ナイトメア(株)とは、『Yes!プリキュア5』に登場する敵組織の名称である。
(株)とついているが、株式会社かどうかは定かではない。というかブラック企業。
概要
デスパライアが築き上げた企業であり、ドリームコレットを手に入れるために日夜活動している。
非常にブラックな企業方針が採用されており、上司からの圧力は日常茶飯事で、嫌味、脅し、制裁などは事も無げに行われている。
もっとも恐ろしいのは、役立たずとみなされると使い捨て扱いされてしまうことであろう。
役立たず扱いされたものは、黒い紙が渡される。これを使うと超獣に変身し、凄まじい力を手に入れる。だが、自我を失ってしまう。
仕事をとるか、自分をとるか、あなたならどうしますか?
まぁ、やめるなら屋上へ来ていただきますが・・・。
企業方針
- 全てはデスパライア様のために。
- 皆はデスパライア様のために、デスパライア様はデスパライア様のために。
- 過去の栄光は無意味。今有益な存在かそうではないかである。
- 役立たずはせめて黒い紙を使って役に立ってから死すべきである。
- 役に立つ気すらない奴は、会社の屋上から飛び降りるべきである。
平社員
ギリンマ
「すご~く痛いよ!」
ドリームコレットを奪取するため現れた第一の刺客で、カマキリの怪物。声優は勇者王、檜山修之。
人間の時は、妙にニヤついた目付きをしている、杖を持ったスーツ姿の男で、いつもメガネをかけている。両腕の鎌を使っての切り裂き攻撃が得意。パルミエ王国侵攻時はその力を多く振るっていたという。しかしプリキュアが現れてからというもの、失敗に失敗を重ね、どんどん業績が伸び悩んで行ってしまう。
プリキュアの前では超強気であるが、それは普段上司であるブンビーさんにイジめられているからであり、本来は気が小さく臆病で、ブンビーにはほとんど反抗できない。
「そんなに言うなら自分で行きやがれ・・・!」くらいしか口答えをしたこともなく、とかくブンビーには頭があがらない。昔は何かと語り明かす仲だったようだが、今ではブンビーさんが一番嫌味を言いやすい相手として君臨している。胃にいくつ穴を開けても足りない・・・。
業績不振が続いたため、カワリーノさんから辞令が届き、決死の覚悟で超獣化したが、プリキュア5のひき逃げ合体技の初犠牲者となって散ってしまう。彼の死は、当時多くのファンを号泣させた。
ブンビー、そしてファンからは「ギリンマくん」でお馴染み。本編でお亡くなりになった後も、プリキュアショーではまだまだ元気な姿を見せ、キュアルージュやキュアレモネードをふしぎなおどりで操るなど、かなりノリノリであった。
ガマオ
「ウーッス・・・」
ナイトメアの契約社員、ぶっちゃけバイトくんで、第二の刺客。ガマガエルの化け物。どういうわけか日本人みたいな名前だが、どこ出身かは不明。声優は陶山章央。
人間の時はちょっと恰幅のいい、しかし目の死んだニット帽男の姿になる。プリキュアに一度負けて以来、バイトをフケてあちこちを放浪。人間世界のバイトも経験したが、どれも長続きしていない模様。ドリームコレットをブンビーに売りつけるため、プリキュアに日夜戦いを挑む。
長い舌を器用に使った攻撃が得意。だがナイトメアから抜けた後は収入がなく、常に腹を空かせていたため、それに苦しむこともしばしば。初期に登場した刺客だが、こういった経緯から後半まで生き残っている。
カワリーノさんからブンビーを通さず復帰のチャンスを与えられ、いろいろと奔走するも、最後は黒い紙をカワリーノさんから超黒い手口で手渡される羽目になり、その効能を知らないまま黒い紙に無理矢理取り込まれて、超獣になってしまった。
ブンビーとの交流は、登場話での一会話だけだったが、彼からはちゃんと部下とみなされていた。良かったね、ガマオくん!
