ファミコンウォーズDSとは、どえらいウォー・シミュレーションである。
概要
ニンテンドーDSで発売。ファミコンウォーズシリーズは日本での発売に大人の事情が絡んで発売が遅れることも多いが今作は問題なく発売できた。地元生まれのショーグンがブラックホール軍の侵略をうけたオメガランドで4国の連合軍として戦うこととなる。
ちなみに設定上では『2』から数カ月しかたっていない。軍備をいかに回復したかはゲーム中で……
今回はキャンペーンモードで使えるショーグンの自由度が高くなっていたり、ショーグンを2人出して切り替えて使えたり、トライアルが1P有利になっていたりとプレイヤーに有利な面も多いが、敵の思考パターンが大幅に強化されている。
新要素
- サバイバル
- 専用マップで軍資金・ターン・プレイ時間をいかに使わないでクリアするかを競う。
- コンバット
- ファミコンウォーズ初のアクションゲーム。ショーグンを選び、20000Gの軍資金でユニットを選び、弾を飛ばして敵ユニットを倒す。リョウのブレイクがチートのため選ぶショーグンは実質1択である。難易度はノーマルの他ウォーズショップで難易度が上がったハード・ルナティックを購入できる。
- ヒストリー
- ゲーム中のあらゆる記録が出る。記録内容はプレイ時間やユニット生産・破壊やクリア数などからユニット搭載回数・移動歩数とマニアックなものまで記録されている。
- ショーグンチェンジ・タッグブレイク
- ショーグンを2人選び、指揮・控えと配備可能でターン終了前に入れ替えるかどうかを選択可能。さらにショーグンを2人同時にブレイクゲージ最大の時にタッグブレイクが使用可能。1日に連続でスペシャルブレイクを発動して2行動できる。さらにショーグンの組み合わせ次第では攻撃力補正がかかる。
- フォース
- 出撃したショーグンは評価点が経験値となり、1000ポイントためるとレベルアップする。レベルが上がるとそれに応じてフォースが付けられる。効果は攻撃・防御力上昇や輸送系移動力+1、特定地形での攻撃力上昇など。さらに、一部のものはキャンペーンモードクリアで使用可能となる。
新ユニット
陸・空・海で2種類ずつ増え、拠点で生産できないユニットも登場。
しかし、どれも値段が高いため使いどころを選ぶ必要がある。
- グレートタンク
- グリーンアースが開発した最強の戦車。攻撃力は戦車でないものには200%超のダメージを与え、新型戦車でも瀕死するほどの攻撃力と、爆撃機数発に耐えられる防御力を誇るが、移動力4・主砲弾数3であるため運用がやや面倒。
値段も28000Gと戦艦と同じなので生産はよく考えること。
尚、値段が高く、攻撃力が高すぎて少々の-補正は意味を為さないことからイワンと相性が良い。 - パイプランナー
- キャンペーンモードで研究所制圧によって使えるユニット。パイプ地形上を移動する陸・空・海攻撃可能な間接攻撃兵器。敵が使うと強いのにこっちが使えるようになると使い道がない。値段も20000Gと高め。
ハチのスぺシャルブレイクで都市生産すれば固定砲台として使えるが実用性は不明。 - ヘルリウム
- ブラックホール軍が作った流動兵器。移動力1だが、敵ユニットの場所に移動するとユニットのHPにかかわらず破壊する。全地形を移動力1で移動するが海の上には進めない。
また、ダメージ計算が特殊で大砲や遠距離攻撃が殆ど効かず、対空戦車や歩兵のマシンガンがよく効く(それでもダメージは40%ほど)。 - なお、新ユニット中で唯一生産はできない。エディットモードで初期配置にすることで使用可能となる。攻撃するとあっという間にブレイクゲージが溜まることを考えるとかなりの高額ユニットなのかもしれない。
- ブラックボート
- キャンペーンモードで研究所制圧によって使える輸送・船ユニット。
歩兵系ユニットを2体載せることができ、さらに隣接してユニットのHPを1回復できる便利なユニット。
新ユニットの中で唯一値段が安い部類(7500G)に入る。 - 空母
- キャンペーンモード中盤の海戦で登場。射程3~8マスと非常に広い対空ミサイルを装備している。
牽制能力が高く、敵の空港を射程圏内に収めてしまえばその空港は最早使用不能となる。
オマケで空ユニットを2ユニットまで搭載可能(つーかこっちが本業)。これも値段が高く30000G。 - ステルス
- 空ユニット版潜水艦。隠れると戦闘機・ステルス以外では倒せない……が、隠れた時の燃料消費は毎ターン8。
武器は汎用ミサイルで陸空海全てに攻撃可能でまた飛行機の割に移動力が低い。
後ろに輸送車を置いておけば進路妨害でき、特性上空ユニットのいない敵の進路を完全にふさぐことが可能。
価格は24000Gと割と高い。 - ブラックボム
- キャンペーンモードで研究所制圧によって使えるユニット。爆発して周囲3マスにHP5ダメージを与える。
