株式会社アース・スター エンターテイメントとは、出版事業、映画配給事業などを手がける日本のコンテンツ企画会社。
株式会社トップ・パートナーズの子会社で、TSUTAYAやTポイント等で知られるカルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社の連結グループ会社でもある。
会社概要における社名表記、出版物等における発行者表記では"アース・スター"と"エンターテイメント"の間に空白が入れられており、「アース・スター エンターテイメント」とするのが正式表記だと思われる。ただし、通信販売サイトやニュースサイトなどでは空白を入れずに「アース・スターエンターテイメント」と表記されることも少なくない。
概要
2006年6月5日に設立。本社は東京都港区赤坂に置かれている。法人番号は6011001053229
写真集・書籍の出版業務のほか、映画・音楽の企画制作・版権業務などを行なっている。かつては芸能アーティストの養成・マネジメントも行っていた。
コミック・アニメ事業
TVアニメーションの製作、コミックの発行などの事業にも力を入れている。
出版事業開始当初よりコミックやサブカルチャー関連書籍を単発で発行してはいたが、2011年に月刊コミック誌「月刊コミック アース・スター」を創刊しコミック市場へ本格的な参入を開始した。
TVアニメーション事業としては、2009年に『聖剣の刀鍛冶』の製作に参加。2012年以降は『てーきゅう』や『世界でいちばん強くなりたい!』などの月刊コミック アース・スター掲載作品、『血液型くん!』などの同社出版のコミック作品のアニメーション化を行なっている。
携わったアニメ作品の多くがニコニコチャンネルで配信されており、またコミックの一部はニコニコ静画にて電子書籍として発行されている。特に自社より原作を出版しているコミックのアニメ化作品については、自社CMを積極的に挿入しているため、アース・スターの社名やレーベル名を耳にしたことのあるユーザーは少なくないだろう。これを受けて、ユーザーからは皮肉や冗談で「CMが本編」という旨のコメントやタグ付けがなされることもある。
2016年7月を以てアニメ事業はトップ・マーシャルのコンテンツレーベル「スマイラル」に完全移行した。これにより、映像ソフト発売からは完全撤退したことになる。
コミック アース・スター
2015年1月19日に創刊したコミック配信サイト。後述の月刊コミック アース・スターのデジタル版として位置づけられることもある。詳細は単語記事「コミック アース・スター」を参照。
月刊コミック アース・スター
2011年3月12日に創刊した青年コミック誌。2014年11月12日発売号をもって休刊した。詳細は単語記事「月刊コミック アース・スター」を参照。
アニメ作品への参加
作品名 | 放送時期 | 参加形態 | 備考 |
聖剣の刀鍛冶 | 2009年秋 | 企画・製作 | |
てーきゅう | 2012年秋 2013年夏 2013年秋 2015年春 2015年夏 2015年秋 2016年冬 |
企画・製作 | 原作:コミック アース・スター連載 ※てーきゅう8期以降は不参加 |
まんがーる! | 2013年冬 | 企画・製作 | 原作:月刊コミック アース・スター連載 |
ヤマノススメ | 2013年冬 2014年夏 |
企画・製作 | 原作:コミック アース・スター連載 |
血液型くん! | 2013年春 2015年冬 2015年秋 2016年冬 |
企画・製作 | 原作:同社より日本語版コミックス発行 |
世界でいちばん強くなりたい! | 2013年秋 | 企画・製作 | 原作:月刊コミック アース・スター連載 |
pupa | 2014年冬 | 企画・製作 | 原作:月刊コミック アース・スター連載 |
ノブナガン | 2014年冬 | 企画協力 | 原作:コミック アース・スター連載 |
高宮なすのです! | 2015年春 | 企画・製作 | 原作:コミック アース・スター連載 |
ミリオンドール | 2015年夏 | 企画・製作 | |
枕男子 | 2015年夏 | 企画・製作 | コミック アース・スターにてコミカライズ化 |
あにトレ!EX | 2015年秋 | 企画・製作 | ※続編の『あにトレ!XX』は不参加 |
魔法少女なんてもういいですから。 | 2016年冬 2017年冬 |
