薙切えりな(なきり えりな)とは、週刊少年ジャンプで連載されている「食戟のソーマ」に登場するキャラクターである。
CV:中原麻衣(VOMIC) / 種田梨沙(テレビアニメ) / 金元寿子(アニメ代役:第3期より正式に交替)
お前っ…まさかあのお方を知らないのか!?
彼女は中等部からの内部進学首席合格者!
「遠月十傑評議会」という学園の最高決定機関に史上最年少で名を連ねた天才だ!!
彼女は人類最高の神の味覚の持ち主…!
彼女は幼少期から日本中の有名店に味見役を依頼されてきた…
料理界の重鎮たちは皆、薙切えりなの顧客なんだ!
彼女が下した評価は業界全体に知れ渡る…
もしも…もしも彼女に不出来な品を出してしまい「才能無し」と烙印を押されでもしたらもう業界では生きていけなくなるっ……
料理人としての人生が閉ざされるってことなんだよぉーー!!
さっさと概要を寄越しなさい!
遠月学園の高等部1年にして遠月十傑評議会の第十席に名を連ねる少女。
- 超絶エリート料理学校「遠月茶寮料理学園」の内部進学試験全科目1位で主席生徒
- 遠月学園総帥「薙切仙左衛門」の孫
- 学園の最高決定機関「遠月十傑評議会」に史上最年少で名を連ねた
- 幼少期から日本中の有名店に味見役を依頼されてきた
- 「神の舌」と呼ばれるほどの味覚を持つ
- 金髪巨乳ツンデレお嬢様高校生
列挙すると彼女がいかに化け物じみた存在であるかが理解できる。さらに「遠月茶寮料理学園」の内部進学試験全科目1位という事実は、彼女が料理人としても一流の腕だと示している。
編入試験で「食事処ゆきひら裏メニューその8 ゆきひら流ふりかけごはん」を味見した際には天使に愛撫されているかのような感覚を味わい、幸平創真を認めたくない気持ちとの板挟みで悔しがりながらガクガクしてしまった。この時、意に反して不味いと言ってしまったが、公平な審査を前提とするこの漫画ではあってはならぬ事である。え?八百長してる奴がいる?ん~、何のことかなぁ~?それ以来、創真は彼女に自分の料理で「美味い」と言わせることを目標としている。
なお進級試験前の170-171話で創真はえりなに特売の卵を使用した特製天丼を作り、遂には彼女を認めさせ、編入試験でのリベンジを果たしている。しかし、タイミングの問題もあってえりな本人からは「美味い」の一言はまだ聞けておらず、彼の目標は達成されていない。まあ、メタなこと言えばえりなから「美味い」の一言が出る時はこの漫画が終わる時だし。
過去
完全無欠に思える彼女だが、幼少時に父親である薙切薊から人格が変わる程の「教育」を受けており、それが原因で父親を見ただけで恐怖に支配され、普段の自信に満ちた彼女から考えられない程に狼狽してしまう。
薊の「教育」の内容は2つの料理を試食させ、劣る料理をゴミ・クズと罵ってゴミ箱に捨てさせる。これを灯りがついた狭い個室で長期間に渡って繰り返す、洗脳と何ら変わらない行為である。
薊の料理観は一種の選民思想と言える物で、不出来な物を許さず、一方で優れた料理を芸術と称し、価値の分かる者だけで共有すべきだという考えである。
祖父の仙左衛門は薊の思想を危険と判断し、遠月・薙切一族から追放、えりなから引き離している。
元々えりなは明るく優しい性格の少女だったようだ。しかし「教育」の結果、以前のよく笑う彼女はなりを潜め、料理を平気で床に叩きつけ不味いと罵るようになる。
暫くは薊による教育の影響は抜けなかったようだが、従者の新戸緋沙子や従姉妹の薙切アリスをはじめ周囲との接触によって少しずつ以前の自分を取り戻していく。
薊との再会~極星寮入りへ
月響祭の最終日、山の手エリアに出店していたえりなは店を訪れた父・薙切薊と再会。
先述した教育のトラウマで薊を目にした途端、恐怖に竦んでいた。
薊が遠月の総帥になった後、薊自らえりなを管理する為に緋沙子を秘書から外すと告げられ、反論しようとしたが恐怖に縛られたえりなは緋沙子の解雇処分を受け入れてしまっている。ゾンビの様に徘徊中の緋沙子から事情を聞いたアリスはえりなに“家出”を勧め、家から連れ出した。
行き先に困っていた所で田所恵とタイミング良く遭遇し、極星寮に招かれている。実はえりな達は知らずの内に極星寮付近に迷い込んでおり、外で声が聞こえたため田所が確認しにきたのである。
緋沙子からえりなを匿ってほしいと頼まれ、事情を聞いた創真たち極星寮の住人も満場一致で賛成。以降えりなは極星寮に住み、寮の住人やアルディーニ兄弟、かつて自身が切った水戸郁魅とも交友関係を持つ事に。
