FIFA U-20ワールドカップ単語

フィファアンダートゥエンティーワールドカップ

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FIFA U-20ワールドカップとは、FIFAが主催する20歳以下のナショナルチームによるサッカーの国際大会である。

2005年大会まではFIFAワールドユース選手権（FIFA World Youth Cham pio ns hip）という大会名だったが、2007年大会から現在の大会名となった。

概要

年代別サッカー世界選手権
FIFA U-20ワールドカップ
基本情報
創設	1977年
地域	全世界
主催	FIFA
参加チーム数	24チーム
年齢制限	20歳以下
最多優勝	アルゼンチン（6回）
サッカー国際大会テンプレート

1977年に第1回大会が開催され、以降2年ごとに開催。当初の出場国数は16か国だったが、1997年のマレーシア大会以降、各大陸予選を突破した23か国と開催国の計24か国で行われている。

本大会に出場できるのは、開催前年の12月31日付で20歳未満の選手に限られる。FIFAはこの大会を「明日のスーパースターの大会」と称しており、ディエゴ・マラドーナやリオネル・メッシといった歴史に名を残す名プレイヤーが大会最優秀選手に名を残している。

開催方式は、24か国を6つのグループに分け総当り1回戦のリーグ戦を行い、各グループの上位2チームと各グループ3位同士で成績上位（勝点、得失点差、総得点の順）の4チーム、計16チームがノックアウト方式の決勝トーナメントに進出するものとなっている。

2024年現在、23回開催された大会で最多優勝はアルゼンチンの6回。次いでブラジルが5回優勝している。伝統的に南米三強が強い大会であり、ヨーロッパ勢はポルトガルと旧ユーゴスラビア時代を含めたセルビアの2回が最多。また欧州・南米以外の地域では唯一ガーナが2009年にタイトルを獲得している。

日本は自国開催となった1979年が初出場で、これまで11回出場。1999年のナイジェリア大会では、小野伸二、高原直泰、稲本潤一、遠藤保仁らを擁した「黄金世代」が準優勝を果たしている。彼らの他にも、中田英寿、中村俊輔、本田圭佑、香川真司、冨安健洋、久保建英ら各世代の中心選手が出場している大会である。

また、日本のサッカー漫画で「キャプテン翼ワールドユース編」「Jドリーム飛翔編」などが同大会を舞台としている。

各大陸選出大会

大陸名	加盟連盟	選出大会	本大会出場条件
アジア	AFC	AFC U20アジアカップ	ベスト4
アフリカ	CAF	アフリカ U-20ネイションズカップ	ベスト4
北中米カリブ海	CONCACAF	CONCACAF U-20トーナメント	ベスト4
南米	CONMEBOL	南米ユース選手権	ベスト4
オセアニア	OFC	OFC U-20選手権	優勝&準優勝
ヨーロッパ	UEFA	UEFA U-19欧州選手権	ベスト4+プレーオフ勝者

大会結果

開催年	開催国	優勝	準優勝	3位	出場国数
FIFAワールドユース選手権
1977	チュニジア	ソ連	メキシコ	ブラジル	16
1979	日本	アルゼンチン	ソ連	ウルグアイ	16
1981	オーストラリア	西ドイツ	カタール	ルーマニア	16
1983	メキシコ	ブラジル	アルゼンチン	ポーランド	16
1985	ソ連	ブラジル	スペイン	ナイジェリア	16
1987	チリ	ユーゴスラビア	西ドイツ	東ドイツ	16
1989	サウジアラビア	ポルトガル	ナイジェリア	ブラジル	16
1991	ポルトガル	ポルトガル	ブラジル	ソ連	16
1993	オーストラリア	ブラジル	ガーナ	イングランド	16
1995	カタール	アルゼンチン	ブラジル	ポルトガル	16
1997	マレーシア	アルゼンチン	ウルグアイ	アイルランド	24
1999	ナイジェリア	スペイン	日本	マリ	24
2001	アルゼンチン	アルゼンチン	ガーナ	エジプト	24
2003	UAE	ブラジル	スペイン	コロンビア	24
2005	オランダ	アルゼンチン	ナイジェリア	ブラジル	24
FIFA U-20ワールドカップ
2007	カナダ	アルゼンチン	チェコ	チリ	24
2009	エジプト	ガーナ	ブラジル	ハンガリー	24
2011	コロンビア	ブラジル	ポルトガル	メキシコ	24
2013	トルコ	フランス	ウルグアイ	ガーナ	24
2015	ニュージーランド	セルビア	ブラジル	マリ	24
2017	韓国	イングランド	ベネズエラ	イタリア	24
2019	ポーランド	ウクライナ	韓国	エクアドル	24
2021	インドネシア	新型コロナウィルス感染症の世界的流行のため大会中止
2023	アルゼンチン	ウルグアイ	イタリア	イスラエル	24
2025	チリ	モロッコ	アルゼンチン	コロンビア	24