アラクネア
ナイトメア第三の刺客。バリバリのキャリアウーマン。ちょっとスタイルの良い蜘蛛女に変身する。声優は沢海陽子。
人間時はいかにもキャリアウーマンっぽい姿の女性になる。その見た目通りプライドが高く、ブンビーさんの嫌味にはいつも反抗している。
蜘蛛の糸を使って戦い、これはコワイナーの防御力を底上げすることも出来る優れもの。カワリーノさんにも評価されるなど、戦闘力は下級構成員としてはかなり評価されている模様。
かなりの自信家であるため、負け続けているのにも関わらずプリキュアの好成績のグラフを見て自分達のものと勘違いし、「右肩上がりで調子がいい、自分が幹部になる日も近い」と妄言を吐いているなど、自分のことが見えていない感がある。(もっとも、これはギリンマも似たようなことをやっていた)
そのプライドの高さが災いし、カワリーノに直訴して黒い紙を入手して、プリキュアに最後の戦いを挑みにいく。この際ブンビーさんにも止められているが、「自分の部署が危ういからでしょ」と半分図星をついて黙らせている。その後も必死の説得も虚しく、アラクネアくんはそのままプリキュアに倒され帰らぬ人となった。
・・・と思いきや、その有能さを買われてプリキュアオールスターズDX2ではまさかの復活を果たす!その時には超獣化をコントロール出来るようになっているなど、さらに力をつけて帰ってきて、ダークフォールのカレハーンと共にフレッシュプリキュアメンバーを追い詰めている。
「いつまで寝てる、カレーパン!」は観客の笑いを誘った。意外と良いコンビなのかもしれない。
幹部
ブンビー
「言い訳はいいわけなんだよ、もう一回言うよ、言い訳はいいわけ、結果を出して!」
みなさんお馴染み、三馬鹿下級社員達の上司であり、ナイトメア幹部。蜂人間に変身するナイスガイな中間管理職。声優は高木渉。
詳しくはブンビーさんにて。
ハデーニャ
「あぁら、心配してくれるの?優しいのね、カワリーノちゃんってば!」
新たに現れた、ナイトメア大幹部。鳥の化け物に変身するオバさん。声優は小宮和枝。
人間の姿はちょっと金太りしたようなオバさん・・・というか細木数子です、はい。典型的なやかましオバさんであるが、この姿になるとココが「何か出たココ!」できなくなるなど、実は結構有能な人。カワリーノさんに冷や汗を流させるのだから、それはもう有能ですとも。
鳥人形態では羽を飛ばして攻撃するのが常であるが、強靭な腕から繰り出される拳もなかなかのもの。何か物体を持つことでそれを武器に変化させることも可能で、劇中では槍を生成してアクアと騎馬戦を繰り広げた。
意外にも登場回数は一番少ないが、新部署編では一番出撃しているため、結構印象に残った視聴者も多いのではないだろうか?最期はカワリーノさんに無理矢理仮面を被せられ超獣化し、そのままプリキュア5に葬られた。
カワリーノさんすら脅かすその投げキッスのおかげか、プリキュアオールスターズDX2でも復活幹部に抜擢。モエルンバ、ミズ・シタターレと共にプリキュア5&ミルキィローズと交戦した。開口一番に「久しぶりだねぇ」と挨拶したり、ミルキィローズに変身していたミルクを見て「お前か」と言ったり、ファンにはちょっと嬉しい掛け合いが見られた。ちなみにこの時はあれだけ嫌がっていた超獣化を自ら行っている。
ブラッディ
「カワリーノ・・・!」
ナイトメアの中でも、カワリーノが敬服するほどかつて功績を残したと言われる幹部で、コウモリの怪物。声優は丸山詠二。
人間形態が真の姿ではないかというくらい、普段はずっとシルクハットにステッキ姿の老人形態でいる。ほとんどしゃべらず、初登場時も顔を見せていたのにも関わらず喋らなかった。カワリーノさんとはかつての上司と部下という複雑な関係。
古くから勤務しているため、何かと近代の手法を用いるカワリーノの方針を毛嫌いしている。
自ら戦っても強い(人間形態でも)が、彼の持ち味は巧みな精神攻撃であり、彼の巧みな話術に挫折しかけるメンバーも少なくなかった。くわえて使役するコワイナーは空間をまるごと覆い尽くしてしまうタイプのみであり、それもまたブラッディの話術を後押しする。
