Xbox Oneとは、Microsoftから発売された据え置きゲーム機である。
概要
Xbox、Xbox 360に続く、Microsoftの家庭用ゲーム機。
Wii U、OUYA、PlayStation 4などと共に第8世代据置型ゲーム機に含まれるが、これらの中では一番発表が遅く、2013年5月に発表された。なお、その存在や開発については、2012年中よりリーク情報などが散見されていた。
2013年11月にアメリカ合衆国やイギリスをはじめとする欧米13カ国で発売された。価格は499.99ドルで、海外では、発売から24時間で100万台の実売を達成。2014年4月17日には小売りへの出荷台数が500万台を突破し、好調なスタートを記録。
ローンチの13カ国に日本は含まれていなかった日本では2014年9月4日に発売され、2016年11月24日にはXbox One Sが発売された。また2017年11月7日にはXbox One Xが発売され、さらにXbox One S All Digital Editionが2019年5月7日に発売された。
2015年のE3にて、Xbox 360の後方互換を搭載すると発表された。クリスマスシーズンを目処にサービスを開始する。サービス開始時点で100タイトル、それ以降は毎月100タイトルずつ追加予定。
マイクロソフトは2020年の末にXbox Oneの生産を停止しており、以降は「Xbox Series X/S」に重点を移している。[1]
Xbox One S
アメリカでは2016年8月に発売され、日本では同年11月24日に発売された。無印モデルと変わって白を基調としたデザインとなり、40%小型化、電源内蔵、ゲーム及び動画のHDR対応、Bluetooth対応の新型コントローラ、そして4KコンテンツのストリーミングとUltra HD Blu-ray再生対応が挙げられる。なお、Xbox Oneに搭載されていたKinect専用端子は小型化により省略されたが、Windows用のXbox One Kinectセンサーアダプターを本体のUSB端子に接続することでKinectを利用できる。
またXbox One Sからディスクドライブを除いた「Xbox One S All Digital Edition」が2019年5月7日に発売された。ソフト2本付き(Forza Horizon 3とMinecraft: Xbox One Edition)で価格も安い。
Xbox One X
Xbox Oneの性能強化版で、4Kゲーミングや320GB/sのメモリー帯域幅、6TFLOPSのグラフィック処理能力を備える。日本では2017年11月7日に発売された。
価格一覧(2019年12月現在)※既に全モデルの生産が終了している。
- 無印・500GB HDDモデル 34,980円→22,759円(税別)
- 無印・1TB HDDモデル 39,980円→29,980円(税別)
- 無印・500GB HDD、Kinect付属モデル 49,980円(税別)
- Xbox One S・500GB HDDモデル 29,980円(税別)
- Xbox One S・1TB HDDモデル 34,980円(税別)
- Xbox One X・1TB HDDモデル 49,980円(税別)
- Xbox One S・1TB All Digital Edition 24,980円(税別)
スペック
システム全体に5つのカスタムチップを搭載しており、8コアAPUを含む3つはXbox One本体に、2つはKinectに搭載されている。
以下は、本体のスペック。Xbox One Sから強化および改良された部分は太字で表記。
本体はXbox 360の初期筐体ほどの大きさをしており、角ばったデザインをしている。しいたけXboxシリーズのロゴマークは、銀色でデザインされている。また、横置きの姿で発表された。
Xbox One Sは無印より一回り小型化(40%小型化)し、外付けだった電源アダプターも内蔵された。こちらのしいたけロゴマークは、黒でデザインされている。
Xbox One XはSよりも少し大きい。なお重量は一番重い。こちらのしいたけロゴマークは、銀色でデザインされている。
本体左側にディスクドライブがあり、右側は筐体全体が通気口のような形状をしている。両モデル共に別売りの専用スタンド[2]を使用し、右側にスタンドを固定して縦置きが可能。直接縦置きにすると吸気孔を塞いでしまい、冷却性能に影響を及ぼしてしまう。
2. Xbox One用、Xbox One S用、Xbox One X用それぞれあり。
