エックス(X)とは、
エックス(X)はCAPCOMのアクションゲーム『ロックマンXシリーズ』の主人公。他、『ロックマンゼロシリーズ』、『ロックマンZXシリーズ』に登場するキャラクター。
ゲームキャラのエックス
ロックマンXシリーズにおいてのエックス
Dr.ライトが製作した最後のロボット。
エックスはそれまでのロボットとは異なり、本来持ち得ないはずであった「悩む」ことができるという特徴を備えていた。
「ロボット三原則」にさえ悩み、そして自らの意思でこれを破る事が可能である事を危惧したライト博士はエックスの安全性と解析のために30年余りに及ぶ検査が必要と考えた。事実、約100年前の世界でロックマンが敵とはいえ人間であるDr.ワイリーを殺害寸前まで追い詰めた事があった。
しかし、ライト博士自身の寿命の問題と、研究を引き継げる人物がいなかったことから、その役目を綿密な機能チェックを行う為のカプセルに託し、以降約100年間、エックスはカプセル内に封印され、眠り続ける事になる。
そして100年後のA.D.21XX年、それまでのエックスは科学者であるDr.ケインに発見され封印を解かれる。余談ではあるが、正確ではないもののロックマンXのOPデモにおけるケイン博士の解析プログラムの文字列にあるバージョン最終更新年に2114年とある為、ロックマンXの世界は2114年もしくはそれ以降の年代と推測される。逆算するとエックスが造られたのは2014年かそれ以降とも推測できる。
これをきっかけにケイン博士の手によってエックスを基にした人間的思考回路を持つロボット、レプリロイドが誕生する。このため、エックスは全てのレプリロイドの始祖と云える(ごく一部の人物のみ知る極秘事項であり対外的には一人のレプリロイドとして登録されている)
また、不完全な形で復活した(当時の科学者最高峰であるケイン博士の頭脳を以てしても完全解析出来なかった)エックスはケイン博士を保護者としてイレギュラーハンターに入隊する事になる。
入隊後、シグマを隊長とする第17精鋭部隊というエリート部隊に配属されるが、平和主義者で争い事を好まない優しい性格が、周囲のハンター達からは軽蔑の眼差しを向けられる事になり、常にB級ハンターとして落ちこぼれのレッテルを貼られることになる。
しかし先輩で親友のゼロや上官のシグマ等、一部の特A級ハンターはエックスの中に秘められた潜在能力の存在に気付いていた。
最初のシグマの反乱の鎮圧後は、その功績が認められシグマの反乱によって空席となっていた第17精鋭部隊隊長へと昇格。
彼の優しさに対する軽蔑を持つレプリロイドも減り、むしろ尊敬と人望を集めるようになった。
しかし、終わらない戦いとイレギュラーハンターとしての己の存在意義の疑問から、前線を退きニート化してしまう時期もあった。
身長:160センチメートル(コマンドミッション時:165センチメートル)
体重:57キログラム(ロックマンより軽いのは科学の進歩のため)
年齢:人間の年齢にして14~15歳
声優:女性制作スタッフ(X)[1]・伊藤健太郎(X4)・森久保祥太郎(X5~X7)・櫻井孝宏(コマンドミッション・X8・イレギュラーハンターX・プロジェクトクロスゾーンシリーズ・DiVE)・水島大宙(ゼロシリーズ・ゼクスシリーズ)
太陽エネルギーを動力とし、ボディは軽量<チタニュウムX>合金でできている。
また、「エックス」という名前は、プログラムされた規律に縛られず自らの意志で自らの行為を決定することができるという無限の可能性『未知数(X)』を持つことからつけられた。
ロックマン同様にDRN.があるのかは不明であるが、エックスバスターはロックバスターMk.17である事は判明している。
ここで一つの謎がある。何故Dr.ライトはロックマンと違い初めから最低限の武装を持った戦闘ができるロボットとして造り、そして遺したのかである。
しかも三原則を破りかねない要素を持っているにも関わらずにである。悩む機能が戦闘で運用された事を想定した研究だったのか、真相はいまだ闇の中である。
パワーアップパーツを用意している事からも少なくとも戦闘自体は想定内とみられるが、アルティメットアーマーが存在するあたり何らかの脅威に対抗する事まで見据えていたのかもしれない。
