概要
バーチャル美少女 | |
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ねむ | |
基本情報 | |
アバター | Epsilon(FaceRig) |
声優 | ねむ(ボイスチェンジャー) |
タグ | #ねむちゃんねる |
Official | バーチャル美少女ねむの人類美少女計画 |
@nemchan_nel | |
YouTube | ねむちゃんねる【バーチャル美少女YouTuber】 |
配信歴 | |
バーチャル美少女ねむ、バーチャル美少女YouTuberねむとは、2017年9月に活動を開始した世界最古の個人系バーチャルYoutuber。HTC公式VIVEアンバサダー、VTuber企画プロデューサー、ブロガー、暗号通貨投資家、小説家、歌手としても活動している。
提唱している理念「人類美少女計画」を実証するため、動画投稿や生放送、ブログやTwitterで情報発信を行っている。
個人がVTuberを行う手法などを発信し、「VTuberブーム」が起こる一因となった。名前の由来は仮想通貨「NEM」。誕生シーンのインパクトから「VTuber界のラスボス」とも呼ばれる。
ボイスチェンジャーを使っていることを公言しているにも関わらずオリジナル楽曲の提供を受けて音楽活動を行ったり、自身の体験を元に執筆した小説をクラウドファンディングで出版してamazon売れ筋ランキングで1位になるなど、幅広く活動している。VR技術を活用した実験的な配信も多く、2020年5月にはVR機器「VIVE」を製造するHTC社の公式VIVEアンバサダーに就任した。
また、VTuber企画プロデューサーとして「バ美肉紅白」・VIVEアンバサダーハロウィンライブ「REVIVE」・「バーチャル雪まつり2021」などを手掛けた。
2020年以降は「バーチャルYouTuber(=VTuber)」「バ美肉(=バーチャル美少女受肉)」文化に関する考察や貢献が注目され、各種メディアで取り上げられる事が多くなった。NHKテレビ番組「ねほりんぱほりん」ゲスト出演、朝日新聞第一社会面トップでのインタビュー記事掲載、日本経済新聞での写真掲載など。フランスの日刊紙「Libération」でも活動内容について特集記事「この少女の裏には誰が隠れているの?」が掲載された。 2020年11月には文化庁の「文化芸術活動の継続支援事業」でコロナ禍における「より積極的な取組を行う個人事業者」として認定された。
2022年3月に「メタバース進化論」という書籍を出している。
雷鳴が轟く中での衝撃の「自己紹介」
2017年12月1日に配信された『バーチャル美少女ねむ、誕生の瞬間【再現VTR】』においては雷鳴が轟く中で「お前は誰だ…」と自問自答をするという極めて異質な雰囲気の自己紹介映像として話題となった。
その後、改めて『バーチャルYouTuber「ねむ」です! みんなよろしくね!』を配信したが、こちらもこちらで投資しているという暗号通貨と彼女の野望である「人類美少女計画」を結びつけて語る異様な様子が話題となった。
瞬く間にYouTuberのチャンネル登録者数・Twitterのフォロワー数共に1万を突破。バーチャルYouTuberランキングでは最高で16位に達した。
「自己紹介」の真相と実は可愛いTwitter
上述した『バーチャル美少女ねむ、誕生の瞬間【再現VTR】』は視聴者に強い印象を植え付けるであろうが、決して自己紹介ではなく「自分とディスプレイの中の自分が分かたれ自我を持ち語り始めた瞬間」を再現したVTRである。彼女にとっても衝撃的であったからこそ視聴者にも衝撃をもって受け入れられたのであろう。
また、Twitter上では仮想通貨の話題や技術的な話題こそすれ美少女に徹しているため非常に可愛らしく必見。2018年2月14日のバレンタインには3次元美少女モードのイラストとメッセージと共に記念のオリジナル仮想通貨を97名のファンに送信する様子が見られた。
【人類美少女計画】の推進
人類全員が美少女アバターを纏うことにより究極の理想社会が訪れるとされる「人類美少女計画」を推進している。VRアバター技術による「バーチャルコスプレ」、ボイスチェンジャーによって声を変化させる「声コスプレ」に加えて、仮想通貨技術などを用いて経済的にもバーチャルな存在として活動する「経済コスプレ」により、自由な経済圏が訪れる、としている。
