュアアクア役の前田愛と結婚した。世の中どうなるかわからないものである。
上層部
アナコンディ
「書き直し!」
心身ともにメデューサのような女性、今作のカワリーノポジション。館長の右腕であり、嫉妬心激しいキャリアウーマン。声は山像かおり。
報告書オタクで、報告書の書き方を一々指示してくるうえにまともな構成になっていない報告書は読まずに捨てるか抹消してしまうという、まさに報告書に対して美学を持っているかのようなお方。
この報告書オタクさが災いして部下達はみんな心労でプリキュアに対する対抗能力がダウンしてしまっているが、誰も気にしていない。スコルプさんの弱りっぷりは見るに耐えない有様である。
戦闘能力はかなり高く、変身前の状態でもミルキィローズが全く歯が立たないほどである。
変身する、とはいっても本当にメデューサっぽくなって服装が戦闘服になる以外は特に変化がない。しかしその気になればプリキュアを倒せるほどの実力者であり、ミルキィローズを叩きのめした後、実際メデューサとしての力を使って館長の望みどおりプリキュア5を石化させ、コレクションとして没収してしまった。
館長のことが好きで好きでたまらないという女心を持つ。実際ウェブラジオでやってたCLUBココナッツにゲスト出演した際は何故か引き出しの中に入っていてココとナッツに髪の毛をロープと間違えられて引っ張られる。
「レディの髪をよくも!罰としてちゃんと報告書を書かないと許してあげないんだからね!(実際の台詞とは多少異なります)」といってココとナッツまでも報告書地獄に陥れた鬼女。
最後は館長を愛するあまり石に変えようとするが、当然千葉繁声のラスボスがそんなことで死ぬわけはなく、あっさり返り討ちにされてしまった。
しかし、最後の最後で幽霊同然の状態で再登場。結果館長と一緒にあの世へ行くことが出来た。
館長
「アナコンディ・・・!」
その名の通り、エターナルの館長。本名は不明。鉄仮面に椅子に座っているというちょっと世紀末の入った中年男性。声は千葉繁。でもアドリブは一切ないです。(千葉繁「本当はやりたかったけど、このキャラは崩せないからさ…」)
自分にとって価値のないものは全部ゴミというちょっと子供っぽい性格だが、椅子に座った状態でプリキュアとローズを圧倒してしまうすごい敵である。前作のデスパライア様は少し見習うべきかと。
フローラにゾッコンであり、なんとか彼女のお家であるキュアローズガーデンに行きたがり、それ故にローズパクトを狙っている。
ローズパクトを奪いキュアローズガーデンにいった後は仮面を脱ぎ去ってRPGによく出てくるデーモンのような悪魔に変身。スーパープリキュア軍団を改めて全員たたき潰した。
が、手紙の力によって復活したプリキュア5により徐々に押されはじめ、最後はプリキュア5とローズの合体技でフローラっぽい女神様の胸の中に抱かれ、アナコンディに抱きつかれ(?)、ハーレム状態のままこの世を去った。
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