表彰

太字で記載されいてる選手はニコニコ大百科に個別記事のある選手

大会	ゴールデンボール (大会最優秀選手)	ゴールデンブーツ (得点王)
1977	ウラジミール・ベスソノフ	グイナ（4得点）
1979	ディエゴ・マラドーナ	ラモン・ディアス（8得点）
1981	ロムルス・ガボル	マーク・コーサス（4得点）
1983	ジェオヴァニ	ジェオヴァニ（4得点）
1985	シーラス	セバスティアン・ロサーダ（3得点）
1987	ロベルト・プロシネツキ	マルセル・ヴィテチェク（7得点）
1989	ビスマルク	オレグ・サレンコ（5得点）
1991	エミリオ・ペイシェ	セルゲイ・チェルバコフ（5得点）
1993	アドリアーノ	エンリー・サンブラーノ（3得点）
1995	カイオ	ホセバ・エチェベリア（7得点）
1997	ニコラス・オリベラ	アダイウトン（10得点）
1999	セイドゥ・ケイタ	パブロ（5得点）
2001	ハビエル・サビオラ	ハビエル・サビオラ（11得点）
2003	イスマイル・マタル	エディ・ジョンソン（4得点）
2005	リオネル・メッシ	リオネル・メッシ（6得点）
2007	セルヒオ・アグエロ	セルヒオ・アグエロ（6得点）
2009	ドミニク・アディアー	ドミニク・アディアー（8得点）
2011	エンヒキ	エンヒキ（5得点）
2013	ポール・ポグバ	エベネゼル・アシフアー（6得点）
2015	アダマ・トラオレ	ヴィクトル・コヴァレンコ（5得点）
2017	ドミニク・ソランケ	リカルド・オルソリーニ（5得点）
2019	イ・ガンイン	アーリング・ハーランド（9得点）
2023	チェーザレ・カザディ	チェーザレ・カザディ（7得点）
2025	オスマン・マーンマ	ベンジャミン・クレマスキ（5得点）

優勝回数

国名	優勝回数
アルゼンチン	6
ブラジル	5
ポルトガル	2
セルビア^[1]	2
スペイン	1
ウルグアイ	1
ガーナ	1
西ドイツ	1
フランス	1
イングランド	1
ソ連	1
モロッコ	1
ウクライナ	1

U-20日本代表の成績

開催年	成績	勝	分	負	得点	失点	代表監督
1977	予選敗退
1979	グループリーグ敗退	0	2	1	1	2	松本育夫
1981	予選敗退
1983	予選敗退
1985	予選敗退
1987	予選敗退
1989	予選敗退
1991	予選敗退
1993	予選敗退
1995	ベスト8	1	1	2	6	6	田中孝司
1997	ベスト8	2	1	2	12	9	山本昌邦
1999	準優勝	4	1	2	11	9	フィリップ・トルシエ
2001	グループリーグ敗退	0	1	2	4	4	西村昭宏
2003	ベスト8	3	0	2	6	10	大熊清
2005	ベスト16	0	2	2	3	5	大熊清
2007	ベスト16	2	2	0	6	3	吉田靖
2009	予選敗退
2011	予選敗退
2013	予選敗退
2015	予選敗退
2017	ベスト16	1	1	2	4	6	内山篤
2019	ベスト16	1	2	1	4	2	影山雅永
2023	グループリーグ敗退	1	0	2	3	4	冨樫剛一
2025	ベスト16	3	0	1	7	1	船越優蔵