企画・製作 | 原作:コミック アース・スター連載 ※セカンドシーズン以降も参加 |
うさかめ | 2016年春 | 企画・製作 | 原作:コミック アース・スター連載 ※映像ソフトはスマイラルより発売された。 |
鬼斬 | 2016年春 | 企画・製作 | ※映像ソフトはスマイラルより発売された。 |
国民的まんがグランプリ
アース・スターエンターテイメント、TSUTAYAが主催する公募大賞で2014年に第1回目が開催された。
まんが部門、原作部門の2部門を募集し、まんが部門のグランプリは1000万円、原作部門のグランプリは500万円と非常に高額であり、受賞作品は「月刊コミックアース・スター」での連載化、単行本化、全国TSUTAYAによるパワープッシュ、テレビアニメ化がされる。
月刊コミックアース・スター編集部、SHIBUYA TSUTAYA店舗スタッフ、鳴海杏子、幕内和博(アース・スターエンターテイメント代表取締役社長)らが審査員を務める。
第1回目の開催では各部門ともグランプリ、準グランプリの受賞に相応しい作品は選出されなかった。
書籍出版事業
コミック関連以外の出版業務として、ペットや料理などの趣味実用書、自己啓発やハウツーなどのビジネス書などの発行も行っている。
なお、2014年2月現在、アース・スター エンターテイメントが発行している書籍は、株式会社泰文堂に発売が委託されている。TSUTAYAの店頭検索端末やオンライン検索などを利用する際、出版社名の入力欄に「アース・スター エンターテイメント」と入力してもヒットされないことが度々あるが、このような場合は「泰文堂」と入力して再検索するとヒットされる。
2014年12月に、大人向けファンタジー小説レーベル「アース・スターノベル」を創刊した。
映像事業
アニメーション製作以外の映像事業として海外で製作された映画の国内上映及び映像ソフトの発売・販売業務を行っている。映画については少数の劇場で短期間のみ上映されることがほとんどだが、レンタル版として映像ソフト化された作品は全国のTSUTAYAで取り扱われ、また注目作品として陳列されることも少なくない。
音楽制作事業
主に声優の楽曲制作をおこなっている。詳細は単語記事「アース・スター レコード」を参照。
タレント養成・マネジメント事業
2018年まで声優、歌手、アイドル等のタレントのマネジメントや養成も手がけていた。
洋画の吹替、アニメーションのアフレコ、CMのナレーション、雑誌企画のレポーターなど、自社関連の業務で活躍させる傾向がやや強かった。
2014年の公募オーディション「国民的声優グランプリ」では、3,000件を超える応募者の中から9名がそれぞれ、グランプリ、準グランプリ、審査員特別賞を受賞してデビューを果たした。
2018年3月末を以て声優・タレント事業から撤退し、当時在籍していたタレントも全員退所している。
かつて所属していたタレント
- 山下真実(現在は山下まみ名義で青二プロダクション所属)
- 近藤佑帆(現在はモデルとしてアジア・ビジネス・パートナーズに所属)
- 矢城利恵香
- 望月将
- 高山翼
- 村北沙織(クロコダイルに移籍後、2018年引退)
- 斎藤愛永(病気療養のため休業)
- 鳴海杏子(旧芸名は杏花、2016年よりフリー、2018年頃引退)
- 海月いづみ(旧芸名は新井田いづみ、2017年引退)
- 愛原ありさ(附属養成所を経てマウスプロモーション所属)
- 谷尻まりあ(フリーを経てオブジェクト所属)
- 中島由貴(ビーフェクトに移籍)
- 高尾奏音(フリーを経てリンク・プラン所属)
- 小出ひかる(小珠ひかる名義でDEARSTAGEに移籍)
- 曽我部英理(舞台に転向後、2020年引退)
チアーズ
山下真実、杏花、近藤佑帆、矢城利恵香で結成された月刊コミック アース・スターのキャンペーンガールユニット。後に、山下と杏花の二名のみの活動となる。ラジオ配信やブログ更新、即売会イベントなどで宣伝広報を行った。リーダーは山下、副リーダーは杏花が務めた。
アース・スター ドリーム
中島由貴、高尾奏音、小出ひかる、愛原ありさ、曽我部英理、谷尻まりあ、新井田いづみの7人による声優アイドルユニット。2014年に開催された国民的声優グランプリ各賞の受賞者によって結成された。
関連チャンネル
関連項目
リンク
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