ちなみに薊はえりなの極星寮入りをいずれ戻ってくるという理由で容認している。なお、薊が極星寮の様子を見に来た時に、彼と創真との会話から、えりなは創真が才波城一郎の息子であることを知ることになる。城一郎は幼少の頃のえりなに料理の素晴らしさを感じさせてくれた恩人であり、憧れの人だったのだ。
極星寮の住人が「中枢美食機関(セントラル)」に反対する反逆組と見做される中、寮で世話になっているえりなも緋沙子と共に反逆組をサポートしていくことになる。……戻ってくるのだろうか。
決別
結論から言えば、戻ってこなかった。
反逆組と共に挑んだ進級試験、薊の策略によって創真たちと一緒に戦うこともままならず、緋紗子、アリスを始めとして反逆組は次々と倒れ、退学が確定してゆく。
しかし、そこに城一郎と仙左衛門が現れ、十傑と反逆組との連隊食戟を持ちかける。ある条件で薊はそれを受け入れるが、えりなはまだ父に敵対することへの怯えが残っていた。だが、城一郎と堂島を交えた特訓の中で、創真と城一郎がぶつかり合い、研鑽する姿に自分とは違う親子の姿を見出し、さらに仙左衛門から「親子なのだ。我儘を言うことも覚えなさい」という言葉をかけられた彼女はある決心を固める。
連隊食戟の打ち合わせの日、薊はえりなに十傑の一員である以上セントラル側につくように要求する。「家出は終わりだ」と例の如くの恐怖を突きつけてくる薊。だが、えりなは意外な行動に出る。それは十傑の座を返上し、「ただの薙切えりな」であると宣言することだった。こうして彼女は父と袂を分かち、その支配から脱したのだ。
父を倒し、敗れた仲間たちの学籍と自らの尊厳を取り戻すため、反逆組のリーダーとしてえりなは連隊食戟に挑むことになる…
薙切えりなリアクション集
- 『ニシローランドゴリラと混浴してるような味がするのよっ』
- 第2話にて牡蠣雑炊を味見した時のセリフ。
「西ローランド」という国もしくは地域に生息している個体を指す名称ではなく、単純に西部(ニシ)の低地(ローランド)に生息するゴリラの意である。ちなみに日本の動物園で飼育されているゴリラはほとんど「ニシローランドゴリラ」である。
「ニシローランドゴリラ」と混浴しているとは、下ごしらえの段取りをひとつ省いた牡蠣雑炊に対して大きな違和感と不快感を覚えた事を表現しているのだろうか……本当の意味は彼女にしか分からない…… - 『天使の羽で愛撫されているかのような…』
- 第3話にて「ゆきひら流ふりかけごはん」を味見した時のセリフ。
へらっへらっした幸平創真チビ天使により衣服を破られながら羽で全身をくすぐられてしまったえりな。
庶民代表のような幸平創真の料理を認めたくないのに舌と躰が反応してしまったのである。
現実でも『~~~~っ!!』と声を押し殺しながらガクガク全身が震えるほど感じてしまった。 - 『は…破廉恥だわ…!』
- 第83話にて少女漫画「こころをのせて」を読んだ時のセリフ。
付き合って数ヶ月で主人公、幸子が恋人の男の子と一緒に下校しようとする場面を読んだえりな。
それだけで顔は真っ赤に、わなわなと体はうち震えてしまうのである。
どんだけ純情なんだ。アレとかコレとか読んだらどうなるんだか。 - 『まるで人の常識の殻を剥き去っていくような…』
- 第165話にて「鹿もも肉の炭火焼き~栗のソース」を味見した時のセリフ。
司瑛士との非公式食戟で創真のフレンチ料理を審査することになったえりな。
「くっ、認めたくないのに…」と思いながらも、栗の皮が剥ける如くに制服が「バリ~ン」とはじけ飛ぶ「おはだけ」を披露。(ちなみに秘書子も直前に同じ状態に)下手に全裸よりもフェチ度の高い「おはだけ」である。
現実では、「ふ ふん…!まあ幸平くんにしては(中略)のではなくて?」と全力のツンツンで強がっているものの、もうかなりのデレ度である。 - 『どうしてここまで繊細で深い味わいが生まれているの!!?』
- 上記の通り、第170~171話にて「ゆきひら流鶏卵の天ぷら丼」を味見した時のセリフ。
もはや創真に対する心の壁が崩れ去り、ツンのバイアス無しのえりな。
「ビク ビクッ ビクゥ ビクゥッ」と「おはだけ」状態で身体をのけぞらせる様は、どう見ても完落ちです、本当にありがとうございました。
この後、彼女はむさぼるように完食。創真の決め台詞「お粗末」も出たが、これも上記の通り自分のやるべきことに目覚めたえりなは結局「美味い」の言葉を出さずに行動に移ってしまい、創真にとってはウヤムヤにされた形になってしまった。
この関連静画はまるで…天使の羽で愛撫されているかのような…
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