ロックマンゼロシリーズにおいてのエックス
(ゼロシリーズはXシリーズと異なる歴史を辿っていることに注意)
ナイトメア事件後、ゼロが眠りについた後もイレギュラーハンターを続け、最終的にマザーエルフを用いイレギュラー戦争を終結。その後に発生した妖精戦争においては封印から一時的に目覚めたゼロと協力、ダークエルフの捕獲しDr.バイルの野望を打ち破る。ゼロの再度の封印を見届けた後、理想郷ネオ・アルカディアが創り出されるにあたっての指導者的存在となった。しかしその後ダークエルフの本体を封じるために、自らのボディもネオ・アルカディアの極秘エリア・ユグドラシルに封じられることとなってしまう。
公にはエックスが突如失踪し、騒然となったネオ・アルカディアの統治者となったのは、後に科学者の少女シエルが生み出した自身のコピーと、彼のDNAとパーツデータを用いた4体のレプリロイド ‐ ネオ・アルカディア四天王賢将ハルピュイア・妖将レヴィアタン・闘将ファーブニル・隠将ファントムであった。
身体の自由が利かないため、サイバーエルフ(≒レプリロイドの人格)として活動する。しかしコピーによるレプリロイド弾圧を止める事はできず、目覚めた親友ゼロにそれを託し、サポートすることとなる。サイバーエルフとなってもネオ・アルカディアのセキュリティを突破したり、洗脳されたレプリロイドを一時気絶させる等の力を発揮した。
一人称が『僕』へと変わり、ホログラムで見る彼の姿はローブを着ているため、どことなく中性的になっている。彼の全身絵はサウンドトラックであるリマスタートラック ロックマンゼロ・テロスのブックレットでのみ見ることができる。同サウンドトラックの中では彼のゼロ3においての活躍がドラマCDとして聞くことができる。
なお、ゼロシリーズにおいては3作目までのみの登場である。理由は(以下ネタバレにつき反転)2作目でオリジナルボディがエルピスに破壊され、力を使い果たしたことにより魂自体が消滅してしまったためである。最後に彼は全てをゼロに託し、消えてゆく。オリジナルとコピー両方を失い、4作目でネオ・アルカディアから逃げ出したキャラバンの人間達はゼロ含むレプリロイド達を憎む事になってしまう。
外部出演のエックス
シリーズ全体の主人公であるロックマンと比べるとエックスの外部出演は控えめだったが、2012年の「プロジェクトクロスゾーン」以降ゼロと共に出演(1ではアイリス、2ではVAVAが共演)、声優は櫻井孝宏が担当。
2017年にはカプコンとマーベルレジェンドのクロスオーバー「MARVELvsCAPCOM」シリーズ最新作の『:infinity』にも参戦決定…したもののこちらでは日本語ボイスが収録されておらず英語でしゃべる。
ニコニコ動画でのエックス
パロディ動画やMAD等では本編のシリアスな性格とは一転、ネタキャラになっていることが多い。
英語圏ではエックスの声がとても高く少女の様であるため、欧米では女々しいイメージが強いようだ。
関連動画
OP・BGM系統
MAD系統
彼を題材にした替え歌
MMDモデル
関連項目
脚注
- *緒方恵美がかつて自分がやったとが言及したことがあるのだが、サウンドスタッフだった山本節生からは「有名声優さんがやっているって噂になっているんですが、ない!ない!って話ですよ」「あんな隠し要素で、どこで鳴んねん!みたいな音にそんな有名な人にお金いくら払うねん!」「とにかく、“波動拳”の件はこれが本当のところですね。どうも、声優さんご本人のホームーページでロックマンXやったよ、…という事が載ってたというのが噂の発祥っぽいんですが、アニメとかCMとかなんか別のロックマンXと混ざって噂になったとかかな?声優さん使えれば使ってますよ!でも、そんな方のボイスをオクターブ上げ出来ないですしね(笑)」と否定されている。実際使用されている音源は「波動拳!」のみで容量調整のためかなり音質が変わっており声を聞いただけで判別ができなくなっているとのこと。
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