猫娘(ねこむすめ)とは、猫のような娘のこと。妖怪の一種。猫っぽい女の子など。
その他以下の意味でも使われる。
- 猫娘 - 江戸時代の書物『絵本小夜時雨』に登場する奇人。嘗女。
- 猫娘 - 『ゲゲゲの鬼太郎』に登場するキャラクター。本項目で解説する。
- 猫娘 - 猫の特性を持った少女のキャラクターの総称。
- 猫娘。 - 演奏してみた動画で活躍するピアニスト。
- 猫娘 - 漫画『万能文化猫娘』に登場する主人公ヌクヌクのこと。
概要
漫画『ゲゲゲの鬼太郎』の登場人物。主人公である鬼太郎のガールフレンド。登場作品によって差異はあるが、基本的におかっぱ頭にリボンをつけた少女の姿をしている。普段は人間の女の子と変わらないが、魚やねずみやねずみ男を見ると口が裂けて牙を剥き、目が吊り上がり化け猫のようになる。
元々は一話限りのゲストキャラだったが、アニメ第2作でレギュラー入りし、鬼太郎ファミリーとして定着していった。
鬼太郎作品には猫娘以外にも猫少女が登場しており、『墓場鬼太郎』の寝子が猫娘の原型とされる。更に遡れば、鬼太郎が貸本に登場するより前の1958年に刊行された『怪奇猫娘』にルーツがあるようである。
ゲゲゲの鬼太郎は1960年代・1970年代・1980年代・1990年代・2000年代・2010年代とそれぞれの時代にアニメ化した唯一の日本のアニメ作品である。猫娘はその時代の影響を受けてデザインの変更を受けやすい。特に2000年代以降の猫娘は飛び抜けて可愛く変更された。
各期の特徴
- 原作
週刊少年マガジンの「猫娘とねずみ男」で初登場。閻魔様の依頼で宗教詐欺を行い私服を肥やしていたねずみ男を懲らしめるため、鬼太郎によって招聘。ラーメン2杯で引き受け、見合い相手だと偽ってアジトに入り込みねずみ男をボコボコにした。その後は不定期に登場、レギュラー化したのは1980年代になってからであった。猫ということでねずみ男との絡みが多い。基本オカッパ頭で知られるが、ボンボン版で登場した時は普通のショートカットだった。
週刊実話版では高校生や大学生になった姿でも登場している。前者は墓の下高校の野球部員で、髪型がお下げになっている。後者はヒゲが生えてかなり貫禄のある姿になっており、ねずみ男の罠にはまって魔本に吸い込まれてしまった。なお、大学生バージョンの方が先に登場しているため、これらの猫娘は別人なのかもしれない。 - 1期(CV:山口奈々)
アニメ初登場。1期は1話限りのゲストキャラだった。このシリーズのみリボンがない。 - 2期(CV:小串容子)
このシリーズからレギュラー化。服装はノースリーブの赤のワンピースで、以後赤い服が受け継がれている。また、このシリーズよりリボンを付けはじめた。
このシリーズのみ鬼太郎をさん付けで呼ぶ。(鬼太郎は彼女を「猫ちゃん」と呼ぶ。)
彼女を演じた小串さんは1期の砂かけ婆の役で、このシリーズでも初期のみ2役やっていたが、分かりにくくなるのを防ぐためか、砂かけ婆は山本圭子さんに交代している。 - 3期(CV:三田ゆう子)
天童夢子との差別化を図るためなのか、年齢が大幅に上がり大人っぽい容姿になった。(ちなみにCカップ)
彼女を演じた三田さんは「悪魔くん」の主人公の埋れ木真吾を後に演じる。 - 4期(CV:西村ちなみ)
夢子がいなくなったためか、元の子供体型に戻った。歴代で唯一鬼太郎より背が低い。髪の色は紫。猫化の表情は歴代最恐。
ラクシャサ回は神。地味にメイド服を着用する回もあり、ここから萌え化の片鱗が見える。 - 5期(CV:今野宏美)
まさかの萌えキャラ化。登場頻度も大幅に上がり名実ともにメインヒロインとなった。
鬼太郎への恋愛感情も歴代最大だが、肝心の鬼太郎が朴念仁すぎて報われない。
(例)
目玉おやじ「お嫁には猫娘なんかどうじゃ?」
猫娘「あら、やだぁ、お父さんったらぁ(ウキウキ」
鬼太郎「父さん、悪い冗談はやめてください(キッパリ」
猫娘「え゛っ!?」 - 6期(CV:庄司宇芽香)
まさかの5期以上の萌えキャラ化。墓場鬼太郎の寝子を彷彿とさせる頭身の高さはある意味原点回帰か。犬山まなからは「ねこ姉さん」の愛称で呼ばれている。
スタッフによると5期が可愛くなったのとオリジナルヒロインの犬山まなの存在もあるため6期のデザインをどう過去作と差別化するか試行錯誤した結果、女優でモデルの「菜々緒みたいにしたら?」の提案で現在のデザインになったとのこと。
因みにこのデザインを水木プロダクションに提出する際かなりかなりビクビクだったらしいが水木プロサイドも「東映アニメーションさんを信じます」で承諾。こうして6期ねこ娘が誕生した。
長い爪とスラっと伸びた長い脚での攻撃と過去作と比べると戦闘力が大幅に上がった。その設定を受けてなんと第10話では鬼太郎が不在の中妖怪にまつわる事件を解決するという快挙を成し遂げた。これは鬼太郎アニメ始まって以来初の事である。
髪の色は4期以来の紫。そしてツンデレ。チョロイン。
第1シーズン終盤では名無しの策略にはまり、猫娘がまなの母に瀕死の重傷を負わせ、それを見て激昂したまなが猫娘を五芒星の呪いによる攻撃で消滅させてしまう。名無しの一件が決着後に鬼太郎が閻魔大王と交渉して連れ戻してきたが、妖力が戻りきっていないため、なんとその姿は幼女だった(俗名「こねこ娘」。まなからは「ねこちゃん」と呼ばれている)。もっとも第2シーズンに入ってすぐに恐山の温泉に浸かったことで妖力を取り戻し、元の姿に戻っている。
類似のキャラクター
- 悪の猫娘(?)
週刊少年マガジン掲載の「妖怪大裁判」に登場。百々じじいに率いられる悪の妖怪の一員。猫娘に似るが髪型や服装の一部が異なる。モブキャラとしての登場なので詳細は不明。 - 猫子
週刊少年サンデーに掲載された作品に登場。和服姿とぼさぼさ頭が特徴。 - 寝子
『墓場鬼太郎』とそのリメイク作品でガロに掲載された『鬼太郎夜話』、及びマガジン版の「ねこ屋のきょうだい」に登場する、鬼太郎が想いを寄せる美少女。魚やねずみやねずみ男の臭いに反応して猫化してしまい、そのことについて苦悩している。貸本版、ガロ版では命を落としてしまうが(復活の可能性もあったが、世間に猫娘として認知されてしまった自分に現世での安住の場所はないからと断っている。)、マガジン版では妖怪病院で「ねこの病」を治療してもらう。
作中で「猫娘」と呼ばれている場面も存在する。
ガロ版はつげ義春がデザインしたため水木漫画屈指の美少女である。 - みどり
『怪奇猫娘』に登場する少女。父親が殺した猫の祟りによって猫化する病を患い、その事が原因で悲劇的な運命を辿る。母親の死後に墓場で誕生するという鬼太郎との共通点がある。
関連動画
関連静画
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関連項目
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