テイニクェット・ゼゼーナンとは、スーパーロボット大戦に登場する架空の人物である。
地球人どもよ!私の概要だ!ありがたく見るがいい!
スーパーロボット大戦シリーズに登場する組織ゲスト(ゾヴォーグ)の太陽系方面軍作戦指令長官である。
スパロボαシリーズ以前の所謂旧シリーズにおける全ての黒幕といった位置づけのボスキャラであり、第4次スーパーロボット大戦(以下、「第4次」「第4次S」と記述)ではラスボスとして登場。
スーパーロボット大戦F(以下、「F」と記述)でも登場するのだが、こちらではラスボスではない普通のボスとしての登場となる。詳細は後述。
地球人に対して度を超えた偏見を持っており、対等な立場に見てはいない。ゲストによる『地球文明抑止計画』の指揮官という立場を利用して地球の強大な軍事力を独占し、本国での地位を得ようとしたが、最終的にロンド・ベル隊(鋼龍戦隊)に倒された。
何をしにきた人?
ゲスト(ゾヴォーグ)関連の話は一部ややこしいところがあるので、ゼゼーナンを始めとしたゲストが地球に何をしに来たのかを以下に簡潔に纏める。
ゾヴォーグ関連の設定は第○次シリーズ&FとOGシリーズで一部異なるが、以下はゼゼーナンが登場する第○次&Fにおける設定。
- ゾヴォーグ(「第4次」とOGシリーズではゾヴォーク)とは、地球から遠く離れた所にある星間国家連合の事。
「第3次」に登場したインスペクターや今回のゲストはこれらの連合の中の国家の一つである、と思われる。 - 軍事力方面にのみ異常に肥大化した地球文明は危険なものであるとした、ゲストの「地球文明抑止計画」の総司令官として地球に襲来。
計画の目的そのものは文字通り地球の軍事力を殺ぐ事だが、これとは別にゼゼーナン個人の思惑として、地球にある軍事技術を独占し、本国における地位を得るというものがあった。 - 地球への接触と言う点ではゲストはインスペクターに先を越されているという事になっているが、実はゼゼーナン自身は第3次よりも前、もっと言うとグランゾンが開発されるよりも前に地球に来ている。
- 地球の軍事技術を独占すると言う目的のための下準備であり、組織としては技術供与を行って見返りを得るという「取引」として来ていたが、ゼゼーナン自身はこの時供与された技術の一つ、後にグランゾンの心臓となるブラックホール機関に細工をして、グランゾンを「存在する限り偶然の発生率を歪めてしまうロボット」に仕立て上げる事が目的であった。
- これらの取引そのものは、シュウによるグランゾンの強奪・反乱によって調印式を破壊されたことで「以降音沙汰無し」と言う形になってしまうが、グランゾン自体は正しく稼動したため、ゼゼーナンの目的は一応達成されたと言える。
- その後、グランゾンのせいで偶然が多発し混乱の渦に巻き込まれていた地球を狙って、上記の「地球文明抑止計画」により、ゲスト軍を引っさげて再来。DCやポセイダル等、地球圏に更なる混乱をもたらし得る勢力と取引を行って裏で手助けし、地球を着々と侵略していった。
- しかし途中で、グランゾンにそのような仕掛けが施されていると気づいたシュウにより、一堂の面前で仕掛けを解除されると共に大々的にネタばらしされメンツを潰される。以降はDCやポセイダルなど協力関係にあった勢力の壊滅等で徐々に追い込まれ、最終的に火星地表のゲスト軍基地にて倒される事になる。
- 「地球文明抑止計画」は国家の決定によるもので、司令官として選出されたゼゼーナンが個人的な野望を持っていた・・・と言う見方が一般的ではあるが、ゼゼーナンによる周到な下準備があった上での計画であった事、ゼゼーナンは元々本国でも偏見の塊で強硬派筆頭として有名な人物であった事を考えると、計画そのものがゼゼーナン主導だったと考えるのが自然。
- 最終的には、枢密院(ゾヴォーグの最高意思決定機関)から停戦命令が出される。ゼゼーナンはこれを聞き入れず、あくまで独断による地球侵略を続行するが、枢密院特使となったメキボスが「ゼゼーナンが倒れれば和平を結ぶ用意はある」と言っていたあたり、本国からは実質的な造反者扱いをされるまでに至っていた様子。
スパロボ史上最も不遇なラスボス?