ブログ「バーチャル美少女ねむの人類美少女計画」を開設し、個人がかんたんにVTuber活動を行う手法などを初期のころから発信し、その後のバーチャルYouTuberブームに貢献した。
バーチャルが社会に及ぼす影響などについて有識者と対談を繰り返しており、『バーチャル時代の「性的関係」とはっ!? バーチャルAV女優「Karin」さんと激論メモ』では、はてなブックマークで人気エントリー1位を獲得した。
美少女になる願望のないVR研究者をむりやり美少女として活動させて精神への影響を観察するなど、危険な活動も行っている。
学術的な研究も行っており、2020年6月にはスイス・ジュネーブ大学の人類学者Mila (Ludmila) Bredikhinaと「新型コロナショックでバーチャルアバターの利用が増大した」レポートを発表し話題になった。
「2次元美少女モード」と「3次元美少女モード」
初出は『【失敗orz】バーチャル美少女になってゲーム実況ライブ放送テスト!【FaceRig】』のライブ配信で『Goat Simulator』のテスト後に少しだけ喋ったものであり、いわゆる自己紹介動画ではない。
アバターはオリジナルではなく株式会社Live2Dが配布している『Epsilon』というFacerig用モデルをカスタマイズして使用される「2次元美少女モード」とMikuMikuCaptureを使用できる環境下や静止画等においてMMDモデル『kaz改変 ねむ』が使用される「3次元美少女モード」がある。
つまり、世界初の個人系バーチャルYouTuberでありながら、既にその後一般的となる「二次元バーチャルYouTuber」と「三次元バーチャルYouTuber」の2つのスタイルを既に確立していたこととなる。
加えてファンアートを元にモデラーにオリジナルモデルを発注し、2018/4/29からはVirtual CastにおいてVRMモデル『quappa-el式ねむ』を使用したVRライブ配信も行われるようになった。ちなみに、VR機器はブログの仮想通貨アフィリエイトで得た資金を元に購入したと語っている。
グラビアアイドル生撮影会事件
2018年3月、突如「バーチャル美少女グラビアアイドル」を名乗り撮影会生放送を実施した最中、YouTubeにより年齢制限をかけられてしまう。これに懲りたのか、運営(個人のはずだが…)からAIの暴走であると言い訳が発表され、以降はエロ路線を封印している。
「経済コスプレ」の実践
バーチャルキャラクターとして活動する「Vの者」が、バーチャルなまま経済活動を行える方法を模索しており、「経済コスプレ」を自ら実践している。
バーチャルキャラクター名義で銀行口座を開設する手法を発信したり、CMを受注した企業とのやりとりを仮想通貨で完結することによって、「バーチャル美少女ねむ」として企業との取引を実践するなどした。
「Vの者がVのまま社会参画できる未来」を目指す実践検証組織「VNOS」のバーチャルメンバーとして、匿名性を保ったバーチャル存在のまま、法人「株式会社ブイノス」をインターフェースとすることで、プレスリリースを行ったり、企業と契約を行うなどの実験的な試みを行っている。
また、抱き枕やLINEスタンプをはじめ、各種グッズの販売も行っている。
「仮想通貨投資家」として
ブログや2018年1月以降に配信される動画の主なテーマは仮想通貨に関する情報で、相場に目を光らせる投資家としての一面を覗かせている。
2018年2月9日には仮想通貨関連企業とコラボしてバレンタインビットコイン山分けキャンペーンを紹介している。仮想通貨BitZenyとコラボした際には、安倍首相に仮想通貨を投げつけるなどの暴挙を行っている。
コインチェック事件の「JK17」にバーチャル空間で単独インタビュー
580億円相当の仮想通貨NEMが盗難された世界最大の仮想通貨ハッキング事件「コインチェック事件」では、犯人追跡で活躍したホワイトハッカー「JK17」にバーチャル空間で独占取材を行った。
正体がばれることを避け、NHKの取材すら断っていた「JK17」へのインタビューを成功させたことで、バーチャル技術の匿名性の有用性を示した。
オリジナルテーマ曲『でぃーぷ☆らーにんぐ』を発表
