ソニックアドベンチャー2(SONIC ADVENTURE 2)とは、セガのゲームソフト『ソニックアドベンチャー』の続編にあたるハイスピード3Dアクションゲームである。主な略称は「ソニアド2」「SA2」など。
概要
ソニック誕生十周年記念日にあたる2001年6月23日にドリームキャスト専用ソフトとして発売されたが、2001年12月20日には上記作品に調整を施した『ソニックアドベンチャー2バトル』がゲームキューブ用に発売された(後者に至っては2004年3月18日に廉価版『ソニックアドベンチャー2バトル お買い得版』も発売されている)。
なお、ドリームキャスト版のタイトルは過去のシリーズにならい英語表記だが、ゲームキューブ版はユーザー層に配慮し初めてカタカナ表記が採用された。
また、2012年になって待望のHD版がリリースされた。
PS3版が10月4日、Xbox 360版が10月5日より、価格はPS3版が1,047円(税込)、Xbox 360版が1,029マイクロソフトポイントとなっている。11月下旬頃より海外のサイトでPC版もリリースされた。
GC版で追加された要素は、DLCの"バトルパック"を追加購入することによって導入することが出来る。
ストーリー(公式サイトから引用)
正義のヒーローとして知られる彼は、ある日突然、軍施設からの逃亡者として逮捕されてしまう。
軍の手を逃れ、街を行くソニックの前に現れる謎の黒いハリネズミ:シャドウ。
そしてその出現と共に次々と起こる謎の事件。
宿敵Dr.エッグマンの世界征服宣言。
シャドウとエッグマンの繋がりを知ったソニックは、かつての仲間テイルス、ナックルズと共にエッグマンを追って宇宙へと旅立つ。
最高機密兵器「シャドウ」を求め、軍の基地へと侵入した悪の天才科学者Dr.エッグマン。
しかし、彼がやっとの思いで手に入れたその兵器の正体は、なんと黒いハリネズミだった。
自らを究極の生命体と名乗る黒いハリネズミ:シャドウ。
シャドウは、スペースコロニー:アークへとエッグマンを誘い、破壊兵器:エクリプスキャノンを使って全世界を支配しようとそそのかす。
そしてその場に現れ、2人に協力を申し出る謎のコウモリ女、ルージュ。
かくして、たった3人による世界征服プロジェクトがスタートした…。
ゲームの目的
プレイヤーはストーリーに沿って、異なるジャンルのステージクリアを目指す。
- 「ハイスピードアクション」
- 仕掛けを駆使しながらより早く華麗にゴールする。
- 「宝探し」
- ステージ内に隠された宝物を早く少ないヒントで見つけ出す。
- 「シューティング」
- 行く手を遮る敵や障害物を撃ち壊しながらゴールする。
ミッションの種類
- ステージ毎に設定された目的を達成する。(ゴールリングへ辿り着く、エメラルドの欠片を回収する、など)
- リングを100枚集める。100枚集めればその瞬間にクリアとなる。
- 迷子のチャオを探し出す。これをクリアするにはスキル「太古のメロディ」が必要不可欠(一部例外あり)。
カートステージの場合は「車にぶつからずクリアする」。乗用車に接触すると即ミス、スタートからリトライとなる。 - 1.のミッションを制限時間内にクリアする。こちらは通常と違い、途中にチェックポイントが無い。
カートステージの場合は「壁にぶつからずクリアする」。壁に接触すると即ミス、スタートからリトライとなる。 - HARDモードをクリアする。全体的にステージの難易度が上昇しており、ステージによっては全く別の内容と化している場合もある。但し宝探しの場合は、エメラルドの隠し場所が毎回同じになるので、隠し場所さえ解ってしまえば楽?
前作との相違点
- 前作の使用可能キャラクター「エミー・ローズ」「E-102"γ"」「ビッグ・ザ・キャット」は使用不可(ゲスト出演はある)
- 新規使用可能キャラクターに「シャドウ・ザ・ヘッジホッグ」「ルージュ・ザ・バット」「Dr.エッグマン」が追加
- 事実上の使用可能キャラクター数が半減(6→3)
- アドベンチャーフィールドの廃止
- 前作の「ハイスピード競争(テイルス)」、「脱出(エミー)」「魚釣り(ビッグ)」にあたるステージが削除
- 秒間フレーム数の精細化(30fps→60fps)
- 総エンブレム数の増加(130枚→180枚)
- ミッション数の増加(3→5)
などが挙げられる。
登場人物
ヒーローサイド
- ソニック・ザ・ヘッジホッグ(声:金丸淳一)
本作の主人公。今回は容姿の似たキャラクター・シャドウと間違われた挙句GUNに捕らわれてしまうのだが、テイルスやエミー達の協力により脱出の折にシャドウがエッグマンと行動を共にしている事を知り、テイルスやナックルズと共にエッグマンを追って冒険に出る。 - マイルス "テイルス" パウアー(声:村田あつき)
2本のシッポが特徴の子キツネ。今回は専用メカ「サイクロン」に乗ってステージを進むのだが、チャオガーデンに限り、メカを降りた状態で行動できる。 - ナックルズ・ザ・エキドゥナ(声:神奈延年)
マスターエメラルドを守るハリモグラ。詳細は記事を参照。本作ではルージュと共に、砕けたマスターエメラルドを探して競い合う事になるのだが、いろいろと貧乏クジを引かされている感が漂う。
ダークサイド
- シャドウ・ザ・ヘッジホッグ(声:遊佐浩二)
本作のもう1人の主人公。詳細は記事を参照。GUNの最高機密として施設の奥深くで封印されていたところをエッグマンの手により覚醒、エクリプスキャノンの存在を仄めかすなどしてエッグマンの目的である「世界征服」の実現に向けて行動を共にするようになる。尤も、シャドウ自身には別の思惑があるようだが…?