真の姿は二回のみの登場と、非常に少ない。おまけにコウモリ形態は異常に貧相な姿をしているため、人間形態よりも弱いと思われがち。実際活躍したイメージはあまりないような・・・。
最期は超獣化することもなく、「ピンキーが揃った」という美味しい情報だけ搾り取られたあげく用済み扱いされ、黒い仮面を強制的に被せられたまま、絶望の淵に捨てられてしまう。
しかし、最後の最後で自らを蹂躙したカワリーノを自分と同じ絶望の淵に引きずり込んだ。その際、一応彼も超獣化しているのだがその全貌は明らかになっていない。
上層部
カワリーノ
デスパライア様の側近で、社長を除けば一番偉いのは彼。目ぇデカッ!声優は結城比呂。(現在は優希比呂)
細身の体型で、不敵な笑みを常に浮かべている人間状態で主に登場する。
とにかくデスパライア様のために働いている人で、それ以外のものにはとても冷たい、というかどうでもいいと思っており、基本的には無関心である。常に慇懃無礼な態度で部下と接し、キレのある嫌味でブンビーさんの胃に穴をプチプチ空けていく、ブンビーさんの天敵。
物語当初から登場し、その存在感をじわじわと見せつけていたが、新部署になってからはほぼ毎回登場するなど、一気に出番が増した。同時にブンビーさんの胃痛も増した。
非常に戦闘力は強く、とてもかつてブラッディさんの部下だったとは思えない。超獣化したギリンマくんを片手で抑えつけたり、本気を出すとナイトメア本部が壊れるなど、とにかく恐ろしい実力の持ち主とされていた。
実際、真の姿は二対のデッカイしっぽを持つカメレオンのような魔人で、超獣化幹部と同等、あるいはそれ以上の体躯を持つ化け物である。変身するといつもの性格はどこへやら、ちょっとハイなテンションでプリキュアと戦う。
散々部下を蹂躙してきた罰か、最期は元上司のブラッディさんの道連れにあって退場という、なんとも悲惨な結末を終えた。
5で消滅した敵キャラであるが、5GOGOでもブンビーの口から度々その名があがるほど、彼の心に大きなトラウマを残した。
しかも、その執念からか、5GOGOの最終回では人間世界にカワリーノさんソックリな人間が登場し、あろうことかブンビーカンパニーに就職した。しかもこの就職難のご時世に社長をアゴで使うような態度で勤務しているなど、良い根性をしている。ちなみに声はカワリーノさんとちゃんと同じ。
さらに、プリキュアオールスターズDX2・DX3にもモブ出演しちゃうなど、何気にブンビーさんと同じく人気敵キャラクターである。
にしても、目ェ、デカァッ・・・。
デスパライア
「何故夢を見られる?」
ナイトメアのボス、すなわち社長である。シリーズでは初の女性ラスボスで、また稀なラストを迎えた相手。声優は杉山佳寿子。
常に仮面をしており、素顔は不明。ドリームコレットを手に入れ、永遠の命を我が物にしようと画策する。大ボスであるため、当然のごとくほとんど登場せず、モニター越しで部下達と対話する。
夢や希望などを嫌っており、最終決戦に先駆けてプリキュアと戦った時は、その力に押されて恐怖を感じてしまうほどであった。
ようやく最終決戦でドリームコレットを手に入れ、願いを叶えて永遠の命を手に入れた、その際若返ったらしい素顔をプリキュア達やカワリーノの前に晒した。しかし、ドリームコレットが失われた後も小さな希望を持ち続けてなおも立ち上がるプリキュアに興味を示し、和解に向かおうとする。
しかし、カワリーノがブラッディに引きずり込まれたことで絶望の力が暴走、自らプリキュアに封印されることを選んだ。現時点で和解エンドを迎えたラスボスは、彼女と「スイートプリキュア♪」のノイズ(ピーちゃん)・「ハピネスチャージプリキュア!」のレッド(ディープミラーの正体)である。
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