楽曲提供を受けて、オリジナルテーマ曲「でぃーぷ☆らーにんぐ」を発表し、ボイスチェンジャーを使っているのを公言しているにも関わらず、音楽活動も開始してしまった。
ボイスチェンジャーを使っているバーチャルVTuberを集めて「歌ってみたコンテスト」も行ったが、これは声を別人に変化させる「声コスプレ」の実証試験の意味合いがあったと語っている。
小説『仮想美少女シンギュラリティ』を出版、「このセルフパブリッシングがすごい 2020」第3位、amazon売れ筋ランキング1位
小説の執筆・出版資金を集めるクラウドファンディングを行い、開始1時間で目標を達成。最終的には目標金額の400%を達成した。その後、バーチャルYouTuberが自ら執筆する小説としては世界初となる「仮想美少女シンギュラリティ」を出版。自身の体験をもとに、バーチャルYouTuberが単なる「次世代のメディア」ではなく「人類進化の新たな可能性」であることを論じた。
2020年2月にはこの小説が「このセルフパブリッシングがすごい 2020」読者ランキングで第3位に入選。『活字の力で疑似体験するバーチャル美少女』このセルパブがすごい!2020 特別インタビューが公開された。
さらに2020年12月16日には、amazon売れ筋ランキング「小説・文芸」部門で1位を達成したことを発表した。
NHK ねほりんぱほりん 「バ美肉おじさん」特集に出演
2020年1月8日放送分、NHKねほりんぱほりん 「バ美肉おじさん」特集に出演し、「美少女は枯山水」などのパワーワードを連発、お茶の間に「バ美肉」(バーチャル美少女受肉) の衝撃を届けた。バ美肉が、枯山水・人形浄瑠璃の流れを組む、日本の「見立て」の文化の最新モードであることを論じた。
HTC公式VIVEアンバサダーに就任
2020年5月には、VR機器を製造するHTC社の公式 VIVEアンバサダーに就任。世界初の議員系VTuber・現役大田区区議会議員「おぎの稔」議員のVR&3Dデビューをプロデュースするなど、型破りな活動を行う。
バ美肉を歌で世界に届ける「ココロコスプレ」プロジェクト
「バ美肉を歌で世界に届けたい」をテーマに、楽曲&MV制作のためのクラウドファンディングを実施したところ、目標金額の659%を達成。プロを含む作曲家・作詞家・映像作家などのメンバーを集め、2020年6月4日には、新曲&MV「ココロコスプレ」を発表した。歌ってみたコンテストを実施したところ、各界のVTuberから総勢50件のMVが集結し話題となった。2020年7月12日には、バーチャル空間で表彰式を実施した。
リアルLIVE全国ツアー「VTuberオリ曲ライブ」に出演決定
2020年5月28には、総勢300名のVTuber・作曲家が参加するオリジナル楽曲プロジェクト「VTuberオリ曲コンピ」の「公式応援キャラクター」に就任。リアルLIVE全国ツアーを行うクラウドファンディングでは、目標金額を遥かに超える450万円の支援達成に大きく貢献し日本全国6都市に渡るリアルLIVE全国ツアー「VTuberオリ曲ライブ」が決定。2020年6月23日には、ねむ自身もライブへのゲスト出演決定を発表した。ボイスチェンジャーを使っている「バ美肉」系VTuberがリアルLIVE全国ツアーで歌唱を披露するのは世界初の快挙であるとしている。
その他
- 「のらきゃっと」と同じく、VTuberブーム前から個人でバーチャル美少女活動を行っていた実験的グループ「バーチャルアイドルちゃんねる」のメンバーである。のらきゃっとが「バーチャル美少女ニコ生主」を名乗っていたのに対抗して「バーチャル美少女YouTuber」としてVTuberで活動を始めたことで、結果的に「世界初個人系VTuber」となったと語っている。
- 普段はVRChatやclusterなどのVRSNSに生息しているらしい。
活動
- 公式YouTube : ねむちゃんねる
- 公式Twitter : @nemchan_nel
- 公式ハッシュタグ : #ねむちゃんねる
- 公式ブログ - バーチャル美少女ねむの人類美少女計画
- 公式グッズストア:ねむちゃんねるストア
- 公式LINEスタンプ:LINEスタンプ
- 自筆小説:小説「仮想美少女シンギュラリティ」
関連動画
関連項目
- 2
- 0pt