本作以降でも出演するようになってからは、本シリーズにおけるダークヒーローの座を確立していき、ソニックとは違った人気を得るようになる。 - Dr.エッグマン(声:大塚周夫)
本シリーズの敵役。ソニックシリーズ10周年記念という事か、本作ではついにプレイヤーキャラとしてデビューを果たす。基本的な操作はテイルスに同じで、チャオガーデンに限りメカを降りて動き回れるのも同様。 - ルージュ・ザ・バット(声:落合るみ)
トレジャーハンター。ナックルズからマスターエメラルドを盗もうとしていた折にナックルズによってエメラルドを砕かれ、各地に散った欠片をナックルズと奪い合う。基本操作はナックルズに同じ。ちなみにナックルズがパンチで攻撃するのに対し、ルージュはキックで攻撃する。故あってエッグマン達と行動を共にするが、正体は大統領直属のエージェント。
サブキャラ、ゲスト出演など
- エミー・ローズ(声:川田妙子)
ソニックのガールフレンド。ストーリーにてソニック達と行動を共にするが、プレイヤーとして使用できるのは対戦モードのみ。必殺技発動に必要なリング数が少ないのが強みで、上手く立ち回れば相手に何も行動させずに勝利が可能。 - オモチャオ(声:小桜エツ子)
ステージ各地に配置されている、チャオを象ったメカ。接触すると操作方法や、ステージの攻略法をアドバイスしてくれる。ボス戦の場合はミスした後に再挑戦の折、攻略のヒントを教えてくれる。 - チャオ(声:佐々木朋子)
謎の生命体。本作では「チャオガーデン」にてステージで集めたアイテムを与える事でチャオを育成し、チャオレースやチャオカラテをクリアするというミニゲームも用意されている。エンブレムをコンプリートするためには避けて通れない道なので、時間をかけてクリアを目指そう。
ちなみにある条件を満たして育成すると、ソニックチャオ・シャドウチャオへ成長するとの話もあるが、ここでは割愛。
対戦モードでも登場し、チャオ達がテイルスやエッグマンの用意したメカに乗って戦う。 - メタルソニック(声:なし)
ソニックのライバル。なのだが近年ではシャドウやシルバー達にその座を奪われ気味?
本作では対戦モードのみの出演で、必殺技が使用不能な代わりに基本スピードはソニックやシャドウを上回り、バリアを使用してダメージを無効化できる(GC版)。 - ティカル(声:麻生かほ里)
ナックルズの遠い祖先に当たるナックルズ一族の少女。ストーリーには登場せず、対戦モードでのみ登場。レーダーの探索範囲が狭いものの、素早く行動できるのが強み。 - カオス0(声:なし)
前作のラスボスだが、今回はストーリーに一切関わらず、対戦モードのみでの出演。必殺技の効果が郡を抜いて強力だが、行動スピードが遅いのが特徴。
その他
- マリア・ロボトニック(声:白鳥由里)
シャドウの記憶の中に登場する少女。プロフェッサー・ジェラルドの孫娘で、エッグマンとはほぼ同年代にあたる。本作でのシャドウの行動も彼女と過ごした頃の記憶が直接の原動力となっているようだが、その真実は…? - ジェラルド・ロボトニック(声:大塚周夫)
エッグマンの祖父で、かつて世界最高の頭脳と謳われた天才科学者。スペースコロニー・アークやシャドウの生みの親でもある。とても心優しい性格でエッグマンが科学者を志した直接の原因も彼の存在が大きいのだが、ある一つの事故が彼を変えた…
本作において彼がシャドウ、及びエクリプスキャノンを生み出した目的や経緯、及び50年前に進められていた「プロジェクト・シャドウ」やアークにて発生した事故の全貌は、次回作に当たる「シャドウ・ザ・ヘッジホッグ」にて明らかになる。
関連動画
関連項目
最後に一言
完 璧 だ !!
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