旧シリーズの最後を飾る筈のラスボスにも関わらず、ゲーム中では先述の通り何かと小悪党臭が漂う有様となってしまっている。具体的には、
- 行動目的が前述の通り『地球の強大な軍事力を独占し、本国での地位を確立する事』である為、後のシリーズのラスボスと比較するとどうしても小物感が拭えない。他のシリーズではアカシック・レコードを支配して神になるだの、地球上の全ての生物を滅ぼすだの、様々な並行世界を渡り歩くだのと言った面々で、比較するのもおこがましいほどの次元の違いである。
もっとも、これは他の面々がぶっ飛びすぎとも言えるので、あくまで自身の欲望に従って行動したゼゼーナンはある意味最も現実味のあるボスであったとも言える。 - 顔を出す回数はそれなりに多いものの、いずれも地球側に一泡吹かされて撤退するか、機体の調整不足で撤退するかばかりであり、最終決戦まではまともに戦うチャンスが無いどころか、大物といったイメージが殆ど無い。
- また、第4次のキャラクター辞典では「部下達には心優しい一面もある」と記述してあるが、シナリオ中ではそのようなシーンは一切無い。さらにFのキャラクター辞典ではその記述自体が削除されている。
- ステータスもまた大ボスを名乗る割にはさして強くもなく、さらに第4次では何故か性格が「弱気」。Fでは性格が普通になった代わりに、ゲスト軍との総決戦を行うシナリオただ1度きりしか出番が無くなった。(第4次では後半のとあるステージにて、顔見せ程度に登場する)
- 機体の強さもまた、最終面まで順当に進んできたプレイヤーならまず確実に勝てる強さでしかない。Fではその反省か、同作のラスボスであるヴァルシオンと肩を並べる程の凶悪性能となるものの、イデオンを使用しているプレイヤーの場合は一度も戦闘機会が発生しないまま「必中・熱血(魂)」イデオンガンで塵にされる事もしばしば。
- 第4次Sでは最終戦でイベントが追加され、シナリオ冒頭で雲隠れしてしまい初期配置の敵を全滅させるまで戦場に出てこない。また、ある程度ダメージを負うと自身の周辺に増援を出現させ最後の反撃を試みるものの、大抵はそのまま増援部隊が何も行動する事なく決着する。
- そして第4次・第4次S共に、進め方によってはシュウ(ネオ・グランゾン)に瞬殺されてラスボスの座を奪われる。一応この時、戦闘でバラン・シュナイルがネオ・グランゾンに攻撃を命中させる事が稀にあるがダメージがまさに「巨象に挑む蟻の一撃」状態なので涙を誘う。(しかもすぐに回復される)
- 加えてFではパプテマス・シロッコやシャピロ・キーツにまでラスボスの座を蹴落(ry
などなど、様々な観点からろくな扱いを受けていないボスキャラとなってしまった。
OGシリーズではディバイン・ウォーズの南極事件の映像にて登場している。フーレを使ってカモフラージュをしていたが、シュウ・シラカワには通じず攻撃を受けてしまう。
その後、第2次OGにて再度地球圏に登場。相変わらず身内を疑う悪い癖や地球人に対する偏見も変わっていない。変わったと言えば、グランゾンのブラックボックスの解析に「200年はかかる」と豪語していた台詞が「10年単位はかかる」と短くされたほか、決戦前の台詞「何千、何万という種をわずかな期間で絶滅に追いやっている」「星間連合種保存法に照らし合わせれば、極刑に値する」と発言していた台詞がこちらでは「無期刑」と変更されているなど、世相を反映したのか表現が多少なりマイルドになっている。
更に今回はグランゾンに仕掛けておいた細工がゾヴォーグにおいて禁じ手という事が判明する等、ますます小物臭さに磨きをかけている。
専用BGMは旧シリーズでは「ARMAGEDDON」だったが、第2次OGではバラン=シュナイル搭乗時に「時を越えて(Ver.OGⅡ)」になり、旧シリーズファンを歓喜させた。なお別途「時を越えて」も収録されているので、その点はご安心を。
ちなみに余談となるが、Fの頃は精神コマンドになぜか『自爆』を持っていた。こちらの根拠は、「第2次OG」でゼゼーナンとの決戦に勝利することで判明するだろう。
見よ!この動画!これこそ私が全宇宙の支配者となるべく定められた証!!
ふははははは!!
バカな・・・こんな項目があって、たまるかあっ!?
- スーパーロボット大戦
- 第4次スーパーロボット大戦
- スーパーロボット大戦F
- 第2次スーパーロボット大戦OG
- ゲスト
- グロフィス・ラクレイン
- ゼブリーズ・フルシュワ
- ジュスティヌ・シャフラワース
- メキボス
- バラン・シュナイル
- シュウ・シラカワ
- 宇宙人
- ラスボス(笑)
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