ゲーム用OS、アプリ用OSの両方を搭載し、さらにそれを統制するOSが常に動いていることにより、ゲーム、ネット、テレビ視聴などを、後述の音声コマンドなどによってスムーズに切り替え可能。
例えばゲームを遊んでいるときにインターネットエクスプローラを起動すると、画面を分割してネットを利用できる。スカイプでのテレビ通話なども、同様に並行して行える。
これは、OSの高い制御能力に加えて、大容量のRAMを搭載することで実現できたという。
発表映像の中では、『Forza motorsport 5』を遊ぶ画面、テレビ通話の画面、テレビ画面、映画のオンデマンド視聴の画面を同時に画面内に表示させて、それらをスムーズに切り替えて操作していた。
コントローラー
基本的なボタン配置・形状は、Xbox 360のものと変わっていないが、全体的に丸みが増している。Microsoftによれば、D-pad(十字キー)やトリガーボタンなどを中心に40以上の改善を加えているという。
2015年6月に「Xbox Elite ワイヤレス コントローラー」が発表。背面に4ボタンが追加され、交換用パーツも多数付属し、Windows 10にも対応。2016年2月に国内販売され、ゲームコントローラーとしては1万円台半ばという高価格帯となっている。
2016年6月にXbox One S発表と同時に新型のワイヤレスコントローラーが発表。Xbox One付属のものと変わらないが、Bluetoothを搭載し、Windows 10やタブレット端末、Android端末[3]にも対応。また、拡張端子の右側に3.5mmヘッドセット端子が追加された。
ちなみに、次世代機であるXbox Series Xのコントローラーとの互換性があるとのこと。その為、そちらのコントローラーも使用可能となる。
3. Galaxy S6以降のAndroid端末でかつMinecraft: Gear VR Editionのみサポート。
Kinect v2
映像入力デバイス『Kinect』の、機能を大幅に向上させた新たなバージョン。
RGBカメラの解像度は1080p(旧KinectはVGA)、フレームレートは30fpsで、肩や手首、指のわずかな動き、表情、さらには心拍数まで確実に認識するという。
これは、通常のカメラに合わせて、アクティブIRを採用しており、人の筋肉などのデータと、通常カメラ・赤外線カメラの両方で捉えた映像を合成して解析することで、写っている人の微弱な血液の流れの様子を認識できるからだという。
赤外線撮影に対応しているため、可視光の少ない暗闇でも十分に認識できる。
さらに、音声認識機能もパワーアップしており、音声情報に加えて、喋っている人の口の動きも認識することで、より自由で複雑な音声操作が可能になっている。音声コマンドは多岐にわたり、例えば、Kinectに「Xbox, On!」と話しかけることで本体が起動する。
また、同時に6人まで認識が可能。
Xbox LIVE
セーブデータのクラウド保存やマッチングに加えて、映像・音楽・ゲームのすべてをクラウド保存できるようになった。
これらの自動アップデート、さらにはプレイを録画してアップデートすることも可能。
ソフト
EAの大人気スポーツタイトルであるFIFA14、マッデン最新作、NBAライブ最新作、UFC最新作が、それぞれ今後12ヶ月以内に新規エンジンで開発・発売される。
特にFIFA14は、独占DLCの配信も決定している。
Activisionは、CoDシリーズ最新作『CoD:G』の新トレイラーを発表。DLCをXbox One向けに独占配信すると発表した(こちらはいわゆる時限独占)。
また、レースゲームシリーズの最新作である『Forza Motorsport 5』のほか、MSスタジオが現在15のタイトルを開発中であると発表された。
ちなみに、プレゼンテーションの中では、スティーブン・スピルバーグが監修する『HALO』の実写ドラマシリーズの製作も発表されたが、ゲームタイトルについては触れられなかった。
日本の約48社のソフトメーカーがXbox Oneの参入を決定しており、マイクロソフトからはForza Motorsport 5、デッドライジング3などのソフトを順次発売予定。
発売タイトル (記事があるもの)
ニコニコ大百科に記事のないタイトルを含めた公式の一覧については、オフィシャルサイトの「Xbox One ゲーム | Xbox」を参照。
関連動画
関連コミュニティ
関連項目
脚注
- *Xbox One、全シリーズの生産を終了していたことが明らかに 2022.1.18
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