25000Gもするので無駄撃ちはできないが、場が膠着し始めたところで使うと高い効果がある。
余談だが、『ゲームボーイウォーズ』シリーズにも価格が約3倍(77000G)で周囲3マスを全滅させるスーパーミサイルがあった。
ショーグン
新ショーグンを記載。ここに記載されていないが、これまでのショーグンも一部能力の追加・削除・修正を受けたりしている。
連合軍
- ジョン
- レッドスター軍所属。故郷を取り戻すために戦う。能力は平地でのユニット攻撃力が上がる。ブレイクで陸間接ユニット射程が上がり、スペシャルブレイクでさらに歩兵以外の陸ユニットの移動力が上がる。空軍でも平地の上なら恩恵を受けるため便利そうに見えても空気な能力だったりする。
- レイチェル
- レッドスター軍所属で連合国司令。姉は前2作に登場したマクロランド司令のキャサリン。ブレイクは姉同様運が良くなるものだが、スペシャルブレイクが周囲2マスにHP3ダメージのミサイル3発を敵に向かって発射というものなのでブレイクを使う必要なし。通常能力は拠点での回復数+1。
- サーシャ
- ブルームーン軍所属でイワンの姉。能力は拠点収入が100G増えるので初期拠点が多いほど有利。ブレイクが反則で所持軍資金に応じてブレイクゲージが減るというもの。うまく使えばブレイクを使わせず勝利可能。スペシャルブレイクは撃破したユニットの半額を入手できるが相手ブレイクゲージが貯まったらブレイクのくり返しの方が強い。
- コウゾウ
- イエローコメット軍所属。部隊には好物であるタコ焼きを配っているらしい。能力は通常状態でも攻撃力がかなり高いが防御力が低い。ブレイクで攻撃がさらに上がる。実は攻撃・防御力補正は1のヘルボウズと同じ。
- ビットマン
- グリーンアース軍所属。騎士道精神を重んじて女性を大切にする。能力は間接防御力が上がり、占領すると攻撃力が上がる司令塔で防御力も上がる。ブレイクで間接守備力がさらに上がり司令塔効果が2倍、スペシャルブレイクは間接守備力が驚異的に上がり司令塔効果が3倍になる。所持司令塔次第ではブレイク発動で敵から受けるダメージが0パーセントになる。
ブラックホール軍
- キャンドル
- 都会育ちで女王様な性格。イワン曰くサーシャも家では似たようなものらしい。能力はあらゆる拠点での攻撃力がとても高くなる。ブレイクはさらに拠点での攻撃力が上がり、拠点にいる敵ユニットにHP3ダメージ。スペシャルブレイクは拠点での攻撃力が異常に上がり拠点以外でも攻撃力が占領拠点数に比例して上がる。サーシャ同様ブレイク中心のプレイが基本。
- チャッカ
- 古風な言い回しを好む。能力は道路上での攻撃力が上がる。場所が限定的すぎる・上昇が小さい点ではジョンと同じ。ブレイクは発動が星1つ遅い以外はスネークの上位互換。
- ジーポ
- どう見ても機械。能力は攻撃ダメージのばらつきが大きくなる。コングよりもばらつきが大きくブレイクゲージが長いところで差別化できているが、そもそもこの能力を使うぐらいならはずれのないキャサリンを使っている。
- ヘルボルト
- 今作の黒幕。能力は攻撃・防御力が上がるが、ヘルボウズと同じ長さのブレイクゲージを貯めて出したブレイク(スペシャルブレイク)が周囲2マスにHP3ダメージでダメージを受けたユニットは次のターン行動終了扱い。威力が低すぎる上にタッグブレイクでチェンジ・イーグルのブレイクで解除できてしまう。前作最強のヘルボウズよりもはるかに弱いので使いたいなら防御力目当てで。
マップ兵器
今作も新たなマップ兵器が追加されている。新規追加されたものは回復系が多い。
- ブラックストーン
- ブラックホール軍の軍備が復活した原因。周囲2マスのブラックホール軍のユニットのHPを2回復して燃料・弾薬の回復を行う。ブラックストーン自体は回復しないため、時間をかけて壊してもよい。
- ブラッククリスタル
- 強化版ブラックストーン。周囲4マスのブラックホール軍のユニットのHPを2回復して燃料・弾薬の回復を行う。登場マップはこれを破壊することがマップの勝利条件になっている。
- 空中要塞
- 上空から固定位置で地上を爆撃する要塞。止めるためには別マップで空中についているミニキャノンを破壊する必要がある。
- ブラックオニキス
- ブラッククリスタルを守る人工衛星。現実時間で10分経つごとにレーザーを放つ。その前にマップにあるミサイルを撃つとカウントが止まる。撃ち落とすためにはミサイル9発が必要だが、ブラックオニキスが出てくるマップにあるミサイル基地も9か所。そのため敵がミサイル基地にたどりつくと作戦失敗となる。
関連動画
関連項目
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